雄大な景色が魅力的な釧路湿原、天然記念物のまりもが生息する阿寒湖など自然豊かな観光スポットが多数あるのが、北海道の釧路市です。漁業が盛んで、美味しい海産物が穫れる街としても知られています。
本記事では、これから釧路観光を計画されている方に向けて穴場の観光スポットとおすすめのホテルを紹介します。温泉や美味しいグルメを楽しめる場所もあるので、釧路旅行を充実させるためにぜひ最後までご覧ください。
目次
釧路へのアクセス方法について
はじめに釧路へのアクセス方法について解説します。釧路の空の玄関口となるのが、たんちょう釧路空港です。市内中心部からは20キロほど離れた場所にあり、車を利用して30分程度でアクセスできます。
釧路の人気観光スポットである、阿寒湖までは約1時間、釧路湿原国立公園までは約45分程度の道のりです。
釧路は道内の市町村の中で2番目に面積が広い街です。利便性を重視するのであれば、レンタカーを利用し移動の足を確保するのが効率的な観光をするにはおすすめです。
釧路のおすすめ穴場観光スポット6選
ここからは、釧路のおすすめ穴場観光スポットを6つご紹介します。
釧路和商市場
釧路の港で水揚げされた美味しい海産物が集まる場所が「釧路和商市場」です。JR釧路駅からは徒歩3分でアクセスできます。
釧路和商市場は、北海道三大市場の一つと言われ60件ほどの商店や飲食店が並んでいます。
新鮮な海産物や加工品の販売のほか、名物は「勝手丼」です。丼に入れられたご飯を購入し、各店舗で販売されているお刺し身を自分自身でご飯の上にのせてオリジナルの丼を作成します。
いくら・うに・つぶやサーモンなど様々な食材が販売されているため、好みに合わせて作り上げる楽しみも魅力的なポイントです。
ご飯の量も大・中・小と好みに合わせて選択できるため、子供から大人まで楽しむことができます。また、生魚が苦手な方は、市場内にある「市場亭」で焼き魚定食の注文も可能です。
釧路和商市場
住所:北海道釧路市黒金町13丁目25
マリン・トポスくしろ
釧路の漁業や水産について学ぶことのできる施設が「マリン・トポスくしろ」、正式名称は釧路市水産資料室です。漁港埠頭の近くに位置しており、JR釧路駅からは車で5分程度でアクセスできます。
入場料は無料で、館内では実際に使われていた船の操舵室の一部、船のスクリュー、漁で使われる漁具の展示などが行われています。文章での説明だけでなく、実際の物を展示しているため、小さなお子様でもわかりやすく釧路の水産について学ぶことができます。
また施設1階には美味しい海鮮が楽しめるレストラン、5階には釧路市内や太平洋を見渡すことのできる展望台もあるため合わせて足を運んでみてください。
観光だけでなく、子どもたちの自由研究の場としても活用頂ける施設です。
マリン・トポスくしろ
住所:北海道釧路市浜町3-3-18-3F
阿寒湖アイヌコタン
阿寒湖の湖畔に作られた、北海道の先住民族アイヌの歴史を学ぶことこできる施設や、民芸品を販売しているお店が並ぶのが「阿寒湖アイヌコタン」です。大きなフクロウの彫刻がお出迎えするアーチをくぐると、歴史を感じさせる建物が並び、タイムスリップをしたような雰囲気が流れているのも特徴の一つです。
阿寒湖アイヌコタンに訪れたら足を運んでいただきたい施設が、「阿寒湖アイヌシアターイコㇿ」です。最新の映像や音響技術を活用し、アイヌ文化を伝える迫力あるショーを楽しめる施設です。
季節や時間に合わせて、古式舞踊・ロストカムイなどいくつかの演目が公演されています。詳細は、公式サイトも合わせてご確認をお願いします。
飲食施設では、アイヌ伝統料理や創作料理を体験できるお店が人気です。民芸喫茶ポロンノでは、アイヌの人もよく食べていた鹿肉(ユック)を使った丼やスープをお楽しみいただけます。
阿寒湖アイヌコタン
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-19
阿寒湖畔エコミュージアムセンター(ボッケ遊歩道)
阿寒湖の自然や生態についての資料展示、建物裏手には阿寒湖畔を歩いて散策できる遊歩道が完備されている場所が「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」です。
天井が高く開放的な空間が広がる施設内では、阿寒湖に関するデータベースの閲覧、阿寒湖に生息する魚などを飼育している水槽、飲食が可能な休憩スペースなどが用意されています。
阿寒湖に関する最新の情報を手に入れることができるため、阿寒湖に来たら最初に訪れるのがおすすめの施設です。
施設裏手には、阿寒湖の湖畔につながる1.5キロのボッケ遊歩道を設置。火山ガスの噴出により泥水がポコポコと湧き出る、あぶくの膜を見ることができます。
周辺は水芭蕉の生息地にもなっているため、4月下旬~5月中旬かけては、美しく花をつける様子も見学できます。
また冬になると、スノーシューや歩くスキーのレンタルが行われ、雪が降り積もった夏とは違う景色を楽しみながら森の中の散策をお楽しみいただけます。
阿寒湖畔エコミュージアムセンター
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目1-1
釧路川カヌーツーリング Grace field
釧路川の雄大な自然の中でカヌー体験を提供しているのが「釧路川カヌーツーリング Grace field」です。
釧路湿原を紹介するガイドブックなどでもよく見かける、蛇行した川を進むコースを用意し、全長は約8キロ。1時間30分程度をかけて下ります。ツアーの途中では、湿原に生息する野鳥や季節の変化によって移り変わる木々の様子などをお楽しみいただけます。
また冬の期間もツアーが開催されており、不凍河川であるアレキナイ川を60〜70分かけて散策します。厳冬期にしか見ることのできない、川から立ち込める水蒸気や木々に雪が凍りついた幻想的景色を眺めることができます。
ツアーには専門のガイドが同行するため、初心者でも安心して参加できるのも魅力的なポイントです。
釧路川カヌーツーリング Grace field
住所:北海道釧路市星が浦大通1丁目7-29
ビオトープ(阿寒国際ツルセンター【グルス】)
タンチョウへの人工給餌発祥の地である阿寒国際ツルセンター【グルス】の裏手にあるのが、「ビオトープ」です。ビオトープとは、ドイツ語で様々な生き物が暮らせる場所を意味しています。
冬はタンチョウ、夏は様々な野鳥が飛来し、動物たちが自然の中で生きる様子を観察することが可能です。野鳥に関しては年間通して100種類以上が飛来しています。
また水芭蕉やエゾノリュウキンカ等の野花、運が良ければキタキツネなどの野生動物と出会うことも可能です。自然や動物に興味がある方は、動物園とは違った楽しみ方ができるためぜひ足を運んでみてください。
ビオトープ(阿寒国際ツルセンター【グルス】)
住所:北海道釧路市阿寒町上阿寒23線38番地
釧路のおすすめホテル3選
最後に釧路市内と阿寒湖周辺にあるおすすめのホテルを3つご紹介します。
ANAクラウンプラザ ホテル釧路
19のホテルブランドを持ち世界各国でホテルを展開している、IHGホテルズ&リゾーツグループの一員であるホテルが「ANAクラウンプラザ ホテル釧路」です。釧路駅からは徒歩15分、夕日の名所である幣舞橋からは徒歩5分の市内中心部に位置しています。
客室はスイートフロア・エグゼクティブフロア・レギュラーフロアの3つに別れ、それぞれのフロアに様々なタイプのお部屋を用意しています。
スイートフロアは17階に位置し、ワンランク上の滞在をお楽しみいただけます。ロイヤルスイートルームは、広さ76平米。寝室・リビングが別れ、バスルームにはレインシャワーとバスタブが完備されています。
リーズナブルな価格で滞在できるレギュラーフロアのスタンダードシングルルームは、広さ16.7平米。150cmのセミダブルサイズベッドを完備し、作業ができるデスクと机が設置されています。
お食事に関しては館内に、2つのレストラン、カフェ、バーを用意。イタリア語で「北国」を意味する「Del nord(デルナード)」レストランでは、道産食材を生かした和洋中様々な料理をお召し上がりいただけます。
朝・昼・夜の1日3部制で営業をしています。
大人の滞在を楽しまれたい方には、18階にある「カフェバー ビギンズ」がおすすめ。夕方5時〜夜10時まで営業しており、夕日を眺めながらのイブニングカクテルなどをお楽しみください。
その他館内には、美容室、地下駐車場も完備しているため車で訪れても駐車スペースに困ることはありません。
ANAクラウンプラザ ホテル釧路
住所:北海道釧路市錦町3丁目7
あかん湖 鶴雅ウイングス
阿寒湖の湖畔に建ち、アイヌ文化に触れることのできる彫刻などが置かれた館内が印象的なホテルが「あかん湖 鶴雅ウイングス」です。阿寒湖アイヌコタンからは、徒歩2分でアクセスをすることができます。
客室は湖側に3タイプ、山側に2タイプの合計5つを用意。少し贅沢に滞在を楽しみたい方におすすめなのが、DX和洋室です。72平米の広さのワンルームのお部屋ですが、ベッドスペースとリビングスペースの間に格子を設置することで2部屋のような雰囲気を作り出しています。
窓の横には大きなソファーが置かれ、のんびりとした時間を過ごしながら阿寒湖の景色を一望できます。また、バスルームには使い勝手の良い大型の洗面台を設置しています。
大浴場は2階に男性用の「ピンネシリ」、3階に女性用の「マッネシリ」を用意。開放感あふれる大きな窓と、アイヌ文化を伝えるイラストが描かれた内湯、発汗効果が期待できるサウナを完備しています。
お湯は源泉かけ流しで、疲労回復、神経痛、筋肉痛などに効果のあるナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉です。
また岩盤浴も用意しており、タイプの異なる大小合わせて4タイプの設備と18度に設定されたクールダウン用の「クールルーム」も設けられています。
お食事は、「北海道ビュッフェHAPO」で提供されます。保存料や着色料などを極力使わない、ヘルシーメニューが自慢のお店。オープンキッチンも用意され、できたてのステーキなどをお召し上がりいただけます。
あかん湖 鶴雅ウイングス
住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目 6番10号
カムイの湯 ラビスタ阿寒川
ホテルの目の前を流れる阿寒川と雄大な自然に包まれた場所に位置するホテルが、「カムイの湯 ラビスタ阿寒川」です。JR釧路駅から車で約1時間30分、釧路空港からは約60分でアクセスできます。
客室はツイン・ダブル・トリプル・スイートの全4タイプ。すべての客室に木製のオーダーメイド家具が置かれ、暖かい木のぬくもりを感じることができます。また、大きな窓がついた檜造りの部屋風呂が全室に用意されているのも、おすすめのポイントの一つです。
ツインルームは全18室を有し、広さが36〜38平米。独立したベッドルームとリビングルームがあるお部屋で、ソファーの他に窓際には景色を眺めるための小型ベンチも用意されています。
温泉は「大浴場 河神の湯」と3つのタイプの貸切風呂を用意。自家源泉掛け流しの天然温泉を楽しむことができます。大浴場には、露天風呂も完備されています。
湯上り後には、お休み処で夜限定でアイスキャンディーも配布しています。
お食事は「レストラン ワッカ ピリカ」でご提供。夕食は北海道の食材を利用した四季折々の会席料理、朝食は和食膳と洋食膳の2つから選択可能です。
肉や魚をバランスよく取り入れたメニューで、様々な味を少量ずつお楽しみいただけます。
カムイの湯 ラビスタ阿寒川
住所:北海道釧路市阿寒町オクルシュベ3番1
釧路には自然・グルメ・温泉と魅力あふれるスポットが多数あり!
釧路市にある穴場の観光スポットとおすすめのホテルを紹介しました。釧路市は、1,363 km²と面積が非常に広く市内中心部や阿寒湖などエリアによる異なる様々な魅力があふれています。
1日ですべてを周るのは難しいため、2泊・3泊など少し長めに滞在をするとその魅力を十分に感じ取ることが可能です。
また釧路空港を有し、道外からも訪れやすいのが魅力的なポイントです。ぜひ次の旅行は釧路へ足を運んでみてください。
今回紹介したスポット以外にも、釧路にはまだまだ魅力的な観光スポットが点在しています。その他の情報は、下記の記事やAVA TravelのAI相談など活用して検索をしてみてください。AI相談では、あなたに合ったおすすめ観光スポットなどの情報も見つかります。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。