「京の台所」とも称される錦市場は、400年にも歴史を遡る、趣深い商店街です。
390mに及ぶ商店街には、昔懐かしい雰囲気のお店から、最新の食を楽しめるお店まで、さまざまな店舗が立ち並び、錦市場の歩んできた歴史を感じることができます。
この記事では、地元の方も観光客も数多く訪れる錦市場の食べ歩きをご紹介します。
サクッと楽しめるグルメが満載ですので、京都を訪れる際のご参考にしていただけたら嬉しいです!
目次
錦市場へのアクセス
錦市場へは電車を使ったアクセスがおすすめです。
地下鉄烏丸線「四条」駅・阪急京都線「烏丸」駅から、阪急京都線「京都河原町」駅の間に位置する商店街ですので、いずれかの駅での下車をおすすめします。
いずれの駅からも5分以内にアクセス可能です。
また、京都駅からは市バス5系統に乗って、「四条高倉(大丸百貨店前)」にて下車すると徒歩2分で到着します。
錦市場は「食べ歩き」はOKだけど「歩き食べ」はNG!
食べ歩きで有名な錦市場ですが、「歩き食べ」は禁止されているため注意してください!
お店で購入した食べ物は、蜜を歩きながらではなく、各店舗に用意されている伊0とインスペースや、決まったスペースでいただきましょう。
また持ち帰ってホテル等でゆっくり食べるのも楽しいですよ。
たくさんの人が訪れるスポットですので、必ずルール・マナーを守って、気持ち良く楽しみましょう。
モッチモチの生麩が美味しい「麩房老舗」
京料理の定番「生麩」は、小麦粉に含まれるグルテンを主原料として、もち粉などを加えて蒸したもちもちの食感が美味しい食品。
癖のない上品な風味であることから、料理にも使われますし、スイーツとして食べることもできます。
「麩房老舗」はそんな魅力的な京料理「生麩」を手軽に食べることができるおすすめのお店。
創業は1830年ごろまで遡り、錦市場の店舗にて生麩を作り、卸売と小売を営んでいます。
食べ歩きにおすすめなのは、自家製味噌をのせた「生麩の田楽」です。
モッチモチの生麩はほんのり甘く、甘辛い味噌との相性は抜群。
京都らしいフードを食べてみたい!という方はぜひ立ち寄ってみてください。
まるっとしたタコが可愛い!「櫂」
お店に立ち入っていくスタイルのお店が多い錦市場で、珍しくカウンター形式の店構えをしているお店「櫂」。
漢字一文字で書かれた名前も美しいですが、藍色の正方形の中に「KAI」と描かれたアイコンからはなんともスマートで近代的な印象を受けます。
「櫂」では、お米にもお酒にも合わせやすい珍味やふりかけなどの商品が並べられており、ほぼ全ての商品を試食してじっくりと商品を選ぶことができます。
中でも人気なのは「たこたまご」。
少し甘めの醤油をベースにして炊き上げられた小ぶりのタコが竹串に刺されている、なんとも可愛らしい風貌で、購入したら思わず写真を撮ってしまいます。
タコの頭には、なんとうずらのたまごが入れられており、優しい醤油の味わいとタコの旨みと絶妙なバランスの美味しさを楽しむことができます。
店内では、たこたまごの他にも手作りのイカの塩辛や、自慢の「ゴマ」を使ったふりかけなど、魅力的な商品が数々並んでいますので、食べ歩きもお土産選びも満喫できますよ。
ふんわり卵のだし巻きが絶品!「田中鶏卵」
創業から約90年、だし巻き一本で人気を集めてきた「田中鶏卵」では、圧倒的な京だし巻きをいただくことができます。
黄金色のふんわりとしただし巻きは、見るだけで涎が出てきてしまいます。
口に含むとじゅわーっと味わい深い出汁が滲み出てきて、卵のほのかな甘みを感じられます。
卵が好きな方には絶対に見逃せない逸品です。
店舗ではお店の方が忙しそうに1日中だし巻きを焼き続けていて、購入できるだしきは全てその日に作られたもの。
いかにこだわり抜かれているのかが伝わってくる情景です。
シンプルなだし巻きのほかにも、鱧やうなぎを巻いた商品も人気を集めています。
京名物湯葉を楽しむ「花よりキヨエ」の湯葉クリームコロッケ
「花よりキヨエ」は、ここまでご紹介してきた「ザ・京都」なお店とは一味違った、新しいスタイルのお店。
店名の「キヨエ」は南オーストラリアのオリーブ農場「キヨエ・オリーブ農場」に由来しており、農場で収穫されたオリーブオイルと、そのオリーブオイルで揚げた揚げ物を楽しむことができます。
中でも食べ歩きにおすすめなのは「湯葉クリームコロッケ」。
購入すると、あつあつのコロッケを可愛らしい紙の包みに入れて渡していただけます。
サックサクの衣の中には豆乳クリームと湯葉が入っており、とろとろの優しい味わいを楽しむことができます。
豆乳を使用しているため、トロトロなのにあっさりとしており、ペロリと食べられてしまいますよ。
当店では、湯葉クリームコロッケの他にも鶏肉と抹茶を使った「キヨエコロッケ」やカレーコロッケなどもあり、食べ比べもたの
京名物の鱧を串の天ぷらでお手軽に!「錦魚力」
「錦魚刀」は、昔懐かしい雰囲気を楽しめる、大正8年から続く歴史ある魚屋さん。
通路に面したお店の正面には数々のテンらやカツ、焼き魚などが置かれており、美味しそうな匂いについつい目が引かれてしまいます。
こちらのお店の一押しは「ハモ天」です。
串に刺さった天ぷらに塩をかけていただくスタイルで、サクサクの衣の中にはふんわりとしたハモが包まれている贅沢な絶品フードです。
ハモは瀬戸内海で水揚げされる物を使っており、年中楽しむことができます。
店内にも食事ができるスペースがあり、ビールなどのドリンクもオーダーできますので、ぜひ天ぷらやカツの食べ比べや、お酒と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
屋台グルメと日本酒を満喫「錦屋台村」
2022年末に新しく錦市場に登場した「錦屋台村」では、文字通り錦市場の中で屋台を楽しむことができる複合店舗になっています。
店内には複数の屋台型の店舗が並んでおり、酒樽で作られたテーブルで立ち飲みスタイルで食事をすることができます。
通路に面した店頭では、日本酒のカウンター販売が実施されており、一杯100円でいただくことができる日本酒が用意されていることも。
地酒も用意されていますので、日本酒好きはぜひお酒のカウンターに行ってみてくださいね。
屋台は魚、お肉などさまざまなタイプの店舗が並んでいます。
「肉匠 聖」では、関西ではぜひいただきたい神戸牛を使ったステーキや牛タンが提供されており、「海鮮帆立センター」では串に刺したイカの炭火焼きや焼きホタテなど、海の幸をいただくことができます。
そのほかにも、マグロをさまざまなスタイルでいただくことのできる「かどや」や天ぷらのお店など、さまざまなフードを楽しむことができます。
店内はたくさんの観光客で賑わっており、まるでお祭りのような気分を味わうこともできますよ。
ここだけで楽しめるスヌーピースイーツ「SNOOPY茶屋」
2016年にオープンした「SNOOPY茶屋」では、京都の「和」と可愛らしいスヌーピーのコラボレーションを楽しむことできます。
歴史ある京都らしい建物を改装して作られた店舗には、数々のスヌーピーグッズが並べられています。
2022年のリニューアルから新登場した「スヌーピー焼き」は、スヌーピーの形をしたふわふわのカステラ生地の中に具材が入った大判焼きのようなスタイルのスイーツ。
小豆、カスタード、抹茶から味を選ぶことができます。
そのほかにも「PEANUTS」のキャラクターがあしらわれた可愛らしいスイーツメニューや、京野菜を使用したフードなども提供されており、京都らしさとスヌーピーを満喫することができますよ。
濃厚抹茶ソフトが絶品!「抹茶スイーツ館 茶和々」
「抹茶スイーツ館 茶和々」では、京都の食材として外せない「抹茶」を満喫することができます。
店内には抹茶を使用した数々のお土産スイーツが並んでおり、ついつい目移りしてしまいます。
食べ歩きにおすすめなのは抹茶をふんだんに使用したジェラート。
抹茶の濃さで選ぶことができる抹茶ジェラートや、ほうじ茶を使用したジェラートをいただくことができます。
抹茶のほろ苦さと味わい深さを感じる口溶けのいいジェラートは絶品です。
店内には簡易テーブルがあり、立ったままフードをいただくことができます。
そのほかにも、ソフトクリームやわらびもち。パフェなどもありますので、その時の気分に合わせて選んでみてくださいね。
京の台所「錦市場」はグルメの宝庫!
ご紹介してきた錦市場は、たくさんのグルメに溢れる食の宝庫です。
お酒好きな方も、スイーツ好きの方も、シンプルに食べることが大好きな方も満足できること間違いなしのスポットですので、ぜひ足を運んでみてくださいね!
京都にはそのほかにも魅力あるスポットがたくさん。
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旅行と美味しいものが大好きで、旅行関連のライターをしています。静岡出身→9年間札幌→東京在住で、旅行をしながらワーケーションをすることが趣味です。旅行先で欠かせないのは、地元の方に愛されるお店に行くこと、美味しいパン屋さんに行くこと、地酒を楽しめる角打ちや酒屋に行くことです。読んでくれた方が旅行に向けてワクワクできるような記事の作成を目指しています!