蓼科温泉

蓼科温泉郷で宿泊するなら「蓼科グランドホテル滝の湯」をまずはおすすめします。大正12年に創業した老舗温泉旅館で、現在も伝統と格式を守りながら、最新の設備やサービスが提供されます。一つ目の魅力は、名湯を堪能できる3つのお風呂です。滝の湯のシンボルである滝を眺められるゆったりした「庭園大浴場」、滝ノ湯川を眼下に臨む「渓流露天」と、3つの「貸切風呂」があり、どのお風呂も名湯蓼科温泉の源泉かけ流しで、肌に優しいアルカリ性単純泉です。特に渓流露天風呂には数種類の広々とした湯船があり、のんびり浸かりながら四季折々の自然を感じることができ、思わず一句読みたくなるような風情があります。二つ目の魅力は、新鮮な山海の幸と信州牛を堪能できる食事です。朝夕ともにバイキング形式のプランがおすすめで、和洋中約50種類以上のメニューが楽しめます。特に夕食では、柔らかくてジューシーな信州牛ステーキや信州プレミアム牛しゃぶしゃぶなど、こだわりの料理が楽しめます。地元産の野菜や果物も豊富に揃っていますので、旬の味覚を存分に味わえます！他にも、卓球台やマッサージチェア、漫画コーナーがある休憩スペースに加え、授乳室やキッズルームもあるのでお子さんがいても安心して過ごせますね。

日帰りプランなら多くの種類の温泉を楽しめる「小斉の湯」も外せません。蓼科高原の森に囲まれた高台にあり、四季折々の自然と絶景を楽しみながら、源泉かけ流しの温泉に浸かることができます。それぞれに特徴や雰囲気が異なる五つの露天風呂があり、その中でも特におすすめなのは、「見晴らしの湯」と「仇討ちの湯」です。「見晴らしの湯」は、その名前の通り、露天風呂の中で一番の見晴らしを誇る湯です。天気が良ければ、真下に蓼科湖、遠くには南アルプスを望むことができます。「仇討ちの湯」は、巨大な岩肌が露出し、周りには笹が生い茂る山肌が囲む岩風呂です。森の天蓋からぽっかりと空いた青空を眺めるような気分を味わえます。他にも、「森林浴の湯」や「貸切りの湯」など、自分好みの露天風呂を探してみてください！また、いずれの湯も蓼科三室源泉という歴史ある源泉を使用しています。この源泉は、PH2.9という酸性度の高いナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉で、長野県内では珍しい酸性高温泉です。そのため皮膚病やアトピー性皮膚炎などに効果があるとされるほか、美肌効果も高いと言われています。さらには切り傷やすり傷などにも効能があるとされています。様々な景色を堪能しながら身も心も癒されること間違いなしですね！

伝統と新鮮さを融合させた魅力的な施設やサービスも充実しています。例えば、「蓼科親湯温泉」では、3万冊の蔵書が揃うライブラリーラウンジで読書を楽しんだり、「テラス蓼科」では、女性専用のプラネタリウム岩盤浴で星空を眺めたりすることができます。また、「工クシブ蓼科」では、地元の食材や工芸品を使った料理や体験教室を提供したり、「サンダンス・リゾート蓼科」では、ペットと一緒に宿泊できるコテージやドッグランを用意したりしています。さらに、「ヒュッターロッジ＆キャビンズ」では、アウトドアやグランピングを楽しめる施設やプログラムが充実しています。気分に合わせて、好みの施設を気軽に訪れてみてください。

周辺には、地元の食材を使った郷土料理が楽しめるレストランやカフェが多数あります。特に、蓼科高原周辺にはディナーのお店が20店舗以上あるため、夜の過ごし方も好みに合わせて楽しめます。また、ヴィーガンバーガー専門店「AIN SOPH. ripple(アインソフリプル)蓼科店」では、フレンチトーストやヴィーガンアイスが販売されており、美味しくてボリューム満点のヴィーガン料理を楽しみたい方におすすめです。

自然豊かな観光地が多数あり、どの季節に訪れても満足できます。蓼科山や八ヶ岳、蓼科湖や白樺湖、車山高原などの自然豊かな名所があり、春には桜、夏にはハイキング、秋には紅葉、冬にはスキーなど様々なアクティビティが楽しめます。ペットと一緒に宿泊できる宿泊施設もあるため、愛犬と一緒に旅行を楽しむこともできます。また、蓼科観光協会では蓼科温泉郷や芸術、郷土料理、風景、信州そば情報を発信しており、四季折々の楽しみ方を紹介しています。

温泉でリラックスした後は、温泉街から車で10分ほどで到着するイリセン寒天工場にも足を運んでみてください。80年以上にわたり寒天を生産している老舗で、蓼科山麓のきれいな水と空気でこだわりの寒天を作っています。見どころは、実際の製造現場を見学できるツアーで、寒天の原料である天草から、棒寒天や角寒天になるまでの工程をガイドさんが丁寧に説明してくれるので、寒天の歴史や特徴なども楽しみながら学べます。また冬季限定で、「天だし体験」ができます。これは、寒天を手で一本一本畑に並べて干す作業で、この体験で作った寒天を持ち帰れるという特典付きです。その寒天を煮溶かして、フルーツなどと共に固めるとつるんとした味立ちのいい絶品ゼリーを作ることができるのでぜひ試してみてください。ちなみに、温泉街のある茅野市は江戸時代から日本有数の寒天の産地です。その理由は、寒天づくりに適した厳しい寒さ、高い晴天率、雪が少ない気候や、美しい水が豊富にあることが挙げられます。地域の特性を生かした伝統産業を学ぶのも旅行の醍醐味ですね！