おかげ横丁

伊勢神宮の参拝と合わせて、伊勢の味と雰囲気を堪能するのにおすすめのスポット。明治時代の伊勢の町並みを再現したエリアに、伊勢の名物料理が楽しめるお店が集まっています。中でもおすすめは、太くて柔らかい麺に真っ黒の醤油ダレを絡めて食べる伊勢うどんと、甘さ控えめのなめらかなこしあんをまとった赤福餅。地元の酒蔵が提供する地酒や地ビールなども味わえますし、メンチカツや具だくさんかまぼこ、団子などの食べ歩きも楽しいですよ。

おかげ横丁には、伊勢志摩の海でとれる良質の海藻類を佃煮やふりかけなどに食べやすく加工して販売するお店や、漬物、かまぼこ、干物店、松阪木綿や伊賀くみひもなどの伝統工芸品を扱うお店が軒を連ねています。どれも、現代の暮らしに合わせてデザインされた素敵な一品ばかり。お土産としても喜ばれること間違いなしですね。友人や家族へはもちろん、旅の記念に自分用にぴったりの一品を探すのも楽しいですよ。

おかげ横丁の入り口には大きな招き猫がいて、訪れる人を迎えてくれます。よ〜く観察すると、おかげ横丁内には大小さまざまな招き猫があちらこちらに。店舗の看板や入口付近などに置かれていることが多く、人々の目を楽しませています。おかげ横丁の招き猫は、それぞれに個性豊か。大きなお腹を抱えた太った招き猫や、色とりどりの縁起を担いだ華やかな招き猫、お茶を持った招き猫など、さまざまな種類があります。中には、お店オリジナルデザインの招き猫もあるため、探していると楽しい発見があるかもしれませんね。また、おかげ横丁には招き猫の専門店があり、全国から1000種を超える招き猫が集まります。大きさやデザインなどさまざまで、現代作家の作品も販売されています。あなたのお気に入りの招き猫がきっと見つかるはず。招き猫を探して散策するのも、おかげ横丁の楽しみ方の一つですね。

おかげ横丁では、さまざまな体験イベントが実施されています。招き猫の絵付け体験では、貯金箱やミニプランターにもなる招き猫に自由に色付けすることができますよ。ほかにも、伊勢もめんの着物の着付け体験や、苔玉・苔盆栽作りなど、大人から子供まで楽しめまるイベントが目白押し。日本神話の世界を体感できる「おかげ座 神話の館」もおすすめです。シアターと立体展示で日本神話と伊勢のはじまりを体感的に学ぶことができますよ。開催時間や料金は、ぜひ公式サイトでご確認ください。

毎月1日に開催される「朔日朝市」には、朝5時からたくさんの人で賑わいます。お目当ては、赤福本店で販売される「朔日餅」や、おかげ横丁内の各店でふるまわれる「朔日粥」。朔日餅とは、地域の風習である「朔日参り」にちなんで作られた餅で、よもぎ餅や桜餅、笹わらびもちなど販売する餅は月ごとに異なります（1月は販売なし）。朔日粥も同じように月ごとに粥の具が変わり、えんどう豆や鮎など季節を感じる粥が用意されます。毎月夜明け前から長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。オープン前から整理券を配布するお店もあるので、ぜひ早起きして足を運んでみてくださいね。