山形県尾花沢市の山間部に位置する銀山温泉。大正末期〜昭和初期に建てられた木造の旅館が立ち並び、ノスタルジックな気分に浸れる人気観光地です。
豊かな自然に囲まれた温泉街であることから、四季折々の景色を楽しめることでも有名。美しい景観を一目見ようと、毎年多くの観光客が足を運びます。
本記事では、大正ロマンあふれる銀山温泉で自然やグルメを満喫できる、1泊2日のモデルコースをご紹介します。
銀山温泉を訪れる際は、ぜひ今回のモデルコースを参考にしてみてください!
AVA Travel(アバトラベル)は、おすすめの旅行プラン、効率的に観光スポットを周るための旅行ルートが作れるアプリです。目的地、日程、条件(旅程のオーダー)を入力するだけでかんたん。あなたの条件に合った観光スポットやホテル・レストランなどを見つけ、効率的な旅行プラン・ルートを立ててみましょう。
>>App Storeでダウンロード
>>Google Playでダウンロード
銀山温泉観光モデルコース1日目
【伊豆の華】銀山温泉に到着したら、まずは「蕎麦」を堪能
銀山温泉に到着したら、まずは伊豆の華でランチをいただくのがおすすめです。
尾花沢市は蕎麦の産地として有名。厳選された尾花沢産の”最上早生”を使った外一(といち)蕎麦を堪能しましょう。
人気No.1メニューは、素揚げした茄子をたっぷりのせた揚げ茄子おろしそば(1,430円)。石臼で殻ごと挽いた蕎麦が自家製ダレとよく絡み、噛めば噛むほど蕎麦の風味が口いっぱいに広がります。
テレビ小説『おしん』に登場したご飯をモチーフにした「おしんめし」も美味。揚げ茄子おろしそばとおしんめしのセットメニューもありますので、一緒に味わってみましょう。
伊豆の華はスイーツメニューも豊富で、特に「蕎麦ソフト」が人気。蕎麦の風味たっぷりのクリーミーなアイスクリームに、きな粉と黒蜜が添えられており、ボリューム満点の一品です。
夜はお酒も提供しているため、”ちょい飲み”で利用するのもおすすめ!
住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑440
電話番号:0237-28-2036
時間:11:00〜19:00(当面の間)
定休日:水曜日
↓ 徒歩すぐ
【和楽足湯】天然温泉の足湯で全身ぽかぽか
絶品蕎麦でお腹を満たした後は、野川とうふやの向かいにある「和楽足湯」で足湯を楽しみましょう。
和楽足湯は源泉からそのまま引いてきた足湯で、誰でも無料で利用可能。浴衣を着た宿泊客で賑わう人気スポットです。
屋根がないため開放感にあふれており、レトロな街並みや川のせせらぎを楽しみながらひと休みすることができます。
ゆったりと腰かけ、温泉の香りと温かさを感じながら旅の疲れを癒しましょう。
夜間にはガス灯の明かりに照らされ、街並みが暖かい色の光に包まれるため、夜に足湯を楽しむのもおすすめですよ。
住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑
電話番号:0237-28-3933(銀山温泉観光案内所)
時間:6:00〜22:00
料金:無料
定休日:年中無休
↓ 徒歩すぐ
【鏝絵】郷愁を誘う銀山温泉の隠れた見どころ
銀山温泉の名物のひとつでもある鏝絵(こてえ)。鏝絵とは、漆喰によって作られるレリーフのことで、左官職人がこてを使って仕上げることから、この名が付きました。
「古山閣」の2階軒下部分には、色鮮やかな鏝絵がずらりと並んでいます。
これらの鏝絵は、目の前を通る人々が楽しめるよう、四季の風景が描かれているそうです。正月や節分、七五三、稲刈りなど、日本の年中行事の様子が見て取れます。
古山閣だけでなく、銀山温泉にはあちこちに鏝絵が飾られています。当時の左官職人の”技術”をまじまじと感じられる鏝絵を探してみましょう。
↓ 徒歩すぐ
【古山閣】街並み側から温泉風情を満喫
銀山温泉街にはいくつもの旅館がありますが、今回は「古山閣」をご紹介します。
歴史ある銀山温泉のなかで、建物全てが”木造のまま”であるのは古山閣のみ。築100年近く経ってもなお現役です。
入り口を過ぎると、木の温もりが感じられるロビーがお出迎え。歴史を感じる時計や電話なども置かれており、なんとも言えない”懐かしさ”に包まれています。
古山閣の部屋は、それぞれデザインや間取りが異なり、どんな客室なのかは着いてからのお楽しみ。どの部屋もレトロモダンな色使いがなされており、旅人を楽しませてくれます。
街並み側の部屋であれば、上から温泉街の景色を眺めるのもおすすめ。窓辺に座って外を眺めれば、映画をみているかのような気分を味わえるでしょう。
住所:山形県尾花沢市大字銀山温泉423
電話番号:0237-28-2039
【古山閣の夕食】豪華な懐石料理に舌鼓!
温泉旅館といえば、やはり夕食が一番の楽しみ。海鮮、山菜、お肉、果物などが揃う山形県の食材をたっぷり堪能しましょう。
古山閣の夕食は昔ながらの「お膳スタイル」で、豪華な食材がずらりと並びます。料理は客室に運ばれてくるため、周囲の目を気にすることなく食事を楽しんでくださいね。
特に「尾花沢牛の温泉蒸し」はとっても美味。口に入れた瞬間に脂が溶け、口いっぱいにお肉の甘みが広がります。
夕食はこれだけで終わりではなく、ここからがスタート。次から次へと料理が運ばれてきますので、『ちょっと足りない』と思うこともありません!
お酒も用意されていますので、地酒とともに旬の食材を味わってみてください。
【夜の銀山温泉】ガス灯に照らされた温泉街を散策
銀山温泉は、夜になると雰囲気がガラッと変わり、温泉街の情緒を演出してくれます。
あたりが暗くなり始めると、ガス灯や旅館の窓辺に暖かい光が灯り、ロマンチックな雰囲気に。宿泊客が浴衣姿で歩く光景と下駄の音が合わさり、古き良き温泉風情を感じられるでしょう。
温泉街には、『千と千尋の神隠し』の湯屋に似ていると言われるフォトスポットもあり、海外からの観光客にも人気。
川のせせらぎに耳を澄ませながら、映画のような街並みを眺めてみましょう。
↓ 徒歩約5分
【白銀の滝】ライトアップされた滝を見学
温泉街での写真撮影を楽しんだ後は、温泉街の先へと進み、「白銀公園」へ向かいましょう。公園内には落差20m以上の「白銀の滝」があり、迫力満点の姿を見ることができます。
滝壺付近まで歩いていくことができるため、見応えは十分。対岸には展望台も設けられており、滝の水しぶきの心地よさを感じられます。
滝口には朱色の橋がかけられており、新緑や紅葉の季節の美しさは格別。自然に囲まれた場所ですので、真夏の納涼にもおすすめです。
住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑
電話番号:0237-28-3933(銀山温泉観光案内所)
銀山温泉観光モデルコース2日目
【古山閣の朝食】味わい深い朝食で目を覚ます
次の日の朝は、古山閣の美味しい朝食で目を覚ましましょう。
古山閣の食事には、山形のブランド米「つや姫」が使用されており、お米そのものが美味。そのほか豆腐や漬物、鮎の開きなど、体にやさしい朝食が食べられます。
多過ぎず少な過ぎず、程よくお腹が膨れる量です。心安らぐ朝食を味わい、体力を養いましょう。
↓ 徒歩約15分
【延沢銀山遺跡】国指定史跡で探検気分を味わおう
朝食を食べ終えたら、銀山温泉街のさらに奥へと進み、延沢銀山遺跡を見学するのがおすすめです。
延沢銀山遺跡は、江戸時代を代表する銀山のひとつでしたが、大崩落が発生したのち廃山に。現在では、近代鉱山史の研究にとって不可欠の遺跡として、国指定史跡となっています。
内部には見学路や照明が整備され、誰でも無料で見学可能。真夏でもひんやりとした冷気に包まれており、まるで別世界のようです。
温泉街から15分程度で行くことができますので、気軽に”探検気分”を味わってみましょう。
住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑
電話番号:0237-22-1111(尾花沢市商工観光課)
料金:無料
↓ 徒歩約15分
【江戸屋】赤いポストが目印のお土産の店
探検気分を味わった後は、温泉街にある江戸屋でお土産を物色します。レトロな「赤い丸型ポスト」が目印です!
ご当地ラーメンや芋煮、銀山名物のくじら餅など、山形ならではの品をラインアップ。漬物も豊富で、スイカ漬けやしなべきゅうり、おしん漬け、青菜漬け、新庄漬けなども用意しています。
たくさんの種類がありますので、お気に入りの一品を見つけてみましょう。
ちなみに、江戸屋のオーナーは猫好きの夫婦であるため、「猫雑貨」や「猫グッズ」も盛りだくさん。猫好きの方もぜひ立ち寄ってみてくださいね。
住所:山形県尾花沢市大字銀山新畑410
電話番号:0237-28-2038
時間:8:00〜21:00(冬季間は18:30まで)
定休日:年中無休
↓ 車で約5分
【大正ろまん館】ここでしか手に入らないお土産をゲット!
大正ろまん館は、銀山温泉の駐車場の少なさを解消するために整備された観光センターです。
一番人気のお土産は、チーズをたっぷり包んで蒸しあげたチーズまんじゅう(ろまん館限定)。ほどよい酸味がクセになる一品です。
ほかにも、あんこやずんだ、りんごジャムなどを挟んだ揚げパン、エビチリパンなど、限定商品が数多く存在します。
銀山まんじゅうや揚げまんじゅうなどの定番商品も揃っていますので、吟味しながらお買い物を楽しみましょう。
館内にはお土産コーナーだけでなく、レストランも併設しているため、ショッピングの後にランチをいただくのもおすすめ。
昔懐かしの中華そば、天丼、つきたてのお餅などが味わえます。
住所:山形県尾花沢市大字上柳渡戸字十分一364-3
電話番号:0237-53-6727
時間:9:00〜17:00(レストラン10:00〜16:00)
定休日:年中無休
駐車場:約100台
銀山温泉でノスタルジック旅を楽しもう
銀山温泉を1泊2日で巡る観光モデルコースをご紹介しました。
山奥に突然現れる銀山温泉は、時が止まったかのような街並みを残しており、ノスタルジックな旅を楽しむにはうってつけです。
都会の喧騒を忘れ、美味しいものをたくさん食べ、のんびりと”大正ロマン”に浸ってみてはいかがでしょうか。
銀山温泉周辺には、魅力的な観光スポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelをチェックしてみてください!
Webライターとして約4年間活動しており、主に自動車、旅行関連の記事を執筆しています。さまざまな観光地をマイカーで巡るのが趣味で、ご当地グルメの食べ歩きも大好きです。読んでくれた皆さんに「ためになる!」と思っていただけるよう、分かりやすい文章を心がけています!