福井県の南部“若狭エリア”は、海・山・湖の自然の美しさと、歴史の息づかいが残る、観光にも魅力的なエリアです。
福井県南部を代表する北陸道の総鎮守「氣比神宮」や三方五湖と日本海の絶景が広がる「レインボーライン山頂公園」などの定番観光スポットもおすすめですが、まだまだ知られていない穴場観光スポットがあります。
定番以外にも見どころ満載!夏に楽しめる“若狭エリア”の穴場スポットへ
ここからは、“若狭エリア”で夏に楽しめるおすすめの穴場観光スポットを紹介します。
若狭エリアには、南国のリゾートを思い起こさせる美しい海や涼を感じる寺社仏閣、夏の熱い日差しを避けられる博物館など、夏にぴったりな観光スポットが目白押しです。
ぜひ次の福井県への旅行プランの参考にしてみてくださいね。
【気比の松原】春夏秋冬で景色を楽しめる日本三大松原
白砂青松の景勝地で日本三大松原のひとつに数えられる「気比の松原」は、国の名勝にも指定されています。
長さ1.5㎞、広さ約40ヘクタールの面積に約17.000本の松が並び、夏には浜辺が海水浴場として賑わいます。
冬には松林一帯が雪化粧をまとい幻想的な雰囲気に。常緑樹の松が白い雪に覆われる姿は、豪雪地帯の福井県だからこそ見られる光景です。
また、日本の遊歩道百選にも選ばれ、緑鮮やかな木々に包まれた遊歩道では潮風を感じながら気軽にウォーキングが楽しめます。所要時間は約15分〜40分と、スケジュールに応じたコースを選べます。
敦賀の街からすぐの場所なので、お気に入りのグルメをテイクアウトしてここで景色を見ながら過ごすのもおすすめ。
海水浴時期以外は無料の駐車場もあり、トイレも周辺に数カ所あるので安心です。
<気比の松原>
住所:福井県敦賀市松島町33
【福井県年縞博物館】地球の壮大な歴史を実感できる博物館
横に長い建物が印象的な「福井県年縞博物館」は、世界初の年縞(ねんこう)をテーマにした博物館。年縞とは、特徴的な縞模様の地層のこと。
見どころは三方五湖のひとつ、水月湖から掘り出した年縞7万年分、45mのステンドグラスの展示です。このほか、年縞が形成される仕組みや過去7万年の人類や環境の歴史も紹介しています。
展示を鑑賞して学びを深めた後は、2Fにある「Cafe 縞しま」へ。
地元の食材もふんだんに使った名物メニュー「年縞SAND」は、年縞(ねんこう)をモチーフにしたシマシマのサンドイッチ。こだわりの「年縞コーヒーフレンチプレス」や、地元産の梅を使った「福井梅カレー」など、ここだけで楽しめるメニューも。
天気の良い日には、外のテラスで美しい三方湖や湖面を泳ぐ水鳥たちをのんびり眺めて過ごすのもおすすめです。
<福井県年縞博物館>
住所:福井県三方上中郡若狭町鳥浜122−12−1 縄文ロマンパーク内
【若狭和田ビーチ】アジア初 美しい海の国際認証を受けたビーチ
アジアで初めて国際環境認証「BLUE FLAG」を受けた「若狭和田ビーチ」は、透明度の高い遠浅の海と真っ白な砂浜が特徴です。和田ビーチから正面に見える青葉山に沈む夕日は「日本の夕日百選」にも選ばれており、思わずカメラを向けたくなる景観です。
海水浴シーズンには毎年多くの浜茶屋が並び、特製カレーやいか焼きなど、美味しいご飯が盛りだくさん。美しいビーチでSUPやサーフィン、海水浴などさまざまなアクティビティを楽しんでみては。
ビーチ周辺には2000台停められる有料の駐車場があるので、車で来ても安心です。
また、徒歩30秒の距離にある「若狭和田キャンプ場」には、炊飯場、照明、シャワーなど海辺で快適に過ごせる施設が整っており、海水浴はもちろん波の音や焚き火を眺めながらのキャンプもおすすめ。
近くには大きなスーパーやホームセンターもたくさんあるので買い出しにも便利です。
<若狭和田ビーチ>
住所:福井県高浜町和田
【蘇洞門めぐり】荒波が産んだアートの絶景クルージング
日本海側ではめずらしいリアス式海岸を有する「蘇洞門(そとも)」は、アメリカCNNの日本の美しい風景31選にも選ばれた景勝地です。
「蘇洞門めぐり」は、若狭小浜の名勝「蘇洞門(そとも)」をめぐる、約60分のクルージング。小浜ICから車で約10分の場所にある「若狭フィッシャーマンズ・ワーフ」が発着点となり、3月〜11月の期間1日5便を出航しています。
日本海の荒波がつくりあげた長さ6キロの断崖美と奇岩・洞門が織りなすダイナミックな景観を満喫できます。ごく稀に、波や風の条件が合うと、蘇洞門に上陸できることも。
また、若狭フィッシャーマンズ・ワーフでは、若狭湾を一望しながら新鮮な海の幸が食べられるレストラン、地元の伝統工芸やおみやげ品の販売なども充実しています。御朱印の船バージョン「御船印」も販売しているので、ご乗船の記念・思い出にしてみてはいかが。
<若狭フィッシャーマンズ・ワーフ>
住所:福井県小浜市川崎1-3-2
料金:大人2,200円 小人(小学生)1,100円
【若州一滴文庫】内緒にしたくなる!最高の穴場撮影スポット
小浜西ICから10分ほどの場所にある「若州一滴文庫」は、地元出身の直木賞作家 水上勉氏が自ら主宰した若州人形座の拠点として、また執筆資料を展示する施設として、私財を投じて設立した文化施設です。
水上氏の蔵書2万冊を収めた図書室、書画展示室を含む木造2階建ての本館、竹人形文楽が上演されるくるま椅子劇場などがあります。7,000㎡ほどもある広い敷地では、四季折々の花も楽しめ、のんびりとくつろげる和の世界です。
敷地の中心部には休憩場(語らい場)として「六角堂」という喫茶も併設しており、敷地内で採れるヨモギや梅を使った、よもぎ餅や梅ジュースがいただけます。
この一滴文庫イチオシの見どころ「くるま椅子劇場」では、舞台背後にある開口部から、外の竹藪が見えるよう工夫されています。真っ黒な舞台と開口部から見える竹林との相反する光景がとても美しく、四季折々な景色を楽しめます。劇場に入る光がとても幻想的で、人気のフォトスポットです。
<若州一滴文庫>
住所:福井県大飯郡おおい町岡田33-2-1
【GOSHOEN】かつてお殿様が見ていた風景を満喫
「GOSHOEN」は、江戸時代後期に迎賓館として建てられた旧古河屋別邸『護松園』をリノベーションした建物です。数寄屋風書院造りの趣ある空間に、綺麗に手入れされた日本庭園を眺めながらのんびり過ごせる畳の間をはじめ、バリスタの淹れる本格的なコーヒーをいただけるカフェや小浜の伝統工芸品である若狭塗箸のショップスペースなどが併設されています。
さらに奥にある土蔵には、小浜市の発展の礎を築いた北前船の商人「古河屋」と若狭塗箸の歴史を伝えるミュージアムになっていて、見た目も楽しくわかりやすく展示してあります。
佐賀の鍋島青磁でできた綺麗なオセロや、お箸を使ってお箸の切れ端を積み上げていくハシツミーなどで遊んでみるのもおすすめ。
お庭を眺めながらゆっくり過ごしたり、ミュージアムを見学したり、お箸のおみやげを買ったりと色々な楽しみ方ができます。
<GOSHOEN>
住所:福井県小浜市北塩屋17-4-1
【鳳聚山 羽賀寺】エキゾチックな十一面観音さまに会えるお寺
小浜市街より車で10分。天ヶ城を背にして緑の木立にかこまれた静寂の地にある「鳳聚山 羽賀寺」は、数多い諸仏のなかでもひときわ美しい木造十一面観音菩薩立像で有名なお寺です。
エキゾチックな美しいお顔と、膝まで伸びた細く長い手が印象的で、奈良時代の女帝、元正天皇がモデルになっていると伝えられ、「若狭一のべっぴんさん」としても有名です。
長い間秘仏として祀られていたため当初の彩色が残っていて、特に裙の辺りは、朱色が少し色褪せている程度で、その美しさを肉眼で確認できます。
羽賀寺では、ソメイヨシノや枝垂桜、ツツジ、月下美人、紅葉などの四季折々の花や紅葉が楽しめるのもポイント。特に6月に見頃を迎える1100株の色とりどりの紫陽花は必見です。
<鳳聚山 羽賀寺>
住所:福井県小浜市羽賀83-5
【若狭姫神社/若狭彦神社(若狭一宮)】縁結びのパワースポット
若狭地方最古の神社「若狭一の宮」は、上社・下社の2社からなり、上社を「若狭彦神社」、下社を「若狭姫神社」といいます。夫婦の関係にある両社の縁結びパワーは全国でも有名で、浦島太郎の話の基になったともいわれています。
2つの神社の間は1.5㎞あり、両社を訪れることでよりバランスのとれた運気を得られると言われています。 姫神社から彦神社へという順番で参るのがおすすめ。
両社とも本殿・神門・随神門が一直線に配置されているのが特徴で、彦神社には根本が一つの夫婦杉、姫神社には子宝や女性に恋と安産を授ける「陰陽石(子種石)」があります。
また、姫神社の「幸運の玉」御守りは、知る人ぞ知る大人気の御守りです。強力なご利益が得られると評判で、手作りの御守りなので当日手に入らないこともあるそうです。
<若狭姫神社 >
住所:福井県小浜市遠敷65-41
<若狭彦神社 >
住所:福井県小浜市竜前28-7
“若狭エリア”の隠れ穴場スポットを満喫!
この記事では、福井県の南部“若狭エリア”でおすすめの穴場観光スポット8選をご紹介しました。気になるスポットは見つかりましたか?
“若狭エリア”には、世界水準で認められている豊かな自然や美しい仏像や歴史的な建築物など、有名な観光スポット以外にも素敵な場所がたくさんあります。目的や時間に合わせて、穴場スポットと定番スポットの両方をめぐる計画をしてみるのもおすすめですよ。
また本記事では紹介しきれませんでしたが、福井には魅力的な観光スポットが他にも数多くあります。
福井県のその他の観光情報は、ぜひAVA Travelの記事をチェックしてみてくださいね!
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