広島県の中央に位置し、海沿いにある町が広島県竹原市です。夏はからっとした暑さで、冬は最高気温12度でとても過ごしやすい気候です。また、関東に比べて夏では夜の8時前まで明るく雨もあまり降りません。
海も山も近いので、初夏には蛍、真夏には海水浴が楽しめます。
人気な観光名所は歴史を感じ情緒溢れる「町並み保存地区」や、うさぎがたくさんいる「大久野島」など盛りだくさん!
今回は、そんな竹原市にてお酒を楽しむ観光モデルコースをご紹介します!実は、竹原市は日本酒造りがとっても盛んで美味しいお酒がたくさんあります。
まずは、竹原市とお酒の歴史、酒造を知ってもらい後半にはお酒にちなんだ観光名所をご紹介します!
目次
竹原市とお酒の歴史
江戸時代、竹原市では塩田業が盛んでした。日照時間が長いのと降水量が少なく塩田ができる環境はお酒造りができる環境と似ていました。なので、元々はお酒造りがお塩づくりよりも10年ほど早かったそうです。塩田で栄え、物流も安定しお米と塩田で経済状況が良くなった竹原市は、全盛期にはなんと酒造は26件ほどのありました。明治時代に入ると県外のブランドや新規参入によって広島県のお酒の消費が下がりました。現状を打破するため広島県の酒造達が集まり、何度も試行錯誤して現在竹原市内では3件酒造屋さんが残っています!どの酒造屋さんたちも1世紀以上の歴史があり時代とともに技術の試行錯誤をしながら日々お酒造りをしているんだと思うと感慨深いですね。
ここから3件の酒造屋さんをご紹介します!
竹鶴酒造
竹鶴酒造は江戸中期、西暦にして1660年頃に製塩業を営み1773年ごろから酒造業も始めたとされています。1932年に現在のJR呉線を誘致にあたり、塩田を売却しそれから酒造業一本でやってきました。竹鶴酒造は技術と労力が必要な「生酛(きもと)造り」を2004年になんと広島で初めて復活させました!元々、兵庫県灘(なぎ)で行われていた伝統的な作り方で簡単にいうとじっくり発酵菌を育てて昔ながらの手作業で作ります。また、酵母菌を添加するのではなく江戸時代から行われてきた酵母菌無添加での作り方にもこだわってます。
竹原市酒造の一番歴史が長く、代々日本酒を守ってきたこその深い味わいをトライしてみたいですね!
住所:広島県竹原市本町三丁目10-29
電話番号:0846-22-2021
営業時間:8:00-12:00/13:00-17:00
定休日:土日祝
URL:https://www.taketsuru-shuzou.co.jp/
藤井酒造
江戸時代末期文久3年、西暦1863年に初代藤井善七さんが創業しました。
2023年のG7広島サミットではディナーの乾杯酒に選ばれた銘柄 純米酒「龍勢」。
戦後、お米不足の為三代目の時代に純米酒製造は禁止され「龍勢」は販売できなくなりました。それから30年ほど余りは販売されてきていなかったのですが、5代目で復刻することになりました。全量純米のこだわりをかがけて今でも製造されています!
そんな背景がある「龍勢」がG7サミットで世界の方たちに飲まれていたのは込み上げてくるものありますね。
職人のこだわりと歴史のドラマが感じられる日本酒一度手にしてみたいですね!
住所:広島県竹原市本町3丁目4−14
電話番号:0846‐22‐2029
営業時間:8:30-12:00/13:00-17:00
定休日:土日祝(※要確認)
URL:https://www.fujiishuzou.com/
中尾醸造
明治4年、西暦1871年に創業されました。
昭和2年ほどから4代目の中尾清磨(きよま)さんがお酒の博士と知られている坂口謹一郎先生のもと酵母研究を始めました。昭和15年には独自の酵母を開発し昭和22年には高温糖化酒母法(こうおんとうかしゅぼほう)の開発しワインでの商品化までは20年の歳月をかけました。
「幻」という銘柄で皇室献上品として商品化しました。
酒造ですが、色んなことに挑戦していて銘柄「誠鏡」のスパークリング純米酒(発泡性生酒)はロンドンのワイン大会日本酒部門で賞をもらっています。さらにガスが抜けてもにごり酒として楽しめるので一度で二度美味しいですね!
地道に研究を重ね日本酒から果実酒とオールマイティーな酒造さんですね。
住所:広島県竹原市中央五丁目9番14号
電話番号:0846ー22-2035
URL:http://www.maboroshi.co.jp/
行ってみたい酒造さんはありましたか?
歴史や製法を知るとよりお酒を楽しむことができ、お酒が進みそうですよね。
現状、蔵見学は問い合わせ必須なので個別で確認してもらうような形ですが、気軽に観光を楽しみたい方でしたら酒造屋さん以外にもまとめたので下記をご覧ください!
お酒を楽しむ観光コース
蔵見学よりもっとライトに楽しみたい!って方におすすめの観光コースです。
日本酒に加え、ワインやビールが購入できるお店、お酒の風味を食で感じることができるお店をご紹介します!
藤井酒造-酒蔵交流館-
道の駅から「町並み保存地区」をスタートとすると、10分ほど歩いたところにあります。
営業中は門の扉が開いているのでふらっと立ち寄りやすく気軽に楽しめそうです。
藤井酒造のお酒を購入することもできますし、酒器や茶器、雑貨なども取り扱ってます。
建物も見所で江戸時代末期に建てられたものを酒造の一角を改造されており、当時の雰囲気感を感じることができるので贅沢な時間を過ごせそうですね。
お酒の試飲や「利き酒」をできるので、お酒を楽しむことが出来ます!
藤井酒造のお酒は、冷えているときはスッキリとした味わい。温まると、優しい旨味やお米ならではの甘味を感じられます。
ランチやディナー(※要予約)には併設されている手打ちそば処「たにざき」ではお酒とともにお蕎麦も楽しめますのでこの機会にぜひ!
「藤井酒造‐酒蔵交流館‐」
住所:広島県竹原市本町3-4-14
営業時間:11:00~16:00
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、1月1日
URL:https://www.fujiishuzou.com/
手打ちそば処「たにざき」
住所:広島県竹原市本町3-4-14
電話番号:0846-22-7131
営業時間:火曜日~木曜日 11:00~14:00
金曜日~日曜日・祝 11:00~15:00
火曜日~日曜日 17:00~21:00(※要予約)
定休日:月曜日(念のため電話での確認をするのをおすすめ)
瀬戸内醸造所-竹原直売所-
2019年に立ち上げられた広島県三原市にあるワイナリーやレストランの本社であり、竹原直売所です。
長い歴史がある竹原市の酒造がある中でフレッシュな瀬戸内の太陽をいっぱいに浴びたブドウを感じられるワインを提供しています。
初めて自社醸造所で製造した年に「2021 三原ニューベリーA」という銘柄が2022年のルクセンブルクの大会にて銅賞を受賞し若手ながら実力派ワイナリーです!
同じ種類のブドウで造られたワインシリーズ、同じ畑で捕れた(混種も含む)ブドウで造られたシリーズなどこだわりある作りをしてます。すっきりとした飲み口なのでお酒が弱い方でもワインを飲みたい方なら楽しめると思います!
三原市にある醸造所やレストランは予約必須ですが、とても美味しい料理に自家製のワインを楽しむことが出来るので足を延ばしてみるのもいいですね。(醸造所の見学は要問合せ)
住所:広島県竹原市本町3-10-37
営業時間:10:00〜14:00
営業日:土曜日・日曜日・祝日(不定休あり、併せて不定期で開店)
URL:https://setouchijozojo.jp/
お好み焼き屋 ほり川
「町並み保存地区」にある大正8年創業の広島風お好み焼屋さんです。
こちらでは、酒粕が生地に練りこまれている「たけはら焼き」が人気でお酒の風味と甘みをお好み焼きで楽しむことが出来ます。
食で日本酒の風味を味わうことは中々できないので、お酒好きには堪らないですね!
テーブルには鉄板がありますが、店員さんが焼いて持ってきて来るので焼くのが苦手な方にも安心ですよ。テーブルの鉄板に置いてから時間を少し置くとお酒の甘みがより深く楽しめます。食べながら時間経過によってお酒の風味の違いを感じられるのでおすすめです!
住所:広島県竹原市本町3-8-21
営業時間:11:00~14:00(L.O 13:30)/17:00~19:00(L.O 18:30)
定休日:水曜日
URL:https://www.horikawa-1919.co.jp/
FUKUBEE(フクビー) BUKUBEER(フクビール)
「道の駅たけはら」で購入できる竹原発クラフトビールです。
竹原市仁賀で養蜂業を営むFUKUBEE、竹原市に移住しはちみつを作られている生産者さんです。
クラフトビールには、FUKUBEEのはちみつを使用しており、はちみつならではの甘みと香りを楽しむことができます。口当たりは、苦みがスーッと消えていき後味にはちみつの甘さが残ります!
おつまみには、チーズやアボカドなどのクリーミーな食材がおすすめです!
パッケージも可愛くて見ているだけでテンションがあがりますね!
FUKUBEE
URL:https://instagram.com/fukubee_832
道の駅たけはら
住所:広島県竹原市本町1丁目1-1
電話番号:0846-23-5100
営業時間:物産直販コーナー1階 9:00~17:00(7月から9月の間は18:00まで)
定休日:毎月第3水曜日(祝祭日の場合翌日が休館日/12月31日から1月3日)
URL:http://michinoekitakehara.com/
まとめて色んなお酒が買えるお店
酒造屋さんに行きたかったけど、行けなかったときやもっと色んな種類のお酒を楽しみたい時にこちらお店はおすすめです!
竹楽
「町並み保存地区」の真ん中あたりにあり、先ほど紹介した「竹鶴酒造」「藤井酒造」「中尾醸造」の有名な銘柄のお酒を取り扱っています。
ほかにも竹で作られた雑貨や、竹原の塩の飴など竹原に因んだ雑貨や食品を取り扱っているので、お土産選びにもおすすめのお店です!
住所:広島県竹原市本町3-11-10
営業時間:10:00~16:00
定休日:不定休
前川酒店
竹原駅の近くにあるスーパーの中に併設されている地域密着型の酒屋さんです。
「竹鶴酒造」「藤井酒造」「中尾醸造」のお酒はもちろん本当にいろんな種類のお酒があるので、お酒好きの方は見ているだけで楽しいと思います!
買い忘れたお酒などをここで調達するのも便利でおすすめですよ。
住所:広島県竹原市中央4丁目7-20 藤三竹原SC内
電話番号:0846-22-9265
営業時間:8:00~20:00
定休日:元旦(要確認)
URL:http://www.tawawa-sake.com/toppage.html
竹原のお酒を楽しもう!
今回は広島県竹原市の酒造やお酒を紹介してきました。
旅行後に買ってきたお酒を飲んで余韻を楽しむのも素敵ですね。
歴史を感じながらお酒やご飯を楽しむことができる最高の休暇になりそうですね!
竹原市在住です!地元に愛されてるお店や観光スポットをご紹介してます。美味しいごはんやおしゃれなカフェが大好きです。最近は、竹原市内の情報サイトを始めましたので、ご興味ある方はぜひ覗いてください!