寝覚の床

寝覚の床は、木曽川の流れが削った花崗岩地帯にあり、規則性のある割れ目が美しい景勝地です。岩肌は白く、エメラルドグリーンのような川の色とのコントラストが楽しめます。一帯は公園として整備されており、遊歩道や展望台から絶景を望むことができます。岩に囲まれた原っぱに寝転んで大空を見上げるのは、とても気持ちが良くおすすめです。周辺には赤沢自然休養林や赤沢森林鉄道など自然豊かなスポットがあり、自然散策を楽しむこともできます。また、寝覚の床周辺ではごみゼロ運動が行われており、美しい自然環境を保つためにもごみは持ち帰るようにしましょう。

浦島太郎が竜宮城から帰ってきた後に住んだという伝説があります。浦島太郎は竜宮城から玉手箱と弁才天像と万宝神書をもらって帰り、日本各地を旅した後に上松町にたどり着きました。そしてこの場所で玉手箱を開け、夢から目を覚ましたことからそう呼ばれるようになりました。古浄瑠璃「浦嶋太郎」の舞台も上松町で、晩年の浦島太郎は木曽山中で釣りをしながら暮らしていたとされます。浦島太郎がそうしたように、心身ともにリフレッシュしながらのんびり楽しんでみてはいかがでしょうか？

浦島堂は、寝覚の床の中央にある岩の上に建つ小さな堂です。この堂は、浦島太郎が竜宮城から持ち帰ったとされる弁才天像を祀っているとされています。遊歩道から歩いて行くことができ、岩の上に立ってみると、まるで竜宮城から帰ってきた浦島太郎のような気分を味わうことができます。水面に映る堂も美しく、絶好の写真スポットです！またここからは、奇岩やエメラルドグリーンの水流をぐるりと見渡すことができ、美しい景色を堪能できます。

ねざめ亭は、長野県木曽郡上松町にあるレストラン＆お土産店です。寝覚の床の絶景を眺めながら、地元のグルメや特産品を楽しむことができます。レストランでは、信州名物の山賊焼や蕎麦などをはじめとする多彩なメニューが揃っています。また木曽地域の特産品やお土産も豊富に揃っています。中でも人気なのが、ジビエ工房木曽で販売されているジビエ肉です。猟師が仕留めたシカやイノシシなどのジビエ肉は、都市部の料理店からも注文が多く、御嶽海関の元気の素としても知られています。さらに「日本一の絶景トイレ」として話題になっている、女性専用トイレ「OTOHIME」にも立ち寄りたいですね。トイレからは寝覚の床が一望できるだけでなく、便器に座ると音楽が流れたり、花火が打ち上がったりする仕掛けがあります。トイレ休憩に寄るだけでも楽しめるスポットとなっています！

周辺ではハイキングや登山を楽しむことができます。車で約30分ほどのところにある中央アルプスは、日本百名山の一つである木曽駒ヶ岳をはじめとする山々が連なる山岳地帯です。中央アルプスには、駒ヶ岳ロープウェイや千畳敷カールなどの人気スポットがあります。日本最高所にある駒ヶ岳ロープウェイに乗ると、約7分で標高2,612メートルの千畳敷駅まで辿り着くことができます。そこから見ることのできる千畳敷カールや宝剣岳などの絶景は見逃したくありませんね！千畳敷カールは、氷河作用によってできた平坦な地形で、春から秋までは高山植物が咲き乱れる様子を楽しむことができます。宝剣岳はその名前の通り、刀のような形をしていて、「中央アルプスでもっとも美しい山」と呼ばれるのも納得の景観を楽しみましょう。