温泉旅行に行きたいと思った時、関東近辺だと候補に出てくる場所は箱根ではないでしょうか。
今回は宿も多く揃う強羅エリアを中心に、箱根登山鉄道・バスを利用して巡れる観光地をご紹介します。強羅は宿泊を伴う箱根観光の拠点としてもぴったり。箱根観光のモデルコースになっているので、箱根強羅旅行を検討する際には参考にしてみてくださいね。
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目次
箱根強羅ってどこ
神奈川県の人気観光地・箱根にある温泉郷、強羅。昔は高級別荘地として、今は宿もたくさんある観光地として人が集まる温泉地です。
箱根強羅までのアクセス
都内からは、JR線、または小田急線を利用してのアクセスが便利です。小田原駅まで出た後、箱根湯本駅行きに乗車、終点の箱根湯本駅が箱根の玄関口です。箱根湯本駅からは、バスまたは箱根登山線でのアクセスが便利です。
強羅を中心に観光したい場合は、箱根登山線で強羅駅まで行って、その後は徒歩やバス、タクシーなどを利用すると便利です。さらに、大涌谷や芦ノ湖エリアにロープウェイとケーブルカーを使って行く場合も強羅駅を通るので、箱根でのお宿泊を考えている場合は強羅近辺だと効率よく観光できます。
箱根は山道で、細めの一本道も多いので、道が混雑することが多いのが特徴です。ケーブルカーや遊覧船まで利用できるフリーパスなどもいくつか用意されているので、ご自身の旅のスタイルによって、交通手段を決めるのがいいでしょう。
箱根登山線の終点、強羅駅から旅をスタート
箱根湯本駅から箱根登山鉄道に揺られたどり着くのが、強羅駅です。今回の旅はここ強羅駅からスタートしましょう。
強羅駅
強羅駅は箱根登山鉄道の終点です。強羅駅から箱根登山ケーブルカーに乗り換え、また新しい旅をはじめられる場所でもあります。
強羅駅まで乗車する箱根登山ケーブルカーの特徴はスイッチバックです。スイッチバックとは急斜面を登るためにジグザグに上り下りすること。途中で停車し、運転士と車掌が入れ替わり、これまでと逆向きに進んでいく。珍しい光景を見ることができます。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅
箱根強羅公園
強羅駅から徒歩、またはケーブルカーにも最寄駅がある強羅公園。ケーブルカーだと公園下駅(こうえんしもえき)まで一駅、徒歩でも7分程度なので歩いてしまおう!と思う方もいるかもしれません。実はこの一駅は箱根ならではの急な坂道なのです。自信がないかもという方は、強羅駅からケーブルカーに乗って2駅先の公園上駅(こうえんかみえき)まで行き、くだりながら公園の散歩を楽しむのがいいでしょう。
強羅公園は1914年に誕生した、季節の花から、陶芸などの体験まで楽しめる公演です。春と秋にはローズガーデンで多様なバラを楽しめます。熱帯植物園は熱帯植物で埋め尽くされた空間です。珍しい植物や巨大な植物など、トロピカルな雰囲気が広がります。
レストランは、アフタヌーンティーなどの食べ物も提供しており、植物を身近に感じながらゆったりと過ごせる場所です。吹きガラスや陶芸などの体験が気になる方は事前に調べておくと、もれなく楽しめるでしょう。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
強羅エリアからバスで行ける!近辺の美術館・自然
強羅エリアを出て、徒歩やバスを使って美術館や自然豊かな場所へ足を伸ばしましょう。
彫刻の森美術館
彫刻の森美術館は、国内最初の野外美術館で大人から子どもまでみんなで楽しめる場所です。その敷地は約7万平方メートルで、森の中を散歩しながら美術品を体験できます。展示を眺めるのはもちろん、迷路のように探検できる場所や、カラフルに配置された椅子からゆったりと過ごすところなど、美術館の楽しみ方は無限大です。
中でも人気の一つが『幸せを呼ぶシンフォニー彫刻』と呼ばれる、ステンドグラスの塔。高さは18mもあり、中はらせん階段、上は展望台になっています。ステンドグラスがつくる、幻想的な模様と、箱根の山々の景色が楽しめる彫刻です。
他にも、世界有数のピカソ作品が常設されている『ピカソ館』や、歩き回って疲れた足を癒してくれる屋外の足湯など一日いても飽きないスポットです。野外エリアが多いので、天気がいい時に行くと気持ちよく楽しめるでしょう。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121
箱根ガラスの森美術館
箱根ガラスの森美術館は日本初のヴェネチアン・グラス専門の美術館。敷地を見渡すと、入館前から、ガラスを用いた植物など見たことのない不思議で綺麗な光景が目に入るでしょう。ヴェネチアン・グラスとは、イタリアのヴェネチアで作られるガラス工芸品のブランド。15世紀から18世紀ごろに人々に強烈に愛され、その技術は現代にも受け継がれながら親しまれています。箱根ガラスの森美術館では、『ヴェネチアン・グラス美術館』で古くから愛されてきた作品を見ることができます。
『現代ガラス美術館』には、19世紀後半から再び復活した現代のヴェネチアン・グラスの作品が並んでいます。時代によって変わる姿に目を奪われます。
美術館の人気のスポットは園庭にある光の回廊です。高さ約9m、全長約10mにわたる、カーテンのようなクリスタルガラスのアーチです。約16万粒のクリスタルガラスが用いられており、写真映えスポットとしてぜひともおさえておきたい場所です。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48
仙石原すすき草原(仙石原高原)
「かながわの景勝50選」「かながわの花100選」の1つである仙石原すすき草原。春は緑、秋は黄金色のすすきが一面に広がります。やはり、おすすめの時期は9〜11月頃の秋の時期です。すすきの中を抜ける風の音や、太陽に照らされ光るすすきが全身で楽しめます。
もうひとつ一度見てみたい景気が、3月中旬〜下旬頃に行われる山焼きです。すすきの景色を保つために、自然体系を守るために行われています。こうすることで毎年変わらない美しい景色を楽しむことができるのです。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
ケーブルカー・箱根ロープウェイに乗って大涌谷や芦ノ湖エリアへ
強羅駅からケーブルカーを使って、早雲山駅へ。そして早雲山駅から箱根ロープウェイに乗って箱根ならではの景色に会いに行きましょう。
大涌谷
早雲山駅からロープウェイで約15分。煙の中を抜けると辿り着くのが大涌谷です。およそ3,000年前の噴火によってでき、今もなお硫化水素を含む噴煙が立つ火山。立ったまま枯れている樹木や、鼻をつく硫黄の香り、沸き立つ湯釜など活動を続ける火山を間近で感じることができます。
大涌谷が人気スポットであるもう一つの理由は名物の『黒たまご』です。温泉池で生卵を茹でることで殻に温泉池の成分である鉄分が付着。これに硫化水素が反応して黒色となることでできあがります。1つ食べると7年寿命が伸びるとしても人気で、子どもから大人まで多くの人がその味を楽しんでいます。他にもレストランやお土産ショップなども用意されています。
ちなみに大涌谷は標高も高く、天気も変わりやすい場所です。夏でも長袖を用意したり、冬は雪対策をしたり、万全の準備をして登るのがおすすめです。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251(大涌谷インフォメーションセンター)
芦ノ湖/遊覧船
大涌谷駅から、先ほどとは逆向きのロープウェイに乗車。約30分の空中散歩で到着するのが桃源台駅です。芦ノ湖で楽しめる遊覧船の箱根園港でもあり、芦ノ湖めぐりの最初のスポットにピッタリです。
芦ノ湖で楽しめるのは遊覧船とそこからの景色です。遊覧船の港は3つ。それぞれに片道運行する定期航路と、芦ノ湖をぐるりとまわる周遊航路があります。芦ノ湖でのんびり過ごしたい方は定期航路、湖の上から芦ノ湖周辺を眺めたい方は周遊航路がおすすめです。
芦ノ湖の双胴遊覧船は昭和36年に日本で初めて就航しました。700名乗船できる非常に大きな船で安定した船旅が楽しめます。船内は自由席。場所によって見える景色が異なります。展望デッキでは、一面360度芦ノ湖を見渡すことができますよ。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根45-3
箱根神社/九頭龍神社
芦ノ湖の脇にあるのが箱根神社です。箱根随一のパワースポットや、写真映えする鳥居で有名で国内外から多くの観光客が訪れる場所です。
この平和の鳥居は湖に浮かぶように立っており、鳥居の下で撮影をするために平日休日問わず行列ができています。
平和の鳥居から箱根神社御社殿までは森を開いたような空間の中で、階段をあがっていきます。箱根神社のご利益は開運から心願成就までなんでも。パワースポットといわれる所以です。丁寧に参拝しましょう。
箱根神社の横には『九頭龍神社新宮』があります。『九頭龍神社』は縁結びの神様として人気。『九頭龍神社本宮』は箱根神社から少し離れた場所にあるため、箱根神社と九頭龍神社の両方を参拝したい方は『九頭龍神社新宮』に参拝することで叶えるのもおすすめです。見落としのないようにしたいのが、9匹の龍から水の湧くスポット。九頭龍神社新宮の御社殿前にあります。龍の口から湧き出るのは霊水で、飲むことも、持って帰ることもできます。
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80−1
箱根のホテル・旅館
アートスポットや自然はもちろん、食も充実している箱根を満喫するなら宿泊がおすすめです。玄関口でもある箱根湯本駅付近や、観光拠点にもぴったりの強羅。芦ノ湖と富士山の景色が楽しめる芦ノ湖エリアなど、それぞれにたくさんの宿があります。
観光のスケジュールに合わせてみたり、泊まってみたい宿から探してみたり。箱根に宿泊して、ゆっくりと箱根旅行を満喫しましょう。
何度訪れても新しい発見がある場所、箱根
今回は、車がなくても訪れられる観光スポットをまわるモデルコースをご紹介しました。公共交通機関を使って旅をしたい!という時も参考にしてみてください。
箱根強羅は都内からもアクセスがしやすく、日帰り旅行も宿泊を伴う旅行もおすすめの観光地です。ぜひテーマを決めて、思い出に残る旅を選んでくださいね。
国内旅行が好きなマーケター。旅行関係のライティングもしています。旅行は緻密に計画を立ててから行くタイプで、一人旅、電車旅を好んでいます。次に行ってみたいのは北海道。将来は家で温泉に入れる土地に住みたいです。読んだ方に「行ってみたい」「行けそう」と思ってもらえる記事を執筆します。