石狩湾に面する港町で、市内を流れる小樽運河やかわいい海の生物たちと出会える小樽水族館などが人気の観光都市が小樽です。小樽には観光スポットが多数ありますが、実はまだまだまだあまり知られていない人気の場所があることはご存知でしょうか。
本記事では、小樽観光の穴場スポットに焦点を当てて厳選した6箇所をご紹介します。また記事の後半では小樽に来たら宿泊をしたい、おすすめの宿も紹介するので、旅の計画の参考にしてみてください。
目次
北海道・小樽市へのアクセス方法について
はじめに、小樽市へのアクセス方法について解説します。札幌駅と小樽駅の間には快速エアポートが運行しており、約35分程度で移動をすることができます。快速エアポートは新千歳空港から、出発しているため空港から小樽駅までも乗換なしで移動が可能です。空港から向かう場合は、約1時間15分程度かかります。
車でアクセスをする場合は、札樽自動車道を経由すると40分程度でアクセスできます。途中石狩湾沿いを走るため、大海原が広がる景色もお楽しみいただけます。
電車・車どちらを使う場合も往復1時間半程度のため、札幌観光のついでに日帰りで足を運ぶ観光客が多いのも小樽の特徴の一つです。
北海道・小樽観光の穴場スポット6選
ここからは、ガイドブックなどにはあまり掲載されない小樽観光の穴場スポットを6つをご紹介します。
北海道ワイン㈱ 本社･醸造所
JR小樽駅からは車で約20分の市内中心部からは少し離れた場所にあるのが「北海道ワイン㈱ 本社･醸造所」です。名前の通り、北海道ワインの製造を行う醸造所で観光用にワイナリーの見学や、ワインの販売を行う売店が併設されています。
毎日開催されているワイナリー見学はプレミアムコースと簡単コースの2つです。プレミアムコースは、ワイナリー見学・地下特別テイスティングルームでのテイスティング体験、簡単コースはワイナリー見学とおすすめの2つのワインの試飲をお楽しみいただけます。その他月１回限定で開催されるワイナリー見学テクニカルコースやワイナリーランチなどはより深くワインの魅力を堪能することが可能です。
売店では、醸造所で製造されたワインの販売、テイスティングができるBARカウンターも併設されています。スーパーなどでは手に入らない様々な種類のワインが並んでいるため、甘口・辛口などお好みのワインを見つけてみてください。店員さん相談をして、自分にあったワインを探すのもおすすめです。
北海道ワイン㈱ 本社･醸造所
住所：北海道小樽市朝里川温泉1丁目130番地
ウイングベイ小樽
雨の日や雪の日など天候の悪い日の観光におすすめのスポットが「ウイングベイ小樽」です。JR小樽築港駅に隣接しており、小樽駅からは快速列車を利用して6分でアクセス可能です。
ウイングベイ小樽は複合商業施設で、衣料品店・雑貨店・飲食店・エンタメ・リラクゼーション施設が充実しています。
エンタメ系に関しては。最高の音響空間を楽しめる「THX」を設置した映画館、トレーニングマシンやプールが利用できるスポーツジムなどが人気を集めています。その他、お子様と一緒に楽しめる、ゲームセンター、ボーリング場、大型遊具を設置したあそびパークもおすすめの施設です。
グルメに関しては、小樽港マリーナを一望できる大きな窓が特徴のテラスブラッセリーがおすすめ。ウイングベイ小樽に直結しているホテル「グランドパーク」にあり、ブッフェ形式で料理を楽しむことのできるレストランです。道内各地の食材を集め、北海道の郷土料理など多種多彩なメニューが並びます。メニューなど最新の営業状況は、ホテル公式ホームページも合わせてご確認をお願いします。
ウイングベイ小樽
住所：北海道小樽市築港11
天狗山スライダー
スルリ満点の体験をしたい！そんな方におすすめなのが、標高532.4メートルの天狗山で体験ができる「天狗山スライダー」です。JR小樽駅からは路線バスを利用して約17分でアクセスをすることができます。
天狗山スライダーを楽しむ際は、麓にあるロープウェイに乗って山頂を目指します。山頂から乗り場までは、森林の中を進んでいくため小樽の大自然を感じることができます。
スライダーの長さは全長400メートルあり、専用のボブスレーに乗って進む爽快感は格別です。
また天狗山にはボブスレー以外にも、交通安全、商売繁盛、学業成就のご利益がある天狗山神社、可愛いシマリスと出会えるシマリス公園、TENGUU CAFEなど見どころが盛りだくさん。
TENGUU CAFEでは、飲み物だけでなく煮込みハンバーグやカレーなど本格的なお料理を提供しているため、ランチやディナーでの利用もおすすめです。
天狗山スライダー
住所：北海道小樽市天狗山2丁目
小樽イルポンテ
小樽は昔から漁業の町として発展してきたため、漁で使うガラス製の浮き玉の製造が盛んに行われてきました。その影響で、市内にはガラス製品を制作する工房が今でも数多く残り、小樽の伝統産業の一つとして受け継がれています。
そんな伝統的なガラス製品の制作を体験できるのが「小樽イルポンテ」です。JR小樽駅からは徒歩10分ほどの、小樽市総合博物館 運河館の横に位置しています。
小樽イルポンテでは、吹きガラスとサンドブラスト体験が可能です。拭きガラスは高度な技術が必要とされていていますが、職人の方が丁寧に教えてくれるためオリジナルのグラスや小皿の制作が簡単にできます。
サンドブラストは砂を使ってガラスの表面に傷をつけて模様を浮かび上がらせるガラス加工の技術の一つです。予め用意された絵柄の他に、完全オリジナルのデザインを制作することもできます。世界に一つだけの、オリジナル作品を作り上げましょう。
また店内にある工房ではプロが制作した、ガラス作品の販売も行われています。デザイン性が高く、大切な人へのお土産選びにもおすすめのお店です。
小樽イルポンテ
住所：北海道小樽市色内2丁目1-19
小樽市総合博物館 本館(蒸気機関車)
鉄道ファンや電車好きのお子様がいる旅行出てあれば外すことのできないスポットが、「小樽市総合博物館 本館」です。小樽駅前からは路線バスを使い約15分ほどでアクセスをすることができます。
同じ小樽市総合博物館には、運河館と呼ばれる別な建物もあるため訪れる際は間違えないように注意をしてください。
小樽市総合博物館 本館では、実際に線路の上を走っていた蒸気機関車「しづか号」や「アイアンホース号」など50両もの車両が展示・保存されています。機関車庫や転車台など、なかなか見ることのできない貴重な施設も保存されています。車両以外にも、北海道の鉄道史を紹介するコーナーなども設けられており、楽しむだけでなく学びの場としても利用可能です。
鉄道以外には、プラネタリウムや科学展示室、実験室など子どもたちの心をくすぐる楽しめる施設が充実。期間限定のイベントも多数開催されているため、公式サイトでも最新情報の確認をお願いします。
小樽市総合博物館 本館(蒸気機関車)
住所：北海道小樽市手宮1丁目3-6
蘭島海水浴場
1903年に開場して以来、120年ほどの歴史を持つ北海道内最古の海水浴場が「蘭島海水浴場」です。JR蘭島駅からは徒歩5分ほどの場所に位置しており、JR小樽駅からは蘭島駅まで約18分ほどでアクセスすることができます。
海水浴場は800メートルほど続いており、水質や砂浜がきれいなことでも人気を集めています。砂浜では、キャンプやバーベキュー、テントを用意すれば泊まりでの利用も可能です。
快適に利用ができるよう温水のシャワー、水洗トイレの設置や、徒歩圏内にはコンビニも営業しています。
またもっと気軽にアウトドアを満喫するのであれば、海岸沿いにあるコテージの「さくらガーデン」を利用するのがおすすめ。モダンな作りの建物で、キッチン用品や寝具が揃っているためホテル感覚で利用ができます。
バーベキューコンロやスクリーンタープの貸出も行っているので、手ぶらで蘭島の海を満喫してください。
蘭島海水浴場
住所：北海道小樽市蘭島1丁目8
北海道・小樽市のおすすめホテル3選
日帰り観光客も多い小樽ですが、より深く小樽の魅力を感じるのであれば宿泊もおすすめです。市内中心部だけでなく少し離れたエリアにもある、おすすめのホテルをご紹介します。
ホテルノイシュロス小樽
おたる水族館からは車で3分、絶景が見渡せる小樽祝津パノラマ展望台のすぐ近くにあるのが「ホテルノイシュロス小樽」です。2023年には開業20周年を迎え、長きにわたり旅行者に愛されるホテルの一つです。
ホテルの建物の3方が海に囲まれているため、客室は全室オーシャンビューの露天風呂付きです。温泉はナトリウム分を多く含む軟水。お肌の老廃物を流す効果や、肌の弱い方でも安心して入ることのできる泉質です。
客室の種類はスイートルームを含む全5タイプ。スイートルームに関しては、内装の異なる4つのお部屋を用意しています。
人気のオーシャンフロントツインルームAタイプのお部屋は、広さ38平米。セミダブルのベッドを2台設置しているため、快適に睡眠を確保することができます。アメニティーには、POLA製のボディーソープやシャンプーを用意しています。
ホテル館内のレストラン「ブラウキュステ」では、本格的な創作フレンチ料理を満喫できます。食材には特にこだわり、小樽の祝津でとれた海産物、仁木町で栽培されている減農薬米、羊蹄山の野菜など道内各地から厳選されたものを使用しています。夕食はフレンチ料理のフルコースのみの提供ですが、お子様が美味しく食べられる工夫もされているので家族旅行でも安心してご利用ください。
ホテルノイシュロス小樽
住所：北海道小樽市祝津3丁目282
小樽 朝里クラッセホテル
JR小樽駅からは車で約20分。市内中心部から少し離れた、朝里ダムによって作られたオタルナイ湖の近くにあるのが「小樽 朝里クラッセホテル」です。全天候型のスポーツアリーナ、屋外テニスコート、卓球場、スカッシュ場、温水プールを備えた大型の施設です。
客室はアネックス棟とホテル塔の2つで構成。全部で6タイプが用意されています。アネックス棟にある露天風呂付客室は広さ54平米。茶色やグレーを基調とした落ち着いた雰囲気の空間で、和洋室と洋室の2つから選択可能です。露天風呂の横には、火照った体を冷やす屋外ベッドも置かれているため外気浴もお楽しみいただけます。
最もベーシックな洋室ツインルームは、広さ27平米。ソファーベットを使用すれば最大3名まで宿泊で可能です。ビジネスホテルなどと比較をすると広めのお部屋のため、ゆったりと寛ぐことが可能です。
ホテル館内のレストラン「シルフィード」では、小樽名物の五目あんかけ焼きそば、北海道名物のズワイガニ入りチャーハンなどが注文可能です。和洋中いろいろと用意されているため、世代を超えて楽しめるレストランです。
小樽 朝里クラッセホテル
住所：北海道小樽市朝里川温泉2丁目676
OMO5小樽 by 星野リゾート
JR小樽駅からは徒歩10分、小樽観光の定番スポット浅草橋へは徒歩5分と観光の拠点としておすすめなのが「OMO5小樽 by 星野リゾート」です。その名の通り、日本各地でホテルを展開している星野リゾートが運営しており、2022年1月7日に開業した小樽市内では比較的新しいホテルです。
客室はツインルーム、スーペリアルーム、トリプルルームの全3タイプ。ツインルームのお部屋は25〜26平米の広さがあり、旅の計画や会話が弾むよう、2人で並んで座れるソファーが完備されています。
スーペリアルームは小樽ならではのレトロな雰囲気を取り入れ、高い窓を設置した開放的な雰囲気が特徴です。
またOMO5小樽 by 星野リゾートでは、小樽での滞在をより楽しめる様々なイベントが行われています。「朝の堺町通りさんぽ」は、小樽に精通したホテルスタッフとともに1時間程度で小樽の街を散策します。
「朝市で勝手にお節介丼ツアー」は小樽三角市場へ足を運び、オリジナルの海鮮丼を作ります。ホテルの宿泊者のみが申し込める限定ツアーのため、ぜひ参加をしてみてください。自分たちだけでは見つけられない。新たな小樽の魅力の発見に繋がります。
OMO5小樽 by 星野リゾート
住所：北海道小樽市色内1丁目6-31
小樽運河以外にも見どころいっぱい！次の小樽観光は穴場スポット巡りへ
小樽観光の穴場スポットとおすすめのホテルを紹介しました。小樽にはまだまだ知られてない魅力的な観光スポットが隠れています。伝統的な工芸文化に触れることができるのも、小樽らしい魅力の一つです。
本記事では6つのスポットを厳選してご紹介しましたが、小樽にはここで紹介した以外にもおすすめの観光スポットがたくさんあります。その他の情報は、AVA TravelのAI相談など活用して検索をしてみてください。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。
