日本最北の有人島である礼文島は、高山植物が咲き乱れる絶景から「花の浮島」と呼ばれています。礼文島には海と山と花が魅せる自然の絶景と、バフンウニ・ほっけに代表されるおいしい海鮮があり、まさに最北の楽園です。
この記事では日帰りで礼文島に行く場合と、1泊2日で行く場合の観光モデルコースを紹介します。
礼文島への旅行を考えている人はぜひ参考にしてください。
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目次
礼文島へのアクセス
本島→稚内市街
礼文島へ行くためにはまず、北海道の西北端にある稚内まで行かなければなりません。
関東から稚内までのアクセス方法は以下の通りです。
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一番楽に稚内まで行けるのは羽田空港から稚内空港までの航路です。旅行シーズンはANAの便が1日2回運行しています。飛行機の所要時間は約2時間です。
関西から稚内までのアクセス方法は以下の通りです。
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関西から稚内までは飛行機の直行便がないため、新千歳空港での乗り換えが必要です。
稚内空港から稚内市街までは空港連絡バスが運行しています。飛行機の発着に接続する形で運行しています。空港から稚内港までの所要時間は約45分です。運賃は一律大人700円、小児350円です。降車時に支払いで、現金のみ受け付けています。
稚内港→礼文島・香深港
稚内港はJR稚内駅から徒歩5分程度で行けます。空港からは稚内港まで直接バスで行けます。
稚内・香深間のフェリーは時期によって異なりますが、毎日2,3本発着しています。所要時間は約2時間です。事前予約は電話で可能ですが、2等自由席は予約席がないため当日フェリーターミナルで直接乗車券を買うことになります。また、海の荒れ具合で欠航することもありますので、旅行に行く場合は事前に海の状況をチェックするのをおすすめします。フェリーの運航状況はHPからも確認できます。
旅行におすすめの時期
礼文島でおすすめのアクティビティは、高山植物を見回りながらのトレッキングです。
そのため、旅行には高山植物が咲いている6月〜8月がおすすめです。特に5月後半から6月にはアツモリソウ、6月後半から7月にはウスユキソウが咲き誇ります。目当ての高山植物が咲く時期に合わせて旅行に行くのもいいかもしれません。
お盆を過ぎると高山植物の花が落ちてくるため、できれば6月から8月上旬に訪れることをおすすめします。
日帰りで礼文島へ行く|ここは外せない!定番観光スポット
まずは、稚内またはお隣の利尻島から日帰りで礼文島に行く場合、短時間で礼文島を満喫できる定番スポットを紹介します!
エゾバフン生ウニ丼
礼文島のグルメと言えば、礼文島名産のウニをふんだんに使ったウニ丼です。エゾバフンウニは礼文島・利尻島・北海道の一部の地域でしか食べることのできない貴重なウニです。ムラサキウニに比べて濃厚で味が濃いのが特徴です。
香深フェリーターミナル内にある武ちゃん寿司は「礼文島でウニ丼を食べるなら武ちゃん寿司」と言われるくらい有名な店です。天候によってエゾバフンウニかムラサキウニか、お品書きは変わってきますが、礼文島に行ったなら外せない一品です。
〈武ちゃん寿司〉
住所:礼文町香深村字尺忍 香深港フェリーターミナル2F
電話番号:0163-86-1896
時間:10:00~19:00
定休日:夏期無休、冬期不定休
桃岩展望台
フェリーターミナルがある香深から一番近いトレッキングコースが、桃岩展望台から元地灯台を経由し、島の南側に出るコースです。時間がない場合は、桃岩登山口から展望台に行くだけでも十分絶景を味わえます。フェリーターミナルから桃岩登山口までは路線バスで約8分です。
桃岩展望台からは大迫力の桃岩・猫岩を望み、さらに山々の斜面には色とりどりの高山植物が咲き乱れる絶景が見えます。都会にはない、様々な種類の植物の自然のお花畑です。気持ちのいい海風も相まって、爽快な気分になること間違いなし!桃岩展望台の先、元地灯台に行く間にある「キンバイの谷」では、6〜7月にレブンキンバイソウが咲き誇ります。
〈桃岩展望台〉
住所:礼文町香深元地
電話番号:0163-86-1001
スコトン岬
日本の最北に近い礼文島、その最北端にある岬がスコトン岬です。岬の正面には無人のトド島が見えます。空と海の真っ青なブルーと荒涼としたトド島のコントラストが印象に残るスポットです。晴れた日にはロシア領サハリンを望むこともできます。スコトン岬には小さな売店とベンチがあるので、最北の地の風に吹かれながらピクニックをするのもいいでしょう。
また、スコトン岬は礼文島内のトレッキングコースの1つ、「岬めぐりコース」のスタート地点となっています。
〈スコトン岬〉
住所:礼文町船泊順古頓
電話番号:0163-86-1001
ゴロタ岬
スコトン岬から岬めぐりコース沿いに南下して行き、2つ目の岬がゴロタ岬です。ゴロタ岬へ向かう山道には高山植物が咲き乱れ、まるでお花畑の中に自分1人だけが立っているような気分を味わえます。ゴロタ岬からはスコトン岬から続く島の西側の海岸線が望めます。山々の緑と色とりどりの高山植物、さらに美しい海のブルーまで合わさった絶景を味わえるのは日本国内では礼文島だけです。山道の直前までは車で行くこともできるので、スコトン岬と合わせて訪れてみてください。
〈ゴロタ岬〉
住所:礼文町船泊
電話番号:0163-86-1001
地蔵岩
島の西側にある地蔵岩は、お地蔵さんが手を合わせている姿に似ている形からその名前で呼ばれるようになりました。地蔵岩を訪れるお勧めの時間帯は夕日のときです。地蔵岩の間を沈んでいく真っ赤で幻想的な景色を見れるかもしれません。島随一の夕日スポットです。後から紹介するメノウ浜と一緒に訪れるのもいいでしょう。
〈地蔵岩〉
住所:北海道礼文町香深元地
電話番号:0163-86-1001
1泊2日で礼文島へ行く|定番から穴場まで
定番スポットに加えて、時間があるからこそ行ける穴場スポットも紹介します。
礼文空港
礼文空港は今は休止していますが、島の高台にあるため実は穴場の絶景スポットとなっています。
1つ目の絶景は水平線に沈む夕日です。礼文島の北から西側のエリアでは毎日美しい夕日が望めます。夕日が沈む前から沈んだ後の夕焼けまで毎秒毎秒変化する雲の形、空の色からは一秒たりとも目が離せません。夕日が反射した水面もキラキラと美しいです。
2つ目の絶景は満天の星空です。礼文島は人工の明かりが少ないため、比較的多くの場所で星空を見ることができますが、特に礼文空港の周りは真っ暗になるため星空が非常に明るく見えます。運がいいと流れ星を見ることもできますよ。
3つ目の絶景は6月後半から7月に見られるエゾカンゾウです。鮮やかな黄色の花々が一面を彩るお花畑は絶景です。エゾカンゾウと夕日のコラボレーションも見る人の心を奪うこと間違いなしです。
〈礼文空港〉
住所:礼文町船泊村ホロトマリ
トレッキングコース
礼文島には島を満喫するためのトレッキングコースが7つ用意されています。
1つ目は「岬めぐりコース」です。最北端のスコトン岬から、ゴロタ岬、スカイ岬を巡るルートです。礼文島の海と山が織り成す絶景を楽しめる定番コースです。所要時間は約5時間です。
2つ目は「8時間コース」です。これは島内最長コースで、トレッキング経験者の方におすすめのコースです。鬱蒼とした林から山道、海沿いの道など礼文島の自然を100%体験でき、歩ききった時の達成感はひとしおです。
3つ目は「礼文岳コース」で、標高490mの礼文岳の山頂を目指します。所要時間は片道約1時間半です。山頂からは360度の大パノラマを望むことができます。正面に見える利尻富士も美しいです。
ここで紹介したコース以外にも「桃岩展望台コース」「礼文林道コース」「礼文滝コース」「久種湖畔コース」があります。土砂崩れやその時の天候によってはコースが封鎖されていることもあるため、事前に礼文島のホームページで情報をチェックしてからトレッキングに行くようにしてください。
〈礼文島観光案内所〉
住所:香深フェリーターミナル内
電話番号:0163-86-2655
炉ばた ちどり「ほっけのちゃんちゃん焼き」
ホッケはウニに並ぶ礼文島の名産で、肉厚で脂ののったホッケは絶品です。島内にはホッケを使ったグルメが複数ありますが、最も有名なのが、ホッケを開いて味噌とネギを乗せて焼いた「ホッケのちゃんちゃん焼き」です。香深フェリーターミナルから徒歩5分程度の場所にある「炉ばた ちどり」では大きなホッケを目の前で炭火で焼いていきます。味噌で味付けされたホッケは、ご飯との相性ばっちりです。
人気店なので、並ぶことも考慮して島めぐりのプランを建てることをおすすめします。
〈炉ばた ちどり〉
住所:礼文町大字香深村字トンナイ入舟
電話番号:0163-86-2130
時間:11:00~14:00、17:00~20:00
メノウ浜
香深フェリーターミナルから新桃岩トンネルを通って島の西側にある浜がメノウ浜です。メノウ浜は、その名の通り天然石の瑪瑙(メノウ)が打ち上げられています。本州ではなかなか見られない大きさの真っ白なメノウを拾うことができます。メノウ以外にもカラフルなシーグラスを集めることも楽しいですよ。
夕方には日本海に沈む夕日を望める、島の夕日スポットの1つでもあります。
〈メノウ浜〉
住所:北海道礼文町香深村元地
電話番号:0163-86-1001(礼文町産業課)
カナリアパーク
カナリアパークは島の南側にあります。香深フェリーターミナルから車で約10分です。ここは映画「北のカナリアたち」のロケ地で、実際に使われたセットや衣装が展示されています。また、カナリアカフェではソフトクリームなどのスイーツを提供しており、ゆっくりとスイーツを食べながら目の前の雄大な利尻富士を眺めるのもいいでしょう。8月後半から9月は利尻富士の前にたなびくススキが美しいです。
〈カナリアパーク〉
住所:北海道礼文町香深奮部
電話番号:0163-86-1001(礼文町産業課)
時間:9:00~17:00
定休日:冬期休館(11月~4月頃)
駐車場:無料駐車場有(約10台)
日本最北の離島でリフレッシュを!
一度礼文島に行けば、その自然やグルメの虜になりリピーターになること間違いなしです!都会の忙しい時間とは全く違う、穏やかな島時間の中で過ごすことで、心と体の最高のリフレッシュになります。
ぜひ次の夏は暑い本州を離れて、涼しく、自然の絶景が豊富な礼文島への旅行を計画してはいかがでしょうか。
趣味は温泉旅行と美術館巡り。青森県の酸ヶ湯と長野県の別所温泉が好きです。新潟、長野に住んでいたので、東日本のスポットを中心に紹介しています。自由気ままな一人旅の記事もぜひ見てください。