行ってみたい都道府県ランキングなどで度々上位を獲得し、日本人のみならず海外の旅行者からも人気を集めるのが北海道の県庁所在地である札幌です。札幌には大通公園や定山渓など、誰もが知る有名な観光地以外にも魅力ある穴場のスポットが多数存在しています。
本記事ではガイドブックなどにはあまり掲載されない、札幌の穴場観光スポット6選をご紹介します。また記事の後半では、面白いコンセプトを持ったホテルを4つご紹介します。観光地や宿選びの参考に本記事を活用ください。
目次
札幌のおすすめ穴場観光スポット6選
はじめに、ガイドブックなどにはあまり掲載されない札幌の穴場観光スポットをご紹介します。
旭山記念公園
札幌市内で無料で楽しめる人気の夜景スポットが「旭山記念公園」です。藻岩山に隣接する、標高137.5mの場所に位置し、面積は202,760平方メートルほどあります。
公園内は展望広場を中心に山の傾斜に沿って、壇上テラス、噴水が設けられています。噴水から展望広場までは、階段で繋がっており上に登るに連れて視界がひらけ札幌市内の景色を一望することができます。
日中はもちろん特に夜の時間帯は夜景が見渡せることから、カップルのデートスポットとしても人気を集めています。展望広場には市街地の方向を向いた腰掛けスペースが設けられているため、ゆっくりと夜景を楽しむことができます。
その他公園内は、森の散策路、学びの森、遊具広場など自然の中でハイキングや子どもたちが遊べるエリアも用意されています。
標高が少し高い場所にあるため、訪れる際は車があると便利です。駐車場は第1・第2の2つを用意。第2駐車場から展望台までは距離があるため、気軽に散策などを楽しみたい場合は展望台近くにある第1駐車場を利用するのがおすすめです。
旭山記念公園
住所:北海道札幌市中央区界川4丁目1-3
アクセス:地下鉄円山公園駅から車で約8分
札幌オリンピックミュージアム
1972年に開催された札幌オリンピックの歴史や感動を体験型の施設を通して、学ぶことのできる施設が「札幌オリンピックミュージアム」です。冬になるとスキージャンプの大会が行われる、大倉山ジャンプ競技場の近くに位置しています。屋内に作られた施設のため、季節や天候を気にすることなく利用ができるのもおすすめのポイントです。
札幌オリンピックミュージアムは、オリンピックで使用された競技衣装や選手の栄光を伝えるパネル展示だけでなく、オリンピックの競技を体験できる6つのシュミレーターが人気を集めています。
シュミレーターは、スキージャンプ大倉山、クロスカントリースキー・レース、ボブスレー滑走、テイクオフ・タイミング、アイスホッケーゴールキーパー体験、スピードスケート・トレーニングが用意されています。
映像や最新技術を駆使し、プロの目線からの競技を体験してみてください。
札幌オリンピックミュージアム
住所:北海道札幌市中央区宮の森1274
アクセス:地下鉄円山公園駅から車で約10分
真駒内滝野霊園
霊園で観光!?と思われた方も多いと思いますが、そんな常識を覆すのが「真駒内滝野霊園」です。
真駒内滝野霊園には、周囲をラベンダー畑に囲まれ大仏の頭が顔を出した「頭大仏殿」と呼ばえる、穴場の観光スポットがあります。表参道ヒルズや熊本駅を設計した、世界的にも有名な建築家である安藤忠雄が設計しました。
外からは、頭の一部だけを見ることができますがラベンダー畑の下には135メートルのアプローチが続いており、先に進むと仏像全体の様子を見学することも可能です。大仏まで続くアプローチは、真っ白なコンクリート造りの道で、芸術的にも美しい光景が広がっています。
また、アプローチの中央には結界の意味が込めらた「水庭」が作らえており、水面に反射する建物や太陽、青空なども見どころのポイントです。
一年を通して観光ができるスポットですが、写真のようなラベンダーが咲いた景色を見ることができるのは毎年7月の上旬から下旬頃です。うまくタイミングを合わせて、旅行の計画を立ててみてください。
真駒内滝野霊園
住所:北海道札幌市南区滝野2
アクセス:地下鉄真駒内駅から車で約20分
国営滝野すずらん丘陵公園
地元の人を中心に賑わい、自然の中でのハイキング、アスレチック体験、キャンプやBBQを楽しめるのが「国営滝野すずらん丘陵公園」です。札幌市にある公園の中では最大の大きさを誇り、面積は3,957,000平米。東京ドームの大きさに概算すると約84.6個分です。
公園内は中心ゾーン・滝の森ゾーン(東エリア・西エリア)・渓流ゾーンに分かれています。中心ゾーンには、四季の花が咲き誇るガーデンやキャンプ場、大型遊具が設置された子供の谷があります。滝の森ゾーンは400ヘクタールの敷地があり、運が良ければエゾリスやたぬきなどの野生動物と出会うことが可能です。渓流ゾーンには4つの滝や釣り堀があり、マイナスイオンを感じながら散策を楽しめます。日本の滝百選にも選ばれている 「アシリベツの滝」があるのもこちらのエリアです。
夏の観光のイメージが強い国営滝野すずらん丘陵公園ですが、冬場には降り積もった雪を活用した「滝野スノーワールド」として営業を行っています。スキーやそり遊び、スノーシューなど冬にしか体験できないアクティビティが盛りだくさん。冬の季節にもぜひ足を運んでみてください。
国営滝野すずらん丘陵公園
住所:北海道札幌市南区滝野247
アクセス:地下鉄円真駒内駅から車で約15分
川下公園
小さなお子様を連れた家族旅行の際におすすめの穴場スポットが、観光客にはあまり知られていない白石区にある「川下公園」です。平成11年にオープンした白石区初の総合公園で広さは194,560平米あります。
公園内には、水遊びができる170メートルの水路、テニスコートやパークゴルフ場、バーベキューができるエリアなどが完備されています。設備だけでなく自然環境も豊かで、世界中から集めた200種類・1700本のライラックが植えられた「ライラックの森」も見どころのポイント。ライラックをきれいに見ることのできる時期は、5月中旬から7月上旬です。
また雨天の日でも天候を気にすることなく体を動かせる、屋内施設の「リラックスプラザ」も人気です。人工芝が敷かれたエリアにはアスレチックが置かれ、お子様たちがめいっぱい体を動かすことができます。
また水中運動用の水深110センチと幼児用の50センチの温水プールも併設。親子で水遊びもお楽しみいただけます。
川下公園
住所:北海道札幌市白石区川下2651番地3外
アクセス:JR白石駅から車で約10分
北海道鉄道技術館
電車や鉄道が好きな方であれば、世代を超えて楽しめるスポットがJR苗穂駅の近くにある「北海道鉄道技術館」です。北海道の鉄道の歴史を後世に伝えるために作られた施設で、鉄道に関する様々な資料や機器の展示を行っています。
館内では、1985年から1995年頃まで運行していたアルファコンチネンタルエクスプレスの運転台、SL「C62 3号機」の車両、キハ82の運転台など実際に使われていた車両の一部の見学が可能。今はもう見ることのできない、歴史的にも価値のある展示品ばかりです。また、実際に運転手になったような体験ができる、ジオラマ運転台も子どもたちを中心に人気を集めています。
観光で訪れる際の注意点としては、営業時間です。北海道鉄道技術館は、毎月第2・第4土曜日の13:30~16:00と限られた時間でのみ開館しています。臨時休業の情報は、訪れる前に公式サイトでご確認をお願いします。
北海道鉄道技術館
住所:北海道札幌市東区北5条東13丁目 内 JR北海道苗穂工場
アクセス:JR苗穂から徒歩で約10分
札幌のおすすめホテル4選
次に、非日常の空間で旅の疲れを癒やすことのできるおすすめのホテルを4つ紹介します。コンセプトにこだわった、滞在するのが楽しくなるようなホテルを厳選しました。
シャトレーゼ ガトーキングダムサッポロ ホテル&スパリゾート
屋内プルー・屋外プールなど北海道でも南国のリゾート気分を味わうことができる、家族連れやカップルに人気のホテルが「シャトレーゼ ガトーキングダムサッポロ ホテル&スパリゾート」です。
JR札幌駅からは車で約30分、新千歳空港からは高速道路を利用して約60分の市内中心部からは少し離れた札幌市北区に位置しています。
プールエリアにはウォータースライダーやジャグジープールなど合計11の設備を用意。お子様向けにキッズプールや幼児用プールも用意されています。屋内プールは年間を通して利用ができるため、冬に訪れても楽しむことが可能です。プールで体を動かしたあとは、温泉エリアに足を運ぶのがおすすめ。露天風呂や泡風呂、スチームサウナなど合計13のお風呂やサウナを利用できます。
客室に関しては、様々な広さやテーマで設計が行われており合計18タイプから予約可能です。38.22平米のデラックスツインデザイナーズのお部屋は春夏秋冬に合わせて、4つのデザインで設計。それぞれの季節に合わせた、テーマカラーをもとに旅の気分を盛り上げる素敵な空間で人気を集めています。
また館内には、8つのレストランやバーを併設。太陽の光が差し込むアトリウムにある、レストラン「ヴィーニュ」ではビュッフェ形式で、和洋中様々な料理が楽しめると家族連れから人気を集めています。
朝・昼・夕の1日3回メニューが変わるため、ホテル滞在をメインとした旅行の際も飽きることなく利用可能です。
シャトレーゼ ガトーキングダムサッポロ ホテル&スパリゾート
住所:北海道札幌市北区東茨戸132
アクセス:JR札幌駅から車で約30分
UNWIND HOTEL & BAR 札幌
ロビーに一歩足を踏み入れると、レンガ造りの壁や温かい暖炉が迎えてくれる、山荘にあるロッジのような非日常空間を楽しめるホテルが「UNWIND HOTEL & BAR 札幌」です。
ホテルの名前にBARとつくように、毎日17:00〜18:30の間にはホテル10階にあるBARで無料のワインサービスが行われ、お酒好きからも人気を集めています。
客室は全室25平米以上を確保し、バスとトイレが別になった広々とした使いやすいデザインが特徴です。ホテル全体のコンセプトと同様にロッジや山小屋をイメージ、木の温かみを感じる優しい雰囲気が漂います。
全9タイプを用意し、プロジェクターと100インチのスクリーンを備えた「シアターキング」や2段ベッドとキッチンが付いた「ファミリールーム」など個性的なお部屋も用意されています。
ホテル内にレストランはありませんが、スマホひとつで注文できるルームサービスが利用できます。北海道産の食材を使用し、味だけでなく見た目にもこだわったピザやおつまみなどをお楽しみください。
アルコールも用意されているため、お部屋での飲み会やパーティーを開催するのもおすすめです。
UNWIND HOTEL & BAR 札幌
住所:北海道札幌市中央区南8条西5丁目289-111
アクセス:地下鉄中島公園駅から徒歩で約5分
ONSEN RYOKAN 由縁 札幌
札幌の都心のど真ん中で本格的な温泉が楽しめることで人気集めているのが「ONSEN RYOKAN 由縁 札幌」です。
温泉施設で使われているお湯は、北海道の登別から運んできた「登別カルルス温泉」です。無色透明の単純温泉で、神経痛・脊髄、筋肉及び関節リウマチなどに効果があると言われています。
大浴場は少し薄暗く、落ち着いた雰囲気が自慢です。露天風呂や打たせ湯、サウナも完備されています。またサウナに入ったあとは「岩の水風呂」と呼ばれる、大きな岩をくり抜いて作られた特別感のある体験をお楽しみください。
客室は畳やフローリングの上に高さの低いベッドが置かれた、旅館の雰囲気を感じる和洋室。広さや設備の異なる全11タイプを用意しています。コーナーツインのお部屋は広さ27平米、窓際にはテーブルとソファーが置かれたエリアもあるため、お部屋の中でのんびりと寛ぐことが可能です。
ホテル内にあるレストラン「夏下冬上 札幌」では、朝食に彩り豊かな和食膳を提供。北海道のソウルフードの一つである「ホッケのひつまぶし」は人気メニューの一つです。
ONSEN RYOKAN 由縁 札幌
住所:北海道札幌市中央区北1条西7丁目6
アクセス:地下鉄大通駅 1番出口から徒歩で約8分
ランプライトブックスホテル札幌
読書好きの方にぜひおすすめしたいホテルが狸小路商店街の7丁目にある「ランプライトブックスホテル札幌」です。
「本の世界を旅するホテル。」をコンセプトに掲げ、ホテル1階にある本屋さんには4000冊以上の「旅」や「ミステリー」に関する書籍が並びます。ホテルフロントも併設している関係で、営業時間はなんと24時間。いつでも好きな時間に利用ができます。またカフェ・スペースもあるため、買った本を読みながら美味しいコーヒーやケーキなどを一緒にお楽しみください。
客室に関しては全部で6タイプを用意。シャワーブースや洗い場付きのお風呂場と、トイレと独立した作りのお部屋のため使い勝手の良さが人気を集めています。
モデレートツインのお部屋は広さ20平米。ベッド2台とソファーベッドが用意されているため最大3名で宿泊可能です。
宿泊者向けの嬉しいサービスとして、気に入った本は客室でゆっくりと読むことが可能です。また宿泊者だけが食べることのできる、朝食メニューも用意されています。札幌のパン屋さん「pain au traditionnel」が作る、こだわりの一品などをお楽しみください。
ランプライトブックスホテル札幌
住所:北海道札幌市中央区南2条西7丁目5-1
アクセス:下鉄すすきの駅から徒歩で約9分
穴場スポットを巡ってディープな札幌観光を楽しもう
まだまだ知られていないけど魅力であふれる穴場の観光スポットと面白いコンセプトを持ったホテルをご紹介しました。札幌には定番のスポット以外にも、魅力あふれる観光地が数多くあります。
また四季がはっきりしているため、訪れる季節によっても違った光景が楽しめるのも北国ならではの魅力の一つです。一度だけでなく、2度、3度と足を運びたくなる魅力が都道府県ランキングに上位に君臨する理由の一つかもしれません。
今回紹介した観光地以外の情報については、AVA TravelのAI相談など活用して検索をしてみてください。旅の目的やあなたの好みを入力すれば最適なスポットを教えてくれます。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。