青森県でアートと自然を満喫するモデルコース・1泊2日旅!

青森県は県内にある13の美術館が提携し、アートの町として全国から注目を集めています。そこでこの記事では青森県で外せない美術館を巡りつつ、青森ならではの自然・海鮮も満喫できる「アートと自然を巡る旅」のモデルコースを紹介します。

1日目は県立美術館を中心に青森市を巡ろう!

【1日目】大迫力のねぶたを間近で!「ねぶたの家 ワ・ラッセ」

JR青森駅を降りて目の前にあるのが、東北三大祭りの一つであるねぶた祭の保存・伝承を担っている「ねぶたの家 ワ・ラッセ」です。

ミュージアム1階のねぶたホールでは、過去のねぶた祭りで出陣した本物のねぶたを間近で見ることができます。ねぶた職人の技術の粋を集めた繊細で迫力のあるねぶたの姿は圧巻です。ミュージアム内はねぶた祭りの映像や音楽が流れており、実際の祭りにいるような臨場感があります。
2階のねぶたミュージアムでは、地元住民によって守り、育てられてきたねぶたの歴史を紹介しています。ねぶたの題材の移り変わりや、職人間の技術の継承について見ることができます。
青森駅前周辺エリアは「ベイエリア」と呼ばれており、「ワ・ラッセ」以外にも青函連絡船「八甲田丸」や、青森地元の物産が買える「アスパム」など観光スポットがたくさんあります。これらを周遊する「3館周遊券」は大人1380円でお得にスポットを巡ることができます。

さらに、青森駅の裏手の海は2022年に「あおもり駅前ビーチ」として砂浜が整備されたので、ちょっと海に足を付けて遊ぶこともできますよ。

〈ねぶたの家 ワ・ラッセ〉
住所:青森県青森市安方1-1-1
電話番号:017-752-1311
時間:9:00~19:00(9月~4月は18:00まで)
定休日:8/9,8/10(ねぶた入れ替えのため)、年末年始
駐車場:有料駐車場あり料金:一般620円高校生460円小・中学生260円

【1日目】お昼ご飯には青森の絶品海鮮丼を!

青森県は日本海と太平洋の両方に面し、さらに暖流と寒流がぶつかるため脂ののった美味しい海産物が獲れる県です。青森駅周辺には新鮮な海産物を豊富に使った海鮮丼を提供しているお店がたくさんあります。
青森駅から徒歩5分の場所にある「青森魚菜センター」は毎日新鮮な魚や野菜が揃う地域の台所です。そこで提供している「のっけ丼」は全国からたくさんの人が食べに来るほど有名です。のっけ丼とは、センター内にある海産物を中心とした具材の中から好きなものを選んで丼に乗せて食べられる丼もののことです。大間の本マグロや津軽海峡のウニなど、豪華なラインナップから自分が好きな具材だけ選ぶことができます。

〈青森魚菜センター〉
住所:青森県青森市古川1-11-16
電話番号:017-777-1367
時間:7:00~16:00(入館は16:30まで)
定休日:毎週火曜日
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)

【1日目】青森の芸術発信の中心地!「青森県立美術館」

青森駅前から約5kmの場所にあるのが、青森県立美術館です。隣にある三内丸山遺跡から着想を得たスタイリッシュな白いキューブのような外観をしています。常設展示室には有名な奈良美智作「あおもり犬」や、バレエ作品「アレコ」の舞台風景画があります。広い土地を十分に活用した迫力のある展示が見どころです。

青森県にゆかりのある作家の作品も多数展示されています。仏教をテーマにした版画で有名な棟方志功や戦中戦後の人々の熱狂を描いた画家・阿部合成が、地元青森を描いた作品があります。初期ウルトラマンシリーズのヒーロー・怪獣をデザインした成田淳の原画も見どころの一つです。
展示を見終わったら、個性豊かなオリジナル商品が並ぶミュージアムショップに足を運ぶのもいいでしょう。作品をモチーフにしたノートやトートバッグなど、実用性のあるアイテムが揃っています。カフェ「4匹の猫」では、奈良美智作「八角堂」を鑑賞しながら青森特産のりんごを使ったスイーツなどを楽しめます。

画像引用:https://www.aomori-museum.jp/about/

〈青森県立美術館〉
住所:青森市安田字近野185
電話番号:017-783-3000
時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日:第2、第4月曜日 (月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始
駐車場:無料駐車場あり
料金(常設展):一般510円
        高校生300円
        小・中学生100円 

【1日目】縄文時代にタイムスリップ!「三内丸山遺跡」

青森県立美術館の隣にあるのが、縄文時代の大規模な集落跡である三内丸山遺跡です。2021年に北海道・北東北の縄文遺跡群の一部として世界遺産に登録され、世界中からの注目が集まっているスポットです。

大型掘立柱建物跡や盛土からは、縄文時代に人々が実際に生活していた様子をうかがい知ることができます。復元した竪穴住居もあります。

竪穴住居などがある「縄文のムラ」に行く手前には大きな建物があり、その内部には「さんまるミュージアム」というミュージアムがあります。三内丸山遺跡から出土した重要文化財約500点を含む総数約1700点の遺物が展示されています。
定期的に催し物も開催されており、縄文時代と様々なテーマを結び付けた展覧会も実施されています。2023年夏には「三内丸山とヒスイ ー本州最北に集う縁と技術ー」や「三内丸山と漆 ー暮らしを彩る技ー」が開催されます。

その他レストランやミュージアムショップも充実しています。ここでしか食べられない「ソフト栗夢(クリーム)」は、縄文時代に人々の重要な食糧であった栗をベースとしたアイスクリームです。
ぜひお隣の県立美術館とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

〈特別史跡 三内丸山遺跡〉
住所:青森県青森市三内字丸山305
電話番号:017-766-8282
時間:9:00~17:00(GW中と6/1~9/30は18:00まで開館)
定休日:毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
駐車場:無料駐車場あり
料金(常設展):一般410円
        高校生・大学生200円
        中学生以下無料 

【1日目】宿泊は八甲田周辺の温泉で!

青森市街から車で30〜40分ほどで行ける八甲田周辺には8つの温泉があります。千人ヒバ風呂で有名な酸ヶ湯温泉旅館、日本三大秘湯の一つに数えられる谷地温泉、平安時代から続く蔦温泉など、それぞれ趣が違った温泉・旅館があるので、きっと自分にあった宿泊施設を見つけられるでしょう。

酸ヶ湯温泉は酸性の強い硫黄泉で、血行を促進し上げるとともに、免疫力も高めてくれます。湯治のために訪れる人も多い温泉です。旅館は昔ながらの趣のある雰囲気で、ノスタルジックな雰囲気が魅力です。

2日目は奥入瀬の自然と十和田の現代美術に触れよう!

八甲田周辺の宿から車で1時間ほどで奥入瀬渓流、さらに十和田湖、十和田市内へと行くことができます。奥入瀬渓流と十和田湖は日本有数の自然景勝地で、十和田現代美術館は塩田千春の作品を中心とした、現代アートの作品を楽しめる美術館です。

【2日目】奥入瀬渓流で森林浴を!

奥入瀬渓流は夏は新緑、秋は紅葉の名所です。十和田湖・子ノ口から焼山まで約14kmに渡り奥入瀬川、樹木、滝が織り成す自然の絶景を見渡すことができます。子ノ口から焼山までは車・徒歩・自転車など様々な散策方法があります。時間がない場合は車で移動し、阿修羅の流れ銚子大滝雲井の滝などの名所周辺のみを歩くこともできます。新緑、紅葉のシーズンは交通規制が行われる場合があるので、事前に情報を調べてから行くことをおすすめします。

土のにおい、木々が揺れる音、鳥の鳴き声、清流のひんやりとした水など、普段は体験できない100%の自然を五感で体感してください。

【2日目】空と湖面の青が美しい「十和田湖」

木々が生い茂る奥入瀬渓流を抜けると、日本有数の深さ・大きさを誇る十和田湖が見えてきます。空の色が湖面に映り、美しい青の世界を体験できます。十和田湖は広いので、展望エリア・散策エリア・宿泊エリアなどのいくつかのエリアに分かれています。

休屋と子ノ口の中間に位置する宇樽部川エリアでは、トレッキング・カヌー・キャンプなど自然と触れ合えるアクティビティをすることができます。宇樽部登山口から約1時間半ほどで登れる十和田山からは、十和田湖の景色を一望できます。他にも、修行僧を追って来た女性の伝説が残る神社・松倉神社など、十和田湖の文化を知ることができる場所もありますよ。

十和田湖南部の休屋エリアは、宿泊施設やレストランが集まる十和田湖の中心エリアです。休屋からは遊覧船も出ており、湖の上から美しい湖面や十和田湖周辺の自然を見ることもできます。休屋発・子ノ口着のルートと、休屋発で十和田湖を周遊し休屋に戻ってくるルートがあります。料金は大人1人1650円です。

 

【2日目】暮らしの中に潜むアート「十和田市現代美術館」

十和田市はアートによるまちづくりを実践している市で、その中心が十和田市現代美術館です。美術館に留まらず、街のいたるところにアート作品があるため、街歩きと芸術鑑賞が好きな人にぴったりの観光スポットです。

美術館内の作品は、生と死に向き合った作品・塩田千春作「水の記憶」や、4mの巨大な女性の彫刻作品・ロン・ミュエク作「スタンディング・ウーマン」など、第一印象の衝撃が大きく、さらにそこから人の根源的な問いに思いを巡らせるような作品が多いです。普段現代美術を見ない人でも、現代美術鑑賞の入口としてぴったりな美術館です。青森県に行ったときには外せないスポットの一つです。

〈十和田市現代美術館〉
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号: 0176-20-1127時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、年末年始
駐車場:無料駐車場あり
料金(常設展):一般1800円(企画展転換期は1000円)
        高校生以下無料

【2日目】お昼ご飯には十和田バラ焼を!

十和田市でお昼ご飯を食べる場合は、ご当地グルメ十和田バラ焼を食べてみてはいかがでしょうか。しょうゆベースの甘辛いタレに牛肉と玉ねぎをからめて鉄板で焼いたシンプルだけどご飯が進む料理です。

十和田市内には、バラ焼を提供する定食屋さんがたくさんあります。街中のアート作品を探しながら、定食屋まで行ってみるのもいいでしょう。

自然とアートでリフレッシュをしに青森へ!

青森県立美術館、十和田市現代美術館での芸術鑑賞と、奥入瀬渓流、十和田湖での自然散策を組み込んだ1泊2日のモデルコースを紹介しました。
青森県には季節によって様々な景観を見せてくれる大自然と、大昔から現代までの人々の営みを鑑賞できる遺跡・美術館が集まっています。ぜひこの記事を参考に青森市・十和田市に旅行に行ってみてください!

 

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