北海道の道南エリア、松前郡福島町岩部にある「青の洞窟」と呼ばれる観光スポットをご存知でしょうか?小型ボートでしか行くことのできないここは、イタリアのカプリ島にある洞窟と同じ名前がつけられ、神秘的な光景を見ることができます。
本記事では、北海道にある青の洞窟の基本情報や見どころ、道南エリア最大の都市「函館」の穴場観光スポットについて紹介します。
記事の後半では、青の洞窟観光の拠点としてもおすすめのお宿も合わせて解説するので宿選びの参考にもご活用ください。
目次
北海道・青の洞窟の基本情報について
はじめに、青の洞窟の見どころやアクセス方法について解説します。
青の洞窟の見どころは?
北海道にある青の洞窟は、入り口の高さが満潮時で約3.5m、横幅約7m。洞窟の中は奥行き約80m、横幅最大約45m、高さ約12mの広さがあります。
陸地からはアクセスをすることができず、船会社などが運行する小型のボートでのみ訪れることができます。
洞窟の中に入ると、太陽の光が洞窟入り口から差し込み、水面に反射することであたり一面がブールに染まります。
海の透明度が高く、キラキラと輝くことからこの名前がつけられました。
天候や差し込む光の量により、見える景色が変わるため、同じ景色は2度と見ることができません。幻想的でロマンチックな雰囲気が流れているため、デート旅行でもおすすめのスポットです。
※洞窟のサイズなどについては、函館 青の洞窟 | 北海道福島町 岩部クルーズを参考にしています。
青の洞窟への行き方は?
冒頭でもご紹介した通り、青の洞窟は津軽海峡に面する海岸線に位置しているため陸路からのアクセスはできません。
青の洞窟へ訪れる際には、船会社などが企画をしているツアーに参加をする必要があります。
一般社団法人 福島町まちづくり工房が運営している「IWABE CRUISE」は人気のツアーの一つ。福島町岩部交流センターを出発し、約75分ほどで洞窟と港とを往復します。
海底が見えるグラスボートを所有しているため、青の洞窟の魅力を存分に満喫することのできるツアーとして人気を集めています。
ツアーの参加の注意としては、冬季には営業が行われていない点です。運行状況などの詳細については、催行会社のホームページなどでご確認をお願いします。
青の洞窟と一緒に楽しみたい!函館の穴場観光スポット5選
ここからは、青の洞窟と合わせて訪れたい函館市にあるおすすめの穴場観光スポットを5つご紹介します。
大門横丁
居酒屋・ラーメン・お寿司・天ぷら・バーなど多種多様なジャンルの飲食店が26軒集まる場所が「大門横丁」です。東北以北にある屋台街としては最大規模を誇っています。
場所はJR函館駅からは徒歩7分でアクセスできる、駅前に位置しています。
どのお店も小規模で運営をしているため、店主さんや店員さんとの距離が近いのも大門横丁の魅力の一つ。お料理と合わせて会話もお楽しみください。
提供される料理は幅広いジャンルがあり、数軒を食べ歩きするのがおすすめ。焼き鳥やおでんなどの定番メニューはもちろん、ザンギやジンギスカンなど北海道らしい料理もお楽しみいただけます。
また「大門バル」と呼ばれる、周辺の飲食店も参加する飲み歩きイベントに参加するのもおすすめ。700円で1ドリンク1フードが提供されます。
5軒ハシゴすると「豪華景品が当たる抽選会」に参加可能。開催日などの詳細は公式サイトにでご確認をお願いします。
大門横丁
住所:北海道函館市松風町7-5
函館市熱帯植物園
常夏気分が味わえる温室で様々な種類の熱帯植物を観察できる施設が「函館市熱帯植物園」です。函館市電の湯の川温泉駅からは徒歩15分ほどでアクセスできます。
植物園の中央にある巨大な温室には、バナナ、レモン、ブーゲンビリアなど約300種3,000本の植物が生育しています。一度は耳にしたことがあるような名前の植物も、日常生活の中ではなかなか見ることができないため、学習の場としても活用いただけます。
温室以外の見どころのポイントとしては、「サル山」です。ニホンザルが飼育されており、生き生きと元気に動き回る様子を観察できます。
2月から5月のゴールデンウイーク頃までは、サル達が温泉に浸かる可愛らしい姿も見ることが可能。湯けむりに包まれた様子をぜひ、写真に収めてみてください。
函館市熱帯植物園
住所:北海道函館市湯川町3丁目1-15
函館市 市民の森
自然豊かな東京ドーム約3.4個分の敷地を有する、函館市民の憩いの場が「函館市 市民の森」です。函館の定番観光名所の一つ「トラピスチヌ修道院」のすぐ裏手に位置しています。
園内は一周約2.3kmほどあり、夏はジョギング、冬は歩くスキーなどをすることができます。アジサイが咲くエリア、水芭蕉を観察できる木道、ピクニックの丘などもあるため様々な楽しみ方が可能です。
特にアジサイ園は道南エリアでは最大規模で約13,000株が育てられており、7月〜8月の開花時期には毎年多くの観光客で賑わいを見せています。
その他にも園内には、美味しいソフトクリームや函館土産を販売する売店が営業中。散策の合間にぜひお立ち寄りください。
函館市 市民の森
住所:北海道函館市上湯川町327-1
函館朝市 駅二市場 活いか釣掘
新鮮な海産物や海鮮丼が人気の函館朝市。その一角で面白い体験ができるお店が「函館朝市 駅二市場 活いか釣掘」です。
店舗名からも分かる通り、こちらのお店では函館近郊でとれたイカを生きたまま仕入れ、お客さんが生け簀から釣り上げる体験をすることができます。
釣り上げた新鮮なイカは、店員さんがその場でお刺し身として提供。新鮮だからこそ味わえる、透き通った身の美しさと甘さを感じてみてください。
1月〜5月はヤリイカ、6月〜12月はマイカやスルメイカを用意しています。
こちらのお店は日本人だけでなく、海外からの観光客にも人気を集めているため、イカが品切切れになることもしばしば。朝市の営業開始時間に合わせて、早めの来店がおすすめです。
函館朝市 駅二市場 活いか釣掘
住所:北海道函館市若松町9-19
元町ガラス工房
函館の旅行の記念にもなる、ガラス作品を制作できるスポットが「元町ガラス工房」です。函館市電の末広町駅から、徒歩2分でアクセスできる基坂を35m上がった右側に位置しています。
工房では、アクセサリー・チャーム・カラフルの合計3つのコースを用意。
アクセサリー体験コースでは、ガラスを使ったブローチやキーホルダーなど合計8種類を制作可能です。色や形の異なるガラスを使って制作するため、世界に一つだけの完全オリジナルの作品を作ることができるのが魅力的なポイントです。
ガラス細工と聞くと難しいのでは?と感じてしまう方もいるかも知れませんが、その点についてはご安心ください。専門のスタッフが丁寧に指導してくれるため、初心者でも全く問題ありません。所要時間は45分程度で、完成した作品は翌日、もしくは郵送で受け取り可能です。
元町ガラス工房
住所:北海道函館市大町1-33
函館・青の洞窟周辺のおすすめホテル3選
最後に、函館市・青の洞窟周辺にあるおすすめのホテルを3つご紹介します。
知内温泉 ユートピア和楽園 知内温泉旅館
北海道最古の温泉で、自然噴出の5つの源泉を持つ温泉宿が「知内温泉 ユートピア和楽園 知内温泉旅館」です。岩部クルーズの発着場からは、車で約25分程度でアクセスをすることができます。
客室は新館に18室、旧館に7室の合計25室を完備。旧館はすべて和室、新館には和室・洋室・和洋室を用意しています。
新館のお部屋は、木のぬくもりを感じるあたたかい作りが特徴。和洋室のお部屋はベッドスペースとは別に、畳のお部屋が設けられているので広々とした使い勝手の良い作りです。
バリアフリー構造のお部屋もあるため、世代と問わず快適に利用ができるのも嬉しいポイントです。
温泉は源泉かけ流しで5つの泉質の異なるお湯を楽しむことができます。内湯は岩などで作られた歴史を感じさせる雰囲気、露天風呂は雨天時でも快適にお湯につかれる木造の天井が設置されています。
お食事は知内でとれた、山の幸・海の幸をふんだんに使ったお料理が自慢です。秋には鮭やクリ、冬には牡蠣など季節の旬の食材を楽しめるのもおすすめのポイントです。
知内温泉 ユートピア和楽園 知内温泉旅館
住所:北海道上磯郡知内町湯ノ里284
クラッセイン木古内
2019年にオープンした、北海道新幹線も停車する木古内駅から徒歩3分の場所に位置するのが「クラッセイン木古内」です。道南いさりび鉄道線を利用して、函館へのアクセスも容易な立地です。
客室は全4タイプ。すべてのお部屋で広さは15平米以上を有しているため、大きな荷物があっても快適に利用をすることができます。
最も広い、スーペリアツインのお部屋は広さ22.25平米。洗面台・バスルーム・トイレが独立した設計のため、使い勝手の良さが人気を集めています。100センチ幅のベッド2台があり、エキストラベッドを搬入することで最大3名で宿泊可能です。
シャンプーやリンスなどの各種アメニティ、ドリップコーヒーやお茶は全室に用意されているので、手ぶらでの宿泊も問題ありません。
館内には大浴場を用意しており、ミネラル豊富な準天然光明石温泉(人工温泉)で旅の疲れを癒やすことができます。人口の温泉ではありますが、天然温泉同様の成分を含んでおり、冷え性やリウマチ、神経痛に効果があると言われています。
またこちらのホテルのもう1つのおすすめポイントは、無料の朝食です。ホテル1階で、「北島製パン」のオリジナルパンや牛乳などを用意しています。
クラッセイン木古内
住所:北海道上磯郡木古内町本町244-1
函館国際ホテル
函館港を見渡せる天然温泉や充実した飲食施設が自慢のホテルが「函館国際ホテル」です。函館市電の市役所前駅からは徒歩1分でアクセスできます。
客室は全17タイプ、435室を完備し函館市内でも大型ホテルの一つです。ホテルの建物は東館・本館・西館の3つで構成。一人旅から家族旅行まで幅広いニーズに対応しています。
本館には全部で5つのタイプのお部屋を用意。プレミアムキングのお部屋は広さ27平米。ダブルベッドを配置し、大きな荷物を広げるスペースもある使い勝手の良いお部屋です。
西館にはホテル最大の広さを持つインペリアルスイートルームを完備。ReFaのファインバブルやヘアドライヤを完備するなど、アメニティーにもこだわっています。
お食事はホテル館内に、レストランやバーなど合計6つを用意。和洋中、鉄板焼など様々な料理をお楽しみいただけます。
ホテルに宿泊をしたときの楽しみの1つである朝食は、ビュッフェスタイルと朝食御膳の2つから選択可能です。
ビュッフェスタイルのレストランでは、いくらやサーモンなどの海鮮を使用したオリジナルパフェ、ライブキッチンで作り上げられる牛しゃぶなど、早朝から豪華なメニューが並びます。函館の名物料理や地産地消にこだわった食材を利用しているため、函館らしいメニューを楽しめるのも旅行者には嬉しいポイントです。
温泉はホテル13階にある天然温泉展望大浴場「汐見の湯」をご利用ください。函館の美しい景色や夜景を楽しみながら、旅の疲れを癒やすことが可能です。
泉質は、ナトリウム塩化物強塩温泉で胃腸機能の改善に効果があると言われています。
函館国際ホテル
住所:北海道函館市大手町5-10
ボートに乗って神秘的な景色を見に行こう!
北海道にある青の洞窟の見どころや函館の穴場スポットを紹介しました。道南エリアには、絶景・グルメ・文化体験と魅力的な観光コンテンツが充実しています。
季節によって見える景色や美味しいグルメが変わるため、二度三度と足を運んでも楽しめること間違いなし。
函館市には函館空港もあるため、道外からのアクセスも容易です。週末や連休を利用した、旅の計画を早速立てていきましょう!
今回紹介したスポット以外にも、函館や青い洞窟周辺にはまだまだ魅力的な観光スポットが点在しています。その他の情報は、下記の記事やAVA TravelのAI相談など活用して検索をしてみてください。AI相談では、あなたに合ったおすすめ観光スポットなどの情報も見つかります。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。