福島県の中核市でありながら、美しい自然を楽しめるスポットも多い福島市。飯坂温泉や土湯温泉、高湯温泉など、全国的に有名な温泉地もあり、毎年多くの観光客が訪れます。
また、福島市は「フルーツ王国」と呼ばれているほど果樹の栽培が盛んな街。イチゴやサクランボ、モモ、ブドウ、リンゴなど、季節ごとに旬な果物を堪能できるのも魅力のひとつです。
本記事では、そんな福島市の魅力を満喫できる、1泊2日の観光モデルコースをご紹介します。ぜひ参考にして観光スポットを巡ってみてください。
AVA Travel(アバトラベル)は、おすすめの旅行プラン、効率的に観光スポットを周るための旅行ルートが作れるアプリです。目的地、日程、条件(旅程のオーダー)を入力するだけでかんたん。あなたの条件に合った観光スポットやホテル・レストランなどを見つけ、効率的な旅行プラン・ルートを立ててみましょう。
>>App Storeでダウンロード
>>Google Playでダウンロード
福島観光の際はレンタカーの利用がおすすめ!
福島市は面積が広く、有名なドライブコースもあるため、車での観光がおすすめ。
福島駅前にはレンタカーを扱う店舗が数多く存在しますので、福島駅で降りたらレンタカーに乗り込みましょう。もちろん、自家用車でもOKです!
車を利用すれば、公共交通機関だけではなかなかいけないスポットにも足を運ぶことができ、時間の融通も利くためとても便利。
効率よく、そして多くの定番スポットを巡るためにも、レンタカーもしくは自家用車で移動するのがよいでしょう。
福島観光モデルコース1日目
福島観光1日目は、福島市が誇る自然と史跡を巡りましょう。これらをたっぷりと堪能した後は、飯坂温泉で観光の疲れを癒すのがおすすめです。
【花見山】70年以上かけて築かれた”福島の桃源郷”へ
福島県を代表する観光名所で、お花見シーズンには全国各地から非常に多くの人が訪れる花見山。
足繁く訪れていた写真家・秋山庄太郎氏が、『福島に桃源郷あり』と称賛して全国へ発信したことで有名となり、現在では福島県内屈指の観光名所となりました。
3月下旬〜5月下旬にかけて、桜や梅、モモ、レンギョウ、モクレンなどが一斉に咲き誇り、その風景はまさに百花繚乱。ピンクや白、黄色など、色鮮やかなグラデーションが織りなす景色は圧巻です。
なかでも、60分見学コースの途中にある「桜のトンネル」は、超人気の写真撮影スポット。背の低い桜が、道の両側からアーチ状に広がっていますので、トンネルを歩きながら桜の香りに癒されましょう。
標高180mの地点には展望場も設置されており、その場所からは雄大な吾妻連峰を遠望することも可能。色鮮やかな花と荒々しい山のコントラストは、まるで絵画のような美しさを演出します。
都会では見られない自然に囲まれた風景を、ぜひお楽しみください。
住所:福島県福島市渡利地内
電話番号:024-526-0871(花見山コールセンター)
時間:園内自由(7:00〜18:00)
料金:無料
定休日:なし
駐車場:約600台(開花期間中)
↓ 車で約14分
【餃子の照井】”100年フード”に認定された「円盤餃子」の名店
円盤餃子のお店は、夜間のみの営業というケースが多いですが、「餃子の照井 東口店」はお昼も営業しているため、ランチで利用しましょう。
円盤餃子は、福島市を代表するご当地グルメ。令和3年度には文化庁の「100年フード」に認定され、ますます認知度が高まってきています。
餡には野菜がたっぷり入っており、あっさりとした味付けが主流。小ぶりな餃子が20〜30個ほど円盤状に並べられていますが、通常の餃子よりも”軽い”ため、案外ぺろりと食べることができるのも特徴です。
「餃子の照井」の餃子は、全てが手作り。餡や皮、タレ、焼き方など、全てにこだわりを持っており、注文を受けてから具を包んで焼き上げるため、常にできたての円盤餃子を味わえます。
手作りにこだわった”名店の味”で、お腹を満たしましょう。
住所:福島県福島市栄町1-1 交番前
電話番号:024-523-0188
時間:11:30〜15:00、17:00〜20:00
定休日:火曜日
駐車場:なし
↓ 車で約25分
【花ももの里】約300本の花桃が可憐に咲き誇る
福島名物でお腹を満たした後は、花ももの里へ向かいましょう。元宇都宮大学教授の指導のもと、2007年にオープンした施設で、40種約300本の花ももが植栽されています。
定番品種から希少品種まで揃っており、赤や白、ピンクの花々が一面に咲き乱れる景色は、まるで桃源郷のよう。そこには、花見山にも負けず劣らず美しい風景が広がっているのです。
余計な飾り物がない分、花ももの美しさが際立ち、素材の良さがひしひしと伝わってきます。晴天の日には、最高の景色を拝めるでしょう。
アイスクリームの屋台なども出店しているため、子ども連れでも楽しめるのが嬉しいポイントです。
住所:福島県福島市飯坂町東舘下
電話番号:024-542-4241
時間:10:00〜16:00
料金:200円(環境整備協力金)
定休日:なし
駐車場:約100台
↓ 車で約6分
【旧堀切邸】江戸時代から続いた豪農の屋敷で足湯を堪能
旧堀切邸は、豪農・豪商の旧家で、飯坂温泉の観光交流拠点として開館。福島県内で最大かつ最古の土蔵「十間蔵」や、近代和風建築の「主屋」など、歴史的建造物が現存する貴重な施設です。
展示スペースやビデオコーナーが併設されており、地域に多大なる貢献をした堀切家について学ぶことができます。
また、旧堀切邸には車いすの方も利用可能な足湯と手湯があり、訪れた方々の憩いの場となっています。
ケヤキやオオモミジ、ハクモクレンなどが咲く庭園を眺めながら、ゆったりと足湯に浸かる時間は贅沢なひととき。源泉かけ流しの湯を、心ゆくまで堪能しましょう。
無料でタオルの貸出も行っていますので、手ぶらでも安心です。
住所:福島県福島市飯坂町字東滝ノ町16-16
電話番号:024-542-8188
時間:9:00〜21:00
料金:無料
定休日:無休
駐車場:なし
【飯坂温泉】奥州三名湯に数えられる温泉地に宿泊
旧堀切邸は飯坂温泉街にあるため、見学を終えたらそのまま飯坂温泉に宿泊しましょう。
宮城県の秋保、鳴子とともに”奥州三名湯”に数えられる温泉地で、松尾芭蕉も立ち寄ったと伝えられています。
飯坂温泉では、宿泊だけでなく「共同湯」も人気で、9つの共同浴場をめぐるのが通の楽しみ方。なかでも、明治時代の建物を再現した鯖湖湯の周辺は、情緒あふれる雰囲気となっており、そぞろ歩きにもおすすめです。
また、飯坂温泉にはグルメも豊富に揃っており、食べ歩きを楽しめるスポットでもあります。
飯坂温泉名物のラジウム玉子、福島の果物を使ったマフィン、朝ドラ「エール」にちなんだグルメなど、美味しいものが目白押し!ぜひ散策の途中で立ち寄ってみてください。
住所:福島県福島市飯坂町字十綱下28(飯坂温泉駅)
福島観光モデルコース2日目
2日目は福島市でドライブを楽しみ、動物とふれあいましょう。
↓ 旧高湯ゲートまで車で約34分
【磐梯吾妻スカイライン】平均標高1,300m超えの”空を走る道”
磐梯吾妻スカイラインは、土湯峠と高湯温泉を結ぶ、全長約29kmのドライブコース。平均標高は1,300mを超えており、”空を走る道”として多くのツーリング客で賑わっています。
「日本の道100選」にも選ばれており、山岳道路の風景はSNS上で「日本のアリゾナ」と呼ばれ話題となりました。
岩肌がむき出しになった地点は荒涼としており、まるで海外にいるかのよう。ここでしか味わえない不思議な感覚を楽しんでみてください。
また、”吾妻八景”と称される「不動沢橋」や「天狗の庭」など、絶景スポットも多数存在。ビューポイントからの眺めはもちろんのこと、春先は雪の回廊、夏は新緑、秋は紅葉など、季節ごとの風景の変化も見どころのひとつです。
ただし、気象状況や噴火レベルなどに応じて「通行止め」になることもありますので、訪れる際は規制状況をチェックしてから訪れることをおすすめします。
住所:福島県福島市庭坂神ノ森(旧高湯ゲート)
電話番号:0242-64-3478(吾妻土湯道路管理所)
料金:無料
駐車場:約300台(浄土平駐車場)
【浄土平】高山植物が広がる湿原を散策
磐梯吾妻スカイラインのちょうど中間地点に位置する浄土平。ビジターセンターの駐車場で降りれば、そこは標高1,600mの世界です。
浄土平ではトレッキングコースが用意されており、「浄土平湿原散策(約20分)」「吾妻小富士コース(約1時間)」「桶沼コース(約40分)」「鎌沼コース(約2時間)」「一切経山(約3時間)」の全5種類から選ぶことができます。
トレッキング初心者には、浄土平湿原散策コース(約20分)がおすすめ。バリアフリーの木道が整備されているため歩きやすく、車いすの方や子ども連れの方も気軽に高山植物鑑賞を楽しむことができます。
浄土平には「福島市浄土平天文台」があり、スターウォッチングを楽しむことも可能。3種類の隕石やリアルタイムの太陽を見ることができるため、子ども連れにもおすすめのスポットです。
住所:福島県福島市土湯温泉町鷲倉山
電話番号:0242-64-2105
時間:9:00〜16:00
定休日:磐梯吾妻スカイライン冬季閉鎖時
駐車場:約300台(浄土平駐車場)
【浄土平レストハウス】標高1,600mのレストランでランチを堪能
浄土平の自然を満喫した後は、浄土平レストハウスでランチを食べるのがおすすめ。1階には軽食コーナー、2階にはレストランがあります。
1階では「会津山塩ラーメン」や「三春三角揚げうどん」など、サクッと食べられるものがメイン。福島県産のフルーツソースがかかった「彩りソフトクリーム」や、吾妻小富士を模した「吾妻小富士カレー」などもあり、子ども連れに嬉しいメニューも充実しています。
2階のレストランでは、わっぱ飯やこづゆなど、会津の郷土料理を味わうことが可能。雄大な景色を眺めながらランチを楽しみましょう。
山岳にあるレストランといえば、メニューが限られているケースが多いですが、浄土平レストハウスは、その常識を覆すほどメニューが豊富です。磐梯吾妻スカイラインを訪れる際は、ぜひこの場所でランチをいただきましょう。
1階の売店では、福島県産のお酒、民芸品なども販売していますので、食事の後にショッピングを楽しむのもおすすめです。
住所:福島県福島市土湯温泉町鷲倉山
電話番号:0242-64-2100
時間:9:00〜16:00
定休日:磐梯吾妻スカイライン冬季閉鎖時(11月中旬〜4月上旬)
駐車場:約300台(浄土平駐車場)
↓ 車で約41分
【東北サファリパーク】放し飼いされた猛獣たちをじっくり観察
磐梯吾妻スカイラインのドライブを終えたら、旧土湯ゲート方面へ向かい、東北サファリパークで動物たちとふれあいましょう。
東北サファリパークでは、世界各国から約1,000頭羽の動物たちが大集合。身近な動物はもちろんのこと、日本では滅多に見ることのできない希少な動物も、この施設で暮らしています。
最大の見どころは、「放し飼いエリア」で見られる動物の数々。特に至近距離で見るライオンは迫力満点です。
草食動物ゾーンでは、車の窓を開けて餌やりもOK!どこまでも後を追ってくる動物たちは可愛らしく、一度餌やりを体験するとやみつきになります。
施設内には「ふれあい広場」もあり、ワオキツネザルやエリマキキツネザル、ウサギ、モルモットなどの小動物と直接ふれあうことが可能です。
小さくてモフモフの動物たちに囲まれて過ごす時間は、癒しのひととき。優しく撫でながら、餌をあげてみてくださいね。
アトラクションエリアでは、さまざまな動物が繰り広げるパフォーマンスショーを開催しています。
ショーステージはランダム公演のため、何が見られるかは当日のお楽しみ!笑いあり、感動ありのステージで盛り上がりましょう。
住所:福島県二本松市沢松倉1
電話番号:0243-24-2336
時間:平日9:00〜16:30、土日祝9:00〜17:00
料金:大人2,900円、子ども1,800円(サファリレンタカー2,000円)
定休日:水曜日
駐車場:約500台
↓ 「福島駅」まで車で約37分
1泊2日の福島観光コースはこれで決まり!
福島市は、大自然や史跡、温泉、グルメなどが数多く存在する観光地です。今回のモデルコースを参考にし、効率よく福島市を観光してみてください。
福島市周辺には、他にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelをチェックしてみてください!
Webライターとして約4年間活動しており、主に自動車、旅行関連の記事を執筆しています。さまざまな観光地をマイカーで巡るのが趣味で、ご当地グルメの食べ歩きも大好きです。読んでくれた皆さんに「ためになる!」と思っていただけるよう、分かりやすい文章を心がけています!