みなさんは愛媛にも水族館や魚などを展示している観光スポットがあるのをご存じでしょうか?実は、愛媛県には水族館が3つ、イルカと遊べる施設が1つの計4か所のお魚関連スポットがあります。どの施設もお子様連れでも楽しく過ごせますよ!
本記事では、愛媛に縁があり、愛媛を遊びつくしているツーリングライダー兼旅ライターの私が愛媛のおすすめ水族館と穴場スポットなどを徹底紹介します。愛媛観光の際にぜひ参考にしてくださいね。
目次
愛媛にある水族館など魚関連観光スポット
愛媛にある水族館などの魚関連スポットは、以下の4か所です。どれもおすすめのスポットとなります。
- 本格的な水族館である「おさかな館」
- 高校生が管理運営する「長浜高校水族館」
- メダカに特化した「鈍川めだか水族館」
- イルカと触れ合える「ドルフィンファームしまなみ」
その他、とべ動物園や海底が見える船、いきものふれあい学校などを含めると少し増えますが、今回は魚をメインとし、おすすめの水族館などを徹底紹介しますね。
愛媛のおすすめ水族館といえば「おさかな館」
おさかな館は、愛媛県南予地方にある松野町にあります。道の駅「虹の森公園まつの」にある淡水の魚を展示する水族館です。四万十川をテーマとしていますが、アマゾン川のピラルクなども含めて約120種を展示しています。
開館当初から、私の大学の先輩である津村英志(つむらえいじ)氏(故人)が館長をされていた関係で、私も数年に1度の割合で訪れていました。
こじんまりした施設ですが、津村氏やスタッフの方々のアイディアで、魅せる展示をする水族館なので、おすすめです。
以下に、おさかな館のおすすめ展示を紹介します。
迫力のアカメ水槽は必見!
アカメは肉食性で希少な大型魚のため、ビワコオオナマズやイトウと並び日本三大怪魚と呼ばれます。体長は1mを超えるものもおり、河口や汽水域に住む魚です。
では、みなさんはなぜアカメと呼ばれるのかご存じでしょうか?
答えは名前にもあるとおり、眼が赤いからです。「そのままじゃない?」とツッコミを受けそうですが、まさにそのままなのです。
ただ、通常の状態で眼が赤いわけではなく、暗い場所で光を反射した際に角度によって赤く光るため、赤目=アカメと呼ばれています。
おさかな館ではかなりの数のアカメを飼育しており、こんなに多くのアカメを見られるのはおさかな館だけでしょう。
アカメの眼が赤く見えることが確認できる展示方法も採用しているので、ぜひ一度確認しに行ってみてくださいね。
立っちゃうワニは可愛い!
おさかな館では、実はワニも飼育されています。コビトカイマンという世界最小のワニ(名前は「だいごろう」)が水をかけると2本足で立ち上がるのです!水浴びしながらワニが立ち上がるのを初めて見たときは、感動しました。
うつ伏せからですが、まるでガンダムのようでした。
2回目からは、子供を応援する母の気持ちでいっぱいになりましたが、それくらいワニが立ち上がるのは珍しいことなのです。その日の気分などで立ち上がらないこともあり、イベント中に必ず立ち上がるかどうかはあなたの運次第!
いちど運試しも兼ねて訪れてみましょう。
ピラルクの大きさと泳ぎは圧巻
おさかな館では、淡水魚水族館のシンボルとしてピラルクの飼育を始めたそうです。
アマゾン原産のピラルクは 平均の体長は3m程度、大きいものでは全長5m、体重200kgにも成長します。アロワナ目アロワナ科ヘテロティス亜科に属する淡水魚です。
「ピラルク」はインディオ語の「Pira(=魚)」と「Urucu(=化粧に使う赤い色素)」を組み合わせた言葉で、「赤い魚」という意味になります。
ペンギン大行進はほのぼの!
土・日・祝日には、ペンギンたちが館内を散歩する「おさんぽペンギン」イベントが開催されます。記念撮影会もあるので、ぜひ見に行ってくださいね。
子供たちに大人気のイベントです。私も年甲斐もなく、ペンギンと津村さんと一緒に写真を撮ってもらい、うれしかったです。
その他、コツメカワウソのエサやり体験もできます。このイベントも子供にとても人気で行列ができますよ。
時期によっては、水族館バックヤード見学会なども開催されます。私も水族館の内側を見学させてもらい、テンションが爆上がりでした。
「おさかな館」
住所:愛媛県北宇和郡松野町大字延野々1510-1
電話番号:0895-20-5006
営業時間:10:00 ~ 17:00
定休日:1月1日(元日)
「おさかな館」の詳細情報は以下のスポット情報を参照ください。
超穴場!世界的な研究成果を持つ【長浜高校水族館部】
愛媛県大洲市長浜町にある県立高校である長浜高校では、水族館部という部活動サークルがあります。現在の部員数は70名、生徒数の半数以上が所属するマンモス部です。
なぜ、こんなに人気なのかというと、ある研究成果が日本だけでなく世界で評価されたからです。
みなさんもご存じだと思いますが、カクレクマノミというオレンジ色の熱帯魚がいます。
カクレクマノミはイソギンチャクの毒がある触手から身を守れるため、刺されることはありません。しかし、どうして刺されないのか?という謎は世界中で研究されてきました。
その理由を解明したのが愛媛県立長浜高校の水族館部の部員です。
学校の部活動である水族館部で地道な研究を重ねた結果、ついに世界に先駆けて仕組みを解明し日本学生科学賞最高賞である「内閣総理大臣賞」に輝きました。すごいですよね。
「カクレクマノミは体表を高濃度のマグネシウムイオンで覆っているためイソギンチャクに刺されない」ことが理由の1つであることを解明したのです。そして、この成果をもとに「クラゲ予防クリーム」が開発され、発売されています。
「クラゲ予防クリーム」は、サーファー必携アイテムとして世界中で愛用されているそうです。
ところで、少しだけ話がズレますが、「納豆アレルギー」や「化粧品アレルギー」になる人はサーファーに多いのです。
その理由は、クラゲの触手にはポリガンマグルタミン酸(略してγPGA)という物質が含まれているためです。クラゲに刺されることの多いサーファーはクラゲの触手からγPGAの感作※を多く受けてしまい、γPGAに対する免疫が構築されてしまいます。
※感作とは「アレルゲンに対して特異的IgEを産生する能力を獲得すること」であり、アレルギー発症の要因となります。
γPGAは、納豆のネバネバ成分の一つであり、化粧品には保湿剤として含有されているため、クラゲに多く刺されたサーファーは納豆や化粧品に対してアレルギー反応を示しやすくなるのです。
つまり、クラゲに刺されなければ起きにくいアレルギーといえるでしょう。そのため、「クラゲ防止クリーム」は全てのサーファーに愛用頂きたい逸品です。
話を戻しますが、日本代表として、intel ISEF2015(国際科学技術フェア)に出場し、動物科学部門でグランドアワード4等を受賞するという快挙も成し遂げました。世界に認められる成果であると証明されたのです。
長浜高校で水族館部を始めた教師の重松洋(しげまつひろし)氏もまた、私の大学の先輩で、数年ごとに長浜高校水族館(長高水族館)を訪問し、魚を鑑賞させてもらっています。
伊予灘の可愛い魚たちにほっこりする時間を過ごせますよ。
また、飼育する魚に芸を仕込んで披露するイベントも随時開催中です。
コブダイが輪くぐりをするのを見たのはここが初めてでした。必見です!
毎月第3土曜日の11時から15時までの時間帯のみ無料で一般公開されるので、時間が合うのであれば、ぜひカクレクマノミやその他の伊予灘の魚に会いに行ってくださいね。
なお、長浜高校水族館(略称は長高水族館)の無料公開はコロナ禍のため完全予約制となり、前もって公式サイトから予約が必要となります。
予約受付の期間も決まっているため、確認をお願いいたします。
公開日の1週間前(第2土曜日午前8時)から予約開始となります。
「長浜高校水族館 予約」で検索してくださいね。
今後、隣接する市の長浜保健センターに順次移転することが決定しているため、行く予定の方は問い合わせを忘れないようにしましょう。
「愛媛県立長浜高等学校」
住所:愛媛県大洲市長浜甲480−1
電話番号: 0893-52-1251
長浜に行くなら、ぜひ立ち寄りたいのは、大洲や内子です。歴史を感じさせる和を楽しむのもおすすめです。
道後温泉や大洲、内子の記事も参照ください。
なお、八幡浜や佐田岬にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
少し足を延ばして、砥部焼の絵付け体験やとべ動物園に行くのもおすすめです。
鈍川温泉と「鈍川めだか水族館」で癒されよう!
鈍川温泉は「二十一世紀に残したい四国の自然100選」に第2位で入選したほどの名勝地である鈍川渓谷にあります。愛媛県今治市玉川町という場所にあるのですが、自然豊かで癒される温泉です。
古くは、今治藩の湯治場として栄えたpH9.9のアルカリ温泉で、神経痛、疲労回復、関節痛などへの効果が期待できます。なお、妊婦さんは禁忌とされるため、気をつけてください。
鈍川めだか水族館は、鈍川せせらぎ交流館という温泉施設の2階に開設されています。入浴利用者は無料で入場できるので、ぜひ見学に行きましょう。
めだかの種類は78種類にもおよぶそうです(2021年6月時点)。
品種改良により、さまざまな形や色のめだかを飼育していますが、これほどの種類を鑑賞できる水族館は類をみませんよ。
「鈍川せせらぎ交流館」
住所:愛媛県今治市玉川町鈍川甲218-1
電話番号:0898-55-4477
営業時間:入浴は10時30分~21時00分(20時30分札止め)、軽食コーナーは11時00分~14時30分
休館日:毎月第2・第4月曜日(祝日の場合は翌日以降間近の平日)及び12月31日、1月1日
イルカと触れ合える「ドルフィンファームしまなみ」
「ドルフィンファームしまなみ」は愛媛の東予地方である今治市にあります。しまなみ海道からもほど近い美しい海辺にある日本最大級のイルカふれあい施設です。イルカとのふれあいを満喫できるだけでなく、キャンプ場も併設されています。
オートキャンプ場のテントサイトだけでなく、グランピングやコテージにも宿泊できます。また、手ぶらBBQも楽しめるので、ファミリーにもカップルにもおすすめです。
「ドルフィンファームしまなみ」
住所:愛媛県今治市伯方町叶浦1673
電話番号:0897-72-8787
営業時間:9:00~17:00
休業日:悪天候時(海況・台風等悪天候時により臨時休業する場合があるため、電話にて確認が必要)
無料駐車場:道の駅「伯方S.C.パーク」
「ドルフィンファームしまなみ」についての詳細は以下のスポット情報を参照ください。
愛媛の穴場スポット情報
今回紹介したおすすめ水族館の近辺に、穴場スポットもありますので、紹介しておきます。
【肱川あらし】は長浜の見どころ
愛媛県大洲市長浜町では愛媛県が誇る一級河川である肱川の流れが伊予灘に流れ込みます。
肱川の河口付近には赤色の可動橋である長浜大橋(現在は故障のため動きません)があり、かつては船による物流に欠かせない存在でした。
冬の晴れの日の朝に、長浜大橋付近にうねりをたてて霧をともなう強い風が吹くことがあります。この大洲盆地からの冷気が巨大な霧のかたまりとなり肱川沿いを一気に流れ出すという珍しい現象を「肱川(ひじかわ)あらし」といいますが、長浜に冬の到来を告げる風物詩です。
2023年は10月25日に初観測されました。
近くの小高い山の上にある「肱川あらし展望公園」から、この絶景を眺めることができます。川から流れてきた霧がうねりながら長浜の町をのみ込み、海へ広がるという肱川あらしの様子は、流れる雲海のような迫力もあり、とても幻想的です。
【長浜志ぐれ】は長浜の銘菓!
長浜に来たのなら、ぜひ食べて頂きたい銘菓が「長浜志ぐれ」となります。大洲銘菓の一つでもある「志ぐれ(しぐれ)」と同じお菓子なのですが、お店によって食感や甘さなど様々で面白いですよ。岐阜で「栗きんとん」の食べ比べをするように、大洲と長浜で自分好みの志ぐれを探してみるのも一興だと思います。
小豆の風味ともちもち食感が売りの「志ぐれ」はどなたにも愛される逸品です。おすすめは、もっちり感と控えめな甘さのバランスが絶妙である「稲田菓子舗」の志ぐれになります。
「稲田菓子舗」
住所:愛媛県大洲市長浜甲662-2
電話番号:0893-52-0246
「志ぐれ」の情報は以下の記事を参照ください。
【滑床養魚場】で愛媛の渓流釣りを楽しもう!
おさかな館の近くには、滑床渓谷という美しい渓谷があります。愛媛県北宇和郡にある滑床渓谷は12kmもの大渓谷です。
滑床渓谷ではアマゴとニジマス、アユが養殖されており、滑床養魚場には釣り堀があります。アメゴ釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
新鮮な渓流の魚を串に刺して塩焼きすると、香りが爽やかで、シンプルな美味しさを味わえます。
「滑床養魚場」
住所:愛媛県北宇和郡松野町目黒796-1
電話番号:0895-30-7910
営業時間:10時00分 ~ 16時00分
定休日:11月~4月休業
道の駅ふたみで【愛のあるじゃこ天】を食べよう!
愛媛の南予地方のソウルフードであるじゃこ天。先日、ある知事の発言により、大注目されたため、にわかにじゃこ天ブームが到来しています。
ホタルじゃこという魚を原料にした天ぷらで、お酒のおつまみにもぴったりです。
美味しいですので、ぜひお土産のどうぞ!
恋人の聖地である道の駅ふたみでもハート形のじゃこ天が販売されていますので、ふたみから愛をかみしめながら賞味してみてはいかがでしょうか?
道の駅ふたみは長浜から車で15分ほどの場所にあります。
道の駅ふたみ「ふたみシーサイド公園」
住所:愛媛県伊予市双海町高岸甲2326
電話番号:089-986-0522
定休日:第3火曜日
おすすめ宿泊場所を紹介
南予地方で宿泊するなら、以下のホテルや宿泊施設をおすすめします。のんびり休んで南予観光を楽しんでくださいね。
鹿野川温泉 大洲市交流促進センター 鹿野川荘
大洲をはじめ、愛媛の旬の食材を使用した会席料理が絶品の宿です。温泉につかって疲労回復もできますよ!
NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町
木のぬくもりとベッドが融合した和洋折衷の部屋や料理を楽しめます。非日常を体験できるホテルです。
今年の秋は愛媛の水族館に行ってみませんか?
愛媛にも水族館やイルカと触れ合える観光スポットが4か所ありました。
また、穴場観光スポットや銘菓も紹介しました。
これからの季節は、渓流釣りはシーズン・オフですが、水族館や肱川あらしなどの景色を楽しむことができます。
恋人の聖地でじゃこ天を食べるのもいいですし、地元産の魚料理を堪能するのもいいでしょう。デザートは、長浜志ぐれを食べて幸せ気分にひたり、明日の活力につなげてくださいね。
岡山在住で四万十川をこよなく愛する、バイクツーリングが趣味の旅ライター。中四国地方だけでなく、愛媛、香川、佐賀、山梨、岐阜にも住んでいたので全国のおすすめ情報や穴場スポットも紹介する予定です。なお、納豆のブログを運営しています(下の+をポチっと)。