横手公園にはかつて横手城が存在していました。横手城は佐竹氏の一族である戸村氏によって築かれ、阿櫻城、韮城、龍ヶ崎城、衝城とも呼ばれていました。中世に築かれた山城をルーツとする横手城は、慶長7年に秋田藩初代藩主・佐竹義宣が転封されると、その支城になりました。しかし、元和6年に行われた一国一城令によって、横手城は破却されることなく廃城となりました。現在、横手公園には、明治時代の著名な造園家である長岡安平によって造園された緑豊かな公園があります。また、横手城の本丸が置かれていたことから、「お城山」とも呼ばれることがあります。さらに、太平洋戦争後の昭和40年には、二の丸跡に岡崎城をモデルに模擬天守が建設されました。この天守は東北地方における模擬天守の初見であるとされています。横手城跡公園には、かつての横手城の遺構は残っていませんが、山城跡の雰囲気を感じることができ、散策やピクニックなど、自然を楽しむことができるスポットとして人気ですよ!
3.9