ノスタルジックな街並みの雰囲気や、風格を感じさせる歴史的な建物。愛媛県松山市の道後温泉から始まる女子旅は、おしゃれでワクワクする出会いがたくさん待っています。
今回の記事では、事あるごとに道後のホテルや飲食店に訪れる松山在住のライターが、女子旅の散策におすすめしたい思い出7選をご紹介します。
仲良しのお友達との休日はもちろん、自由気ままなひとり旅にもおすすめの道後エリア。日本最古の温泉としても知られる道後温泉を中心に、小説「坊っちゃん」の舞台にもなった歴史と文化の感じられる街です。
車なしでも楽しめるスポットばかりですので、ぜひ気軽な散策にお役立てください。
目次
車なしでもOK!レトロな街並みや路地裏をワクワク散策
愛媛県松山市にある道後温泉街は、車なしでも十分に楽しめるエリアです。
松山空港からは「道後温泉駅」行きのリムジンバス(大人1人・950円)が出ているほか、松山の中心にあたる「松山市駅」からは約12分ごとに出る市内電車(200円)でアクセス可能。おトクに乗車できる「市内電車1Dayチケット(800円)」などもありますが、こちらは道後エリアから足を伸ばして移動したい方におすすめです。
おみやげ屋さんが軒を連ねる道後商店街や、暗闇にフットライトで照らされる空の散歩道・足湯。路地裏に目を向けると、レトロな看板や個性的なショップが旅の気分を上げてくれます。日常を忘れて巡る、フォトジェニックな道後の街。とっておきの思い出を探しに、さあカメラを持って出かけましょう!
【レンタル着物】いつもと違う和の装いにドキドキ
道後の街へと降り立つと、色鮮やかな着物をまとった女性たちの姿が目を引きます。思い思いにセレクトした着物姿での街歩きは、レトロな街のムードを彩る新しい旅のスタイルかもしれません。
普段の洋服とは一味違った色柄をまとい、あでやかなメイクで街へと繰り出すドキドキ感。道後温泉駅の近くや一部ホテルの中にはレンタル着物屋さんがあり、その日の気分に合った一枚をコーディネートしてくれます。
夕方ごろになると、道後温泉街はホテルや旅館の浴衣をまとった観光客の方々でにぎわいます。「着物は好きだけど、レンタルするほどでは…」という方は、宿泊先の浴衣でお出かけしてみると気軽に非日常を味わえそうですね。
【レンタル着物店さん(一例)】
スポット名:道後着物
住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町14-19 1F
営業時間:10:00~17:00
スポット名:着物レンタルRin(ホテル「茶玻瑠」利用者向け)
住所:〒790-0837 愛媛県松山市道後湯月町4-4
営業時間:9:00~20:00
【人力車】心地よい風を感じながら優雅に眺める街並み
タイムスリップしたような人力車のデザインや紅葉色のひざ掛けは、旅する女子に大人気の写真映えアイテム。街を優雅に駆け抜ける爽快感は、人力車だからこそ感じられる旅の醍醐味です。
道後エリアでは、道後温泉駅前と道後温泉本館前の2カ所に人力車がスタンバイしており、時間と予算に合わせた観光コースを選べます。
さわやかなお兄さんの観光ガイドに耳を傾けながら、心地よいスピードで感じる道後の風。街の喧騒をぼーっと眺めつつ「今日まで頑張ったご褒美!」「おやつは何を食べよう?」と、あれこれ思いを巡らせるのも贅沢なひとときです。
【道後の人力車】
スポット名:元祖くるまやさん
住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町6-8 道後温泉駅前
営業時間:10:00~17:00ごろ
スポット名:力舎本店
住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町5-6 道後温泉本館前
営業時間:10:00~20:00(季節変動あり)
【道後温泉別館 飛鳥乃湯泉】飛鳥時代の世界観へタイムスリップ!
聖徳太子などの物語とともに、日本最古の温泉として語り継がれてきた道後温泉。道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」(あすかのゆ)は、飛鳥時代の建築様式を取り入れた新しい建物の温泉です。
赤い柱と白い外壁のコントラストは、本館とは一味違った太古の歴史ロマンそのもの。日が暮れてからは幻想的にライトアップされ、どこか知らない世界に迷い込んだような雰囲気に包まれます。
館内は「太古の道後」をテーマにさまざまな装飾が施され、アート女子たちのインスピレーションが刺激されそう。道後温泉本館に比べて混雑していない日が多いので、その時々の気分でふらりと立ち寄ってみてもよさそうですね。
スポット名:道後温泉別館「飛鳥乃湯泉」(あすかのゆ)
住所:〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町19−22
営業時間:1階 6:00~23:00(札止め22:30)、2階は22:00まで(札止めは20:40または21:00)
【圓満寺】「お結び玉」がかわいい縁結びのパワースポット
細い路地をてくてく歩いて行くと、縁結びの開運アイテム「お結び玉」で知られる「圓満寺(えんまんじ)」が見えてきます。
正面の壁を鮮やかに彩っているのは、かわいらしい赤やピンクの布製「お結び玉」。温泉のしずくや泡をモチーフとしたお守りで、願いをしたためて結んだり持ち帰ったりします。
胸に秘めた気持ちに寄り添う、かわいい絵馬やおみくじも。縁結びはもちろん、家内安全や夫婦円満を願う女子たちが次々と訪れるパワースポットです。
スポット名:圓満寺(えんまんじ)
住所:〒790-0837 松山市道後湯月町4-49
【伊佐爾波神社】朱色の社殿と階段からの眺めを堪能
長い年月が感じられる石段を、ひとつひとつ上った先にある荘厳な建物。美しい朱赤の本殿と屋根のフォルムが特徴の「伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)」です。
日本で3例しかない八幡造りとして知られる、国の重要文化財。神聖な空気がぴんと張りつめる中、極彩色の飾り梁(はり)が社殿のアクセントとなって目を引きます。本殿を囲む回廊は、ゆったり歩くうちに気持ちが落ち着く不思議な空間。社殿の迫力を背にして、眼下に一望する道後の街並みも最高です。
スポット名:伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)
住所:〒790-0838 愛媛県松山市桜谷町173番地
祈祷・朱印:9:00~17:00
授与所:9:00~18:00
【道後ぎやまんガラス美術館】繊細な光の美しさにうっとり
旅館やホテルが立ち並ぶ白鷺坂(しらさぎざか)を歩いて行くと、高台に「山の手ガーデン」が見えてきます。その奥まった先にあるのが「道後ぎやまんガラスミュージアム」です。
貴重な江戸時代のびいどろや明治期の和ガラスなど、約300点を展示。吹き抜けに飾られたシャンデリアのクリスタルも見事です。
異国情緒あふれる当時の小道具に思いを馳せながら、繊細な光の美しさにうっとり。噴水やガラスをしつらえた庭園もステキで、静かに流れる水の音に癒されます。
館内は写真撮影やSNS投稿もOKとのことなので、天候を気にせずフォトジェニックな一枚を撮影できそうですね。
スポット名:道後ぎやまんガラス美術館
住所:〒790-0836 愛媛県松山市道後鷺谷町459-1
営業時間:7:00~22:00
【ウラ道後】SNSで話題!ネオレトロがコンセプトの最新スポット
2023年のオープンを機に注目されているのが、「ネオレトロ」がコンセプトの遊技場「ウラ道後」です。
コンテナをリメイクした店内には、極彩色のランタンがずらり。温泉に来たなら一度はチャレンジしたい射的のほか、ご当地ガチャ、POMジュース(※)をアレンジしたテイクアウトドリンクなど楽しいコトがいっぱいです。
※POMジュース=ポンジュース。愛媛県民のソウルドリンク。
特に人気なのは「ご当地ガチャ」で、サイケデリックカラーのキーホルダーやチャームが「SNSで映える!」と話題に。POMビールやPOMチューハイ、道後温泉ぶっ刺しゼリーアイスなど、「ちょっと見てみて!」と言いたくなる名前のテイクアウトも充実しています。
スポット名:ウラ道後
住所:〒790-0837 愛媛県松山市道後湯月町3−13
営業時間:平日10:00~21:00 土日祝9:00~21:00(不定休)
各スポットのGoogleマップはこちら
今回ご紹介した各スポットのご確認にお役立てください。
道後温泉への女子旅はおしゃれと発見がいっぱい!
今回ご紹介した7選のほかにも、夜にライトアップされる「坊ちゃんカラクリ時計」や風情ある石畳が美しい「にきたつの道」など、道後には女子旅におすすめのスポットがたくさんあります。
お気に入りの着物を選んで街へと繰り出せば、いつもと違う心のときめきに気づくはず。おしゃれなショップやカフェなど、思わずカメラを向けたくなるステキな発見が待っています。
今度のお休みは道後温泉街の地図を手に、レトロな世界に迷い込むような感覚を味わってはいかがでしょうか。
【こちらのスポットも道後散策におすすめです】
※施設の基本情報は2024年1月現在の公式サイトを参考にしています。
松山市を中心に取材・執筆活動をしている個人のライターです。コロナ禍はGoToトラベル県民割をフル活用し、愛媛の魅力にあらためて感動しました。日常を手放して旅人へと変わる瞬間。そのきっかけとなるような情報が届けられたら嬉しいです。好きな本は「深夜特急」(沢木耕太郎著/新潮社)。