5月の富良野には何がある!?1日楽しめるおすすめモデルコースをご紹介

富良野

ラベンダーや花畑など美しい光景を見ることができる観光地として人気の北海道・富良野市。毎年6月下旬頃からは多くの観光客で賑わいます。お花のイメージが強い富良野市ですが、お花があまり咲いていない季節も見どころがたくさんある観光地であることはご存知でしょうか。

本記事では大型連休のゴールデンウィークがある5月に富良野市を訪れた場合の観光モデルコースを紹介します。1日の滞在でも様々なスポットを巡ることのできる街ですが、遠方からお越しの方で宿泊を検討されている方向けに、おすすめのホテルも合わせて紹介します。

5月の北海道・富良野はどんな景色が楽しめる?

富良野

はじめに5月の富良野の様子について解説します。多くの方がイメージされている、富良野のラベンダーの見頃は6月下旬〜7月中旬のため5月はまだ見ることができません。観光農園や畑では、植物の植え付けなどが終わり早咲きのチューリップなどでは一部のエリアで鑑賞可能です。大型トラックなどを使い、畑を耕す様子や小さな芽が出始めたばかりの畑などは北海道らしいこの季節でしか見ることができない光景です。

また平均気温は12.1℃とまだまだ低く、肌寒さも残ります。5月初旬であれば、富良野を囲む日高山脈の山頂に雪が残っているため山々が帽子を被ったような景色を楽しむこともできます。また、遅咲きの山桜もピンク色の花をつけ観光客を楽しませます。

富良野へのアクセス方法について

次に、富良野へのアクセス方法について解説します。アクセス方法としては、JRもしくはレンタカーが一般的です。ただし、JRでアクセスをする場合も駅を降りてからの観光を効率よく楽しむためには車が必要です。免許証がない場合は、貸し切りの観光タクシーなどを予約しておきましょう。レンタカーを利用する場合は、富良野駅周辺にトヨタレンタカーなどが営業しています。

JRを利用して札幌駅からアクセスをする場合は、札幌から旭川へ向かい、一度乗り換えを行い、富良野を目指します。札幌から旭川までは特急、旭川から富良野までは普通列車です。乗車時間は、約2時間35分です。
新千歳空港からアクセスをする場合は、新千歳空港から一度札幌へ向かい旭川経由で向かいます。札幌-富良野間に新千歳空港-札幌間の乗車時間を追加して約3時間15分の道のりです。

車を利用して富良野へ向かう場合は、札幌市内中心部からは北海道縦貫自動車道/道央自動車道を経由して約2時間の道のりです。途中カーブの多い山道を走行するため、運転に慣れていない人は注意をして走行するようにしてください。
新千歳空港からは北海道横断自動車道/道東自動車道と国道237号を経由して同じく2時間程度の道のりです。

富良野旅行を楽しむおすすめモデルコースをご紹介

ここからは5月の富良野旅行を満喫するおすすめのモデルコースを紹介します。

穴場のフォトスポット「鳥沼公園」で記念撮影

鳥沼公園

はじめに訪れるのはJR富良野駅から車で10分ほどでアクセスできる「鳥沼公園」です。

鳥沼公園は、周囲を木々に囲まれた透明度の高い池を見ることのできる絶景スポットです。ガイドブックなどにもあまり掲載されていなく観光客も少ないため穴場のスポットと言うことができます。
池の水の透明度が高いため、湖底の様子や池に反射する木々が独特の光景を作り上げます。5月ごろは新緑が木々を覆うため、池全体が緑色に見えるのも特徴的です。

公園と名前はついていますが、遊具などは置かれていなく20分ほどあれば満喫できます。池の景色と合わせて写真撮影も楽しましょう。

鳥沼公園
住所:北海道富良野市東鳥沼1-527

家族旅行におすすめ!「やなせたかしの店 アンパンマンショップふらの店」

次に向かうのは、市街地を離れ鳥沼公園からは20分ほどの場所にある六郷の森の近くにある「やなせたかしの店 アンパンマンショップふらの店」です。

富良野の森の中にあるこちらのショップは、その名の通り国民的人気キャラクター「アンパンマン」のグッズなどを販売する公式ショップです。店舗の前にはアンパンマンに登場するキャラクター達の石像が並べられ、ちょっとしたフォトスポットとしても人気です。店内は2階建て、1階はグッズを販売するショップ、2階はアンパンマンの名シーンを描いた絵画を飾るミュージアムです。ミュージアムエリアは誰でも無料で見学可能で、可愛らしい本格的な絵画が並ぶため大人でも楽しむことができます。
※2023年8月現在、2階にあるミュージアムエリアは改装工事中で立ち入りができません。オープンに関する情報は公式サイトも合わせてご確認をお願いします。

また時折、アンパンマンの着ぐるみが登場し、記念撮影会も開催されています。小さなお子様連れの旅行であれば、お子様も喜ぶこと間違いなしのスポットです。

やなせたかしの店 アンパンマンショップふらの店
住所:北海道富良野市東麓郷3-3

珍しい味のジャムがたくさん!「ふらのジャム園 / ㈲共済農場」

ふらのジャム園 / ㈲共済農場

次はアンパンマンショップと同じ敷地内にある、「ふらのジャム園」へ向かいましょう。昭和61年の開業以来、富良野市民や観光客から愛される老舗のショップです。

店内では、自社生産の38種類ものジャムを販売。いちごやブルーベーリーなど一般的なものから、メロンや白いワンぶどうなどスーパーなどでは見かけない珍しい商品も数多く並びます。色々な味を楽しめるように、小さな瓶に入ったものや、いくつかの味がセットになっている商品もあるので、お土産としてもおすすめです。

また店内にはジャムをトッピングしたソフトクリームやクロワッサンを楽しむことのできるカフェも併設。できたの美味しいジャムをその場でお召し上がりください。

時間があるようであれば自分自身でジャムを作れる「ジャム作り体験教室」への参加もおすすめ。完成したジャムはオリジナルのラベルをつけて自宅に持ち帰りいただけます。

ふらのジャム園 / ㈲共済農場
住所:北海道富良野市東麓郷3-3

雄大な富良野の景色を眺める「麓郷展望台」

麓郷展望台

アンパンマンショップとふらのジャム園と同じ場所に位置する、もう一つの見どころが「麓郷展望台」です。

5月に訪れると、雪化粧をした夕張山地や大雪十勝連峰の雄大な景色、畑の整地を行うために走り回るトラクターの様子などを眺めることができます。
夏の草花が生い茂る様子が人気の展望台ですが、5月は畑に植物などが無いため富良野の大地の広さをより感じられれる素敵な光景をお楽しみいただけます。

ふらのジャム園から展望台までは歩いていくこともできますが、少し距離があるため車での移動がおすすめ。一方通行の道であるため、進行方向を間違わないように注意いたしましょう。

麓郷展望台
住所:北海道富良野市東麓郷3

ドラマ北の国からのワンシーンが蘇る「五郎の石の家」

五郎の石の家

麓郷展望台をあとにし次に向かうのは、1.4キロほど離れた場所にある観光名所「五郎の石の家」です。

五郎の石の家は、1981年〜2002年までフジテレビ系で放送されていた「北の国から」「89帰郷」の中で黒板五郎が建てたものをそのまま移築したものです。北の国からは北海道の雄大な自然の中で、主人公と子どもたちが成長する様子を描いた作品で、富良野を全国に知らしめるきっかけにもなった作品です。

建物内には実際に入ることができ、暖炉や寝室などドラマで見た光景がそのまま広がります。入場料は大人500円、小学生300円です。また北の国からで登場した、拾って来た家・麓郷の森も合わせて入場できるセット券も発売されています。こちらは、大人1,200円、小学生600円です。ドラマのファンであれば、ぜひ一度はすべての施設に足を運んでみてください。

五郎の石の家
住所:北海道富良野市東麓郷

少し遅めの昼食は「唯我独尊」で富良野カレーを満喫

唯我独尊

午前中の観光を終えたら少し遅めの昼食を食べに富良野市内へ戻ります。昼食はカレーライスにオムレツがのった富良野名物のオムカレーがおすすめです。

富良野市内にはオムカレーを提供するお店がいくつかありますが、観光客や地元民に人気なのがログハウス調の建物が目印の「唯我独尊」です。ガイドブックなどにも掲載されているお店で、お昼時にはいつも長蛇の列で賑わいを見せています。

こちらのカレーの特徴はスパイスをふんだんに使用した、黒色の見た目をしたルーです。辛さの中にコクや旨味があり、様々なスパイスの味を一度に感じることができます。人気メニューは自家製のソーセージがのった「オム+ソーセージカレー」です。パリパリに焼かれたソーセージとふわふわの卵とカレーの相性は抜群です。
ルーが足りなくなったときは、店内に書かれたおまじないを店員さんに伝えるとおかわりをもらうことができます。どのような合言葉かは、実際に店内で探してみてください。

唯我独尊
住所:北海道富良野市日の出町11-8

英国式の庭園「風のガーデン」を散策

風のガーデン

昼食を食べ後は、倉本聰が監督を努め2008年に放映された「風のカーデン」のロケ地となった場所へ向かいます。新富良野プリンスホテルの敷地内にあり、唯我独尊からは車で10分ほどでアクセス可能です。

こちらの庭園はドラマのタイトル「風のガーデン」がそのまま名前として使われ、敷地面積2000平方メートル、450品種の植物が生育しています。5月ごろは、球根植物のチューリップなどが開花する様子を見ることができます。
きれいに整備された遊歩道を歩きながら、富良野の自然の魅力を存分に感じ取ってみてください。

また風のカーデンは、大雪~富良野~十勝を結ぶ全長約250キロメートルの中にある8つのガーデンで構成される「北海道ガーデン街道」を構成する庭の一つでもあります。

風のガーデン
住所:北海道富良野市下御料

森の中にハンドメイドのショップが並ぶ「ニングルテラス」

ニングルテラス

次に訪れるのは、同じく新富良野プリンスホテルの敷地内の森の中にある「ニングルテラス」です。こちらは、作家・倉本聰氏プロデュースのクラフトショップが並ぶ場所で「ニングル」とは北海道の先住民族アイヌの言葉で「小人」を意味しています。

その言葉の通りニングルテラスには、小人が住んでいそうなログハウスが15軒並びます。。各ログハウスの間には、木道が整備され階段を登りお知りながら散策することができます。それぞれのログハウスでは、ハンドメイドの革製品やアクセサリー、木工品などの販売を行っています。一点ものの商品も多いため、気になるものがあれば購入をおすすめします。

またニングルテラスは夜になると、ライトアップが行われ昼間とは違った雰囲気を楽しむことができます。幻想的な光に包まれた森の様子もとても美しいため、新富良野プリンスホテルに宿泊をして夜の時間にも足を運んでみてください。

ニングルテラス
住所:北海道富良野市中御料

美味しいジェラートを食べに「富良野チーズ工房」へ

富良野チーズ工房

富良野観光最後の目的地は美味しいジェラートを食べることのできる「富良野チーズ工房」へ向かいましょう。ニングルテラスからは、車で5分ほどでアクセス可能です。

富良野チーズ工房は、周囲を森に囲まれた静かな富良野市中五区に位置しています。チーズ工房では生乳からチーズを作る工程の見学や、チーズの歴史を学べるエリア、牛の模型の展示など見て楽しめる設備が充実しています。またショップではチーズ工房で作られた、美味しいチーズの販売も行われています。

見学を楽しんがあとはお目当てのジェラートを楽しみましょう。チーズ工房の横にある「アイスミルク工房」では、ふらの牛乳からつくられた新鮮なジェラートを堪能できます。人気No1のミルク味の他に、かぼちゃやとうきび、季節限定のフレーバーが並びます。

購入したアイスは店内の他に、工房の前にあるベンチに座って食べることも可能です。温かい陽の光と清々しい初夏の風が気持ちよくアイスの美味しさがより引き立ちます。

富良野チーズ工房
住所:北海道富良野市中五区

富良野で宿泊をするならここ!おすすめのお宿3選

次に、富良野で宿泊を検討されている方に向けておすすめのお宿を3つ紹介します。ハイクラスなホテルから温泉付きの宿などバリエーションに富んだ選択肢があるのが、富良野の特徴の一つです。

新富良野プリンスホテル

日本全国でリゾートホテルやシティーホテルを手掛けるプリンスホテルズ&リゾーツが運営しているのが「新富良野プリンスホテル」です。本記事の中で紹介した、風のカーデンやニングルテラスと同じ敷地内に位置しています。

客室はテレワーク用のお部屋も含め全5タイプ。ツインルームは28平米、ダブルルームは33平米と一般的なシティーホテルと比較をしても十分にゆとりのある空間です。眺望指定のないお部屋の他に、高層階に位置し客室の窓から十勝岳連峰や富良野盆地を眺めることのできる「十勝岳側高層階ツインルーム」も用意されています。加湿空気清浄機や各種アメニティも充実しており快適なホテルステイを満喫できます。

館内2階には、地中1,010メートルにある湯脈から引き上げた天然温泉を使用した「富良野温泉「紫彩の湯」」を併設。木のぬくもりを感じる更衣室を抜けると、ジェットバスを完備した大きな内湯、富良野の四季の変化を眺めながらお湯に浸かることのできる露天風呂が用意されています。また湯上り後のリラクゼーションエリアも充実。心地よい風を感じる屋外テラスも利用できます。

日帰り入浴も実施しているため、宿泊者でなくとも利用ができるのは嬉しいポイントです。宿泊者と日帰り入浴の場合の料金が異なるため、最新の情報は公式サイトも合わせてご確認ください。

新富良野プリンスホテル
住所:北海道富良野市中御料

フラノ寶亭留

少し贅沢に高級感ある非日常を満喫できるホテルが「フラノ寶亭留」です。3万5000坪の敷地を贅沢に使い、桜、ラベンダー、紅葉、ダイヤモンドダストと四季おりおりの景色をお楽しみいただけます。

客室は全6タイプで合計25室のみ。すべてのお部屋にテラスが設けられており、客室から富良野の景色、風の音や自然の匂いを感じることができます。最大4名が宿泊できる「温泉付ナチュラリールーム」は木のぬくもりを感じることのできる温かい雰囲気の客室。シンプルなデザインながらも使い勝手がよく、豪華さも感じることができます。客室内に温泉も用意されているため、プライベートな空間でゆっくりとお湯をお楽しみいただけます。

フラノ寶亭留のもう一つの魅力がこだわりのお食事です。2023年に大幅なリニューアルを行いフレンチにこだわらず、富良野の食材をふんだんに使用したスタイルに囚われない新しい料理を提供しています。ここでしか食べることのできない料理に出会えるためお腹は十分に空かせておきましょう。
夕食中のお飲み物も一部を除いてフリーフロー形式のため、お酒好きにもおすすめです。ドレスコードも設定されていないので、気軽に楽しめるのも魅力的です。

フラノ寶亭留
住所:北海道富良野市学田三区

ラビスタ富良野ヒルズ(ドーミーインチェーン)

2022年に顧客満足度ランキングで1位を獲得するなど、リーズナブルな価格のビジネスホテルでありながら快適な滞在が楽しめると人気のホテルが「ラビスタ富良野ヒルズ(ドーミーインチェーン)」です。

ホテル最上階には露天風呂やサウナを設置した本格的な大浴場を完備。岩風呂、ツボ風呂、高温サウナ、スチームサウナなど様々な浴槽やサウナをお楽しみいただけます。また、家族旅行やカップル旅行に嬉しい貸切風呂も完備。貸切風呂は、岩風呂・壺風呂・檜風呂と趣の異なる3種類を用意しています。

客室は合計6タイプ。全室にシモンズ社製ベッドを導入し快適な睡眠ができる環境を整えています。少し優雅にホテルでの滞在も楽しみたい方におすすめのお部屋は「デラックスツイン」。36.6平米のゆったりとした空間で、ベッドの横にはテーブルやソファーが完備されています。

またラビスタ富良野ヒルズへ訪れたら食べていただきたいのが朝食です。道産食材を使用したバイキング形式のメニューで、海鮮丼などをお楽しみいただけます。

ラビスタ富良野ヒルズ(ドーミーインチェーン)
住所:北海道富良野市朝日町5-14

ラベンダーの季節でなくとも富良野観光は楽しめる!

5月の富良野観光におすすめのモデルコースとおすすめの宿を3つ紹介しました。お花のイメージが強い富良野ですが、開花前の季節でも十分に観光を楽しめることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
観光客も夏のピークシーズンと比較するとまだまだ少ないため、混雑を避けて富良野を楽しむにはおすすめの季節です。5月の旅行先を迷われている方は、ぜひ候補の一つとしてご検討ください。

また2泊3日など少し長めの旅程を確保できるのであれば、旭川など周辺都市の観光も合わせて楽しむのがおすすめ。旭川観光のモデルコースは別の記事で紹介しているのでそちらも合わせてごらんください。

富良野には今回紹介した以外にも、観光スポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelを合わせてチェックしてみてください!

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