豊かな自然に恵まれ、長い歴史の中で育まれた文化や建築物など、見どころ満載の福井県。車なしでも公共交通機関や徒歩で、定番の観光スポットから駅チカで魅力的な観光スポットまで、いろいろ楽しむことができます。
この記事では、福井駅を起点に、車なしでめぐる福井観光日帰りモデルコースをご紹介します。観光の最後には福井名物が揃うおみやげ屋さんに寄って、充実した旅の締めくくりができますよ。
短い滞在時間でも、事前にスケジュールを組んでおけばたっぷり観光を満喫できるので、ぜひ旅の参考にしてみてください!
AVA Travel(アバトラベル)は、おすすめの旅行プラン、効率的に観光スポットを周るための旅行ルートが作れるアプリです。目的地、日程、条件(旅程のオーダー)を入力するだけでかんたん。あなたの条件に合った観光スポットやホテル・レストランなどを見つけ、効率的な旅行プラン・ルートを立ててみましょう。
>>App Storeでダウンロード
>>Google Playでダウンロード
目次
旅行のスタートは福井駅から
福井駅に到着したら、まず訪れたいのが人気観光スポット「一乗谷朝倉氏遺跡」!
福井駅東口から直通バスが運行しているのでアクセスも便利。藤色をベースに騎馬の武将のイラストが描かれた特急バスが、旅の気分を盛り上げてくれます。乗車券は、京福バスチケットセンター窓口または券売機での購入が可能です。
一乗谷の新スポット【ー乗谷朝倉氏遺跡博物館】
福井駅から直通バスで約20分「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」へ。一乗谷朝倉氏遺跡を観光する前に、まずはコチラに立ち寄るのがおすすめ。遺跡見学を楽しむための施設として誕生した「一乗谷朝倉氏遺跡博物館」は、戦国大名朝倉氏の歴史や、城下町一乗谷を紹介する博物館。長年の発掘調査で見つかった陶磁器類、石製品、金属製品など、国指定重要文化財を多数含む約800点の出土資料が展示されています。
当時の城下町の風景を再現した巨大ジオラマや、当主の館の一部を原寸で再現した展示などが見どころ。事前予約制で「戦国衣装着付け体験」も行っています。子ども用も用意されているので、家族みんなで体験するといい思い出づくりになること間違いなしです。
また1Fのカフェでは、地元の食材を使った伝承料理がいただける御膳ランチが一番人気。そのほか、県産フルーツや羽二重餅などの福井テイストを詰め込んだ豪華なパフェなど、ここでしか食べられないオリジナルメニューが楽しめます。
<一乗谷朝倉氏遺跡博物館>
住所:福井県福井市安波賀中島町8-10
戦国城下町の歴史ロマン【一乗谷朝倉氏遺跡】
博物館でしっかり予習した後は、いざ「一乗谷朝倉氏遺跡 」へ。博物館から遺跡までは歩いて約30分ですが、春から秋の間は土・日・祝日限定で、無料シャトルバスが運行しています。
戦国時代の武家屋敷や町屋、道路に至るまで、当時の町並みがほぼ完全な状態で発掘されたことから、日本のポンペイとも呼ばれている「一乗谷朝倉氏遺跡」。278ヘクタールの広大な範囲は、国の特別史跡、特別名勝および重要文化財指定の三重指定を受ける全国でも珍しい貴重な遺跡です。
遺跡のシンボルである「唐門」は、四季折々の美しい景観を見せる撮影スポットとして知られています。また、縦長の石を多く用いた力強い印象の「湯殿跡庭園」は一乗谷で最も古い庭園とされ、芸術家の岡本太郎氏が訪れた際には感動して長時間滞在したと言われています。
かつての城下町が再現されている「復原町並」では、武家屋敷や町屋の中に入って展示を見ることもでき、当時の生活の様子を垣間見ることができます。ドラマやCM等のロケ地としても使用される町並を散策しながら、ドラマの登場人物や城下町の住民気分を味わってみてはいかがでしょうか。
また、毎年夏には風鈴や和傘などが鮮やかなSNS映えするスポットの設置など様々なイベントが実施され、また違った雰囲気を味わえます。
<一乗谷朝倉氏遺跡>
住所:福井県福井市城戸ノ内町28-37
世界に誇る禅の聖地【大本山 永平寺】
一乗谷朝倉氏遺跡 復原町並から直通バスで約20分「大本山 永平寺」へ。
鎌倉時代、道元禅師によって開かれた曹洞宗の大本山。770年の歴史をもつ日本最高峰の禅道場として知られ、現在でも多くの僧侶が修行生活に励んでいます。33万平方メートルにもおよぶ広大な敷地内には、修行の中心となる7つのお堂“七堂伽藍”をはじめ、70余りもの殿堂楼閣が建ち並んでいます。
見どころのひとつは、拝観ルートになっている傘松閣の天井絵。144名の日本画家が花鳥風月をモチーフにした230枚もの美しい絵が天井一面に描かれています。このうち、花鳥風月以外の5枚の動物の絵を見つけると願いが叶うとも言われています。年間50万人もの参拝客が訪れ、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得したことなどもあり、国内だけでなく海外からも大きな注目を集めています。
参拝後は、門前の風情ある参道を歩いたり、個性豊かな土産店や食事処に立ち寄ったりして散策を楽しみましょう。精進料理や永平寺そばのほかに、ごま豆腐のソフトクリームなど、永平寺門前ならではのグルメが楽しめます。参拝客の荷物を無料で預かってくれる飲食店もあるので、大きな荷物を持っている場合は預けてから身軽な状態で参拝するのがおすすめです。
<大本山 永平寺>
住所:福井県永平寺町志比5-15
福井駅周辺のおすすめスポット
大本山 永平寺をあとにしたら、直通バスで約30分、「福井駅」へ戻ります。直通バス以外にも、永平寺から路線バスで「永平寺口駅前」まで行き、永平寺口駅からローカル線えちぜん鉄道「永平寺勝山線」に乗り換えて福井駅に戻るという方法もあります。
ここからは、福井駅から徒歩で行ける観光スポットをご紹介します。
自然と調和した美しい水の庭園【養浩館庭園】
福井駅から徒歩で約15分「養浩館庭園」は、閑静な住宅街の中にある駅チカのオアシスです。福井藩主松平家の別邸庭園として、江戸時代初期から中期にかけて造られ、国の名勝に指定されています。数寄屋建築の素晴らしさや建物と水との親和性などが評価され、近年ではアメリカの日本庭園ランキングにて連続でトップ10入りを果たすなど、世界にも認められています。
屋敷内からは、かつての藩主と同じ目線で美しいお庭を眺めながらゆったりと過ごすことができます。時間があれば池の周りを散策してみるのもおすすめ。散策路からは、大きな池に浮かぶように屋敷がたたずむ様子や、水面に映る美しい空や周りの木々など、「水の庭園」とも呼ばれる美しい景観を堪能できます。
また、春と秋に期間限定で実施されている夜間ライトアップでは、昼とは違った庭園内の幻想的な光景が楽しめると人気です。
<養浩館庭園>
住所:福井県福井市宝永3-11-3
福井のあゆみを学ぶ【福井市立郷土歴史博物館】
養浩館庭園に隣接する「福井市立郷土歴史博物館」は、福井の古墳や福井城とその城下町などで構成される常設展示室や、福井藩主であった松平家の資料を展示する松平家史料展示室など、古代から近代に至る歴史を分かりやすく解説しています。福井城本丸や九十九橋の復元模型やCGのほか、江戸時代の衣装や道具を体験できる「へんしん越前屋」やスタンプラリーなど、子どもから大人まで楽しみながら歴史を学ぶことができます。
また、屋外展示「福井城舎人門遺構」では、江戸時代の福井城の門「舎人門」と外堀が復元され、江戸時代の雰囲気を体感することもできます。
養浩館庭園との共通券もあり、セットでの見学がおすすめです。企画展や特別展なども定期開催しているので、訪れた際はチェックしてみてくださいね。
<福井市立郷土歴史博物館>
住所:福井県福井市宝永3-12-1
現代の天守がそびえ建つ【福井城址】
福井駅から徒歩5分の「福井城址」は、徳川家康の次男 結城秀康によって築城された福井城の城あとです。城の遺構はほとんどなく、本丸を囲む壮大な石垣と水堀が往時の面影を伝えています。現在、本丸跡には福井県庁が建っていて、全国的に見てもかなり珍しい歴史スポット。
敷地内には天守閣跡などの遺構をはじめ、「福井」の地名の基になった井戸「福の井」や、御廊下橋、御本城橋などが残り、当時の面影を見ることができます。春には、お堀の周囲や石垣、天守跡で咲き誇る桜が花見客を楽しませてくれます。散り際には、お堀に花びらたちが浮かぶ「花いかだ」が水面を彩ります。
また、福井城址周辺では堀や石垣跡を見ることもでき、ところどころに関連情報や福井城に関する説明書きの看板が立っています。周辺を散策しながら、かつての福井城や城下町の面影を見つけてみてくださいね。芝生広場のある中央公園や内堀公園もあるので、観光途中の休憩にもおすすめです。
<福井城址>
住所:福井県福井市大手3丁目17−1
日本最大級だったといわれる幻の名城【北ノ庄城址】
福井駅から徒歩5分の「北ノ庄城址」は、戦国武将 柴田勝家が築造した北庄城(きたのしょうじょう)の跡地。羽柴秀吉に賤ヶ岳の戦いで敗れた勝家が、妻であるお市の方とともに自害した城です。このときに天守も含め焼失したため、わずか8年しか存在しなかったのですが、発掘によってその一部が発見され、現在はその遺構の上に「北ノ庄城址・柴田公園」と「柴田神社」があります。
現在の公園には、勝家やお市の方、茶々・初・江の三姉妹の銅像のほか、併設する北の庄城址資料館では、北庄城の遺物や鬼瓦、勝家の時代に造られた半石半木の奇矯「九十九橋」に使われたという石柱、九頭竜川に掛けられた舟橋をつないだ鉄鎖などが展示されています。
また、深い絆で結ばれた夫婦として有名な柴田勝家とお市を祀った紫田神社は、「絆の宮」と言われ、夫婦・兄妹・家族の縁や絆に関する祈願や、美しくなれるご利益があるなど、いろいろな魅力があるパワースポットでもあります。
<北ノ庄城址>
住所:福井県福井市中央1-21-17
福井駅周辺のお買い物スポット
ここからは、福井駅周辺で福井のお土産を買うことができるスポットをご紹介します。
【福人喜 ハピリン店】
福井駅西口より徒歩1分、複合施設「ハピリン(Happiring)」2Fにある「福人喜」は、さまざまな地域のこだわり食品・地酒・工芸品を取り揃えています。中でも、福井が誇る7つの伝統工芸品(越前焼・越前漆器・越前和紙・若狭塗・若狭めのう細工・越前打刃物・越前箪笥)は、モダンでスタイリッシュなアイテムが多く、日常使いしやすいものを中心にセレクトしています。
福井ではお馴染みの人気スイーツ店の商品が並び、旅のおみやげとしてだけでなく、自分や家族のおやつとしてもぴったりの商品も。地酒の種類も多く、お酒に合いそうな珍味から、おつまみ作りに便利な調味料まで幅広いラインナップが魅力。目的や予算に合わせて、最適なおみやげ選びを提案してくれるコンシェルジュカウンターもあります。
また、世界に一つだけのマイ箸が作れる若狭塗り箸の研ぎ出し体験や、日本の伝統的な水引を使ったアクセサリー作り体験ができる場所もあり、旅の記念としてもおすすめです。
<福人喜>
住所:福井県福井市中央1-2-1 ハピリン2F
【福井市観光物産館 福福館】
福人喜と同じ、ハピリン2Fにある「福井市観光物産館 福福館」は、福井の観光情報はもちろん、福井県内の優れた商品を販売しています。県内17市町PRコーナーや季節を感じる企画販売、7つの伝統工芸やこだわりの特産品など、ここに来れば福井がわかる“オール福井”の観光物産館です。
福井の食品や、酒類、お土産品はもちろん、地元農家から毎朝届く新鮮な野菜も販売していて、2000点以上のアイテムがそろっています。地元職人の手作り工芸品も販売しており、ここにしか置いていない商品も多数あります。
また、併設する食事処「福福茶屋」では、福井名物のソースカツ丼やおろしそば、郷土料理をはじめ、海鮮丼や冬季限定の蟹メニューもあり、福井ならではのメニューが充実。ランチタイムには、福井の昔から伝わる郷土料理などをバイキング形式で頂くことができます。約20種類のお惣菜と、お蕎麦や、炊き込みご飯、カレーなどもあり、地元民にも大人気です。
<福井市観光物産館 福福館>
住所:福井県福井市中央1-2-1 ハピリン2F
福井観光のモデルコースを参考にして日帰り旅行を満喫!
この記事では、福井駅を起点に車なしでめぐる「福井観光日帰りモデルコース」をご紹介しました。福井の観光地としては東尋坊や恐竜博物館が有名ですが、歴史ある遺跡・寺社仏閣など、日本の歴史・文化を感じられるスポットを巡るのもおすすめです。
ご紹介したモデルコースを参考に、スケジュールを上手に組んで、公共交通機関を活用しながら福井を満喫してくださいね。
今回紹介した観光スポット以外にも、福井にはまだまだたくさんの魅力あるスポットがあふれています。その他の情報は、AVA Travelでチェックしてみてくださいね!
「おとなのご褒美旅」をコンセプトとした福井県の観光PRメディア『美めぐりふくい』を運営しています。旅行好きのスタッフが地元ならではの目線で福井県内の美しいコンテンツを中心に紹介しています。