赤間神宮のシンボルである「水天門」は、国の登録有形文化財に指定されており、鳥居をくぐった参拝客を堂々と迎えてくれる朱塗りの楼門です。戦時中に焼失してしまった赤間神宮を再建する際、海の中の都をイメージして竜宮城のような建物になったと言われており、この門の雰囲気だけでも、まるで竜宮城に迷い込んだかのような感覚に陥ります。水天門をくぐって社殿側から見ると、目の前には、道路を挟んで関門海峡の海と海の対岸に位置する福岡県北九州市の町が見えますが、赤間神宮の歴史を振り返ると、海底の都を見守っているかのようなその風景はどこか儚さを感じさせます。
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