日本で一番知られている神社ともいえる、伊勢神宮。その歴史は古く、2000年以上に渡ると言われています。
伊勢神宮として知られていますが、正式な名称は“神宮”です。内宮・外宮の境内やそれ以外の場所にもある宮社、125をすべて含めて神宮と呼ばれています。
内宮・外宮間にも少し距離があったり、参拝にも順序があったりとはじめての方は少し身構えてしまうかもしれません。ですが、大丈夫です。“お伊勢まいり”は誰でも体験できますよ。
昔の人が「一生に一度は参拝したい」と憧れた伊勢神宮に参拝する三重県旅行をしてみませんか。伊勢神宮の参拝はもちろん、伊勢・志摩・鳥羽エリアの王道を巡るモデルコースをご紹介します。
目次
電車とバスで巡る!伊勢・志摩・鳥羽観光地めぐり
1日目
伊勢市駅ー(徒歩)ー外宮参道・外宮ー(徒歩とバスで約15分)ーおかげ横丁ー(徒歩すぐ)ー内宮ー(徒歩約10分)ー猿田彦神社
2日目
夫婦岩・二見興玉神社ー(徒歩約15分)ー二見浦駅ー(JR参宮線で約10分)ー鳥羽駅ー(徒歩すぐ)ー鳥羽水族館
伊勢旅行の玄関口「伊勢市駅」
旅は伊勢市駅からスタート。伊勢市駅はJR東海・参宮線と近鉄・山田線が停車する駅で、お伊勢まいりの玄関口です。伊勢市駅から外宮の入り口までは徒歩10分ほど。一本道で迷う心配もありません。
外宮に向かうまでは、伊勢神宮外宮参道に寄り道してみませんか。100年以上続く老舗店舗から、トレンドを抑えた新しい店舗まで様々。伊勢志摩のご当地品をはじめとしたお土産の購入もできます。一部の店舗では手荷物預かりサービスも行っているので、なるべく身軽に参拝したい方はご利用ください。
住所:三重県伊勢市吹上1丁目1
厳かな雰囲気に包まれる「神宮・外宮」
お伊勢まいりは外宮からスタートしましょう。神宮は外宮から参拝するのが良いと言われているためです。外宮の正式名称は豊受⼤神宮(とようけだいじんぐう)。祀られているのは、豊受大御神(とようけのおおみかみ)で、豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神です。そのため、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています。
外宮参道は緑に包まれた参道で、一歩足を踏み入れると、杜の中のような静けさと厳かな雰囲気を感じます。
時間が合えば神様に朝夕のお食事を奉る儀式『日別朝夕大御饌祭』を見てみませんか。この儀式は外宮ができてから約1500年間毎日、朝夕の二度行われているものです。神様に食事を届ける際にだけ開く扉もあり、貴重な姿が拝見できます。外宮の参拝時間は30〜60分程度を想定しておきましょう。
なお、神宮は写真撮影ができないスポットがあります。看板の注意に従って参拝しましょう。
住所:三重県伊勢市豊川町279
人気の食べ歩きスポット「おかげ横丁」
お昼はおかげ横丁で過ごしてみませんか。おかげ横丁は内宮の入り口の真横に広がるので、内宮の観光前後で訪れるのがおすすめです。伊勢神宮へのおかげ参りがブームになった江戸時代〜明治時代の町並みを再現した観光地で、どこか懐かしさを感じる場所。太鼓や紙芝居などのイベントもあり、大人も子どもも楽しめる空間です。
おかげ横丁には飲食店や、お土産を買える店舗の他に、伊勢らしい工芸品を販売している店舗も。何度訪れても新しい発見に出会える場所です。一番混む時間帯はお昼時と言われているので、混雑が苦手な方は時間調整もご検討ください。
住所:三重県伊勢市宇治中之切町52
憧れの「伊勢神宮・内宮」で懐かしさを感じる参拝を
内宮は、正式名を皇大神宮(こうだいじんぐう)といい、皇室の御祖先です。誰もが一度は聞いたことがある神様、天照大御神がお祀りされています。五十鈴川のほとりに鎮座しており、日本の原風景を感じられる場所です。はじめて訪れても、なぜか懐かしさを感じる「心のふるさと」と言われています。深呼吸しながら、その空気を感じたり、水に触れてみたり。昔の人が憧れた場所への参拝をお楽しみください。
境内は外宮より広く、内宮の参拝時間は60〜80分程度と考えておきましょう。緑豊かな神域は、一歩足を踏み入れるだけで心落ち着く空間で、すべてがパワースポットと言われる所以を感じます。
ちなみに、神宮では個人の願い事をする前に“感謝の気持ち”を伝えるといいと言われています。参拝の際にはまずは感謝を伝えてからお願い事をする、と覚えておきましょう。
住所:三重県伊勢市宇治館町1
「猿田彦神社」にはパワースポットがたくさん
内宮の横にあるおかげ横丁から10分ほどの距離にあるのが猿田彦神社です。みちひらきの大神として知られ、古事記、日本書紀などにも伝えが残る猿田彦大神をお祀りしています。猿田彦大神は内宮に祀られている天照大御神の孫を地上の世界まで道案内したと伝えられているので、みちひらきの神様として知られている所以です。
境内には国歌・君が代の歌詞にも登場するさざれ石や、方角や干支が刻まれた八角の石柱など見どころもたくさん。パワーをもらえる場所です。
さらに、同じく境内に、俳優・神楽などの神が祀られている佐瑠女神社もあります。芸能・スポーツ関係の願いごとをしたい方が数多く訪れる神社です。
猿田彦神社を参拝する際は、境内のパワースポットをめぐりつつ、佐瑠女神社もあわせて参拝してみてはいかがですか。
住所:三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
明日も伊勢・志摩・鳥羽を満喫したい!ホテルで宿泊
伊勢・志摩・鳥羽エリアは宿泊して観光する人も多い観光地。ホテル・旅館も数多くあるため、行程にあわせて宿泊先を選ぶのをおすすめします。
朝日・満月のスポット「夫婦岩・二見興玉神社」
縁結びのシンボルとして人気な夫婦岩。男岩・女岩と呼ばれる大きな2つの岩が大注連縄で結ばれているスポットで、昔から日の出を拝むための場所として親しまれてきました。間から昇る太陽・満月を楽しめる場所としても人気です。
そんな夫婦岩があるのが二見興玉神社です。先に紹介した猿田彦神社でも祀られていた猿田彦大神を同じく祀っており、家内安全・交通安全に御利益があるといわれています。境内には蛙の奉献が多数見受けられます。蛙が奉納されたところからきており、さらには旅や航海などから無事「かえる」、お金や貸したものが「かえる」という意味もあるそうです。
住所:三重県伊勢市二見町江575
日本で“唯一”に出会える「鳥羽水族館」
鳥羽水族館は、1,200種の海や水辺の生きものに会える場所です。飼育種類数は日本一。館内は広く、3階からなります。ショーやお食事タイムもあり、生き物を間近に、リアルに感じられる空間です。
どの生きものも見逃せませんが、日本で鳥羽水族館でしか会えないのがジュゴンです。人魚伝説のモデルとも言われるジュゴンがゆったりと生活する姿を楽しめます。そしてもうひとつが日本に3頭しかいないラッコです。ラッコはお食事タイムもあるので、貝や魚などをお腹の上に乗せて食べる、ラッコらしい姿も見ることができます。
海の豊かさや広さ、不思議な姿まで老若男女問わず楽しめる水族館です。
住所:三重県鳥羽市鳥羽3丁目3-6
「ミキモト真珠島」で真珠のすべてを知る
三重県といえば、真珠が有名だとご存知でしたか?ミキモト真珠島は、明治26年に御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功した島。真珠のジュエリーで有名なミキモトは人の名前からきていたのですね。島内には真珠のことがすべてわかる真珠博物館、真珠王と呼ばれた御木本幸吉の生涯を紹介する御木本幸吉記念館など学べる環境も揃っています。
さらに見どころは昔ながらの格好をした海女による実演のパフォーマンスです。一日何度か開催されているので、時間をあわせて見てみてはいかがでしょうか。島内を巡ったあとは、真珠のお土産を取り扱っているパールプラザでお買い物。ジュエリーや、旅の記念になる品が手に入ります。
住所:三重県鳥羽市鳥羽1丁目7-1
パワースポットがたくさん!伊勢・志摩・鳥羽でリフレッシュの旅を
伊勢神宮の参拝をメインとしながら、周辺の観光地を巡るモデルコースをご紹介しました。
電車やバスを利用しても観光しやすいエリアなので、一人旅にもおすすめです。昔の人が「一生に一度は訪れたい」と願った伊勢神宮への旅へ出かけてみてくださいね。
国内旅行が好きなマーケター。旅行関係のライティングもしています。旅行は緻密に計画を立ててから行くタイプで、一人旅、電車旅を好んでいます。次に行ってみたいのは北海道。将来は家で温泉に入れる土地に住みたいです。読んだ方に「行ってみたい」「行けそう」と思ってもらえる記事を執筆します。