奥之院には3つの橋があります。一の橋は奥之院の入り口となる橋で、正式には大渡橋(おおばし)と呼ばれています。高野山を流れる御殿川にかかる最も大きな橋であり、奥之院の正式参拝はここからスタートします。中の橋は奥之院参道の2番目の橋で、中間点に位置しています。正式名称は「手水橋(ちょうずばし)」であり、平安時代にはここで身を清めて罪やけがれを洗い流し、参拝に臨んでいました。中の橋の下を流れる川は「金の河」と呼ばれ、現世とあの世を分ける三途の川を象徴しています。御廟橋は奥之院の参道の最後に位置する橋で、弘法大師御廟へと続く霊域に入ることを意味します。参拝者はここで服装を整え、礼拝を行った後に渡ることが作法です。かつては木の橋でしたが、現在は石橋に架け替えられています。これらの橋は奥之院への参拝の途中で渡る重要なポイントであり、それぞれの橋には歴史や意味が込められています。橋を渡りながら、心を整えて聖域へと進んでいくことが奥之院の参拝の一環となります!
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