韮山反射炉は、静岡県伊豆の国市に位置する反射炉の跡地です。この史跡は、建設当時の姿を今に伝える貴重な存在であり、1922年には国の史跡に指定されました。韮山反射炉は、伊豆の国市中字鳴滝入に立地しており、高さ15.6メートルの連双2基が合計4基の反射炉を形成しています。日本では、韮山反射炉と山口県萩市にある萩反射炉の2つだけが、現存する近世の反射炉となっています。また、世界的にも、実際に鋳鉄の溶解が行われた反射炉としては、韮山反射炉が唯一の遺構として知られています。韮山反射炉は、その歴史的価値から近代化産業遺産としても世界遺産に登録されており、その一部を構成しています。