鰐浦(わにうら)はヒトツバタゴの最大の自生地で、国の天然記念物に指定されています。
高さ15メートル、径70センチメートルにも達する落葉高木のヒトツバタゴは大陸系の花で、日本ではこの対馬、上対馬町鰐浦一帯と中部地方の木曽川流域にのみ自生します。鰐浦では入江を囲む山の斜面に多く、花期ともなると静かな海面を真白にてらして非常に美しいです。この様子から別名ウミテラシとも呼ばれています。現在、自生木だけで3000本を超え、国内にこのような大規模な野生が見られるのはここだけです。
また眼下に航空自衛隊海栗島レーダー基地があり、水平線には、天候に恵まれると、韓国釜山市の街並が見えます。
秋から冬にかけては、特に良く見え、見えるときはビルの窓まで分かるといいます。