47都道府県の中で最も広い面積を持ち、海や山など豊富な自然に恵まれた北海道。素敵な自然を活かしたキャンプ場が数多く整備されており、キャンパー憧れの土地の一つ。設備の整ったオートキャンプ場だけではなく、自然そのままの昔ながらのスタイルで楽しめる場所など、選択肢も豊富です。
本記事では、札幌近郊・旭川近郊・函館近郊の3つのエリアの穴場キャンプ場をご紹介します。キャンパーの皆さんは、次のキャンプ地選びの参考にしてみてください。
日帰り利用ができる場所もあるので、バーベキューなどを気軽に楽しむことも可能です。
札幌近郊の穴場キャンプ場4選
はじめに、県庁所在地である札幌市近郊にある穴場のキャンプ場を4つご紹介します。
【南幌町】三重湖公園 キャンプ場
札幌市からは道央自動車道を経由して車で約40分。空知郡の南幌町にあるのが「三重湖公園 キャンプ場」です。三重湖公園は、大正時代から昭和にかけて行われた夕張川新水路工事の際に、堤防を作るのに必要な土を掘削した穴に水が溜まった人造湖です。
三重湖公園 キャンプ場は、広々とした平坦なフリーサイトが人気。湖畔の周りに芝生が張られ、自由にキャンプを楽しむことができます。水洗トイレ、炊事場は完備されていますが、オートサイトや電源の設備などはありません。必要最低限の設備のみが用意されているので、自分たちでキャンプグッズを持ち込みゼロから本格的なキャンプを体験できます。貸出のキャンプグッズなどの提供もありません。
夏場のキャンプで汗を流したい場合は、キャンプ場から車で10分ほど走った場所にある「なんぽろ温泉ハート&ハート」の利用がおすすめ。源泉かけ流しの天然温泉が楽しめる施設で、本館浴場と新館浴場の2つで露天風呂・ラドン泉・酸素風呂などをお楽しみいただけます。
三重湖公園 キャンプ場
住所:北海道空知郡南幌町南13線西3番地
【栗山町】
札幌市からは道央自動車道を経由して車で約1時間。夕張郡の栗山町にあるのが「栗山さくらキャンプ場」です。栗山町は2012年〜2021年まで北海道日本ハムファイターズの監督を努めた、栗山英樹監督の故郷としても知られています。
栗山さくらキャンプ場は、芝生が引かれたフリーサイト。平地に作られているため、初心者でも使い勝手が良いのが特徴です。100台まで収容可能な大型の駐車場を用意しています。
また急な雨の際に嬉しい、屋根付きの椅子とテーブルが置かれたエリアがあり悪天時でもバーベキューを楽しむことも可能です。ドッグランもあるため愛犬を連れてのキャンプもお楽しいいただけます。
またキャンプ場に併設する形で「くりやま温泉ホテルパラダイスヒルズ」が営業しています。キャンプ料金に温泉チケットが含まれたプランが用意されており、自由に温泉をご利用いただけます。
露天風呂や内湯、サウナが設置され、泉質はナトリウム―塩化物泉。保湿・保温効果が高く「美肌の湯」としても知られています。
栗山さくらキャンプ場
住所:北海道夕張郡栗山町湯地91番地
【北広島市】北広島市自然の森キャンプ場
札幌駅からは道央自動車道を経由して車で約40分。札幌市のお隣の北広島市にあるのが「北広島市自然の森キャンプ場」です。ゴルフ場などが集まる、自然豊かな三別川の近くに位置しています。
北広島市自然の森キャンプ場は、平坦なキャンプサイトで周囲は木立に囲まれ、初心者でも気軽に自然を満喫することのできるスポットです。総面積は11758平方メートルで、20〜30張りのテントの設営が可能です。
急な雨にも対応できる、屋根付炉場があるのもおすすめのポイント。屋根付炉場は宿泊だけでなく、日帰りでも利用できます。
また車で10分ほどの場所には、最長200メートルのジップライン、森の中に作られたアスレチックを楽しめる「フォレストアドベンチャー 恵庭」も営業しています。子供だけでなく、大人が楽しめる本格的なコースも用意されているため、家族で盛り上がれること間違いなしです。
北広島市自然の森キャンプ場
住所:北海道北広島市島松577-1
【札幌市】アナザースカイキャンピングフィールド
札幌市内中心部からは、国道36号線と道道341号線を経由して約40分。厚別川の近くの自然をそのまま切り開いた、昔ながらのキャンプを楽しむことのできる施設が「アナザースカイキャンピングフィールド」です。
敷地内は、2つの電源サイト、林間エリア、秘境エリア、ペットエリアなどいくつかのエリアに別れています。オートキャンプ場のような設備はありませんが、ペットとのキャンプ、焚き火、花火などオートキャンプ場では禁止されることが多くなってきた事項もお楽しみいただけます。
森に囲まれたプラーベート感のあるテントサイトや池の湖畔など、同じキャンプ場ないで違った雰囲気が楽しめるのも魅力の一つです。
施設には、男女別のトイレ、炊事場、売店が併設されています。
アナザースカイキャンピングフィールド
住所:北海道札幌市清田区有明254-1
キャンプと一緒に楽しみたい!札幌近郊のおすすめ観光スポット
旭川近郊の穴場キャンプ場3選
次に、道北エリアの中核都市である旭川市近郊にある穴場のキャンプ場を3つご紹介します。
【旭川市】旭川市21世紀の森 ふれあい広場
JR旭川駅からは車で40分。ペーパンダムを囲むようにして作られた、ログハウス・サッカー場・パークゴルフ場などが並ぶ場所が「旭川市21世紀の森 ふれあい広場」です。
テントが張れる「ファミリーゾーン」では、テントサイトに約30張、キャンピングカーサイトに約50台の車が停車できます。テントサイトはしっかりとした区切りがあるわけではないので、自分たちの好きな位置にテントを貼ることが可能です。その他にはペットと同伴できるエリア、キャンピングカー用のエリアも用意されています。
またバンガローやバーベキューハウスと、テントなどのキャンピング道具を持っていなくても楽しめる施設が充実。初心者でも気軽に利用ができます。
汗をかいたあとには、簡易浴用施設の「森の湯」をご利用ください。源泉かけ流しの、天然温泉を満喫できます。
旭川市21世紀の森 ふれあい広場
住所:〒078-1274 北海道旭川市東旭川町742 21 世紀の森
【旭川市】神楽岡公園少年キャンプ村
JR旭川駅からは車で約6分。市内中心部からもほど近い、忠別川沿いにある神楽岡公園の一角にあるのが「神楽岡公園少年キャンプ村」です。周囲は森に囲まれ、都心部にいながら自然の魅力を存分に感じることができます。運が良ければ、リスやキツネなどの野生動物と出会うことも可能です。
キャンプ場はデイキャンプと宿泊の両方に対応しており、5人用のテントであれば20張ほどが設営できる広さです。テントサイトには、炊事場・簡易トイレ・備え付けのかまどが用意されています。
キャンプ用品などの貸出は行っていないため、必要なものはすべて持参をしていきましょう。食料品などは、キャンプ場から車で5分ほどの場所にある「スーパーセンタートライアル神楽店」で購入できます。
神楽岡公園少年キャンプ村
住所:北海道旭川市神楽岡公園内
【東川町】アサヒの丘キャンプ場
JR旭川駅からは車で35分。田園風景が広がるのどかな景色が楽しめる場所が「アサヒの丘キャンプ場」です。写真の街として知られる東川町に位置しています。
個人オーナーが経営するキャンプ場で、全てのテント区画には炉が設置されているため焚き火を楽しむことが可能です。キャンプフィールドは、炊事棟とトイレ棟を中心に、カーサイトとフリーサイトの2つで構成。
夏だけでなく冬もキャンプが楽しめる通年営業を行っています。
フィールドの周囲は森で囲まれ、鳥のさえずりや夜になると満天の星空もお楽しみいただけます。
またキャンプ場から車で15分の場所には、旭岳を眺めながらお湯に浸かることのできる露天風呂を備えた「森のゆホテル花神楽」が営業中。日帰り入浴は夜8時まで利用可能です。
アサヒの丘キャンプ場
住所:北海道上川郡東川町町東9号9号北
キャンプと一緒に楽しみたい!旭川近郊のおすすめ観光スポット
函館市近郊の穴場キャンプ場3選
最後に道南の中核都市で本州から新幹線の乗り入れも開始された、函館市近郊にある穴場のキャンプ場を3つご紹介します。
【函館市】JUNファームキャンプ場
JR函館駅からは車で22分。全区画フリーサイトで直火ができる場所もあるのが「JUNファームキャンプ場」です。周囲は雄大な自然に囲まれ、のんびりとした時間を過ごすことができます。
こちらのキャンプ場の特徴の一つが、2022年9月10日に完成した足湯カフェ(山の時計)です。カフェでは足湯に浸かりながら、軽食やドリンク、ソフトクリームなどをお楽しみいただけます。
また平日は20,000円、休日は30,000円で足湯カフェスペースを借り切りキャンプ場にすることも可能。好きな時間に好きなだけ、足湯を利用可能です。またテーブルや椅子なども用意されているため、大人数でのバーベキューなどにもおすすめ。貸し切り時間は16:00~翌日10:00までです。
周辺施設としては、函館で人気の観光地「天使の聖母トラピスチヌ修道院」、「函館市熱帯植物園」などがあります。車で15分程度アクセスできるため、キャンプと合わせて函館観光も満喫しましょう。
外で遊んだ後に汗を流す温泉は、湯の川温街に足を運ぶのがおすすめです。
JUNファームキャンプ場
住所:北海道函館市旭岡町29-13
【函館市】恵山海浜公園キャンプ場
JR函館駅からは車で50分。道の駅「なとわ・えさん」に併設される形で営業しているのが「恵山海浜公園キャンプ場」です。キャンプ場の目の前には、太平洋の大海原、テントサイトは緑の芝生が整備され、開放的な景色が魅力の施設です。
フリーサイトのキャンプ場で、道の駅の中にある24時間利用ができる水洗トイレ、炊事場、温水シャワーなどの設備が利用可能です。子どもたちが遊べる遊具も設置されています。
道の駅の中では、地元のお酒やグルメなどの名産品の販売が行われているため購入して食べてみるのもおすすめです。
テントやコンロなど、キャンプ用品の貸し出しは行っていないため必要なものは予め準備をしてか訪れましょう。営業に関しては、 5月1日~9月30日の間で行われています。
恵山海浜公園キャンプ場
住所:北海道函館市日ノ浜町31-2
【森町】グリーンピア大沼 キャンプ場
JR函館駅からは車で40分。ホテル、スキー場、温泉が一体となったリゾートホテル「グリーンピア大沼」が運営しているのが「グリーンピア大沼 キャンプ場」です。
キャンプサイトはホテルの前に広がる芝生エリア、ホテルの奥にある森のエリアなど合計3つを用意。川遊びが楽しめる場所があるのも魅力の一つです。
第2キャンプ場では、電源設備も用意されているためオートキャンプもお楽しみいただけます。
また、BBQ道具セット、食材セットなどの貸出や販売も行っています。宿泊だけでなく日帰り利用でもおすすめです。予約プランによっては、ホテル内の温泉もご利用いただけます。
グリーンピア大沼 キャンプ場
住所:北海道茅部郡森町赤井川229
キャンプと一緒に楽しみたい!函館近郊のおすすめ観光スポット
北海道には魅力あふれる穴場のキャンプ場が多数!自然を感じに出かけよう
北海道の各地にある穴場のキャンプ場をエリア別に10箇所ご紹介しました。北海道の雄大な自然を感じ、家族や友人とキャンプに出かければ最高の思い出が作れること間違いなしです。
キャンプ場の周辺にあるおすすめの観光スポットへもぜひ足を運んでみてください。
本記事ではキャンプ場を中心にご紹介しましたが、北海道にはまだまだたくさんの魅力的なスポットが溢れています。その他の情報は、AVA TravelのAI相談など活用して検索をしてみてください。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。