バスで人気観光地を巡る旅|高知市のおすすめモデルコース1泊2日

桂浜水族館

四国の中で一番大きい県である高知県。幕末に活躍した坂本龍馬の出身地として思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回は、龍馬ゆかりの地を含め、高知市内の王道観光地をめぐるモデルコースをご紹介します。

はじめて高知県を訪れる方、移動距離は少なくしてたくさんの観光地をみて周りたい方におすすめです。
高知市内の観光スポットを巡る周遊バス「MY遊バス」を使って回れるルートなので、車の運転ができない方でも安心して楽しめますよ。

周遊バスで周る!高知市王道モデルコース

1日目

高知駅ー(バスで約1時間)ー桂浜公園エリア(海のテラス・坂本龍馬像・本浜・坂本龍馬記念館・桂浜水族館)(昼食)ー(バスで約1時間)ーはりまや橋ー(徒歩1分)ーひろめ市場&商店街(夕食)ー宿泊

2日目

(日曜日の場合)日曜市で朝ごはんー(バスで約30分)高知県立牧野植物園ー(バスで約30分)ー北はりまや橋/高知駅近辺で昼食ー高知城ー(空港バスで約25分)ー高知空港

旅のスタートは高知駅から

高知駅

“くじらドーム”と呼ばれる大屋根が目をひくJR高知駅。高知県産の杉をふんだんに使っており、温かみを感じる空間です。

さらに駅前には「土佐三志士像」として3つの大きな銅像が並んで立っています。これは幕末の志士、武市半平太(たけちはんぺいた)、坂本龍馬、中岡慎太郎の銅像です。

ちなみに、高知空港から高知駅へは最短25分で到着する空港連絡バスの利用が便利です。飛行機を使って高知県に到着予定の方は、空港連絡バスに乗って高知駅まで移動するといいでしょう。

住所:高知県高知市栄田町

高知といえば、まずはここから。「桂浜公園エリア」へ

高知駅から「MY遊バス」に約1時間揺られて到着するのが、桂浜公園エリアです。

なんでも揃う「海のテラス」

海のテラス

桂浜公園は2023年3月に大規模リニューアルしました。海のテラスは食事や買い物はもちろん、桂浜について学べるミュージアムまである商業施設です。

海を間近に感じながら、海の幸や四万十の味など、高知中の食を楽しめます。

他にも誰でも利用できる休憩スペースも用意されています。桂浜を歩く前後にも利用しやすい施設です。

住所:高知県高知市浦戸6

きっと誰もが一度は見たことがある「龍馬像」

龍馬像

海のテラスから登った先には、有名な坂本龍馬像が待っています。その高さは、龍馬の高さだけで5.3m、台座を含めると13.5mにもなります。下に立つと、自らの小ささを実感し、坂本龍馬のその存在の大きさを感じるスポットです。

通常は下から龍馬の姿を眺めるだけですが、決まった時期は龍馬像の横に立つことができます。その時期は、毎年4月上旬からの2ヶ月間と、龍馬の誕生日であり、命日でもある11月15日を挟んだ約2ヶ月間。龍馬像の横に展望台が設置されるので、その展望台から龍馬像を間近で見たり、龍馬と同じ目線で太平洋を眺めたりすることができます。

住所:高知県高知市浦戸

月の名所、「桂浜(本浜)」

桂浜

本浜と呼ばれるのが、桂浜の海岸部分。月の名所としても知られています。中央には一息つけるスペースとして本浜休憩所があります。本浜休憩所は、高知県産ヒノキ材を随所に使って作られている木の温もりを感じられる場所。2階部分は展望テラスになっているので、海風を浴びながら、美しい景色が楽しめます。

龍馬像を背に進んでいくと、その先にはパワースポットとして親しまれる龍王岬があります。龍宮橋を渡ってのぼった先からは両側に海岸を見渡せます。2つの神社があるので、その眺めと一緒にお参りも楽しめます。
なお、桂浜は遊泳禁止です。お気をつけください。

愛され続ける小さな水族館「桂浜水族館」

桂浜水族館

本浜沿いに立つのが桂浜水族館。1931年に建てられ、多くの人に古くから親しまれている小さな水族館です。観光地としてはもちろん、地元の教育施設としても重要な役割を果たしています。

その魅力は、海の生き物たちとのふれあい。桂浜と土佐湾を一望しながら館内を鑑賞できる造りで、屋外施設も多いので自然の雰囲気を肌で感じながら楽しめます。

住所:高知県高知市浦戸778

その建物が目を惹く「坂本龍馬記念館」

坂本龍馬記念館は「龍馬への入口」とも言える場所。坂本龍馬に関する歴史資料が誰でもわかりやすいように展示されています。肉筆の手紙や、貴重な資料が取り揃えられており、龍馬の歩みだけでなく、人柄や考え方までも知ることができる場所になっています。
屋上から見える、海の眺望も見どころのひとつです。

住所:高知県高知市浦戸城山830

「はりまや橋」は、出会いの広場

はりまや橋

桂浜公園エリアを出て、次に向かうのは日本三大がっかりとも呼ばれているはりまや橋です。その不名誉を聞くと、より気になる方もいらっしゃるでしょう。

はりまや橋の由来は、江戸時代に「播磨屋」と「櫃屋(ひつや)」が両者の往来のため私設の橋を架けたことといわれています。よさこい節のフレーズにも入っており、大ヒットした歌謡曲『南国土佐を後にして』でも歌われてさらに有名になりました。純信とお馬の恋物語としても知られている、出会いの広場です。
ちなみに、がっかりと言われる所以は、その知名度の高さと、誰でも気軽に訪れることができる気軽さのギャップからきているものだと考えられます。スポット自体ががっかりというわけではないのでご心配なく。

住所:高知県高知市はりまや町1丁目

高知の食が味わえる「ひろめ市場&商店街」

ひろめ市場

ひろめ市場は、一言でいうと、土佐の食が楽しめるフードコートです。鰹の藁焼きをはじめ、青さのりの天ぷらや、いも天など土佐味が存分に楽しめます。
建物の中には所狭しとお店が並び、中央には机と椅子が。相席や譲り合いをしながら、自分たちが食べる場所を確保する必要があります。

ひろめ市場

中には買ってその場で食べられるお店の他にもお土産として購入できるお店もあります。土佐の日本酒や、土佐みやげとしてもピッタリのお菓子などが購入できます。

住所:高知県高知市帯屋町2丁目3−1

高知出身の方々の功績を感じる1日に。2日目スタート

(日曜日の場合)日曜市で朝ごはんー(バスで約30分)高知県立牧野植物園ー(バスで約30分)ー北はりまや橋/高知駅近辺で昼食ー高知城ー(空港バスで約25分)ー高知空港

日曜日を被せて旅行したくなる高知の「日曜市」

日曜市

2日目が日曜日だったら、訪れてほしいのが日曜市です。日曜日にだけ開かれる、生活市がこの日曜市。その歴史は、1690年から300年以上に渡ります。年始めの1月1日・2日とよさこい祭りが実施されている期間(8月10日〜12日)を除く毎週日曜日に開催されており、その来場者数は1日に17,000人ほどだそうです。

朝は6時から、夕方3時頃まで開かれており、採れたての野菜や果物から、手作りの雑貨まで地元の方も観光客も楽しめる空間です。旬の食材や、人の温かみを感じるお土産に出会いたかったらぜひ覗いてみてくださいね。

住所:高知県高知市追手筋1丁目 ・2丁目

植物ひとつひとつから、命の尊さを知る「高知県立牧野植物園」

牧野植物園

高知県出身の植物学者・牧野富太郎博士の植物園がここ「高知県立牧野植物園」です。園内は園庭や温室など植物を感じられる場所のほか、牧野博士の歴史を知れる場所やレストランなども用意されています。牧野博士は連続テレビ小説「らんまん」のモデルともなった人物。植物を愛し、植物に愛された牧野博士の人柄さえも感じられるような植物園になっています。

園内には、牧野博士が名付けた植物や、高知にゆかりのある植物が元気に育っています。珍しい植物も栽培されており、花をつける貴重なタイミングに重なることもありますよ。
植物一つ一つに名札がついている姿や、命名の由来などを眺めていると、どんな小さな植物でも、一つ一つに名前があり、人間と同じ、終わりのある尊い命だと感じるでしょう。

住所:高知県高知市五台山4200-6

幾多の困難を乗り越えてきたシンボル「高知城」

高知城

現存12天守のひとつとして知られている高知城。江戸時代に建てられた天守や、御殿といった本丸全体が残っている日本唯一の城です。明治時代の廃城や、自然災害、太平洋戦争も乗り越え、その姿を今に残し続けてくれています。
天守閣は6階建て。高知城について学べる展示を見ながら、歴史を感じる階段を登ると高知市内を360度眺める眺望が待っています。

高知城

高知城は土佐藩の初代藩主山内一豊によって建てられました。公園内には、山内一豊の内助の功として知られる妻・千代の像や、土佐藩の藩士だった板垣退助の像もあります。追手門や塀など重要文化財に指定されているものも数多く、歴史を肌で感じられます。

住所:高知県高知市丸ノ内1丁目2-1

高知で歴史と自然を感じる旅をしよう

坂本龍馬のふるさととして知られる高知県ですが、それ以外にも歴史的な魅力、自然の魅力が多くある土地です。

高知県には他にも、四万十川や足摺岬、柏島、仁淀川など魅力的なスポットがたくさんあります。高知市内を満喫したあとは、これらのスポットも訪れてみてくださいね。

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