鳴滝川にかかるこの石橋は、一の瀬から桜馬場に通じる長崎の玄関口にあたり、1654年に、唐通事・林守壂(りんしゅでん)が私費を投じて架けた橋です。
眼鏡橋から数えて6番目に架けられた石橋で、なんと径間は5.1メートル。この水系で一番小さな石橋ですが、側壁石に入念な仕事ぶりを見ることができます。
橋が架けられて以降、崩流の記録はなく、現在は勾欄(こうらん)・親柱(おやばしら)等をそのまま埋めこんで約1メートルかさ上げがされています。
1918年に、下流に新しい中川橋が架かったため、この橋は「古橋(ふるばし)」と改称されました。