敦賀赤レンガ倉庫

敦賀赤レンガ倉庫は、福井県敦賀市内にあるレンガ造りの倉庫で、港町敦賀のシンボル的存在です。倉庫の外観は、横浜の一大観光スポットである赤レンガ倉庫と同様、赤レンガでできた重厚感のある建物で、SNS映えするスポットとしても人気です。また、倉庫周辺には、散策することができる公園や海岸があり、自然と歴史を楽しむことができます。

敦賀港は明治期より敦賀-ロシア・ウラジオストク間の直通定期船が就航されており、日本海側の重要な港のひとつとして栄えました。その中でも敦賀赤レンガ倉庫はもともと石油貯蔵用の倉庫として建設され、戦時中には軍の備品倉庫などとしても使われた歴史があります。赤レンガ倉庫の煉瓦塀が国の登録有形文化財にも登録され、2015年より現在のような形で開館するに至りました。

敦賀赤レンガ倉庫の隣には、かつて小浜線で使用されていたキハ28 3019号車が展示されており、鉄道ファンにはたまらないスポットです。その他、倉庫内には昭和20年の復元地図を参考に作られた全長約27m、最大奥行き7.5mの巨大ジオラマの展示があります。こちらにもD51をはじめとした蒸気機関車などが走っており、敦賀の特徴であったスイッチバックも観ることができます。

歴史好きな方であれば敦賀赤レンガ倉庫近くにある人道の港敦賀ムゼウムを訪れることおすすめします！第二次世界大戦中にリトアニア領事代理であった外交官、杉原千畝は迫害を受けていたユダヤ難民に「命のビザ」を発給しました。ユダヤ難民たちは日本に向かったわけですが、上陸した地が敦賀港だったのです。この博物館では敦賀港に降り立ったユダヤ難民たちのエピソードや受け入れを行った当時の敦賀市民たちの様子などを知ることができます。

敦賀赤レンガ倉庫内にはレストランやショップが入っており、食事や買い物を楽しむことができます。特に「赤れんがcafe」の地元の牛乳などを使った焼き立てチーズタルトは大人気です！また、越前若狭名物の鯖を使ったsabaサンドが食べられるのも敦賀ならでは。ぜひ敦賀でしか味わることのできない新鮮な海の幸が生かされたお良衛を召し上がることをおすすめします。

かつてはヨーロッパに行くことは現代のように簡単なことではありませんでした。飛行機という選択肢はなく、当時は東京・新橋から敦賀港駅まで鉄道で移動し、敦賀港からウラジオストク間を船で、そこからはシベリア鉄道に乗りヨーロッパへというルートが一般的でした。敦賀鉄道資料館には当時の様子がよく分かるジオラマや時刻表などの複製資料が展示されており、歴史好き、鉄道好きにはたまらないスポットです。