御射鹿池は、長野県茅野市豊平にあるため池で、四季折々の風景が水面に映し出される美しい池です。日本を代表する画家、東山魁夷氏の有名な作品《緑響く》のモチーフにもなったことで知られています。まず一番の見どころは、やはり水面に映る絶景です。標高1,500mの山の中にある池は、静かで透明度が高く、背景の山々や空が逆さに映り込みます。その幻想的な光景をゆったりと楽しみたいですね。また周囲のカラマツ林は、季節ごとに大胆に色を変えます。春には新緑、夏には深い緑、秋には黄金色に黄葉し、そして冬には真っ白な雪と氷に閉ざされます。それぞれの季節の風景を池の水面が静かに映し出し、日々違った姿を楽しめるのも隠れた魅力と言えます。さらに同じ日でも、時間帯によって全く違う顔を見せてくれますので、何度も足を運んでみてはいかがでしょうか。
4.1