幕末に築かれた福江城(石田城)。その一角にある五島氏庭園隠殿屋敷は、1861年に五島家第30代盛成公の隠居所として建てられた隠殿屋敷と、大名庭園である五島氏庭園からなります。
京都の僧・全正によって造られた庭園は金閣寺の丸池を模したもので、風情があります。庭石と築山には福江島のシンボルである鬼岳の溶岩が用いられ、ビロウやソテツなどの亜熱帯植物があしらわれているのは五島ならでは。池畔には樹齢800年以上のクスノキが立ち、「心」の文字をかたどった心字が池には、亀が好きだった盛成公らしく、いたるところに亀に似た石が据えられています。
庭園は、作庭時期が明確で、建物も一体となって保存されていることから、庭園文化史上高い価値があるとして、国の名勝に指定されています。約5年の年月をかけた隠殿屋敷の復元工事が終わり、現在は屋敷内部も公開されています。隠殿屋敷内の隠し扉や見逃しがちな数々の工夫は案内人が興味深くガイドしてくれます。
開園・公開日について
1.一般公開について
春期間3ヶ月と秋期間3ヶ月の2期に公開します。
(1)秋の公開
9月〜11月①土曜日、日曜日の9:00〜17:00
②月曜日の9:00〜13:00まで。
(2)春の公開
4月〜6月①土曜日、日曜日の9:00〜17:00
②月曜日の9:00〜13:00まで。
2.団体予約による公開について
(1)公開期間
基本的に通年
対象外:①年末・年始(12/27〜1/8)
②1月、7月、8月。
(2)団体の要件
①10人以上(有償人員)
(3)事前予約方法
①前月の20日までに電話かFAXでお申し込みください。
受付の回答をご案内いたします。
電話&FAX:0959-72-3519
(五島氏庭園管理事務所)
2023年7月より開園・公開日を上記のよう限定してご案内をしております。
ご不便をおかけし恐縮ですが、諸般の事情を鑑みご理解下さいますようお願いいたします。