グルメ、自然をはじめとして、旅行先として大人気の北海道。たくさんの魅力的な人気スポットがありますが、函館市は他の都市とは一味違った北海道を満喫することができるスポットです。
有名な観光スポットがまとまって位置しているのも函館市の特徴で、車がなくても路面電車などを使えば丸ごと楽しむことができます。
本記事では、車なしで函館市を満喫する、1泊2日のモデルコースをご紹介します!ぜひ、皆様の函館旅の参考にしてみてください!
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目次
旅行のスタートは函館駅から
函館駅は北海道の中心札幌駅から特急列車スーパー北斗に乗って約4時間でアクセスすることができる函館市の中心地です。
函館旅は、ここからスタートしましょう!
函館空港から函館市に向かう場合には、シャトルバスに乗りましょう。
バスでは約30分程度で函館駅に着きますので、函館が目的の北海道旅行の場合には函館空港を使用するのおすすめです。
函館駅には工業デザイナー、林昌平さんによって作られた赤いモニュメントがあります。
「ふれあい」をテーマに作られて特徴的なモニュメントと一緒に写真を撮って、旅のスタートを飾りましょう!
函館の街巡りに欠かせない路面電車
函館には路面電車(市電)が張り巡らされており、車を使わずに函館市内を旅行するには欠かすことができない乗り物です。
函館の路面電車は2系統に分かれおり、東側の終着駅「湯の川」駅から、西側に位置している「十字街」駅までが一つの線路を通っていますが、「十字街」駅よりも西の駅に向かう場合には、路線が枝分かれしているので気をつけましょう!
レトロな配色がなされた車体や、函館の有名なお菓子屋さんの広告を担う車体など、さまざまな車体がありますので、街中を走る姿を眺めるのも楽しいですよ。
観光に便利な一日乗車券もありますので、市電で函館市内を回る際には購入がおすすめです。
交通系ICカードの使用ができるほか、道南地域のチケットを便利に購入できるwebサービス「DohNa!!(ドーナ)」では、24時間乗車券や1日乗車券をスマホで購入することができます。
市電をフル活用した函館旅行を計画されている場合には、ぜひ使用してみてくださいね。
異国の文化を満喫する領事館巡り
初日は函館観光には外せない、領事館巡りから。
函館駅から函館市電5系統に乗車し、大町駅まで向かいましょう。
大町駅から15分歩くと、旧ロシア領事館が見えてきます。
北海道の旅を描いた漫画作品「ゴールデンカムイ」にも登場した、モダンなデザインの煉瓦造りの建物です。
現在は工事をしていますが、2024年1月には足場撤去、2025年には改修工事が終了し、建物内にはレストランやホテルが作られることになっています。
続いて向かうのは旧イギリス領事館。
旧ロシア領事館から徒歩13分、白を基調とした美しい建物が見えてきます。
館内には体験型展示があり、かつての領事が腰かけていた椅子を完全再現したレプリカに実際に座ったり、調度品に触れることができる貴重な施設となっています。
壁一面にデザインされた大きな顔はめパネルで記念写真を撮ることもできます。
パネルの向こうには大きな鏡があり、鏡に映った自分たちを撮ることができる、ユニークな仕組みになっています。
館内にはギフトショップもあり、イギリスを連想させる茶葉やおしゃれな雑貨がたくさん並んでいます。ぜひ立ち寄ってみてください。
明治時代にタイムスリップ!?重要文化財「旧函館公会堂」
旧イギリス領事館から徒歩5分、元町公園を抜けた先に構えているのは「旧函館公会堂」です。
明治43年(1910)に建設された、明治を代表する洋風建築で、講演会や音楽会など様々な形で利用されてきました。
戦中、戦後の日々を乗り越えてきた公会堂は、昭和49(1974)年国の重要文化財に指定され、修繕工事を経ながら今日に受け継がれています。
平成30年(2018)から令和3年(2021)までにも修繕工事が行われており、今はその美しい姿を見ることができます。
館内には、明治時代を思い起こさせるアンティーク家具が展示されており、大広間には美しいシャンデリアが設置されているほか、続くバルコニーからは函館の街並みや海を望む絶景を眺めることができます。
旧函館公会堂館内にある函館ハイカラ衣裳館では、明治時代を彷彿とさせるドレスやタキシードのレンタルもしていますので、レトロな衣装を身に纏って、まるで明治時代にタイムスリップしたような体験をすることができます。
お土産屋さんも充実しているので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
東欧雑貨やお菓子が並ぶ「チャイカ」
旧函館公会堂から東に向かって坂を下っていくと、白く可愛らしい建物が立っており、「チャイカ」と書かれたネイビーの看板は見えてきます。
チャイカは、東欧雑貨の直輸入店。
マトリョーシカや木製のケースに入ったフレグランス、美しい彫刻がされた木造のケースなど、雑貨好きにはたまらない、みたことのない品々が並んでいます。
輸入菓子や輸入茶葉は海外ならではの味わいを楽しむことができますし、チャイカオリジナルの紅茶や、自家製スイーツの販売もありますので、雑貨やお菓子が好きな方はぜひ立ち寄ってみてください!
ランチは函館名物の「ラッキーピエロ」へ!
函館市民のソウルフード「ラッキーピエロ」は「ラッピ」の愛称で親しまれる函館地域限定のレストラン。
函館ベイエリア本店でランチを楽しみましょう!
ラッキーピエロといえば「ド派手な装飾」「チャイニーズチキンバーガー」「とにかく量が多くて美味しい」というような感想が浮かんできます。
ベイエリア本店にはピエロを描いた巨大な看板が建てられており、遠目から見てもすぐにわかります。
ソフトクリームのライトが大量にくっつけられているのも特徴的です。
店内にも巨大なハンバーガーのモニュメントや謎の絵画、像などがたくさん装飾されていて、まるで不思議の国にでも入ったかのような気持ちになります。
賑やかな店内の中でいただくラッキーピエロのメニューは様々。
名物のチキンバーガーだけかと思いきや、カレーや焼きそば、オムライスもあります。
最初に訪れた方は、ぜひ「チャイニーズチキンバーガー」を選んでみてください!
ふんわりとしたバンズに甘辛い味付けがされたチキンが挟まれています。
大満足のサイズ感ですが、創業者がチャイニーズレストランを経営されていたこともあり、挟まれているチキンも絶品で、ペロリと食べることができてしまいます!
観光客だけでなく、地元民にも愛されているラッキーピエロ、ぜひ訪れてみてください!
函館赤レンガ倉庫でショッピング
ラッキーピエロでランチを楽しんだ後には、金森赤レンガ倉庫へ向かいましょう。
金森赤レンガ倉は、函館市のベイエリアを代表するスポット。函館に開拓使出張所が設置された年に建設された歴史ある建造物です。
レンガ作りの倉庫が海をバックに立ち並ぶ姿はとても美しく、写真撮影を目的に訪れる観光客も少なくありません。
赤レンガ倉庫は「BAYはこだて」「金森洋物館」「函館ヒストリープラザ」「金森ホール」の4棟からなっています。
お土産屋さんや雑貨屋さんで買い物が楽しめるエリア、飲食が楽しめるエリアがあるほか、函館港をめぐる米クルーズが体験できるエリアもありますので、写真を撮りながらゆっくりと巡ることをお勧めします。
ホテルにチェックイン
元町エリアをぐるっと観光した後には、ホテルにチェックインしましょう。
金森赤レンガ倉庫から徒歩1分のラビスタ函館ベイは、函館の美しい夜景を楽しむことができるホテルとして人気を集めています。
大正ロマンをイメージしたレトロな造りで、滞在中にも函館を満喫することができます。
最上階には美しい景色を一望する露天風呂がありますので、函館で一日遊んだ後には、ぜひ温泉で疲れを癒してくださいね。
こちらのホテルの朝食ビュッフェは大変人気があり、メディアにも度々取り上げられています。
函館名物のイカを初め、自分でトッピングができる海鮮丼、北海道野菜の炙り焼きなど、北海道のグルメを朝から満喫することができます。
十字街〜宝来町エリアを散策
金森赤レンガ倉庫から徒歩10分で到着する十字街駅周辺には、歴史ある建物を活用した施設やお店がたくさんあります。
函館工芸舎
歴史を感じる外観の建物で、アンティークや数々の焼き物、アクセサリーが販売されています。
西洋文明の影響を強く受けた函館らしい色合いをした陶器も販売されていますので、焼き物にご興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
千秋庵総本家
1860年に函館にて創業された千秋庵の総本家。どら焼きをはじめとした、和菓子の有名店です。
木造のレトロな作りをした店構えには、買い物の前にもワクワクしてしまいます。
「函館散歩」は十勝の音更で作られた小豆を使った餡子を、しっとりした生地で包んだお菓子。函館の有名なスポットのイラストが描かれています。
茶房ひし伊
歩き回って疲れたらおしゃれな喫茶店で小休憩。茶房ひし伊は、蔵をリノベーションしたレトロでおしゃれな喫茶店です。
大正ロマンな雰囲気を楽しみながら、美味しいコーヒーやパフェを楽しむことができる観光客に人気のスポットです。
店内にはアンティークや着物、小物なども販売されています。
函館の美しい景色を一望できる神社へお参り
函館護国神社は、宝来町駅から徒歩10分ほどでアクセスできる函館を代表する神社の一つ。
箱館戦争で亡くなられた兵士さんを祀っています。
急な階段を登っていくと、広々とした境内にどっしりと構えた鳥居、本殿を観覧することができます。
階段を上り切ったら、ぜひ振り向いてみてください。函館の街を一望する、大変美しい景色を楽しむことができます。
真っ赤な鳥居と、海と空の青のコントラストが非常に美しく、感動すること間違いなしです。
冬に訪れると、真っ白な雪の中に佇む本殿や鳥居が、より一層美しく見えますよ。
日が傾いてきたら函館山へ
函館といえば夜景!暗くなってからでも十分楽しめますが、夕方から日が落ちていく様子を楽しむのもお勧めです。
函館ロープウェイ駅から、夜景を楽しめるスポットへ向かいましょう。
ロープウェイ駅で乗車券を購入し、乗車しましょう。乗車券は往復での購入がお勧めです。
ロープウェイは15分ごとに運転しており、一回の乗車で100人以上が乗ることができます。なお、混雑する時期には待ち時間が発生する可能性もありますので、時間に余裕を持って駅に向かいましょう。
展望台から一望する景色はまさに「絶景」で、何度見ても感動してしまいます。
北海道の澄んだ空気の向こうに広がる夜景は都会のものとはまた異なる魅力があります。
大変美しく見入ってしまうため、冬にはしっかりと防寒して向かうのがお勧めです。
夜は函館のグルメを満喫「魚さんこ」
函館の夜景を満喫したら、1日目は美味しいグルメで締めましょう!
筆者のおすすめは「魚さんこ」。
北海道産の新鮮な魚介や、日本酒を楽しむことができます。
さまざまな魚介が刺身や焼き物としてメニューに並び、イカのルイベ、ラム肉、ザンギなどの北海道らしいお料理も楽しむことができます。
大変人気のあるお店ですので、旅行に先立って予約をするのがお勧めです。
函館のグルメを楽しんだら1日目は終了!ホテルに戻ってゆっくり休みましょう。
2日目は五稜郭から
ホテルの朝食を楽しんだ後には、五稜郭に向かいましょう。
五稜郭は函館駅から市電、バスでアクセス可能です。市電に乗る場合には、「函館駅前」で乗車して「五稜郭公園前」で下車しましょう。16分で到着します。
到着したら、まずは五稜郭タワーへ。
入場したらエレベータのチケットを購入し、86mの高さにある展望台へ向かいます。
展望台からは、五稜郭を一望することができます。春には桜、冬には雪と、四季折々の美しい情景が広がっています。
展望台には幕末の函館の歴史にまつわる数々の展示があり、当時の歴史をリアルに学ぶことができます。
ジオラマも多数展示されているため、お子さんでも楽しむことができますよ。
タワーにはカフェやお土産やさんもありますので、休憩をしたり、旅の記念のお買い物をしたりするのもお勧めです。
タワーを降りたら五稜郭へ向かいましょう。
広大な土地に広がる五稜郭では、美しい自然を楽しむことができるほか、大砲の展示などから歴史を肌で感じることもできます。
旅の締めは湯の川へ
五稜郭で歴史を満喫した後には、旅の締め湯の川へ向かいましょう。
湯倉神社へお参り
湯の川駅のすぐ目の前に位置しているのは湯倉神社。
美しい境内とさまざまなおみくじが楽しめるパワースポットとして知られています。
古くから湯の川の鎮守として親しまれており、温泉や医薬についてのご利益が特に受けられるとされています。
境内にはウサギの像があり、ウサギをはじめとしたさまざまな動物のおみくじを楽しむことができます。
御朱印やお守りも、季節限定のデザインがあしらわれており、観光客にも人気のスポットです。
空中露天風呂から海と街を見下ろす「湯元 啄木亭」
市電 「湯の川温泉」電停から、徒歩3分の場所にある旅館「湯元 啄木亭」では日帰り入浴を楽しむことができます。
和風造りの高級感ある建物で、和の情緒を感じられる旅館です。
最上階11階に位置する空中露店「雲海」では、函館の街並みを一望することができます。
湯の川温泉の泉質はしっとりとした肌触りが特徴で、体がよく温まることで知られています。
旅の疲れを、美しい景色と温泉で癒して、締めくくりとされるのはいかがでしょうか。
湯の川温泉足湯「湯めぐり舞台」
無料開放されている足湯です。
市電「湯の川温泉電停前」のすぐ近くに位置しており、サクッと立ち寄って楽しむことができます。
温泉に入る時間がない場合には、ぜひ立ち寄って湯の川の泉質を満喫してみてはいかがでしょうか。
タオルは持参する必要がありますので、ご注意を。
空港まで函館を満喫!
湯の川温泉から函館空港まではバスやタクシーでの移動がお勧めです。いずれも10分ほどでアクセスすることができます。
バスを利用する場合には『函館帝産バス』に乗車しましょう。
函館空港には道南エリアを中心とした北海道のお土産がたくさん並んでいます。
おすすめのお土産をいくつかピックアップしますので、参考にしてみてください!
江差で生まれた「五勝手屋羊羹」
筒状のレトロなパッケージに包まれた羊羹は、江差の歴史ある和菓子屋さんで作られています。
棒状の羊羹をギュッと押し出して、カットしていただくのもそのまま齧り付くのもお勧めです。
ふわっと美味しいスナッフルズの「チーズオムレット」
可愛らしいパッケージに包まれた函館定番のお土産チーズオムレット。
ふわふわな食感に、濃厚で穏やかなチーズの味わいが広がります。
少量のパッケージ販売もありますので、ご自宅用にもお土産にもお勧めです。
道南の地酒「郷宝(ごっほう)」
七飯町にて道南では35年ぶりに建てられた新たな酒蔵「箱館醸蔵」による日本酒です。
美しく高級感のあるラベルが目を惹きます。
フルーティでフレッシュな味わいですので、ワインのような飲み口の地酒はお酒好きな方へのお土産にお勧めです。
魚介で作られたおつまみと合わせて、函館旅行を振り返りながらご自宅で召し上げるのも楽しいですね!
函館観光を最高の思い出に!
函館は北海道の中でも一味違う楽しみ方ができる観光スポット。
グルメ、ショッピング、温泉、レトロな街並みの散策など、さまざま魅力が詰まっています。
ご紹介したモデルコースを参考に、スケジュールを上手に組んで、市電を活用しながら函館市を満喫してください!
さらに今回紹介した観光スポット以外にも、函館にはまだまだたくさんの魅力あるスポットが溢れています。その他の情報は、AVA Travelを合わせてチェックしてみてください!
旅行と美味しいものが大好きで、旅行関連のライターをしています。静岡出身→9年間札幌→東京在住で、旅行をしながらワーケーションをすることが趣味です。旅行先で欠かせないのは、地元の方に愛されるお店に行くこと、美味しいパン屋さんに行くこと、地酒を楽しめる角打ちや酒屋に行くことです。読んでくれた方が旅行に向けてワクワクできるような記事の作成を目指しています!