日本最北の街「稚内市」を楽しむ!観光におすすめのモデルコースをご紹介

宗谷岬

日本国内の最北端に位置し、海を超えるとロシアサハリン州もほど近い北海道にある街が稚内市です。日本最北の地として知られる宗谷岬や、稚内市最西端のノシャップ岬など海を眺めることのできる観光スポットが多数あることでも知られています。

本記事では初めて稚内市へ観光で訪れる方に向けて、基本情報やおすすめの観光地を効率よく回るためのモデルコースを紹介します。旅行プランを立てる際の参考にしてください。

稚内市ってどこにあるの!?基本情報やアクセス方法をご紹介

はじめに、稚内市がどこにあるのか、道内・道外からのアクセス方法、服装を決めるのに重要な年間の気温などについて解説します。

稚内市は日本最北に位置する街

稚内市は日本並びに北海道の最北端にある街で宗谷総合振興局に属し、人口は令和5年7月末日現在で31,211人、北海道内では14番目の規模を誇る市町村です。
宗谷地方では中核となる市で、ロシアのウラジオストクなど北方圏との交流や貿易の拠点の街としても知られています。
水産業・酪農業・観光業の3つを基幹産業としているのも特徴の一つ。美味しい海鮮や乳製品の生産が活発です。

道内からのアクセス方法

札幌から稚内市へ訪れるのであれば、車もしくはJR、予算に余裕があれば飛行機でアクセスをすることもできます。

車で向かう場合は札幌市内中心部から、道央自動車道と国道232号線を経由して約5時間の道のりです。日本海に面する道を通るため、車窓からは開放的な海の景色をお楽しみいただけます。

JRで札幌駅から稚内駅まで向かう場合は、特急列車を利用し旭川を経由するルートを利用します。乗車時間は約5時間。旭川で乗り換えが必要なため、接続列車の運行時間に注意して利用をするようにしてください。

飛行機を利用する場合は、新千歳空港から稚内空港まで約1時間。所要時間としては最も短いため、限られた滞在時間を有効に活用するにはおすすめの移動手段の一つです。

道外からのアクセス方法

道外から稚内市へアクセスをする場合は、稚内市声問村にある稚内空港を利用するのがおすすめです。2023年8月現在、ANAが東京から定期便を運行しており、羽田空港からは55分のフライト時間です。
羽田空港は日本各地への路線を有しているため、乗換便を利用すれば東京以外の都市からも気軽にアクセスをすることができます。

観光におすすめの服装は!?年間を通して平均気温は低い

次に、稚内で観光を楽しむ際におすすめの服装について解説します。下記の表は気象庁が発表している、2022年の稚内の月別の平均気温を表したものです。

見ていただいて分かる通り、年間を通して冷涼な気候が続くのが稚内の特徴。11月から4月頃まではダウンやセーターなど、しっかりとした防寒対策が必須です。夏場に関しても20度を下回ることが多く、Tシャツや半ズボンでは朝夕は特に寒く感じられます。基本的には夏場でも長袖や、カーティガンなど温度調節ができる羽織物があるとベストです。

2022年 稚内(宗谷地方) 日平均気温の月平均値(℃)

1月 -4.1
2月 -3.4
3月 1.2
4月 6.3
5月 10.6
6月 12.1
7月 18.6
8月 21.3
9月 18.5
10月 11.7
11月 5.3
12月 -2.6

参考:気象庁|過去の気象データ検索

おすすめの観光モデルコースをご紹介

稚内市の基本情報などがわかったところで、ここからは実際に観光を楽しむ際に参考となるモデルコースを紹介します。今回は、レンタカーを利用して回ることを前提にコース設計を行っています。
稚内市では、JR稚内駅周辺、もしくは稚内空港にレンタカー店がいくつかあります。行楽シーズンは利用者が増加するため利用する際は、事前に予約をするのがおすすめです。

空港からすぐ!「稚内市動物ふれあいランド」

稚内空港に到着したら、観光の1箇所目は空港の裏手にある「稚内市動物ふれあいランド」へ向かいます。空港からは車で1分でアクセス可能です。

稚内市動物ふれあいランドは、アヒルやウサギが暮らすミニ動物園、6,000坪の面積のドッグランなどがあり自然の中でのびのびと滞在ができる施設です。
ミニ動物園は、動物たちとの触れ合い、餌やりなど家族連れの旅行であれば楽しめること間違いなしのエリアです。
ドッグランは、小型犬用スペース(1,000平米)と大型犬・中型犬用スペース(5,000平米)の2つのエリアに分かれています。2つのエリアに分かれていることで、小型犬でも安心して体を動かすことができます。利用料が無料なの嬉しいポイントです。

園内を楽しんで体が少し疲れたら、ゲウトハウス・トナカイで休憩をしましょう。こちらの施設は愛犬と一緒に利用が可能です。

稚内市動物ふれあいランド
住所:北海道稚内市声問村恵北

パークゴルフやBBQが楽しめる「北海道立宗谷ふれあい公園」

次に向かうのは、稚内の自然を存分に感じることのできる「北海道立宗谷ふれあい公園」です。稚内市動物ふれあいランドからは、声問川にかかる白鳥橋を通過して車で5分ほどでアクセス可能です。

北海道立宗谷ふれあい公園は、パークゴルフ場、アスレチック施設、球技ができる多目的広場、オートキャンプ場やバーベキュー施設が揃った複合公園です。ブルーの建物が目印の「展望ゾーン」では、公園の裏手に広がる大沼や天気が良ければ利尻山の景色を一望することができます。

景色を楽しんだあとは、バーベキューエリアで昼食を楽しみましょう。テラス席に設置された専用グリルで炭を起こせば、簡単に本格的なバーベキューをお楽しみいただけます。事前予約制で、肉や炭など必要なものはすべて準備いただけるため、遠方からお越しの際でも荷物を気にすることなく利用可能です。北海道名物の味付きジンギスカンはぜひ味わっていただきたい一品です。

北海道立宗谷ふれあい公園
住所:北海道稚内市声問5丁目40-1

迫力満点の防波堤「稚内港北防波堤ドーム」を鑑賞

稚内港北防波堤ドーム

次に訪れるのは北海道遺産にも認定されている、ユニークな形の巨大な建造物が「稚内港北防波堤ドーム」です。北海道立宗谷ふれあい公園からは、市街地を通過して15分ほどでアクセスできます。

稚内港北防波堤ドームは、北埠頭が旧樺太航路の発着場として使われていたとき、ここに通じる道路や鉄道へ波の飛沫がかかるのを防ぐ目的で、1931から1936年にかけ建設された防波堤です。
ローマ建築を思わせるような独特なデザインをしており、その斬新な姿が観光スポットとしても注目を集めました。現在の稚内港北防波堤ドームは、1978年〜1980年の3年間にかけて行われた改修工事によってメンテナンスが行われた姿です。

正面は車が走る道路で、手間側は徒歩でも散策可能。映画やドラマのロケ地としても使われているため、SNS映えする写真を撮影するスポットとしてもおすすめです。

稚内港北防波堤ドーム
住所:北海道稚内市開運1丁目

かわいいアザラシにであう「稚内市立ノシャップ寒流水族館」

稚内市立ノシャップ寒流水族館

次に訪れるのは日本最北にある水族館として有名な「稚内市立ノシャップ寒流水族館」です。稚内港北防波堤ドームからは、車で10分ほど北上すると到着します。

稚内市立ノシャップ寒流水族館は大きな施設ではありませんが、イトウやソイ、カレイが泳ぐ90トンの回遊水槽、かわいいアザラシの姿を見ることのできるショーなどが館内では開催されています。冬場には、アザラシが飼育されているプールが凍結し、氷の隙間から顔を出す可愛らしいアザラシの姿を観察することも可能です。またヒトデやウニなどの海洋生物に触れ合うことのできるタッチプールも家族連れからは人気を集めています。

入館料は一般・高校生・大学生が500円、小・中学生は100円です。

稚内市立ノシャップ寒流水族館
住所:北海道稚内市ノシャップ2丁目2-16

「ノシャップ岬」で夕日を楽しむ

ノシャップ岬

水族館をあとにして、稚内観光の最後の目的地は夕日がきれいに見えることで人気のスポット「ノシャップ岬」へ向かいます。稚内市立ノシャップ寒流水族館からは、徒歩1分でアクセス可能です。

ノシャップ岬は、「岬のそば」や「岬がアゴのように突き出たところ」というアイヌ語、「ノッ・シャム」が語源となり、名付けられた地名です。岬からは、利尻島の利尻山、礼文島や天気が良ければロシア・サハリンの陸地を眺めることができます。
日中はもちろん、夕日が綺麗に見えることでも知られており岬に置かれたイルカのモニュメントと一緒に写真を撮れば記念になること間違いなしです。カップルや夫婦でのデートスポットとしてもおすすめです。

ノシャップ岬の碑
住所:北海道稚内市ノシャップ2丁目5

稚内市で宿泊するならここ!おすすめの宿をご紹介

稚内市には、JR稚内駅を中心に観光客向けのホテルが点在しています。ハイクラスな宿から、リーズナブルに泊まれるドミトリータイプと選択肢も豊富です。本記事では、おすすめの宿を3つ紹介します。

宗谷湾を一望できる「サフィールホテル稚内」

ホテルでの滞在も満喫したい、記念日旅行で泊まりたいなどそんなニーズに答えてくれるのが、ハイクラスシティーホテルの「サフィールホテル稚内」です。宗谷湾の目の前に建つホテルで、客室からオーシャンビューの景色を眺めることができると人気を集めています。

客室はスイートルームや和室を含む計5種類。どのお部屋もハイクラスシティーホテルの名にふさわしい、高級感のある家具や調度品が置かれ特別な雰囲気を演出しています。デラックスツインのお部屋は9階以上の高層階に位置し、お部屋の広さは27平米。ベッドの他に、ソファーやテーブルが置かれ快適な滞在をお楽しみいただけます。

こちらのホテルのもう一つの魅力が、レストランです。館内には3つのレストランを併設しそれぞれのお店で違った味をお楽しみいただけます。「カフェレストラン マリーヌ」では地元食材を使用した洋風料理、「四季彩ダイニング あんのん」では海鮮を中心とした日本料理、「鉄板焼 稚内はまなす」では稚内近郊で獲れた魚介類や道産牛、道産野菜を鉄板焼でお楽しみいただけます。
また、食事の後には宗谷湾を一望できる大きな窓がついた「バーラウンジ パドル」でビールやオリジナルカクテルを注文可能です。

サフィールホテル稚内
住所:北海道稚内市開運1丁目2-2

温泉完備の和の雰囲気漂うホテル「稚内グランドホテル」

南稚内駅から徒歩3分、稚内観光の拠点とのホテルとしてもおすすめなのが「稚内グランドホテル」です。館内は和の趣を大切にした内装が自慢で、初めて訪れてもどこか懐かしいリラックスした気分の浸ることができます。

客室は本館と新館に別れ、合計6タイプを用意。新館モダンツインのお部屋は、壁一面には稚内珪藻が使われ湿度の調整やウイルスの除去が行われているため、快適に宿泊をすることができます。
またこちらのホテルは、お子様連れに優しいホテルとしても有名でお子様用の浴衣やスリッパ、2台のベッドを繋げてハリウッドタイプとしても利用ができる準備をしています。家族で稚内旅行に訪れる際は、ぜひ利用を検討してみてください。

このホテルのもう一つの人気ポイントは地下1,200メートルから組み上げた天然温泉です。ヨウ素や臭素など様々な成分を含む、化石海水温泉で疲労回復や美容に効果があると言われています。また、大浴場にはサウナも設置されています。

稚内グランドホテル
住所:北海道稚内市大黒2丁目13-1

リーズナブルに宿泊できるドミトリータイプのお宿「THE STAY WAKKANAI」

宿代金は抑え、観光や食事に費用を使いたいと思われている旅行者の方におすすめなのが「THE STAY WAKKANAI」です。

2020年6月にオープンし、THE STAYグループとしては4件目のホテルです。客室は全9タイプでその内4種類はドミトリータイプを導入。シャワーやトイレ・洗面台は共用利用ですが、ベットはカーテンで仕切ることができるためプライベート空間の確保も可能です。
バスタオルやカミソリなどのアメニティーは基本的に有料ですが、その分宿泊料金を抑えた価格設定です。宿で必要なものは事前に用意をして利用をいたしましょう。

館内には、共用ランジ、共用キッチン、ランドリーや自転車・バイクの駐輪場などの設備が用意されています。生活に必要なものが一通り揃っているため、長期滞在をするにもおすすめのホテルの一つです。

THE STAY WAKKANAI
住所:北海道稚内市中央2丁目12-16

定番観光スポットの「宗谷岬」は市街地と真逆にあるので注意

宗谷岬

稚内市の観光地は稚内空港からJR稚内駅方面に集中しています。そのため、観光のルートとしては空港→市内方面へ向かう方が効率的ですが、一番の観光スポットである日本最北の地「宗谷岬」は市街地とは反対方向に位置しています。

そのため宗谷岬を訪れるのであれば、他の観光地は巡らずに最初に宗谷岬に向かい、余った時間でその他の観光地を巡るのがプラントしてはおすすめです。
本記事で紹介したプランで楽しむのであれば、2日目の朝から向かうようにいたしましょう。JR稚内駅からは、車で40分程度でアクセス可能です。

宗谷岬には、「日本最北の地」と書かれたモニュメントが置かれ人気の写真スポットです。晴れていれば海に浮かぶロシアのサリハン(樺太)の陸地も見ることができます。
周辺にはレンタサイクルを実施している「BASESOYA」、1985年に創業した日本最北の食堂「最北端」などのお店が営業しています。宗谷岬の風を感じながらのツーリングや、最北端では人気の「ほたてラーメン」をお楽しみいただけます。

宗谷岬
住所:北海道稚内市宗谷岬3

次の旅行は日本最北の街「稚内市」を楽しもう

稚内の基本情報、観光を効率よく楽しむモデルコース、おすすめの宿を紹介しました。稚内市は沿岸沿いの街であるため、海の景色や波の音を感じることのできる素晴らしい街です。
アスレチックや動物と触れ合うことのできる場所もあるため、子供連れの家族旅行で訪れるのもおすすめです。

稚内市には今回紹介した以外にも、観光スポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelを合わせてチェックしてみてください!

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