いわき市石炭・化石館ほるる

館内でまず目に入るのが、いわき市で発見されたフタバサウルス・スズキイの化石。某有名アニメでも登場する恐竜です。先へ進むと化石展示室があり、8,500万年前に生息していたクビナガリュウの化石や、約400万年前のイワキクジラの化石などを見学できます。音と光を駆使した演出もなされており、ダイナミックな展示を楽しめるのも魅力のひとつ。化石好きにはたまらない空間が広がります。

いわき市石炭・化石館ほるるでは、定期的に企画展を開催しており、一味違った楽しみ方をすることができます。『フタバスズキリュウのヒミツ展』では、実物化石の一部を公開しました。他にも『アンモナイト標本作成』など、体験型の企画も開催されています。恐竜・化石マニアにとってはたまらない企画展が多数存在。通常展示だけでは物足りない方は、企画展もチェックしてみましょう。

いわき市石炭・化石館ほるるには、全国的にも珍しい「坑道」に注目した施設があります。エレベーターで下に降りると、そこには模擬坑道が広がっており、どのように石炭が採掘されていたかを学ぶことができます。実際の坑道と同じ"枠"が設置されており、マネキンを使った展示で、時代ごとの採掘方法を再現。現代に至るまでの技術の進歩をじっくりと観察しましょう。

生活館では、昭和の懐かしい生活の様子を見学することができます。昭和10年前後の炭住、戦後の共同炊事場を、マネキンを使って忠実に再現。子どもらは『祖父・祖母が幼少期を過ごした時代は、こんな感じだったのか』と感じ、目新しい体験をするでしょう。祖父・祖母世代の方は、どこか"懐かしさ"を感じるかもしれません。昭和の時代を感じられるエリアのため、家族揃って訪れるのがおすすめです。

学習標本展示室は、化石や地層、石炭、岩石などについて学ぶことができるエリアです。さまざまなパネルや標本を設置し、"いわきの大地"について理解を深められる場を提供しています。子どもにも興味を持ってもらえるよう、スライドの上映も実施。昔懐かしい「古い教室」を再現しているため、まるでその時代にタイムスリップして学んでいるかのような感覚になります。工夫を凝らしたエリアであるため、大人もたっぷり楽しめるのが嬉しいポイントです。