北陸地方に位置する福井県には、たくさんの魅力溢れる観光スポットが点在しています。
この記事では、北陸新幹線の新しい終着駅「敦賀駅」を起点に、定番から穴場まで、福井県ならではの見どころをご紹介します。歴史と自然が融合するスポットから近年話題のスポットまで、1泊2日でおすすめの福井観光モデルコースをご案内します!
ぜひ、この記事を通じて新しい福井の魅力に出会ってみませんか?
【1日目】北陸新幹線福井観光モデルコース
2024年3月に北陸新幹線が福井で開業されると、東京から敦賀駅まで乗り換えなしで3時間8分と、関東からのアクセスが便利になります。
ここからは、見どころ満載の福井の魅力を詰め込んだ、1泊2日のモデルコースをご紹介!限られた滞在日数でも、事前にスケジュールを上手に組めば、効率的に福井の観光を楽しめますよ。
【13:00】三方五湖に浮かぶ360度の絶景パノラマ
敦賀駅周辺でレンタカーを借りて、まず向かうのは「三方五湖レインボーライン」。
福井県美浜・若狭町にかけて広がる、日本海と三方五湖の美しい眺めを楽しみながら走る約11kmのドライブ道路です。 第一駐車場に到着したら、リフト・ケーブルカーに乗って山頂公園へ。
山頂公園からは名勝三方五湖、若狭湾が360度一望できます。天空の足湯、丸いソファーテラスなど、個性が光る5つのテラスでどこからでも雄大な景色が楽しめるほか、雨風をしのげる屋内施設もある、全天候型の公園です。また、恋人の聖地認定の恋のパワースポットとしても人気を集めています。春と秋には約600株のバラが咲き誇るバラ園として、青い海と空を背景に色とりどりの花が香りとともに楽しめます。
山頂カフェでは、三方五湖の青にちなんだレインボーブルーソフトや、オリジナルのホットサンドなどの販売もあり、気に入ったテラスでランチを堪能できます。晴雨兼用のカラフルなレインボー傘の無料レンタルもしているので、旅の思い出写真を撮影する際の小道具としてもおすすめ。
<三方五湖レインボーライン>
住所:福井県三方上中郡若狭町気山18-2-2
【15:30】外観はまるで現代アート⁉︎な商業施設
絶景を楽しんだ後は、福井県おおい町の「SEE SEA PARK」へ。
「みんなでつくる公園」をコンセプトにした特徴的なデザインの複合商業施設は、EAST棟とWEST棟に分かれており、そのほか屋外の共有エリアがあります。EAST棟にはスノーピークやパタゴニアなど、様々なアウトドアブランドのアイテムが揃うアウトドアショップや地元の見どころや美味しい食べ物などを紹介してくれる観光案内所があります。
WEST棟にある福井初の人気コーヒーショップでは、スペシャリティ珈琲や肉厚の手焼きハンバーガーがいただけます。そのほかにもチャレンジショップとして、センスのよいバラエティ豊かな多くの飲食店やショップが立ち並んでいます。
また、SEE SEA PARK周辺には幼児から遊べる体験型児童館や楽しみながらエネルギーと地球の未来について学べるミュージアム、新鮮な魚介類が味わえる道の駅など、幅広い世代が満喫できるスポットもあるので、あわせて訪れてみては。
<SEE SEA PARK>
住所:福井県大飯郡おおい町成海1−8−5
【17:00】名水が生んだ名物のくずまんじゅう
SEE SEA PARKから車で20分ほど走らせ、小浜市の老舗和菓子店「伊勢屋」へ。夏の銘菓「くずまんじゅう」のお店としても有名で、シーズンには県内外を問わず多くの人々が訪れます。
敷地内の地下30mから汲み上げた井戸水を使って手作りする「くずまんじゅう」は、練り上げた葛でこし餡を包んだシンプルな和菓子。葛のつるりとした喉ごしと、こしあんの上品な甘さが絶品です。テイクアウトもできますが、できれば併設されたカフェスペースで味わうのがおすすめ。夏場には天然氷のかき氷にトッピングすることも可能です。
地元特産の梅やミディトマト、地酒などを用いて作られた「雲城水菓子」は、日持ちするように作られているので、葛と雲城水のおいしさを持ち帰るのにぴったりのおみやげ。また、「丁稚ようかん」は、あっさりとした程よい甘みとほのかに感じる塩気が特徴で、冬の看板商品としても人気です。
<御菓子処 伊勢屋>
住所:福井県小浜市一番町1−6
【17:30】小浜市内でおすすめの宿
ここでは、小浜市内で泊まる際に、おすすめしたいお宿を3つご紹介します。
若狭佳日
小浜市阿納地区にある「若狭佳日」は、御食国若狭の海、食、文化を堪能できる新しいお宿です。老舗旅館でもあった風格のある建物をフルリノベーションし、本館、離れ、別館、蔵、外湯の5つの建物で構成されています。「離れ」は1フロア1組貸切のスイートルームが3部屋。すべてオーシャンビューの半露天風呂つきで、大きな窓いっぱいに穏やかな若狭湾を一望できます。宿泊客専用のラウンジとして使われている蔵では、追加料金なしで地元のお酒やジュースなどを味わえます。
夕食は、若狭ぐじや若狭ふぐをはじめとする、地元特産の新鮮な食材がふんだんに使用された和食のコース料理。 朝食は若狭かれいやへしこなど、小浜づくしのメニューになっています。移ろう景色や波の音に身を委ねながら、若狭小浜で静かな非日常と至福の味わいが楽しめます。
<若狭佳日>
住所:福井県小浜市阿納10-4
小浜町家ステイ
国が選定する景観保護区域「重要伝統建造物群保存地区」を中心に、趣のある古民家をリノベーションした一棟貸しの宿「小浜町家ステイ」。現在7棟ある宿は、日本建築の風情を色濃く残し、和モダンで伝統的なデザインが新たに施されています。古民家の土間や格子戸、坪庭を活かした間取りは、自然の移り変わりや季節の匂いを身近に感じられます。また、清潔感のあるキッチンやバスルーム、寝室で快適に過ごせます。
夕食には地元の店でテイクアウトして部屋でおしゃべりや食事を楽しんだり、地元の新鮮な食材を調達してキッチンで調理を楽しんだりと、過ごし方も自由自在。また、オプションでディナー付プランを選ぶことも可能です。家族や友人、グループで、人目も時間も気にせず、のんびりと滞在できます。
<小浜町家ステイ>
運営:株式会社まちづくり小浜「おばま観光局」
住所:福井県小浜市和久里24−45-2
海のオーベルジュ志積
若狭湾に面した小さな集落にある「海のオーベルジュ志積」は、レストランと宿泊棟を備えた宿。波の音を聴きながら小さな漁村で暮らすように過ごす、穏やかな時間が楽しめます。宿泊棟は2タイプあり、1つは民宿をリノベーションしたシンプルな和室で、窓からは静かな若狭湾が見渡せます。もう1つは、メゾネットタイプの貸切スタイルのお部屋で、梁や砂壁はそのままに、黒を基調にスタイリッシュにまとめられ、カップルや夫婦向けの間取りになっています。
隣接するレストランでは、漁師のオーナー自らが獲ったタコをはじめ、地元の旬の食材を使った料理が並び、海を眺めながらゆったりと楽しめます。夏にはアワビ料理を盛り込んだコースが登場します。また、朝ごはんは土鍋で炊いたご飯に、小浜の伝統食「醤油干し」の魚が味わえます。
<海のオーベルジュ志積>
住所:福井県小浜市志積15-6
【2日目】福井観光モデルコース
2日目は、まずレトロな雰囲気漂う宿場町でまち歩きへ。1日目とはまた違った、歴史と自然を感じられる癒しスポットを中心にご紹介します。
【10:00】レトロな雰囲気の宿場町でまち歩き
昔ながらの情緒あふれる街並みが残る福井県若狭町の「熊川宿」は、若狭と京都との交易の拠点として発展した宿場町。ベンガラ塗りの家並みが印象的で、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。レトロでモダンな近代洋風建築の建物は、鯖街道や熊川宿の歴史を学ぶ資料館として、資料や民具などを展示しています。
道の駅「若狭熊川宿」には、トイレや休憩所、レンタサイクル、数々の特産品が並ぶお土産販売コーナー、食堂、鯖街道の歴史を紹介するミュージアムがあります。
そのほかにも街道沿いには、古民家の雰囲気を生かした個性的なかわいいお店がたくさん並んでいます。給食カフェや、陶芸家のショップ、和カフェや忍者屋敷、アンティークショップなど多種多様なお店が軒を連ねています。
<熊川宿>
住所:福井県三方上中郡若狭町熊川
【12:30】永平寺の美しい景色を楽しみながらいただくランチ
熊川宿から高速道路を使って約1時間30分、福井県北部 永平寺町の「ESHIKOTO」へ。「黒龍酒造」が手掛ける、福井や北陸の文化を発信する複合施設「ESHIKOTO」。スパークリング日本酒を貯蔵する「臥龍棟」と、カフェレストラン「acoya」、日本酒のテイスティングや商品の購入ができる石田屋ESHIKOTO店の2店舗が入る「酒樂棟」があります。
acoyaのランチは、メインが選べるお膳スタイル。黒龍酒造の酒粕を餌にして育った黒龍吟醸豚を用いた肉料理が人気です。食材から器やカトラリーまで福井県産にこだわり、福井の風土とフレンチの融合を表現しています。併設されたパティスリーではスイーツの販売のほか、イートインメニューも。数量限定のフォトジェニックなパフェや大吟醸ソフトクリームも人気です。
また、ランチの後は石田屋ESHIKOTO店でお買い物へ。15種類以上もの黒龍酒造のお酒がずらりと並び、おみやげやプレゼントにもぴったりです。お店のスタッフがそれぞれの商品の特徴を教えてくれるので、安心してお買い物ができます。
<ESHIKOTO>
住所:福井県吉田郡永平寺町下浄法寺12-17
【14:20】770年以上の歴史が生み出す禅の世界
ESHIKOTOから車で約15分、「大本山 永平寺」へ。日本の曹洞宗の発祥の地「大本山 永平寺」は、鎌倉時代に道元禅師によって座禅修行の道場として創建。現在でも多くの僧侶が修行しており、日本一修行が厳しいお寺として知られています。
境内には大小70棟余りのお堂や楼閣があり、230枚もの天井絵が美しい「傘松閣」や修行堂「僧堂」など見所も多く、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも2つ星を獲得した、日本だけでなく海外からも注目されるお寺です。また、永平寺では、早朝に行われる朝課への参加のほか、坐禅体験や、1泊2日で食の作法、座禅などを実際に体験する参禅研修を行っています。
20店舗ほどのお店が軒を連ねる永平寺の門前町通りでは、永平寺名物や縁起物はもちろん、お店の個性が光るメニューやアイテムを取り揃えています。瓶にだるまのキャラクターが描かれたなめらかな口どけのプリンは、新しい名物グルメとしておみやげにも人気です。
<大本山 永平寺>
住所:福井県永平寺町志比5-15
【16:00】歴史ある文化財と自然豊かな“花の寺”
大本山 永平寺から車で約50分、福井市の北西にある「大安禅寺」は、江戸時代に第4代福井藩主によって建立した臨済宗妙心寺派の寺院。約360年受け継がれてきた寺院建築は、国の重要文化財に指定されており、そのほかにも数百点の文化財を保存しています。
境内から約300mほど登ったところには、笏谷石1360枚の石畳と約4mの墓石が並ぶ越前松平家の墓所「千畳敷」があり、大名墓としては日本一と称されています。 初夏には、花菖蒲や1千株の紫陽花と100種類の薔薇が境内を彩り、県内外からも多くの人が訪れます。
また、ユーモアを交えながら禅の教えを分かりやすく説法する「生き生き法話」や「座禅体験」「写経体験」のほか、四季折々の食材を使った精進料理をいただく体験などもあり、仏教や禅をより身近に感じることができます。
<大安禅寺>
住所:福井県福井市田ノ谷町21−4
【17:30】世界から愛される美しい水の庭園
大安禅寺から車で約20分、街中からほど近い場所にある「養浩館庭園」。福井藩主である松平家の別邸庭園として、江戸時代初期から中期にかけて造られ、国の名勝にも指定されています。
近年ではアメリカの庭園専門誌が選ぶ日本庭園ランキングでトップ10入りを果たすなど、世界にも認められています。庭園は池を中心として、数寄屋造りの屋敷をそなえた回遊式林泉庭園になっています。屋敷内からはかつての藩主と同じ目線で、ゆったりと庭を眺めることが出来ます。
時間があればゆっくりと池の周りを散策してみるのもおすすめ。池に浮かんでるように見えるお屋敷と広々とした池に反射する様子や、水面に映る美しい空や周りの木々などを眺めることができます。また、春と秋に期間限定で行っているライトアップでは、昼とは違った庭園内の幻想的な光景が楽しめると人気です。
<養浩館庭園>
住所:福井県福井市宝永3-11-3
まだまだ知られていない福井の旅を楽しもう
今回は車でめぐる、1泊2日の福井観光モデルコースをご紹介しました。北陸新幹線開業で東京からのアクセスも良くなり、ぐっと福井県が身近になります。ご紹介したモデルコースを参考に、ぜひ福井観光を満喫してくださいね。
今回紹介した場所以外にも、福井県にはまだまだ知られていない魅力的なスポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelをチェックしてみてくださいね!
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