愛媛名物【じゃこ天】絶対外せないおすすめ5選を紹介!宇和島と八幡浜の違いや製造体験も!

じゃこ天とじゃこかつ

話題のじゃこ天じゃこ天は愛媛県民のソウルフードなので、秋田県民だけでなく全国の人に食べて頂きたい逸品です。
本記事では、じゃこ天はどんな食べ物なのか、2大産地である宇和島と八幡浜で違いがあるのか、などじゃこ天の正体と魅力について紹介します。
また、愛媛で大学生活を謳歌し、じゃこ天をたくさん食べた私が、絶対外せない「じゃこ天」を5つ厳選して紹介するので、愛媛観光の際にはぜひご賞味ください。なお、じゃこ天はお取り寄せも可能です。

愛媛のじゃこ天とは?

じゃこ天

じゃこ天は愛媛の郷土料理、ソウルフードです。
小魚がたっぷり入ったじゃこ天はDHAなどの必須不飽和脂肪酸※とカルシウムが多く含まれるヘルシーな揚げ物となります。
※必須不飽和脂肪酸とは、体内で作ることができないため食べ物から摂取する必要がある不飽和油。
油は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、それぞれのバランスが健康維持には重要です。

宇和島や八幡浜といった愛媛県南予地方では古くから、魚のすり身の揚げ物を「天ぷら」と呼び、底引き網などで獲れた色々な種類の魚を原料にした天ぷらを「雑魚(ざこ)天」と呼んでいました。これが変化して「じゃこ天」となったという説や原料のほたるじゃこに由来して「じゃこ天」になったという説があります。

宇和島で天ぷらが作られたきっかけは、宇和島藩の初代藩主の伊達秀宗が故郷の仙台からかまぼこ職人を呼んで作らせたことのようです。

愛媛の西にある「宇和海」は「瀬戸内海」と「太平洋」がつながる海域にあります。豊後水道の暖かい潮流と栄養分が多い冷たい潮流がぶつかる日本有数の漁場です。

愛媛のじゃこ天の特徴

加工済みほたるじゃこ

愛媛のじゃこ天には以下の2つの大きな特徴があり、この特徴のおかげで美味しい天ぷらになります。

じゃこ天には皮と骨付きの魚を使う!

じゃこ天には頭と内臓だけを取り除いた小魚を使います。皮と骨が含まれるため、普通の練り製品とは異なり、少し灰色がかった、黒い点々のある天ぷらです。栄養も豊富で、不飽和脂肪酸やカルシウムが多いという特徴もあります

骨が入っているためジャリジャリした食感があり、食べ応えがすごいです。また、魚の旨みや風味を強く味わえる天ぷらになります。

じゃこ天には幻の魚「ほたるじゃこ」を使う!

愛媛のじゃこ天の特徴は幻の魚と言われる「ほたるじゃこ」という魚を使うことです。他県ではあまり漁獲されませんが、宇和海では古くからたくさん獲れます。

市場には流通しないため、他県では食経験が少ないと思われますが、非常に美味しい魚です。
薄紅色の体色の魚で、お腹に共生する発光バクテリアが青白い光を発することから「ほたるじゃこ」という名前が付けられました。「ほたるじゃこ」は、愛媛では「ハランボ」という通称で呼ばれていますが、体長14cmほどの小型魚です。

風味の安定化のため、ほたるじゃこだけではなく、グチ、ヒイラギ、ヒメジ、アジ、タチウオなどの他の魚も加えて製造するメーカーもあります。一般的には、ほたるじゃこのみを使ったじゃこ天の方が非常に風味がよいです。ただ、季節に応じて他の魚の配合量を調整して美味しさを生み出すメーカーもあります。なお、じゃこ天はその日に獲れた魚だけを使って作られるため、鮮度と風味がよいです

愛媛のじゃこ天はどこが本場なの?

恋人じゃこ天

愛媛では宇和海に面した地域でハランボ漁が行われるため、宇和島と八幡浜がじゃこ天の主な産地となります。なお、宇和島と八幡浜では微妙に作り方が異なるため、食感と風味が少し違うようです。ただ、これは好みによるため、自分好みのお店を見つけるのがいいでしょう。

宇和島のじゃこ天について

一般的に、宇和島のじゃこ天は弾力とジャリジャリ感が強いといわれています。すり身加工時に少しだけ粗めにひくことで、小骨の食感をあえて残しているのでしょう。
歯ごたえがあり、ジャリジャリ感を好む年配の方に人気のようです。

八幡浜のじゃこ天について

一般的に、八幡浜のじゃこ天は柔らかめで骨のジャリジャリ感も控えめであるといわれています。すり身加工時にしっかりひくことで、食べやすくしているのでしょう。
お店によって、独自のすり身加工技術があるため、一概には八幡浜のじゃこ天だからといってジャリジャリ感が少ないとはいえません。

じゃこ天の美味しい食べ方

じゃこ天入りうどん

じゃこ天は小魚がたっぷり入ったカルシウムやDHAなどの必須不飽和脂肪酸が多く含まれるヘルシーな揚げ物です。温めて食べることで、より美味しさが増します

そのまま生で食べる

実は、DHAなどの不飽和脂肪酸は熱に弱いため、そのまま食べるのが一番栄養価が高い食べ方です。ただ、じゃこ天は冷蔵保管が必要なため、そのままだと少し冷たく感じられるでしょう。夏には生がいいかもしれませんね。

シンプルに焼いて食べる

フライパンや魚焼きグリル、オーブントースターなどで少し炙って(焼いて)、醤油やだし醤油、ポン酢をかけると、お酒のつまみにぴったりです。大根おろしがあればなおよいでしょう。炙ることで、香ばしい香りがたち、美味しくいただけます。もちろん、ご飯のおかずにもぴったりです。

うどんやラーメンに入れる

愛媛では、うどんやラーメンの具として生または少し炙ったじゃこ天を短冊切りにして載せます。じゃこ天の風味でスープがさらに美味しくなるうえ、タンパク質の補給となり、栄養的にもよいですよ。八幡浜ちゃんぽんにももちろん入ります!

八幡浜ちゃんぽんや南予の観光については、以下の関連記事を参照ください

おでんやいもたきに入れる

じゃこ天入りおでん

愛媛では、おでんやいもたきにじゃこ天を入れます。静岡のいわし天のおでんのように魚の風味や歯ごたえが抜群です。ぜひ、家でおでんをする際には、お取り寄せしたじゃこ天を入れてみてくださいね。

チャーハンやカレーなどの具材にする

大きめにさいの目切りして加えると、魚の風味がほどよく感じられ、美味しくいただけます。カレーの場合は、少しだけ炒めると香ばしさが付与され、より美味しいでしょう。

おすすめの「じゃこ天」【厳選5点】

愛媛のじゃこ天で外せない、絶対おすすめのじゃこ天を5点紹介します。どれも美味しすぎてほっぺたが落ちるので気をつけましょう。

谷本蒲鉾店「昔造りハランボじゃこ天」

「昔造りハランボじゃこ天」は、ほたるじゃこのみを使用して伝統の製法で作るじゃこ天です。1916(大正5)年創業の八幡浜市にある株式会社谷本蒲鉾店でつくられています。
歴史あるメーカーが作るほたるじゃこを原料としたじゃこ天は、歯ごたえと弾力、旨みが特徴です。
おすすめは、風味がよい「ハランボじゃこ天5枚入」となります。自宅用、お土産用のどちらでもよいでしょう。地元でも人気のじゃこ天です。
公式サイトでは、5枚入り、税込1134円で販売されています。
土日には、じゃこ天やちくわの製造体験も可能です(1週間前までに予約が必要)。

株式会社谷本蒲鉾店の情報
住所:愛媛県八幡浜市駅前1
電話番号:0894-22-0266

安岡蒲鉾「宇和島じゃこ天5枚入り」

「宇和島じゃこ天5枚入り」は、丁寧にすり身にしたほたるじゃこと季節の小魚を秘伝の配合比で混ぜ合わせて作ります。季節によって獲れる魚が異なるため、ほたるじゃこ以外の魚は、アジや白ムツおよびその他の魚となるそうです。SDGsの観点からも獲った魚を無駄にせず美味しく有効利用するという取り組みは素晴らしいですね。
安岡蒲鉾は昭和51年創業で後発店のため、美味しさを追求して丁寧なじゃこ天づくりをしています。
おすすめは、風味を強く感じられる「宇和島じゃこ天5枚入り」となります。ほたるじゃこ以外の魚の風味もうまくブレンドされて美味しいじゃこ天ですよ。
公式通販サイトでは、5枚入り、税込1080円で販売されています。

じゃこ天の製造体験ができます(1週間前までに予約が必要)。

有限会社安岡蒲鉾の情報
住所:愛媛県宇和島市三間町中野中293番地
電話番号:0895-58-2155(フリーダイヤル :0120-58-7771)

亀井蒲鉾「無添加じゃこ天『じゃこ丸』」

「無添加じゃこ天『じゃこ丸』」は、食品添加物を一切使わないじゃこ天です。
1897年創業の老舗のかまぼこ店である有限会社亀井蒲鉾では、新しい商品開発に力を入れており、この無添加じゃこ天もその取組みの成果となります。
亀井蒲鉾は、全国蒲鉾組合品評会で5年連続受賞した美味しいじゃこ天を製造販売しており、人気です。
無添加のため、冷蔵で2日間しかもちません。旅行に行って食べるか、通販で冷凍品を購入しましょう。公式サイトでは、3枚入り真空パック品で税込み1080円(冷蔵)、1134円(冷凍)で販売しています。

有限会社亀井蒲鉾の情報
住所:愛媛県宇和島市 栄町港1-2-11
電話番号:0895-22-0176
定休日:日祝(年末年始等を除く)

山田商店「じゃこ天」

山田商店のじゃこ天は、昔ながらの製法で作る歯ごたえ抜群のじゃこ天です。コストパフォーマンスに優れているうえに、とても美味しいのが人気の秘密でしょう。揚げたてを食べるとほっぺが落ちますよ。
ぜひ、現地で味わってほしいじゃこ天です。
楽天市場などで、30枚セットを購入すると1枚当たり80円ほどになるので破格の価格も魅力でしょう。

山田商店の情報
住所:愛媛県南宇和郡愛南町御荘菊川1180
電話番号:0895-74-0333
定休日:毎週木曜日

鳥津蒲鉾店「前略、八幡浜から/塩味」

「前略、八幡浜から(塩味)」は南伊予の塩を使った塩味のじゃこ天です。とても珍しいじゃこ天ですが、魚のすり身の温度管理と塩のバランスを追及して、味と食感を極めたと店主が語る美味しいじゃこ天となります。全国の料亭や名店でもリピートする料理人があとをたたないそうです。
「前略、八幡浜から(塩味)」は全国蒲鉾組合品評会で8年連続受賞しています。
有限会社鳥津蒲鉾店は「くずし鳥津」という屋号で1960年に創業。
公式通販サイトでは、3枚入り税込711円で販売されています。

有限会社鳥津蒲鉾店の情報
住所:愛媛県八幡浜市駅前2
電話番号:0894-22-2009

八幡浜や宇和島で宿泊するならここがおすすめ!

じゃこ天を堪能するために、近くで宿を取り、観光しながらじゃこ天行脚はいかがでしょうか?
おすすめの宿を紹介します。

【スーパーホテル愛媛・大洲インター 天然温泉「朝霧の湯」】

天然温泉「朝霧の湯」は、源泉かけ流しで24時間利用可能。お湯は肌触りが柔らかく刺激の少ない「美肌の湯」となります。疲れを癒して観光を楽しんでくださいね。

【天然温泉「みかんの湯」スーパーホテル八幡浜】

八幡浜ちゃんぽんの老舗「ロンドン」のすぐ近くにあるホテルで、人気です。八幡浜のみかんやじゃこ天、八幡浜ちゃんぽんなどのグルメを楽しむには便利な立地となります。温泉でほっこり疲れた身体を癒しましょう。

 

【宇和島第一ホテル】

JR宇和島駅から徒歩8分の場所にあり、駐車場も広いと評判です。美味しいグルメを堪能し、素泊まりで宿泊して翌日もグルメ三昧をするのもいいでしょう。

【宇和海国立公園 青い国ホテル】

広い駐車場でゆっくり過ごせるホテルです。私はバイクツーリングで利用しましたが、夕食のカツオのたたきなどの地魚料理は安くてボリュームがあり、とても満足できました。リーズナブルに美味しい料理を味わって休息をとるなら、ここはおすすめです!宇和島から高知へ旅行する人によいでしょう

八幡浜や大洲も観光するのであれば、以下の関連記事を参照ください。下灘駅の夕日を鑑賞するのもよいですよ!

話題のじゃこ天を食べに愛媛に行こう!

じゃこ天とじゃこかつ

本記事では、愛媛のじゃこ天について徹底解説しました。また、美味しいおすすめのこだわりじゃこ天も5点紹介し、その魅力をお伝えしました。

愛媛の秋は紅葉も美しく、いもたきなどの名物もお店で食べられるので、観光しながらじゃこ天行脚も楽しんでくださいね。しまなみ海道でも「じゃこ天」や「じゃこかつ」(じゃこ天に衣をつけて揚げたもの)は食べられます

魚嫌いの子どもでも、じゃこ天を食べることで魚の栄養素とカルシウムが補給できるでしょう。
子どもからお年寄りまで美味しく食べられる、栄養満点のじゃこ天をおすすめします

旅行プランを瞬時に作成 App Storeでダウンロード Google Playでダウンロード

関連記事

  1. 瀬戸内愛媛「ゆめしま海道」ぐるり旅(前編)青いレモンの島『岩城島』とアートと自然の『生名島』

  2. 補修工事中の道後温泉本館

    歴史と文化とグルメや穴場も徹底的に楽しむ【道後温泉】日帰り観光モデルコース!

  3. 内子・八日市護国の町並み

    内子の王道スポットを巡る!のんびり散策1日モデルコース

  4. 瀬戸内海離島

    【ファミリー離島旅行】しまなみ海道に浮かぶ「大島」を満喫する観光モデルコース

  5. 果輪弥

    瀬戸内愛媛「しまなみ海道」大山祇神社の『大三島』と広島の『生口島』

  6. 【松山観光】1泊2日で感動の『東ラブ』『セカチュー』『ブラタモリ』などのロケ地を巡るモデルコース