世界遺産「宮島(厳島)」を楽しむ!おすすめ観光モデルコースをご紹介

広島県

原爆ドームや縮景園と並び、広島県を代表する観光地の「宮島」。フェリーを使ってアクセスする面白さや、美しい建物が訪れた人々を魅了する厳島神社など人気のスポットに溢れています。

本記事では、広島県の宮島へのアクセス方法やおすすめの観光モデルコースを紹介します。記事の後半では、宮島に来たら宿泊をしたいおすすめのお宿も紹介するので、宿選びを悩まれている方は参考にしてください。

宮島ってどこにあるの!?

はじめに宮島がどこにあるかについて解説します。宮島の正式名称は「厳島(いつくしま)」と呼ばれ、瀬戸内海西部、広島湾の北西部に位置しています。
面積は30.39 km²で、厳島神社のある島の北側を中心に観光スポットや飲食店が並んでいます。観光スポットが一箇所に集中しているため、1日あれば主要な観光名所は見て回ることが可能です。

宮島へのアクセス方法は!?

次に宮島へのアクセス方法について解説します。宮島へは本州側の宮島口から宮島桟橋前まで宮島松大汽船とJR西日本宮島フェリーの2社が定期便の運行を行っています。
運賃はどちらも往復で大人400円、子供200円です。また2023年10月1日より観光税の導入が始まり運賃とは別に100円の支払いが必要になりました。

料金面では、2社に違いはありませんが、運行ルートは若干異なります。宮島松大汽船は、本土と宮島を最短ルートで結ぶ航路のため10分程度の所要時間でアクセスをすることができます。一方、JR西日本宮島フェリーは厳島や大鳥居に近づく航路でも運行しているため、観光要素が多いのが特徴です。スケジュールなどに合わせて、最適な方をお選びください。

また宮島口までのアクセスについては、JR広島駅からは電車を利用して約30分、広島空港からはレンタカーを利用して約1時間の道のりです。

宮島を楽しむおすすめの観光モデルコースをご紹介

ここからは、宮島の観光を楽しむためのおすすめのモデルコースをご紹介します。宮島は比較的狭いエリアに観光スポットが集中しているため、徒歩だけで主要スポットを周ることができるのも便利なポイントです。

まずは宮島といえばの「厳島神社」へ

厳島神社

宮島観光のスタートは、定番中の定番「厳島神社」を参拝します。厳島神社は、朱色に塗られた建物が特徴的で推古天皇が即位した593年に佐伯鞍職によって創建された1400年以上の歴史があります。

大鳥井、拝殿、本社本殿、平舞台など海の上に作られた神社であるため、陸上にある神社とは違った雰囲気や景色を楽しめる点などが観光客を魅了します。
長い歴史や文化的価値が高いことから、本殿だけでなく厳島神社の周囲一体が1996年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。世界遺産として登録されたエリアは、宮島の面積の約14%を占める広範囲に渡っています。

厳島神社での観光を楽しむ際は、昇殿料の用意もお忘れなく。国宝や重要文化財が展示された、宝物館とのセット料金が設けられており、両方を楽しむ場合は100円引きの大人500円で入場可能です。

厳島神社
住所:広島県廿日市市宮島町1-1

家族連れで楽しめる「みやじマリン 宮島水族館」

みやじマリン 宮島水族館

次に向かうのは宮島のある瀬戸内海に生息する海洋生物を中心に展示・飼育を行っている「みやじマリン 宮島水族館」です。厳島神社からは徒歩10分ほどの道のりです。

みやじマリン 宮島水族館では、380種・15,000点以上の海洋生物と出会うことができます。建物は宮島の雰囲気に馴染むよう、和のデザインになっているのも特徴の一つです。
館内は2階建で構成され、宮島の干潟、瀬戸内のくじらなど近隣の環境を再現したオリジナルの展示が来場者を楽しませます。また空を飛ぶように水中の中を泳ぎ回るペンギンプールや、ライブプールでは迫力満点のアシカショーも見ることができます。

その他には海洋生物と触れ合うことのできる、ふれあいの磯、ふれあい広場も用意されています。ふれあいの磯では、裸足になって水に入りながら磯に住む生物たちの観察が可能です。ふれあい広場では、可愛らしいフンボルトペンギンとの触れ合い体験が毎日開催されています。

みやじマリン 宮島水族館
住所:広島県廿日市市宮島町10-3

700本の紅葉が植わる「紅葉谷公園」を散策

紅葉谷公園

次は、自然が豊かで島民の憩いの場にもなっている「紅葉谷公園」を目指します。みやじマリン 宮島水族館からは、徒歩13分ほどの距離に位置しています。

紅葉谷公園はその名の通り、約700本の紅葉が植わる約2ヘクタールほどの広さを持った公園です。700本中イロハカエデが約500本、その他オオモミジ・ウリハダカエデ・ヤマモミジなど複数の木々が生育しています。
夏の季節は新緑が生い茂る清々しい景色、秋になると木々が色づき燃えるような紅葉であたり一面が埋め尽くされます。複数の種類の木々があるため、グラデーションがかかったかのような景色が見どころのポイントです。

公園内にある朱色の欄干が特徴的な「もみじ橋」は人気の写真スポット。混み合う時間を避けるのであれば、早朝の時間帯に訪れるのもおすすめです。

紅葉谷公園
住所:広島県廿日市市宮島町紅葉谷

「獅子岩 展望台」から瀬戸内海の絶景を眺める

獅子岩 展望台

次に向かうのは、瀬戸内海の絶景を見渡すことのできる「獅子岩 展望台」です。展望台へは紅葉谷公園から徒歩5分ほど奥に進んだ場所にある、宮島ロープウェイに乗ってアクセスします。
宮島ロープウェイは紅葉谷~榧谷〜獅子岩を結び、循環式と交走式の2種類の方式のロープウェイが運行する日本でも珍しい施設です。山頂の獅子岩展望台へは、榧谷でロープウェイを乗り換えを行い向かいます。

獅子岩 展望台は、標高433メートルの場所に位置しているため展望台からは、瀬戸内海に浮かぶ島々や本州本土の景色を眺めることができます。周囲には何も遮るものがないため、ダイナミックなパノラマの景色が訪れた観光客を楽しませます。双眼鏡を持参すれば、瀬戸内海を航行する船や麓の様子も見ることができます。

獅子岩 展望台
住所:広島県廿日市市

茶道やお守りづくりなど日本文化を体験「okeikoJapan おけいこジャパン」

次に訪れるのは、日本文化体験施設「okeikoJapan おけいこジャパン」です。徳寿寺の境内の一角にあり、宮島ロープウェイ紅葉谷駅からは徒歩20分ほどでアクセスできます。

okeikoJapan おけいこジャパンでは、茶道・書道・着物のレンタルなど日本文化を気軽に体験できる様々なプログラムが用意されています。初めての方でもインストラクターの方から丁寧な指導を受けることができるので、安心して参加ができるのが嬉しいポイントです。

旅の記念づくりとしてもおすすめの体験が「お守り作り」です。300種類ほどあるお守り袋と10色ある組み紐から自分の好きなものを選び、お守りの中に願いことを書いた小さなしゃもじのお札を入れると完成です。30,000通りほどのデザインの作成が可能なため、どんなデザインが良いか悩みながら体験をお楽しみください。

また着物のレンタルも人気を集めており、和の装いをして境内の中や宮島を散策すれば素敵な記念写真が撮れること間違いなしです。

okeikoJapan おけいこジャパン
住所:広島県廿日市市宮島町741-1

「宮島表参道商店街」で食べ歩きやお土産選びを楽しむ

宮島表参道商店街

宮島観光の最後は、厳島神社に向かって350メート続く「宮島表参道商店街」でお買い物や食べ歩きを楽しみます。okeikoJapan おけいこジャパンからは、徒歩7分ほどの道のりです。

宮島表参道商店街では約70店舗ほどのお店が軒を連ね、宮島の伝統工芸品の販売やカキや穴子を食べられるレストラン、名物のもみじ饅頭を専門に販売するお店などが人気を集めています。

その中でも特におすすめなのが、紅葉堂で販売されている「揚げもみじ」です。注文を受けてから高温の油で一気に揚げるため、外側はカリカリ、中はふわふわと通常のもみじ饅頭とは違った美味しさをお楽しみいただけます。生地の中身はあんこやクリームといった定番以外にも、瀬戸内レモンやレアチーズなどの変わり種も用意されています。自宅で食べることのできる「揚げもみじ®揚げたてキット」も販売されており、家族や友人へのお土産にもおすすめです。

また宮島表参道商店街は夕方をすぎると徐々に閉店するお店が増えてくるため、17時前までには訪れるのが観光を満喫するためのポイントです。

宮島表参道商店街
住所:広島県廿日市市宮島町535

宮島に来たら泊まりたい!おすすめ宿3選

最後に、宮島に来たら宿泊をしたいおすすめの宿を3つご紹介します。日帰りでも十分に観光が楽しめる宮島ですが、宿泊をすれば観光客が少ない夜や朝のいつもとは違った宮島を楽しめるのが魅力の一つです。

宮島グランドホテル 有もと

フェリー乗り場かはら徒歩15分、創業400年を超える老舗の旅館が「宮島グランドホテル 有もと」です。アクセスをする際は事前に連絡をしておけば、宮島桟橋から無料送迎を利用ができます。

客室は京都の職人によって作られた本物の数寄屋造りの和の雰囲気が漂う贅沢な空間を演出。露天風呂付き、洋室タイプ、和洋室など合計8つのタイプを用意しています。
もっともランクの高い「露天風呂付きスイート(和洋室)」は、広さ74平米。ビューバスタイプの露天風呂からは遠目に厳島神社の鳥居などを見渡すことができます。ツインセミダブルベッド、8畳の和室で最大6名まで宿泊できるため、家族旅行やグループ旅行にもおすすめのお部屋です。

館内にあるレストラン「潮路」は、2020年8月にリニューアルを行いモダンな雰囲気が漂うスタイリッシュな内装へと生まれ変わりました。創作和風会席を中心としたメニューを提供し、宮島産の焼きがきや広島牛など地元グルメも満喫いただけます。また、露天風呂付き客室に宿泊をすると4名までが利用できる個室の座席「弥山」を利用できるのも嬉しいポイントです。

その他夜には、宿泊者限定の宮島を巡るナイトツアーの開催、ロビーコンサートや無料のコーヒー提供などが行われているので合わせてお楽しみください。

宮島グランドホテル 有もと
住所:広島県廿日市市宮島町南町364

宮島ホテルまこと

フェリー乗り場からは徒歩5分、厳島神社までは徒歩10分の観光の拠点としておすすめのホテルが「宮島ホテルまこと」です。

客室は全室で広さ12.5畳の和室を完備しているため広々とゆとりある空間で滞在できるのが魅力的なポイントです。A・B・C・特別室の4タイプを用意し、各タイプ最大で6名までが宿泊可能です。
Aタイプのお部屋は縁側がついたタイプで、窓際にはテーブルと椅子が設置されています。またバスルームには2つの洗面台が設けられているため、大人数での宿泊でも朝の混雑を解消できます。

夕食は予算やニーズに合わせて3つのコースを用意。記念日などの夕食には「料理長おまかせ会席<恵比寿>」がおすすめ。メニューは季節によって異なりますが、ブランド牛や鮮度抜群の海鮮などこだわりの料理が並びます。どんなお料理が楽しめるかは公式サイトにてご確認をお願いします。

また館内には大浴場と貸切風呂を完備。ベビーバスやベビーベッドも用意されているため、小さなお子様と一緒の旅行でも快適にご利用いただけます。

宮島ホテルまこと
住所:広島県廿日市市宮島町755

ホテル宮島別荘

フェリー乗り場かはら徒歩3分、2017年9月にオープンした宮島の中では比較的新しい宿が「ホテル宮島別荘」です。宮島で100年以上の歴史がある錦水館がプロデュースした、「大人のための宮島の我が家」をコンセプトに掲げるホテルです。

こだわりの客室は、町家の別荘・海の別荘・山の別荘と3つのコンセプトで展開。全室がベッドタイプ、デザイン性の高い家具や調度品が置かれた旅の気分を盛り上げてくれる内装です。
「町家スタイル ツイン」のお部屋は、広さ35.0平米。暖かみを感じる暖色系のライトが光る落ち着いた演出です。ベッドは上質な眠りをサポートする「Serta社製」を採用。バスルームはトイレと洗面台が独立したタイプのため、使い勝手が良いのもおすすめのポイントです。

館内にある大浴場は、目の前に広がる瀬戸内海の海を一望できる開放的な作りが特徴。足元はタイルや石ではなく、畳が敷かれているのもユニークなポイントです。朝5時から利用ができるため、出発前にもお風呂をお楽しみいただけます。

お食事は契約農家から仕入れた新鮮な野菜や地元の食材を利用した「奥田政行シェフ」がプロデュースした渾身のメニューが並びます。朝食はブッフェスタイルで、和と洋のどちらも楽しめる創作メニューをお楽しみください。

ホテル宮島別荘
住所:広島県廿日市市宮島町1165

1日あれば気軽に島内を回れる!広島旅行の際は宮島へ行こう

広島県にある宮島を楽しむおすすめのモデルコースを紹介しました。宮島には世界遺産の厳島神社を中心に、水族館や食べ歩きができる商店街など魅力的なスポットがギュッと凝縮されています。
日帰りでの観光はもちろん、夜や早朝の景色が楽しめる宿泊をしての観光もおすすめです。

本コースでは宮島を中心とした観光コースを紹介しましたが、宮島がある広島県にはその他にもおすすめの観光地がたくさんあります。宮島観光を楽しんだあとは、本土の観光スポットにも足を運んでみてください。

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