太平洋に面する長い海岸線と、自然豊かな九州山地を有する宮崎県。美しいビーチリゾートや、森に囲まれた景勝地である高千穂峡など豊かな観光資源に恵まれています。一年を通して温暖な気候が続き、南国気分を味わうことができるのも魅力の一つです。
本記事では宮崎県の宮崎市を中心としたおすすめの観光モデルコースを紹介します。記事の後半では、宮崎市に来たら泊まりたいおすすめホテルも紹介するので宿選びの参考にしてください。
目次
宮崎県ってどこにあるの!?
始めに、宮崎県がどこにあるかについて解説します。宮崎県は九州エリアに属する県で、太平洋に面する南東側に位置しています。県の西側は、九州山地や霧島錦江湾国立公園など自然豊かな山間部、東側は長い海岸線が続きます。
黒潮の影響により、年間を通して温暖な気候が続きヤシの木が植わる日南海岸など、リゾート気分を味わうことができる観光スポットがあります。また県土が南北に長く、訪れるエリアにより違った景色や体験ができるのも、宮崎観光の魅力の一つです。
宮崎県へのアクセス方法は!?
次に、宮崎県へのアクセス方法を紹介します。
宮崎県最大の駅は宮崎市にある「JR宮崎駅」です。JRを利用してアクセスをする場合は、九州の主要な駅からは下記の所要時間が目安です。
博多駅 | 約3時間20分 |
大分駅 | 約3時間10分 |
鹿児島駅 | 約2時間10分 |
飛行機を利用して県外から訪れる場合は、「宮崎ブーゲンビリア空港」が空の玄関口です。空港にはJRの駅が隣接しているため、電車を利用すると宮崎駅までは15分程度でアクセス可能です。
宮崎空港へは東京(羽田・成田)、大阪(伊丹・関空)、名古屋、沖縄、福岡から直行便が運行しています。直行便がない北海道などからアクセスをする場合は、運行本数が比較的多い羽田空港や伊丹空港で乗り換えをするのがおすすめです。
宮崎県を楽しむおすすめモデルコースこれ!
ここからは宮崎県の観光を楽しむ、おすすめのモデルコースを紹介します。今回は、県庁所在地である宮崎市を中心としたルートです。
パワースポット「鬼の洗濯板」を散策
宮崎観光の始まりは、青島を取り囲む「鬼の洗濯板」です。宮崎駅からは車で25分、宮崎空港からは車で15分でアクセス可能です。
鬼の洗濯板は、約700万年前位に海中にできた水成岩と呼ばれる岩が隆起し、長い年月をかけて柔らかい部分だけが波に削られ、固い砂岩層だけが残った自然の造形物です。
ゴツゴツした岩肌が青島から南にある巾着島までの約8kmの海岸線に渡って続き、巨大な洗濯板の様に見えることからその名前がつけられました。地球のエネルギーを感じることのできる、パワースポットです。
青島に来たら鬼の洗濯板と合わせて訪れたいのが「青島神社」です。青島全体が境内となっており、ヒコホホデミノミコトを祭神とし、縁結びのご利益があると言われています。
海岸沿いに立つ朱色の鳥居は、人気のフォトスポットです。鬼の洗濯板と合わせて、記念撮影をお楽しみください。
鬼の洗濯板
住所: 宮崎県宮崎市青島13
特別天然記念物も栽培「宮交ボタニックガーデン青島」
次は、様々な亜熱帯植物の見学ができる「宮交ボタニックガーデン青島」へ向かいます。青島からは、弥生橋をわたりきった直ぐそばに位置しています。
宮交ボタニックガーデン青島は、青島にある国の特別年々記念物にも指定されている「青島亜熱帯性植物群落」に生息する植物を研究ように植栽をしている施設です。青島亜熱帯性植物群落には、27種の熱帯植物を含む、約200種5,000本を超える植物が自生しています。
広い園内は正門を入るとまず見えてくるのが、アコウ並木、その奥にはガイドブックなどにも掲載されるロータリー花壇があります。ロータリー花壇に植えられた、ブーゲンビリアは春と秋には満開を迎え特に人気のフォトスッポットとして知られています。
ロータリー花壇を更に奥に進むと見えてくるのが「大温室」です。高さ14メートル、四方は約20メートルあり一年を通して1,600種の植物が植えられています。2階建ての建物になっており、回廊から草花が元気に生育する様子を見ることができるなど、通常の花壇とは違ったお花の楽しみ方が可能です。
宮交ボタニックガーデン青島
住所:宮崎県宮崎市青島2丁目12-1
遊園地やプールも楽しめる「宮崎市フェニックス自然動物園」
次に向かうのは、動物園、遊園地、プールが揃う家族旅行におすすめの「宮崎市フェニックス自然動物園」です。宮交ボタニックガーデン青島からは、JR宮崎駅を超えて車で30分ほどの場所に位置しています。
宮崎市フェニックス自然動物園は、昭和46年3月開業にした歴史ある施設です。「太陽と緑のどうぶつえん」をコンセプトに掲げ、異なる種類の動物を同時に飼育する「混合展示」を日本で初めて実現した動物園としても知られています。
園内では、アジアゾウやスマトラトラなどの大型動物、レッサーパンダやボリビアリスザルなどの小動物など約90種1,200頭羽を飼育しています。動物たちが餌を食べる様子を紹介するイベントや象とチンパンジーの生態を飼育員が解説するイベントなども毎日開催されています。
また園内には、スーパーダンボ・おとぎ列車などが楽しめる遊園地、夏季限定で利用ができるウォータースライダーが設置された流れるプールが楽しめるエリアもあります。周遊旅行の1目的地としてだけでなく、1日かけて楽しめる観光スポットです。
宮崎市フェニックス自然動物園
住所:宮崎県宮崎市塩路浜山3083-42
日本の初代天皇を祀る「宮崎神宮」
次に向かうのは、必勝祈願や合格祈願に訪れる人も多い「宮崎神宮」です。宮崎市フェニックス自然動物園からは、車で15分ほどでアクセスできます。
宮崎神宮は、日本の神武天皇を祀る神社です。現在の社殿は明治40年に建立され、狭野杉と呼ばれる今となっては入手困難な貴重な木材を使用して建てられています。
本殿の周りには多くの木が植えられ、春は桜、夏は新緑と自然のパワーを感じ取ることができます。
また春に開催される「神事流鏑馬」も旅行のタイミングが合えば見ておきたい伝統行事の一つです。満開の桜の木の下を馬が勇ましく走りながら、的を射抜く様子は迫力満点です。
宮崎神宮
住所:宮崎県宮崎市神宮2丁目4-1
古代のロマンを感じる「はにわ園」を散策
お参りで身を清めたあとは、古代ロマンを感じることのできる「はにわ園」を散策しましょう。宮崎神宮からは、車で10分ほどでアクセス可能です。
はにわ園は平和台公園の一角にあるエリアで、様々形をしたユニークなはにわがいたるところに置かれています。その数は約200種・420基に及びます。
園内に並ぶはにわは、遺跡などから出土したものではなく、宮崎市の作家本部マサさんの作品です。作者の幼少期に、自宅の近くで出土したはにわの破片で遊んでいたことから興味を持ち作品の制作に取り組まれているそうです。
園内は木々や苔が生い茂り、大昔にタイムスリップしたような不思議な時間が流れています。はにわは一つ一つ微妙に表情も異なるため、写真撮影を楽しみながら散策するのもおすすめです。
はにわ園
住所:宮崎県宮崎市下北方町
宮崎県一の繁華街「ニシタチ」で宮崎グルメを堪能
宮崎観光の最後を締めくくるのは宮崎県一の繁華街「ニシタチ」での夕食&はしご酒です。宮崎駅からは徒歩10分〜15分程度でアクセスできるエリアのため、駅周辺にホテルを予約しておくと時間を気にすることなく夜の宮崎を楽しめます。
ニシタチには、約1,100件ほどの飲食店が軒を連ねています。高級ブランド牛の宮崎牛、宮崎発祥のチキン南蛮、鶏の炭火焼など、美味しいグルメが勢ぞろいです。その他にも、イタリアンやフレンチ、バーやパブなど2次会におすすめのお店も多数あり、お店選びに困ることがありません。提灯の優しい明かりで、レトロな雰囲気漂う街並みも観光気分を盛り上げます。
ニシタチ -NightSpot NISHITACHI-
住所:宮崎県宮崎市橘通西3丁目9
宮崎市に来たら泊まりたい!おすすめホテル3選
最後に、宮崎市に来たら宿泊をしたいおすすめのホテルを3つご紹介します。リゾート感あふれるホテルや駅チカのアクセスに便利なホテルを厳選しました。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートは、コンベンションセンター、温泉、ゴルフ場、レストランなどが集まる非日常を味わえるシーガイアと呼ばれるリゾートエリアの一角に位置するマリオット系列のホテルです。宮崎駅からは車で15分ほどでアクセスできます。
客室はスタンダート、プレミア、デラックス、クラブフロアなど多種多様なカテゴリー・タイプを用意しています。リゾート気分でホテルでの滞在を満喫するのであれば、クラブフロアのお部屋がおすすめ。
宿泊者だけが利用できる専任のスタッフが常駐しているSheraton CLUBでは、朝食・ティータイム・ハッピーアワーの3つの時間帯を設け、食事やアルコールを無料でお楽しみいただけます。客室はホテル棟の中心に位置し、窓からは周囲に植えられたクロマツ林や太平洋の景色を満喫できます。
また、ホテルには珍しく和室タイプのお部屋も用意。最大4名までが宿泊できるため家族旅行やグループ旅行でも1つのお部屋で宿泊可能です。
館内には、ブッフェ、鉄板焼、お寿司など様々な料理を提供するレストラン、屋外・屋内プール、天然温泉、カラオケなど充実した施設を完備。1日中ホテルの中にいても、飽きることなく満喫できます。
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
住所:宮崎県宮崎市山崎町浜山
JR九州ホテル 宮崎
JR宮崎駅の西口に隣接する、観光の拠点におすすめのホテルが「JR九州ホテル 宮崎」です。ホテルフロント・ロビーは8階、客室は9〜14階に位置しているため、窓からの眺めが良いのも特徴の一つです。
客室は全5タイプを用意。どの客室も宮崎の海をイメージしたブルーを基調とし、シンプルながらも使い勝手の良いデザインです。バスルームは全室洗い場がついているため、小さなお子様連れの家族旅行でも快適にご利用いただけます。
ホテル内で105室と最も多い数がある「スタンダードダブル」のお部屋は広さ、16平米。シモンズ社製のベッドを設置し、快適な睡眠を取ることができます。少しゆったりとお部屋を使いたい方には、デラックスツインがおすすめ。広さ32平米で最大3名まで利用可能です。テーブルや椅子などもお部屋の中に置かれています。
ホテルに宿泊する際の楽しみの一つである朝食は「3106キッチン」が会場です。ブッフェスタイルで、宮崎だけでなく九州7県の食材を取り入れた多種多様なメニューを堪能ください。宮崎名物のチキン南蛮や、宮崎のブランド豚「あるまるみ豚の吊るしベーコン」なども用意されています。
JR九州ホテル 宮崎
住所:宮崎県宮崎市錦町1-10
リッチモンドホテル宮崎駅前
JR宮崎駅から徒歩2分の場所に位置するのが「リッチモンドホテル宮崎駅前」です。入出庫自由の駐車場を完備しているため、車を利用しての旅行の際も駐車スペースに困ることはありません。
総客室数は 203室。全6タイプのお部屋を用意しています。最もベーシックなシングルルームは広さ17.5平米。ダブルサイズのベッドを完備しているため、一人旅でも広々とベッドを使うことができます。
女性の旅行者に人気なのが、限定3室の「ReFaルーム」です。美容家電などを製造・販売している「ReFa」の製品を取り揃えたお部屋で、リファファインバブルシャワーヘッド、リファビューテックドライヤー、リファビューテックアイロンの3つを体験できます。高級美容家電をこの機会にぜひ試してみてください。また女性のお客様向けにフロントでは、フェイスマスクやクレンジングジェルがセットになったレディースアメニティを無料で配布中です。
朝食は宮崎のホテルらしく地元料理や和洋食をバランスよく取り入れたブッフェ形式。チキン南蛮、鶏の炭火焼、冷汁などを宮崎の味を満喫してください。1階の オルトカフェで提供されています。
リッチモンドホテル宮崎駅前
住所:宮崎県宮崎市宮崎駅東2丁目2-3
宮崎県は自然を感じる観光スポット多数!
宮崎県の観光を楽しむおすすめのモデルコースを紹介しました。宮崎県には、自然が作り出したここでしか見ることのできない美しい景色や歴史を感じるスポットなど、魅力ある観光地がたくさんあります。
また一年を通して温暖な気候が続くため、日本国内にいながら南国のリゾート気分を味わうことができるのもおすすめのポイントです。
本記事では宮崎市を中心とした観光コースを紹介しましたが、宮崎には高千穂峡や日南市など他にもおすすめの観光スポットがたくさんあります。宮崎市周辺の観光を楽しんだあとは、その他のエリアにも足を伸ばしてみてください。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。