宮城県内のメイン観光地といえば仙台ですよね。有名どころはもう知っているし行ったことあるよ!という方におススメしたいのが、仙台市内から県南方面へ続く海沿いのコース。多くの場所が震災の津波被害を受けましたが、たくさんの人の地域を盛り上げたいという想いと、街づくりに協力してくださった様々な人たちのおかげで、どんどん発展してきているのです。今回の記事では、そんな新たな注目スポットをご紹介します。
目次
年中さまざまなフルーツが楽しめる「JR フルーツパークあらはま」
フルーツ好きにはたまらない、大型観光農園が仙台市東部の沿岸に誕生しました。
広大な敷地でイチゴやリンゴなど、たくさんの種類のフルーツ狩りが一年を通して楽しめるよう、管理・栽培されています。
施設内には、園で収穫された果物や周辺農家さんの育てた野菜を購入できる直売所、収穫された果物などを味わうことのできるレストランもあります。他にも季節毎に様々なイベントも行われているので、目当ての果物や野菜に合わせて訪れてみるのもいいでしょう。
温泉と食を一か所で堪能できる「アクアイグニス仙台」
温泉と食の総合リゾート施設「アクアイグニス仙台」が、仙台市の中心地から離れた若林区の、藤塚地区と呼ばれる海のすぐそばにあります。
ここは東日本大震災の甚大な被害を受けた場所です。かつては豊かな田園に囲まれ、運河の利用などで賑わいがありましたが、震災によって一度失われました。そこへ、再び人が集える場所をつくることを目指して誕生したのがこの施設です。
「食」では、パティシエの辻口博啓氏、イタリア料理の日髙良実氏、和食料理の笠原将弘氏と、各分野で有名な料理人監修による本場の味を堪能できます。
「温泉」では、地下1000mから湧出している「藤塚の湯」で疲れを癒し、リラックスした時間を過ごせます。また、地域の農業や生産者を支援することを大切にした、地場産品を購入できるマルシェもあります。
ここへ来るだけで、宮城県の食と癒し、そしてお土産購入の3つが揃います。
洗練された美しい施設は、そこに立つだけでワクワクさせてくれるので、気軽にゆったりと時間を過ごしたい方におすすめです。
アクアイグニス仙台
住所:〒984-0843 宮城県仙台市若林区藤塚字松の西33-3
キャンプも楽しめる!「海岸公園冒険広場」
観光地を巡らずにアウトドアを楽しみたい方におススメなのが、海岸公園冒険広場。
この公園は文字通り海のすぐそばの公園で、デイキャンプ専用のキャンプ設備があり、バーベキューやテントを張ったりすることができます。
区画ごとにしっかりと整備されているので、場所に迷うこともなく、気軽にデイキャンプを楽しめます。園内の遊具広場は、大型遊具と幼児遊具に分かれており、お子様連れでも飽きることなく時間を忘れて遊べます。トイレはもちろん、授乳室も完備されているので安心です。園内には公園スタッフもいるので、利用者の多くの方がしっかりとルールを守って気持ちよく滞在できるようになっています。
冬季はデイキャンプ場は閉鎖しますが、シーズンになると駐車場も溢れるくらいの大人気スポットです。
かわまちてらす閖上
仙台市のお隣、名取市の閖上(ゆりあげ)地区に2019年にオープンした、かわまちてらす閖上。ここも東日本大震災の甚大な被害を受けたエリアですが、地元の方々の努力によって名取川沿いの新たなスポットとして誕生してから、連日賑わいを見せています。
長屋調に並ぶたくさんのお店には、新鮮な海産物をはじめ、地場野菜や笹かま、牛タン、スイーツ、海鮮丼にラーメン、カフェまで、食べ歩くもヨシ、お土産を購入するもヨシ、しっかり食事するもヨシな魅力がいっぱいです。更に、川のすぐ側という立地を生かして、SUP体験ができるアクティビティもあります。
また、東北楽天ゴールデンイーグルスによって寄贈されたアスレチック遊具もあるので、子ども連れにも嬉しいポイントですね
その名取市が新たな名物として売り出しているのが、「北限のしらす」。日本で漁獲できる最も北の漁場として操業して以来、新鮮でおいしいしらすが食べられると徐々に知名度を上げてきました。かわまちてらす閖上でも提供しているお店があるので、食べてみたい方は、漁獲時期に合わせて訪れてみてもいいかもしれません。
商売と金運の大神「金蛇水神社」
名取市のお隣、岩沼市にある「金蛇水神社」。
かねてから商売繁盛や金運のご利益があるとされてきたこの神社は、平成から令和への移り変わりの中で大規模な整備が行われ、現代的な建築のカフェや休憩所ができ、より参拝しやすくなりました。
境内にある牡丹園も有名で、5月の花まつりには、参拝がてら花の鑑賞を楽しむ多くの人で賑わいます。そしてこの神社を全国的な知名度に上げるきっかけがありました。境内には牡丹園の他に「九龍の藤」と呼ばれる藤棚があるのですが、この美しい藤の花が、あの大人気アニメ「鬼滅の刃」を連想させることから、ファンの間で聖地とされ、全国から多くの参拝者が訪れるようになったそうです。また、神社の名前に「蛇」がつくことも、同アニメの登場人物に重ね、絵馬にキャラクターを描いて祈願していく人も多かったとか。
この金蛇水神社の名物の一つといえるのが、「白へび金運お巳くじ」。陶器でできた蛇が、口におみくじを加えている可愛らしいおみくじ。家の中で飾りたくなるキュートさです。
そしてもう一つ、神社内の数か所に「蛇紋石」という、蛇の形が浮き出た石が置かれています。この石に財布をこすりつけると金運がアップすると言われ、参拝者のほとんどの人が財布をスリスリとこすりつけるちょっと面白い光景も見られます。
由緒あるパワースポットで英気を養うのも、大人の旅の楽しみ方の一つですね。
名物は牛タンと笹かまだけじゃない!宮城が誇る郷土料理「はらこ飯」
宮城県と言えば、「仙台の牛タン、笹かま、ずんだ餅」というイメージが強いですが、他にも美味しいグルメはあります。中でも宮城県民には馴染み深い郷土料理の一つが、「はらこ飯」です。
これはサケが遡上してくる9月から11月にかけてしかお目にかかることができない季節限定のグルメです。サケのほぐし身といくらがたっぷり乗ったどんぶりご飯なので、サケいくら好きにはたまらない一品です。
このはらこ飯を食べられる有名なお店が、岩沼市のお隣、亘理町にある「あら浜」さん。元々この亘理町の荒浜地区が発祥の郷土料理で、徐々に県内に広がっていきました。店舗は大震災の影響を受けましたが、お店の味を愛するたくさんの人たちの想いを受けて亘理町に再建し、営業を再開しています。はらこ飯の季節になると駐車場もいっぱい、店先にも行列ができるほど混み合う人気店なので、亘理町を訪れた際は是非行ってみたいお店です。
オーシャンビューを望む開放的な温泉を楽しめる「鳥の海」
雄大な太平洋と金華山や牡鹿半島を望む、絶景露天風呂が魅力的な宿です。
旅の最大の魅力の一つと言えるお宿と温泉。ここ鳥の海は亘理町唯一の天然温泉で、オーシャンビューの露天風呂が楽しめます。周りに遮るものがほぼ無いので、開放的な気分でゆったりと入浴したくなること間違いなし。もちろん内湯も十分な広さがあるので、ついつい長湯してしまいそうです。
そして海のそばなのでもちろん新鮮な海鮮もいただけます。旬の食材を使ったお料理でお腹も満たしてくれます。郷土料理のはらこ飯もあります。お子様にはハンバーグや唐揚げなどのお子様ランチもあるので安心ですね。
宮城県の新名所を楽しもう!
宮城県の新たな海側のスポットは、グルメもアクティビティも盛りだくさん。家族連れでも一人旅でもカップルでも、きっと楽しめます。美しい海を眺めながら、ゆっくり時間を過ごしてほしいです。是非気軽に訪れてみてくだいね。
東北在住です。温泉やキャンプが好きです。実際に訪れた場所などをできるだけ紹介したいなと思って執筆しています。
復興支援のためにも、東北にたくさんの方々が訪れてくれると嬉しいです。