明治神宮

明治神宮は開運、商売繁盛、合格祈願など様々なご利益がある神社ですが、特に強いと言われているのが恋愛関係です。明治神宮の祭神は明治天皇と昭憲皇太后でこのお2人は大変仲の良い夫婦でした。そのため明治神宮は恋愛に関して強いご利益があると言われています。また本殿の近くには「夫婦楠」と呼ばれる、2本が寄り添った楠の木があり、参拝者を暖かく見守っています。

明治神宮に初詣に訪れる人は約300万人、日本一の参拝客数を誇っております。そのため初詣期間中は通常の賽銭箱ではなく、巨大な賽銭箱が登場します。それでも待ち時間は長く、待ちきれない参拝客が後ろからお賽銭を投げてしまうこともあるほどです。明治神宮の初詣では、参拝だけでなく屋台も楽しむことができます。例年神宮内の「ふれあい広場」では多くの屋台が立ち並び、新年最初の屋台グルメを味わえます。

原宿、表参道と都会らしさが強い中で建つ明治神宮は、都会の真ん中にあるにも関わらず自然豊かで、「都会のオアシス」と呼ばれるほど都会の喧騒から離れた静かな空間です。この明治神宮の自然、実は100年経て自然の林相になることを想定して作られた人工の林です。100年ほど前にこのプロジェクトは始まり、現在の明治神宮の森の姿につながっています。様々な工夫をこらされ、多種多様な植物の育つ明治神宮は野生動物も住む、「東京の大自然」となりました。

南参道を進んでいくと多くの酒樽が並んだ棚が見えてきます。酒樽の数はなんと216個で、日本有数の奉納数を誇ります。力強い筆書きされた酒樽や、カラフルでおしゃれな酒樽など、じっくり見ていたら1時間でも2時間でも見ていられそうなほど様々な種類の酒樽が奉納されています。また酒樽の棚の反対側には、ワイン樽の棚もあります。神社にワインと不思議な感じもしますが、これはワインがお好きであった明治天皇の影響により奉納されています。

令和元年に会館した明治神宮ミュージアムでは、明治神宮の歴史や、明治天皇、昭憲皇太后のゆかりの品などの貴重な品を観覧することができます。明治天皇、昭憲皇太后がご乗車された六頭曳儀装車や、明治天皇がご使用になられていた御常用御机などが展示されており、明治神宮御祭神を後世に伝えるという役割を果たしています。