寒い日で、雪も多かったため、靴を脱ぐのも時間がかかりました。それでも広くて暖かい玄関に、タオルもおいて下さっていたので、全く焦ることがなかったです。
旅館のおかみさんも大変気さくで、地元の人たちが利用するお店や、混み具合なども教えてくださいました。
チェックインの3日前には、メールで確認や特別な要望を聞いてくださって、白川郷への行き方も知らせてくださいました。
雪のないところに住んでいる私たちが、毛布を頼んだら、ブランケットを持ってきてくださったのもありがたかったです。
感じがよく、海外からの家族連れも大変リラックスしている様子でした。どのお客様もそれでいて旅館の落ち着いた雰囲気を壊さないよう努めており、共有スペースでも気持ちよく過ごせました。
気になった点は、3点。施設のこと、ふとんのこと、そして大浴場のことでした。
どうしても古い建物を改築しているので、段差は多く、足の弱い家族を連れてくるのは、難しそうだと感じました。木の部分はダーク調の塗装なので部屋の入り口に明かりがあったほうが鍵穴がわかりやすいのに、とも思いました。
食事場所や広間に近いところにも宿泊室があったので、車椅子のお客様はそこに案内されるのかもしれません。
夕食を頼まなかったため、部屋に入ったときにふとんが敷いてありました。それに長〜い髪の毛がついていたので、ちょっとがっかり。それ以外は清掃が行き届いていました。
お風呂のことは、直接旅館に落ち度はなく、利用者の認識の問題だと思います。浴槽にいたところ、あとから入ってきた若いお客様が長〜い髪を浴槽につけていました。(乾いているので洗髪前です。)メイクもしたまま。脱衣所にシャワーキャップもあるし、クレンジングも置いてくださってるのに…。
海外からの人かとも思って、声をかけたところ、日本人でした。髪の毛、浸かってますよ、と言ったらわかってくださいました。
少なくないお金を支払っているのに不快な思いをしたし、先方にも決まり悪い思いをさせてしまいました。
こういうのって常識だと思っていたんですが、今はそれが通らないんだな〜、と寂しくなりました。施設の美観を損ねますが、主要な温泉地のように、イラストなどで浴場でのマナーを知らせた方が良いのでは?と思いました。その方がいろいろなお客様が日本のお風呂を楽しめると思います。
それ以外は、とっても気持ちの良いお金を出した価値のある旅館でした。