歴史情緒溢れる飛騨高山を巡る1泊2日の観光モデルコースを紹介!

飛騨県北部にある高山地方は昔ながらの日本の宿場町の風景が残る岐阜県内で人気の観光地です。飛騨高山駅周辺には、飛騨の歴史と文化を体験できる交流館や、日本三大朝市である高山朝市があります。

さらに高山駅から車で1時間以内のエリアには飛騨大鍾乳洞や、新穂高ロープウェイなどの飛騨山脈が作り出す絶景を堪能できるスポットもあります。

この記事では、歴史情緒溢れる町並みと飛騨の絶景を楽しめる1泊2日のモデルコースを紹介します。

1日目 タイムスリップしたかのような雰囲気を楽しむ飛騨高山の街歩き

【10:30】高山駅に到着

高山駅に着いたらまず、駅の隣にある飛騨高山観光案内所を訪れましょう。駅近くの古い街並みエリアのそれぞれのお店の情報が載っているパンフレットや、白川郷や新穂高ロープウェイまでの交通情報などが手に入ります。

【11:00】高山陣屋

高山陣屋は、江戸時代の郡代(各地域の政治を行っていた役所)で唯一、主要建造物が現存している歴史的建造物です。江戸幕府の支配が終わった後も、明治政府の県の事務所として1969年まで使われていました。江戸時代の建造物の装飾や、書院造の部屋など、普段ドラマで見るような建物の雰囲気を味わうことができます。

画像引用:https://jinya.gifu.jp/

高山陣屋の入口を入るとすぐに目に入るのが、青い墨で描かれた海を模した文様です。これは青梅波と呼ばれ、江戸時代に流行した文様の一つです。江戸時代の役所も、最新の流行を取り入れたデザインを施していたことが分かります。

画像引用:https://jinya.gifu.jp/

郡代ならではの施設が御白洲(おしらす)で、ここでは裁判や容疑者の取り調べなどが行われていました。法廷は裁判だけでなく、村人からの訴えを受け付ける窓口のような役割を果たしていました。取調室には自白を促すための拷問器具もありますが、実際の拷問は別の場所で行われていたそうです。

画像引用:https://jinya.gifu.jp/

近隣の住民から納められた年貢を納める御蔵も併設されています。年貢米のことは知っていても、実際の御蔵を見たことがある人は少ないのでしょうか。高山陣屋の御蔵は全国に現存する御蔵の中でも最大級の大きさで、江戸時代の実際の生活・施設を垣間見る貴重な場所です。御蔵の屋根は石置長榑葺(いしおきながくれぶき)という特殊な方法で葺かれています。ぜひ屋根にも注目してみてください。

〈高山陣屋〉
住所:岐阜県高山市八軒町1-5
電話番号:0577-32-0643
時間:8:45~17:00(4月~10月)8:45~16:30(11月~3月)
定休日:年末年始、天候等による臨時休館あり
料金:400円(高校生以下無料)

 

【12:00】昼食にはおすすめグルメ「飛騨牛」をぜひ!

飛騨高山周辺のブランド牛「飛騨牛」は、やわらかく、口の中でとろけるような食感が人気の黒毛和牛です。高山駅周辺では、ステーキをはじめ、飛騨牛を使ったグルメを味わうことができます。

Restaurant LE MiDi(レストラン ルミディ)」は飛騨牛のステーキとハンバーグが人気のレストランです。ステーキはロース・フィレ・サーロインなどの部位を選ぶことができます。土日には予約必須の人気店です。

〈Restaurant LE MiDi(レストラン ルミディ)〉
住所:岐阜県高山市本町2-85電話番号:0577-36-6386
時間:11:30~15:00、17:00~20:30
定休日:不定休
駐車場:あり

カジュアルに飛騨牛を楽しみたい人は「CENTER4 HAMBURGERS」の飛騨牛バーガーや、「こって牛」の飛騨牛握りもおすすめです。古い街並みを散策しながら食べられます。

〈CENTER4 HAMBURGERS〉
住所:岐阜県高山市上一之町94
電話番号:0577-36-4527
時間:11:00〜14:30(ラストオーダー)17:30~20:00(ラストオーダー)
定休日:水曜日
駐車場:あり

〈飛騨 こって牛〉
住所:岐阜県高山市上三之町34
電話番号:0577-37-7733
時間:10:00~17:00
定休日:なし
駐車場:なし

【13:00】「まちの体験交流館」で飛騨高山の伝統工芸を作ろう!

高山駅から徒歩約15分、古い街並みのすぐそばにある「飛騨高山 まちの体験交流館」では飛騨で育った伝統文化・工芸を体験することができます体験メニューの1つである一位一刀彫(いちいいっとうぼり)は、岐阜県産のイチイの木に、ノミだけを使って作品を彫る工法のことです。

体験交流館では「楽地蔵」や「勾玉」、「ほおずき」などを作ることができます。他にも、岐阜の木を使った「木時計作り」や、「木版画レトロ行灯」など大人から子供まで楽しめる体験コーナーがたくさんあります。

それぞれの体験メニューが開催される日は限られているため、事前にホームページで確認するようにしてください。

〈まちの体験交流館〉
住所:岐阜県高山市上一之町35-1
電話番号:0577-70-8290
時間:9:00~19:00
定休日:なし(臨時休館あり)
駐車場:なし

【15:00】古い街並みで絶品グルメを食べ歩き

高山城の城下町として栄えた面影を残した古い街並みには、料理屋・雑貨屋・文房具屋・畳屋などが軒を連ねています。古き良き日本の街を散策しながら、高山のグルメを味わったり、お土産の伝統工芸品を選ぶのも楽しいでしょう。

「高山プリン亭」の高山プリンは食べ歩きグルメの定番です。甘さ控えめでなめらかな口当たりが特徴です。大正時代に作られたレトロな空間で食べるのもよし、街を散策しながら食べるのもよしです。

他にも「手焼煎餅堂」の炭火焼煎餅や、「いわき」のわらび餅など、スイーツ好きにはたまらない和菓子や洋菓子がそろっています。ぜひ古い町並みで食べ歩きを楽しんでください。

【16:00】両面宿儺を討伐した神が創始したと言われる神社「櫻山八幡宮」

古い街並みの通りを抜けてまっすぐ進んだ先にある大きい神社が「櫻山八幡宮」です。有名な大妖怪、両面宿儺を討伐した神が戦勝祈願をこの櫻山で行ったのが創始だと言われています。8世紀には八幡信仰が流行し、その名の通り数百本もの桜が境内に植えられ、春にはその美しさで見る人を魅了しました。

現在は「秋の高山祭」が日本三大美祭に数えられ、全国から数多くの参拝者が訪れています。

普段の境内は決して人が多いわけではなく、神社特有の閑静な雰囲気が来る人の心を落ち着かせます。ゆったりとした時間を過ごす一人旅などにおすすめのスポットです。

〈櫻山八幡宮〉
住所:岐阜県高山市桜町178
電話番号:0577-32-0240
駐車場:あり(有料)

【17:00】温泉旅館で1日の疲れを癒そう

飛騨高山の古い街並み周辺には、江戸時代からの建物を使った古き良き温泉旅館が数多くあります。一日の終わりは温泉旅館で疲れを癒してはいかがでしょうか。

飛騨高山温泉 宝生閣」は古い街並みエリアにある温泉旅館です。最上階の露天風呂からは高山の街並みを一望できます。浴衣の無料貸し出しなど、女子旅向けのプランが充実しているのが特徴です。

〈飛騨高山温泉 宝生閣〉
住所:岐阜県高山市馬場町1-88
電話番号:0577-34-0700

日本の宿 ひだ高山 倭乃里」は高山駅から車で20分の場所にある隠れ家のような温泉旅館です。高山駅から無料送迎があるため、電車で高山を訪れた人も簡単に行くことができます。厳選された素材で作られた夕食・朝食は絶品です。山中にあるので、木々の揺らぐ音、川のせせらぎ、虫の鳴き声など五感で自然を感じ、リラックスできますよ。

〈日本の宿 ひだ高山 倭乃里〉
住所:岐阜県高山市一之宮町1682
電話番号:0577-53-2321

2日目 飛騨高山周辺の自然の絶景を見に行こう!

2日目は少し羽を伸ばして、飛騨高山周辺の自然が作った絶景を見に行きましょう。

【9:00】高山陣屋前朝市

高山では朝7時から正午頃まで2か所で朝市が開催されています。場所は高山陣屋前と宮川沿いです。朝市には地元で採れた新鮮な野菜や、飛騨の民芸品などが並びます。
民芸品の中にはカラフルなさるぼぼがあります。さるぼぼとは猿の形をした人形で、子どもの健康や健やかな成長を願う意味があると言われています。農家の冬仕事で作っています。

朝市ではたい焼きやみたらし団子などの軽食を食べることもできます。朝ごはんを少なめにして、朝市で食べ歩きをするのも楽しいでしょう。
朝市の一番の魅力は買い物をしながら地元の人と交流できることです。地元の人と話すことでしか分からない飛騨高山の魅力や、穴場スポットを教えてもらえるかもしれませんよ。

【11:00】飛騨大鍾乳洞

高山駅から車で約30分ほどで行ける観光スポットが「飛騨鍾乳洞」です。高山駅から路線バスもあります。標高900mの高所にあり、国内の観光鍾乳洞としては最高地点にあります。鍾乳洞内の気温は12度前後で真夏は避暑にぴったりの場所です。

鍾乳洞内には地下水に反射し蒼白に光った鍾乳石から、黄金に照らされた大胆な石の裂け目など見どころがたくさんあります。

飛騨鍾乳洞には「大橋コレクション館」という鍾乳石や美術品が展示されている展示館が併設されています。飛騨鍾乳洞を発見した大橋外吉氏が収集したコレクションで、世界の美術品や、金塊などを見ることができます。

1月上旬から3月上旬まで、厳冬を活かした「氷の渓谷」を見ることができます。木々に雪が積もり、さらに雪が凍ってできた自然の絶景です。夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気を味わえます。

〈飛騨大鍾乳洞〉
住所:岐阜県高山市丹生川町日面1147
電話番号:0577-79-2211
時間:8:00~17:00(4月~10月)、9:00~16:00(11月~3月)
定休日:なし(臨時休館あり)
駐車場:あり
料金:大人1100円、小中学生550円

【13:00】新穂高ロープウェイ

高山駅から車で約70分、飛騨大鍾乳洞から車で約50分、さらに奥飛騨方面に進むと「新穂高ロープウェイ」があります。日本で唯一2階建てのロープウェイで、雲の上の旅を楽しむことができます。春には長い冬が明けた爽やかな新緑の風景を、夏には頂上でハイキングや登山を、秋には真っ赤に燃える夕焼けと紅葉を、冬には白銀の雪景色を見ることができます。どの季節に行っても山頂の爽やかな空気と自然に癒されること間違いなしです。

春・夏・秋には3〜10日間、星空観賞便が運行します。標高2000mの場所にある展望台からは満天の星空と天の川を見ることができます。

〈新穂高ロープウェイ〉
住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
電話番号:0578-89-2252
時間:8:00~16:45(夏期)、9:00~16:15(冬期)
駐車場:あり(有料)
料金:大人3300円
子ども1650円
※第1・第2ロープウェイ往復

【16:00】飛騨高山駅 到着

最後に高山駅前のお土産屋さんでお土産を探しましょう。高山駅構内にはキオスクがありますが、あまり大きい店舗ではありません。「高山名産館」「おおたか」など、地元に昔からあるお土産屋さんで探すことをおすすめします。

飛騨高山に歴史ロマンと自然を感じる旅行へ行こう!

名古屋から2時間ほどで、古き良き日本の街を感じられる飛騨高山は、1泊2日の旅行先にぴったりです。

まるで江戸時代の日本にタイムスリップしたかのような高山の街で絶品グルメや工芸品体験を楽しんでください。

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