金沢は市内に人気スポットが集まっている観光地です。そんな金沢を訪れた方の中には、「初めて来たからどこに行けばよいか分からない」、「時間がなくてもたくさんの名所を楽しみたい」という方が多いのではないでしょうか?
そこで、本記事では半日で楽しむ金沢観光モデルコースを解説。金沢らしい風情ある街並みを楽しめる「ひがし茶屋街」、季節を問わず優美な景色を鑑賞できる「兼六園」など、魅力的な観光スポットを効率よく巡って、金沢の魅力を存分に感じましょう。
半日で金沢を満喫できる!観光モデルコースを解説
金沢は、市内に名所が集まっているので、効率よく巡れば半日でも十分に観光を楽しめます。そこで、交通手段は、市内を循環するバスと徒歩のみでOKの半日で金沢を満喫できる観光モデルコースをご紹介。
移動時間は短く、観光スポットはたくさん巡れるコースになっているので、ぜひ観光の参考にしてみてください。
【半日・金沢観光モデルコース】金沢駅の「鼓門」で記念撮影!【11:00】
金沢を訪れた観光客を歓迎するかのような「鼓門(つづみもん)」は、金沢市のシンボルともいえる建築です。らせん状に組み上げられている柱が印象的な門は、石川県の伝統芸能である能楽、能楽で使われる鼓がモチーフになっています。
また、「鼓門」記念撮影スポットとしても人気。日没から0時ごろには門全体がライトアップされるため、金沢観光半日モデルコースの始まりや締めくくりに訪れて、旅の思い出となる一枚を撮影すると良いでしょう。
【住所】石川県金沢市木ノ新保町1番1号
【アクセス】JR金沢駅東口を出てすぐ
【半日・金沢観光モデルコース】「近江町市場」でグルメを堪能【11:30】
金沢の台所と呼ばれる「近江町市場」には、生鮮食品から日用品、お菓子まで、さまざまな専門店が170店以上並びます。アーケードの付いている商店街なので、雨の日でも観光しやすいのが魅力的です。
金沢駅からバスで約10分、周辺スポットへのアクセスも便利な立地にあるので、金沢観光半日モデルコース、最初のスポットにぴったりといえます。
金沢観光半日モデルコースのランチでおすすめなのが、にぎり寿司、海鮮丼が人気の「いきいき亭 近江町店」です。金沢漁港直送の鮮魚を使用した料理を求めて、連日行列ができるほどの人気を誇ります。
店内はカウンター席10席のみなので、お一人様やサクッと食事を済ませたい方でも気軽に立ち寄れるのが魅力です。常連さんが訪れているときには、一期一会の出会いや、旅先ならではの会話を楽しめることもありますよ。
その他にも、市場内には海鮮をメインにしたさまざまな飲食店が並んでいるので、気になるお店に立ち寄ってみましょう。
【住所】石川県金沢市上近江町50
【定休日】店舗により異なる
【アクセス】「武蔵ヶ辻・近江町市場」バス停から徒歩1分
【半日・金沢観光モデルコース】重要文化財の神門が見どころの「尾山神社」【13:00】
「近江町市場」から徒歩10分、観光名所が集まる市内の中心部にあるパワースポットが「尾山神社」です。加賀百万石と呼ばれた大きな藩を作り上げた前田利家公と正室お松の方をまつる神社には、勝運、金運のご利益があるといわれています。
そんな神社の一番の見どころが、国指定の重要文化財に選ばれている「神門」です。擬洋風建築という和洋漢、三様式を取り入れた斬新なデザインの「神門」にはステンドグラスまで使用されています。
また、境内でフォトスポットとして人気を博しているのが金のカエルです。金沢らしい華やかな金箔を身にまとったカエルのそばには、一休みできるベンチも置かれています。ご利益ある神社を参拝したら、メインスポットの「兼六園」へと向かいましょう。
【住所】石川県金沢市尾山町11-1
【電話番号】076-231-7210
【アクセス】北鉄バス「南町・尾山神社」バス停から徒歩3分、「近江町市場」から徒歩10分
【半日・金沢観光モデルコース】「金沢城公園」【13:45】
「尾山神社」から徒歩3分の場所にあるのが「金沢城公園」です。半日で効率よく観光名所を巡るためにモデルコースでは、正面口ではなく、あえて裏手の「玉泉院丸庭園」方面から向かうのをおすすめします。
加賀藩三代藩主の前田利常によって作庭されたという庭園で、歴代藩主たちが愛でてきた景色そのままの姿を鑑賞しましょう。また、庭園内にある休憩所「玉泉庵」では、上生菓子付きの抹茶を飲みながら一休みをすることが可能です。
「金沢城公園」の「二の丸広場」は、歴史的な建築や石垣などに囲まれた風情ある空間が広がります。
1759年に城のほとんどの建築が焼失しましたが、現在は多くのスポットが復元。二階までバリアフリーな造りの「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」や、140年ぶりに復元された「鼠多門橋」など、歴史情緒あふれる建築を鑑賞しながら、公園内を散策しましょう。
【住所】金沢市丸の内1-1
【電話番号】076-234-3800
【アクセス】北鉄バス 「兼六園下」下車より徒歩1分、兼六園シャトルバス「兼六園下」より徒歩1分
【半日・金沢観光モデルコース】日本三名園に数えられる「兼六園」【14:30】
「金沢城公園」から徒歩2分、金沢観光半日モデルコースのメインとなるスポットが「兼六園」です。広大な敷地を活かした廻遊式庭園は、茨城県の「偕楽園」、岡山県の「後楽園」と並んで、日本三名園に数えられています。
数ある園内の名所の中でも、中央付近にある「霞ヶ池」では、春には桜、秋には紅葉、冬には雪景色といった、四季折々の景色を楽しめるので、ぜひ足を運んでみましょう。
また、庭園内には、「六勝」と呼ばれるスポットがあります。上述した「霞ヶ池」には、六勝の一つ、「徽軫灯籠(ことじとうろう)」があり、観光客からフォトスポットとして人気です。
四季折々の景色を楽しめる「兼六園」ですが、特におすすめなのが桜の花が咲き誇る春です。兼六園までの道中にも華やかな桜が咲き、園内だけでなく周辺スポットまで、華やかな雰囲気に様変わりします。
園内の「六勝」に数えられる「眺望台」から眺める春の絶景は、思わず息を飲むほどの美しさです。
【住所】石川県金沢市兼六町1-4
【電話番号】076-234-3800
【料金】大人320円、子供(6歳~18歳未満)100円、65歳以上無料
【アクセス】北鉄バス 「兼六園下」下車より徒歩1分、兼六園シャトルバス「兼六園下」より徒歩1分
【半日・金沢観光モデルコース】金沢を代表する茶屋街「ひがし茶屋街」を散策【16:30】
半日で金沢観光を満喫する際に欠かせないのが「ひがし茶屋街」です。出格子と石畳が続く街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。
夕方なら、お土産ショップやカフェもまだ開店しているので、街並みを散策するだけでなく、金沢らしい和を感じるお土産を購入可能です。
また、金沢にはレンタル着物店も豊富にあるので、「ひがし茶屋街」観光前に浴衣に着替えて、風情ある街を背景に記念撮影を楽しむのも良いでしょう。
夜の「ひがし茶屋街」は、昼間とは一味違う景色を楽しめます。場所によってはガス灯によって照らされている道もあり、都心にあるとは思えない幻想的な景色が特徴です。
また、昼間と比べると観光客も少ないため、ゆっくりと街を散策したり、写真撮影ができます。「ひがし茶屋街」周辺にも、浅野川沿いや、「主計町茶屋街」など、夜景スポットがたくさんあるので、時間に余裕がある方は足を運んでみましょう。
【住所】石川県金沢市東山
【アクセス】北鉄バス「橋場町」バス停から徒歩5分
【半日・金沢観光モデルコース】老舗洋食店でディナー「レストラン自由軒」【18:00】
金沢観光半日モデルコースの締めに相応しいグルメをいただけるのが「レストラン自由軒」です。お店があるのは、和風な街並みが続く「ひがし茶屋街」入り口付近。周辺の建築と異なり、洋風で石造りの外観をしているため、初めて訪れる方でも比較的迷わずたどり着けます。
そんな「レストラン自由軒」のメニューには、地元金沢やその近郊の食材を積極的に活用。不動の人気を誇る「ハヤシライス」は、玉ねぎと牛肉をじっくり煮込んだ特製ドミグラスソースが味の決め手になっています。
その他にも、定食メニューから丼まで多様なメニューが揃う、1909年創業の老舗洋食店で、地元の方や芸子さんに長年親しまれ続けてきた料理を堪能しましょう。
【住所】石川県金沢市東山1-6-6
【電話番号】076-252-1996
【定休日】火曜日、毎月第3月曜日
【アクセス】北鉄バス「橋場町」バス停から徒歩2分
半日でも十分に楽しめる!金沢市内の観光名所を効率よく巡ろう
金沢は市内の中心部に観光名所が集まっているため、半日でも十分に観光を楽しめます。紹介したモデルコースのように、徒歩とバスを上手く組み合わせて、移動の時間を短くできれば、一つの観光スポットに時間をかけて鑑賞することも可能です。
金沢を代表する観光スポットから、地元でも人気のグルメまで詰め込んだモデルコースを、ぜひ観光の参考にしてみてください。
フリーランスのライターとしてSEO・インタビュー記事を中心に執筆しています。旅行やグルメ分野での執筆歴が長く、プライベート、仕事の双方で日本各地に足を運んでいます。
好きな地域に何度も足を運ぶことも多いので、一歩踏み込んだ観光スポット情報・魅力をお伝えできたら嬉しいです。