北陸新幹線の全線開業の終点・敦賀駅がある福井県敦賀市は、今1番ホットな街。そんな敦賀市をリアルタイムな情報とかわいいイラストで楽しませてくれるデジタルマップサービスがスタートしました!
この記事ではデジタルマップ「Stroly(ストローリー)」で巡る敦賀の楽しい寄り道旅をご紹介します!
目次
デジタルマップStrolyとは
Strolyとは、イラストマップと位置情報(GPS)を連動させたオンラインデジタルマップです。スマホのブラウザで簡単にアクセスでき、旅行者は今いる場所のおすすめ情報や見どころなどを見ながら旅行をすることができます。
福井県が推進する「CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト」で採択された株式会社Strolyによる実証実験で、2024年2月末まで実施中。
敦賀市が本当におすすめしたいルートが表示され、その中で表示されたおすすめ情報からユーザーは好みに応じた選択ができます。旅行中にStrolyを活用すれば、従来のマップにはなかったような隠れたスポットやリアルタイムの情報も拾えるので寄り道旅が楽しい!
満足度の高い敦賀旅行が期待できますよ。イラストも可愛いのでつい使いたくなるマップです!
AVA Travel(アバトラベル)は、おすすめの旅行プラン、効率的に観光スポットを周るための旅行ルートが作れるアプリです。目的地、日程、条件(旅程のオーダー)を入力するだけでかんたん。あなたの条件に合った観光スポットやホテル・レストランなどを見つけ、効率的な旅行プラン・ルートを立ててみましょう。
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敦賀駅発【鉄道と港のまち「つるが」満喫ルート】
Strolyには「おすすめルート」の表示機能があります。今回はその中から「鉄道と港のまち『つるが』満喫ルート」を選択!敦賀駅から出発するルートで、ぜひ立ち寄りたい敦賀のおすすめスポットをご紹介します!
北陸新幹線終着駅・敦賀駅からスタート!
「空にうかぶ~自然に囲まれ、港を望む駅」をコンセプトに設計された敦賀駅。白い壁と窓ガラス等で模様取られた壁面は、敦賀湾の波の煌めきを表現していてとてもスタイリッシュな印象です。旅はここから始まります!
つるがシェアサイクルで軽快に敦賀散策!
敦賀駅から海沿いの敦賀赤レンガ倉庫まででも2.2キロメートル程度と、敦賀市街地だけなら歩いて散策することもできるコンパクトなエリアです。ですが自転車があれば疲れ知らずで最後まで楽しめますよね。
観光客も使える「つるがシェアサイクル」の利用が便利!敦賀市内に15箇所設置してあるポートで、いつでも好きな時に利用・返却ができます。
会員登録をすれば最初の60分200円、その後は30分ごとに110円の利用料がかかりますが、料金を気にせずしっかり敦賀観光を楽しみたいという方は1日パスがおすすめ!1日パスは提携販売窓口・Webサイト・コンビニでも購入できますよ。
敦賀駅前にもポートがあるので、駅に着いたらまずはシェアサイクルをレンタルしましょう!
駅前通りのモニュメント像に注目
Strolyを見てみると、駅前通りに小さな銅像がいくつか並んでいます。そこを目指して自転車を走らせると、目に入ってくるのは見たことがあるキャラクターたち。「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」のブロンド像です。
敦賀港開港100周年を記念して、当時の敦賀市のイメージ出会った「科学都市」「港」「駅」と敦賀市の将来像を重ね合わせて、両作品の松本零士さんの許可を得て設置されました。
敦賀駅から気比神社までの道になんと28体ものモニュメントが道の両サイドに設置されています。約1.1キロメートルにわたる名場面の数々に注目してくださいね!
敦賀に行ったら必見!気比神宮
ブロンド像の終わりは気比神社近く。気比神宮は敦賀市の代表的な観光スポットの一つなので、必ず訪れたいスポットです。十字路に立つ大鳥居は、荘厳な雰囲気満点。日本三大大鳥居の一つとして知られ、国の重要文化財に指定されている貴重なものです。
境内の中には数々のパワースポットがありますが、その中でも特に有名な「長名水」は長生きのご利益があるとされ、自由に汲んで持ち帰ることができます。ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
気比神宮は松尾芭蕉が「おくのほそ道」の終盤に訪れた場所とされ、中秋の名月を心待ちにしている気持ちや、当日には雨が降って望み通りにいかなかった気持ちなどを記して残しています。気比神宮は松尾芭蕉と深いつながりがあり、2016年には境内が「おくのほそみち風景地」に指定され、名勝として認められました。また、2021年には、「気比神宮からのぼる月」が「日本百名月」に指定されました。
松尾芭蕉も心を寄せた気比神宮と月がコラボする美しさは、昔も今も変わらないのですね。
毎年9月には「気比の長祭」が開催されます。2日の宵宮祭から15日の月次祭まで長期間にわたり、伝統的神事である巡幸行列、神輿、神楽舞、山車巡行など、街全体が日本らしいお祭りムードに包まれます。
敦賀市の一大イベントですので、興味がある方は日程を合わせて行ってみるのもおすすめです!
神楽町一丁目商店街で名物ランチ!
気比神宮の参拝を終えたら、対角の道・神楽通りを進み、「神楽町一丁目商店街」に入りましょう。ここでランチをすることにします。商店街にはカフェ・うどん・寿司・福井名物のソースカツ丼などを楽しめる飲食店がいくつかあります。今回は商店街入り口あたりにある「お料理やまとも」を選択。こちらは、敦賀の海と山の幸を味わえる本格割烹料理屋ですが、ランチでも気軽に入ることができます。
ランチでは各種どんぶりメニューが充実!名物は「鶏さん丼」で、気比神宮の相性「けいさん」にちなんだネーミングです。秘伝のだしで味付けした国産の若鶏天ぷらが乗った一品です!
パフェやスムージーも楽しめる
ランチ後、まだ少しゆっくりしたいなという方は「スムージー専門店『kirakira』」でスムージーを楽しんだり、お腹に余裕があれば「中道源蔵茶舗」で濃厚抹茶のパフェを食べて休憩するのもいいですね!
スペシャルティコーヒーとケーキが楽しめる「tuzu」でほっと一息もおすすめ。個性豊かな飲食店が気比神宮周辺には個性豊かな飲食店がたくさんあります。
神楽通り抜けて最初の十字路を右折ししばらくすると、「敦賀倉庫群」が見えてきます。明治期のレンガ造りの倉庫もあれば、昭和のものになるとコンクリート製の倉庫もあり、港町の発展の歴史を感じることができます。
倉庫群を左手に見ながらシェアサイクルを走らせましょう。潮の香りを感じながら進む気持ちのいいロードです。左手に見えてくる波や魚の絵が描かれたスタイリッシュな建物は「きらめきみなと館」で、市民のイベントホールです。外には特徴的なモニュメントが見えます。
さらにしばらく進むと、左手に石碑があります。敦賀市は、ユダヤ難民が初めて日本に上陸した土地として知られていますが、その時に尽力した杉原千畝の夫人・幸子氏が敦賀市を訪れたことを記念したソメイヨシノの植樹です。
敦賀市の歴史を垣間見ることができるサイクリングロードですね。
敦賀鉄道資料館で敦賀市発展の歴史に触れる
敦賀市は、日本海側で初めて鉄道が敷かれた場所。明治当時、東京の新橋〜金ヶ崎駅(のちの敦賀港駅)を結んでいた「欧亜国際連絡列車」は、そのままウラジオストク行きの船に直結→シベリア鉄道に接続してヨーロッパへと通じており、敦賀は日本とヨーロッパを繋ぐ玄関地として発展しました。
建物は敦賀港駅舎を再現したものです。交通の要衝として重要な役割を果たしていた敦賀市の歴史を学べる観光スポットです。
金ヶ崎緑地公園で潮風に吹かれながら休憩を
敦賀の代表的スポットである「敦賀赤レンガ倉庫」や「人道の港 敦賀ムゼウム」に向かいたいところですが、ちょっと寄り道して休憩をしてみてはいかがでしょうか。
「金ヶ崎緑地公園」にあるボートデッキに見立てたデッキで海を見ながら一息。港町らしい光景を眺めながら心地よい潮風に吹かれて、非日常な時間を味わってみてください。
公園の入り口には存在感たっぷりの時計台も。なんだか異国の雰囲気すら感じられる素敵な空間です。
平和と命の尊さを発信する「人道の港 敦賀ムゼウム」
先に紹介した杉原千畝らが手を差し伸べたユダヤ難民救済や、ロシア革命の動乱で家を失ったポーランド孤児救済の歴史から、平和の大切さや命の尊さを学べる資料館です。国際港として発展した敦賀の人々の心の暖かさに触れることができます。
2020年にリニューアルし、展示内容も拡大。また綺麗になった施設外観は大正から昭和初期の敦賀港駅の駅舎などを当時の位置に再現したもので、タイムスリップしたような感覚で当時の敦賀港の雰囲気を感じることができますよ。
おすすめルート最終ポイントは「敦賀赤レンガ倉庫」
Strolyのおすすめルートの最終ポイントに到着です。「敦賀赤レンガ倉庫」はノスタルジーな雰囲気満載。1905年に外国人技師によって設計された石油貯蔵用の倉庫で、数年前までは昆布貯蔵庫としても活用されてきました。
ジオラマ館・レストラン館・オープンガーデンと分かれており、ジオラマ館では長さ27メートルにも及ぶ巨大なジオラマ展示があり、国際都市として発展した当時の敦賀市の様子をうかがい知ることができます。
ジオラマの蒸気機関車、ディーゼル機関車、スイッチバックなどの鉄道模型、自走式の船や車が動いており、それらを操作して動かすこともできるので、子どもも一緒に楽しめる常設展示です。
隣のレストラン館では、「赤れんがcafe」「生け簀の甲羅」「Sogno-Poli(ソニョーポリ)」という3店舗が営業しており、ランチやディナーで地元の食材を使用した食事を楽しむことができますよ。
オープンガーデンの園路には、四季折々の草木が植えられており、誰でも気軽に立ち寄れるオープンスペースとして活用されています。
駅前のホテルにチェックイン
シェアサイクルを使った敦賀の街散策も終わり!駅前のポートに返却したら、ホテルにチェックインしましょう。便利な駅前にあるおすすめのホテルを2つご紹介します!
敦賀マンテンホテル駅前(マンテンホテルチェーン)
敦賀駅から徒歩1分。これ以上ないアクセス抜群の「敦賀マンテンホテル駅前」には、大浴場があり、旅の疲れをしっかりと癒すことができるホテルです。和と洋、選べる朝食はドリンク・サラダ・パン食べ放題でボリューム満点。朝から元気が出ますね!(別料金1,000円)数量限定ですが夜食ラーメンがあり、こちらはなんと無料。こういった気遣いもうれしいポイントです。
ホテルグランビナリオTSURUGA
こちらもホテルに隣接した「ホテルグランビナリオTSURUGA」。2022年秋にオープンしたばかりの新しいホテルです。ロビーや各客室にはアートが飾られていたり、ホテルコンシェルジュがチェックインからチェックアウトまでサポートしてくれるなど高級感ある雰囲気が魅力。客室も広くて使い勝手は良好です。全室に英国皇室御用達のスランバーランド社製ベッドを導入と、至る所にこだわりが感じられます。
こちらもおすすめ!敦賀のイチオシスポット
ここまで、Strolyの「鉄道と港のまち『つるが』満喫ルート」にそってぜひ立ち寄りたい観光スポットを紹介してきました。
他にも敦賀にはまだまだ魅力がたくさんあります!ここからはルート以外のおすすめスポットをいくつかご紹介します。
難関突破のご利益!金ヶ崎宮
敦賀赤レンガ倉庫からもほど近い「金ヶ崎宮」は、難関突破や恋愛成就のご利益があるとして知られています。「恋の宮」なんていう素敵な別称も。それは毎年4月に行われる「花換えまつり」にて、桜見物に来た男女が「花を換えましょう」と言って小枝を交換することで思いを伝えたという言い伝えがゆえんです。花枝を交換したカップルは将来結ばれて幸せになると言われていることから、恋愛成就のスポットとして全国から参拝者が訪れます。
境内には約400本の桜の木が植えられており、春には華やかに咲き誇る名所です。
また、金ヶ崎宮から足を伸ばして金ヶ崎城跡まで登れば、敦賀の港や街並みが一望できる絶景が待っていますよ!
日本三大松原・気比の松原
夏には海水浴場としてもにぎわう「気比の松原」は、長さ約1キロメートル、広さ約34万平方メートルという広大な範囲に約17,000本の松が群生している、敦賀イチオシの景勝地です。ビーチの白さと松林の緑色のコントラストが美しいロケーション。国の名勝にも指定されており、その素晴らしさは折り紙付き。
松林の中は遊歩道が整備され、市民からも愛される散策ロード。海水浴に行くもよし、お散歩に行くのもよし。敦賀滞在の際にはぜひ訪れてみてくださいね!
古代から近世までの資料が保管・敦賀市立博物館
「敦賀市立博物館」には国際交流の要衝として栄えた港町・敦賀の魅力や、戦時中に受けた被害の記録など、敦賀の歴史にまつわる様々な記録を後世に伝える資料がたくさん保管されています。
建物は国の重要文化財である「旧大和田銀行本店本館」を活用しています。当時から、銀行としての役割だけではなく市民に開かれたパブリックスペースとして利用されていました。「市民に親しまれる銀行建物に」という創業者・大和田荘七の思いを受け継ぎ、博物館として今なお市民と共に敦賀の街を見守り続けています。
迫力満点の山車を保管・みなとつるが山車会館
敦賀市立博物館に隣接する「みなとつるが山車(やま)会館」には、氣比神宮例大祭で使用される山車が常設展示され、誰でも見学することができます。
山車だけではなく、山車の武者人形が身に着けていた甲冑や鎧や兜の展示、北前船と呼ばれる商人たちの船と歴史の展示などもあります。
夏の北陸旅行なら!無人島・水島で海水浴
敦賀市には7〜8月限定で行ける無人島があります!「水島」は敦賀半島の先端に浮かぶ無人島。海は高い透明度を誇り、真っ青な海の上に浮かぶ白砂の無人島は、まさに楽園そのもの。自然保護のためシーズン中でも簡易トイレしかなく、バーベーキューなども禁止ですが、純粋に海水浴や可愛らしい熱帯魚の観察を楽しんでくださいね。
無人島 水島
住所:福井県敦賀市色ヶ浜
アクセス:色ヶ浜船着場から渡し船で約10分、蓬莱町船着場からも行けます。
<色ヶ浜船着場まで>
タクシーの場合:敦賀駅から約30分
バスの場合:JR敦賀駅からコミュニティバス『②常宮線立石行きバス』で約32分
「色ヶ浜」停留所下車 徒歩約3分
車の場合:気比の松原から約40分
旅の疲れを癒す「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」
旅に温泉はつきもの!と考える方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめの温泉施設が「敦賀きらめき温泉リラ・ポート」です。大浴場・露天風呂・サウナを完備しているきれいな温泉施設で旅の疲れを癒しましょう。露天風呂は毎週水曜日に山側・海側で男湯と女湯が入れ替わります!
敦賀駅から車で約10分とアクセスも抜群。宿泊施設のお風呂では物足りない方は、温泉でゆっくりとくつろぎに行ってくださいね。利用料金も平日650円、土日祝750円、子どもは350円ととてもリーズナブルです!
敦賀きらめき温泉リラ・ポート
住所:〒914-0022 福井県敦賀市高野91-9-3
TEL:0770-24-1126
営業時間:10時~22時(最終受付 21時15分)
休館日:火曜日(特別日、祝日を除く)
敦賀水産卸売市場
北陸随一の海鮮市場として知られる敦賀。北陸で水揚げされる身が締まった魚はとても美味しいですよね!
「敦賀水産卸売市場」では毎朝8時頃から競りの様子を自由に見学することができます(水・日祝除く)!朝から勢いのある活気に包まれる市場を見に行ってみてはいかがでしょうか。
敦賀水産卸売市場
住所:〒914-0061福井県敦賀市蓬莱町19-3
TEL:0770-22-0072 (福井県漁業協同組合連合会敦賀支所)
営業時間:7〜16時
日本海さかな街
「日本海さかな街」は、敦賀市若葉町にある日本海最大側最大級の海鮮市場です。日本海の海の幸を存分に楽しめる食のテーマパーク!所狭しと数十店舗がひしめき合っています。
敦賀港直送の鮮魚や、昆布・珍味・銘菓などの加工品の購入もできるので、食事だけではなくお土産探しにももってこいの場所です!
北陸・敦賀旅行は今が旬!
Strolyを使いながら敦賀を旅するイメージとおすすめスポットを紹介してきました!日本海の美味しい海の幸を堪能しながら、歴史と文化の街・敦賀を旅してみてはいかがでしょうか。北陸新幹線が全線開通してますますにぎやかになることが予想される敦賀は、今大注目のイチオシ観光地です!
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