瀬戸内愛媛「ゆめしま海道」ぐるり旅(前編)青いレモンの島『岩城島』とアートと自然の『生名島』

瀬戸内の中で唯一、離島だけで繋がっている『ゆめしま海道』。愛媛県東北部にある「ゆめしま海道」は、愛媛県越智郡上島町に属する『弓削島』・『佐島』・『生名島』・『岩城島』の主要な4島からなります。その中で最も小さな佐島は、周囲9.8キロメートルと、徒歩で島内を移動できてしまうくらいのサイズ感。小さくとも個性的な島々には、信号も無いため、サイクリストさんにもオススメです。
ぐるり旅(前編)では、青いレモンの島と名高い『岩城島』と、アートと自然の『生名島』を巡るモデルコースをご案内します。

ゆめしま海道のある上島町へ渡ろう!

生口島の洲江港~岩城島の小漕港を結ぶ三光汽船のフェリー

まず、ゆめしま海道のある4島へ行くために、3~7分間の船旅を楽しんで!生口島もしくは因島から出るフェリーや商船に乗って、岩城島・生名島・弓削島のどこかへ渡ってください。※商船は車の乗船が不可なので、お車で移動の方はご注意を。
今治方面から車で移動の際は、生口島の洲江港~岩城島の小漕港を結ぶ三光汽船のフェリーが近いですよ。また、今治港から弓削島の弓削島港まで、芸予汽船の快速船が出ています。快速船は車の乗船が不可ですが、徒歩やサイクリストさんの場合は、60分の船旅で一気に弓削島まで渡れて便利!

青いレモンの島『岩城島』

レモンの散歩道

レモンの散歩道

ゆめしま海道、最大の島『岩城島』の愛称は『青いレモンの島』。その愛称通り、岩城島では青いレモンの生産が盛んです。
右に左に、レモン畑が広がる『レモンの散歩道』は、一度は立ち寄ってみて欲しい場所。太陽をたっぷり浴びて、形よく実ったレモンを見ながらお散歩すると、清々しい気持ちに。

祥雲寺

祥雲寺に自生している、帆をかけた舟のように見えるウバメガシ

島の西側にあるレモンの散歩道をテクテク歩くと、まるで屋根?と思ってしまうくらいに、とても大きく広がった巨木が目に入ります。こちらは『祥雲寺』に自生している、帆をかけた舟のように見えるウバメガシ。なんと樹齢は600年を越えており、愛媛県の天然記念物に指定されている生命力の強い木なのです。
国の重要文化財に指定されている『観音堂』の見ごたえも十分。6~7月は、お寺の奥にある紫陽花園が美しいと評判です。

防波堤アート「海のおとを聴く」

イラストレーターの菅真佑紀さんによる防波堤アート「海のおとを聴く」

島の西側の海岸沿いには、なんとも可愛らしい防波堤アートが。こちらはイラストレーターの菅真佑紀さんによる、「海のおとを聴く」です。
撮影の際はぜひ、真ん中にぽっかりと空いた空間に入ってみて!上島町に住む精霊や動物たちと一緒に、海の音を聴いてみましょう。

菰隠観音像

2mの菰隠観音像

昔、岩城島の南側には「菰(こも)に包まれた観音像が流れ着いた」という伝説があります。流れ着いた観音様の本体は、先ほどご紹介した『祥雲寺』に祀られていますよ。
こちらに鎮座する『菰隠観音像』は、大理石で彫られ、高さは2mを超える大型なもの。水瓶を携え、人々の穢れを払ってくださるそうです。

リモーネプラザ

リモーネプラザで販売される岩城産レモン

岩城島産の新鮮なレモンを入手するなら、産直市がいちばん!『リモーネプラザ』には、大きくて形の良い国産のレモンがお手頃価格で販売されています。
意外かもしれませんが、青いレモンは酸っぱさに加えて甘さもあるのです!そして、カットした際に溢れる、爽やかな香りは、最高!そんな香り豊かな地元のレモンを贅沢に使ったお菓子・ジャム・香水といった、レモンのアイテムがたくさん並ぶのも、岩城島の特長の一つです。

岩城郷土館(旧島本陣)

岩城郷土館(旧島本陣)の外観

江戸時代、松山藩主が参勤交代の際に宿として使っていたお屋敷です。昭和57年から『岩城郷土館』として開館していて、島本陣として使われていた際には、一般の人々が目にすることのできなかった主賓の間や客間などを観ることができるようになりました。
岩城島にゆかりのある、歌人・若山牧水や吉井勇の資料などもあります。心なしか時間の流れがゆったりと感じられるような、庭園の風情も堪能して。

岩城八幡神社

岩城八幡神社の御朱印

亀山と呼ばれる小高い丘に鎮座する『岩城八幡神社』。中世、ここには山城があり、亀山城と呼ばれていました。毎年10月頃になると、お祭りが開催されます。
お神輿や獅子舞で賑やかになるそう。普段は、とても落ち着いた雰囲気の神社です。拝殿内には御朱印もありますので、参拝の証にぜひ。

積善山

夕陽に照らされた積善山

岩城島を象徴する山、『積善山』。春になると、4,000本もの桜が咲き誇り『天女の羽衣』と呼ばれる、山全体がピンク色に染まった桜景色を観ることができますよ。標高370mの展望台からは、360度のパノラマ風景が望めます。ゆめしま海道の島々の美しさを堪能できる名所なので、春でなくとも訪れておきたい場所です。
オススメしたい時刻は、夕刻。じわりじわりと赤く染まりはじめる、海と空が馴染んでいく様子も美しいですよ。

アートな『生名島』

なかうらの壁画

なかうらの壁面に飾られた油絵

外周10kmに満たない、小さな島『生名島』のアートなスポットも見過ごせません!まずは、島で人気の食堂&お弁当屋さん『なかうら』の壁画にご注目。
海の中に居るような、でも遠くに島があるような…?どこか不思議な感覚に浸れる、この大きな蒼い絵は、実は油絵。海をこよなく愛する、店主の中浦正直さんによる直筆の油絵です。船長室のような店内にも、アート界隈で重鎮の中浦さんの絵画が飾られています。

謎の巨石「メンヒル」

7mもある巨石「メンヒル」

「いまの、なに?」海岸沿いを移動していると、突如現れる巨石に驚きの声が。庭園・三秀園に鎮座する、7mもある巨石『メンヒル』は、弥生時代の祭祀の遺跡とされているそう。干支が彫られた支柱に囲まれていて、なんだか独特な雰囲気!立石山頂上の古代遺跡と共に、生名島のパワースポットの一つだそうですよ。

防波堤アート「みんなのくじら」

彫刻家の武田充生さんの防波堤アート「みんなのくじら」

こちらは「みんな」で集った形跡がのこる、防波堤アート「みんなのくじら」。島民たちが心の赴くままに筆を走らせた楽描きを使い、彫刻家の武田充生さんが仕上げました。
ちなみに、クジラの種類はスナメリクジラで、真ん中の島々はゆめしま海道の4島です。

サウンド波間田キャンプ場

サウンド波間田(はかんだ)キャンプ場

島らしさを満喫しながら泊るなら、『サウンド波間田(はかんだ)キャンプ場』。海に面した、芝生のキャンプスペースは開放感マックス!
テントや各種機材もレンタルでき、食料や燃料も用意してもらえるので、気軽に手ぶらで泊れるのも魅力です。島産のジビエ肉を堪能できる『かんきつジビエBBQセット』や『カブトムシ採集体験(夏季限定)』など、体験メニューも豊富なので、子どもも一緒に楽しめますよ。

サウンド波間田展望台

「サウンド波間田展望台」からの景色

キャンプ場から登ることができる、『サウンド波間田展望台』からの景色もオススメ。立石山の頂上から望む多島美は、なかなかのもの。大人の足で、15分程のハイキングを楽しみましょう。波間田側からの登山道は竹が盛り上がっている部分があるので、足元にはお気をつけて。
※現在、頂上の展望台は立ち入り禁止です。

濱田國太郎銅像

濱田國太郎さんの銅像

濱田國太郎銅像』の濱田國太郎さんは、生名島出身の海の男(船乗り)。船員の労働環境を改善するために、日本で初めてストライキを起こした方です。それにより船員の待遇が急速に改善されたことで、労働運動は日本中に広がりました。これまで大変な労働環境で働いていた人々から、とても感謝されている方です。
銅像周りは綺麗に整っていて、休憩できる椅子やテーブルもあります。島民や濱田さんを慕う人々の想いのこもった場所です。

生名橋記念公園

フォトスポット『生名橋記念公園』

生名大橋を望める、フォトスポット『生名橋記念公園』。新しく綺麗なウォシュレット付きのトイレもあるので、女性にも嬉しい。屋根付きの東屋もあるので、海と橋を眺めながらゆっくりと休憩できます。

岩城島・生名島へ行ってみて!

岩城島に実るレモン

筆者の独断と偏見で選ぶ、岩城島・最大の魅力は『積善山』!一度見たら忘れられない360℃パノラマのサンセットは、最高の思い出になりますよ。
筆者が選ぶ、生名島のオススメスポットは『サウンド波間田キャンプ場』!海を目の前にした最高の立地で多島美を眺めながら、手ぶらでデイキャンプやBBQが楽しめるなんて、最高です。
その他、メンヒルや壁画といった、ややディープなスポットもご紹介させていただきました。さて、先ほどご紹介した『生名橋』を南東へ進めば、ビーチの美しい『佐島』です。
それでは、続編の『ゆめしま海道ぐるり旅(後編)』でも、お会いしましょう!ゆめしま海道のグルメをまとめた『ゆめしま海道グルメ旅』も、お楽しみに!

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