瀬戸内愛媛「ゆめしま海道」グルメ旅@弓削島・佐島・生名島・岩城島のココでしか味わえない美味しいモノ

vida con mielのドリンク

瀬戸内の中で唯一、離島だけで繋がっている『ゆめしま海道』。愛媛県東北部にある「ゆめしま海道」は、愛媛県越智郡上島町に属する『弓削島』・『佐島』・『生名島』・『岩城島』の主要な4島からなります。その中で最も小さな佐島は、周囲9.8キロメートルと、徒歩で島内を移動できてしまうくらいのサイズ感。小さくとも個性的な島々には、信号も無いため、サイクリストさんにもオススメです。
グルメ旅編では『ゆめしま海道』でしか味わえない、王道・穴場の入り混じった『美味しい食べ物』をご案内します!

ゆめしま海道のある上島町へ渡ろう!

岩城島へ向かうフェリー

まず、ゆめしま海道のある4島へ行くために、3~7分間の船旅を楽しんで!生口島もしくは因島から出るフェリーや商船に乗って、岩城島・生名島・弓削島のどこかへ渡ってください。※商船は車の乗船が不可なので、お車で移動の方はご注意を。
今治方面から車で移動の際は、生口島の洲江港~岩城島の小漕港を結ぶ三光汽船のフェリーが近いですよ。また、今治港から弓削島の弓削島港まで、芸予汽船の快速船が出ています。快速船は車の乗船が不可ですが、徒歩やサイクリストさんの場合は、60分の船旅で一気に弓削島まで渡れて便利!

歴史と文化の『弓削島グルメ』

Kitchen 313 Kamiyuge

Kitchen 313 Kamiyuge

細い路地裏でひっそりと営業しているベーカリーカフェ『Kitchen 313 Kamiyuge』は、火・木・土の週3日オープンのレアなお店。素材にもこだわった手捏ねの食パンやベーグルが人気です。昼過ぎになると品薄になってしまうので、公式HPからの事前予約が安心。ベーグルをすぐに食べるのならば『サンド』のオーダーがオススメ。お持ち帰りなら、トースターでリベイクして食べてみて!素材のもつ風味や味わいがより一層、引き立ちます。

お店は築100年以上の趣ある古民家の蔵を改装していて、文化財にも指定されている建物。落ち着いた店内にはソファ&テーブルもあり、イートインも可能です。イートインの際は、掌にしっくり収まる『100年前の壁土から焼き上げた器』でいただく自家焙煎珈琲で、ほっこりしていってくださいね。人当たりの良い、店主・宮畑真紀さんとのお話も楽しいひととき。

vida con miel

vida con mielのドリンク

弓削島の東側、のどかな山沿いにある『vida con miel』は独特な雰囲気をまとった、オシャレなカフェ。店名はフランス語で『蜜のある暮らし』という意味で、店主が養蜂をされていることに由来しています。ランチや焼き菓子に使われる蜂蜜は、もちろん自家製。厳選した素材を使い、一品一品、とても丁寧に作られるランチは完全予約制。お席は2席なので、早めに予約しましょう。

ゆったりとしたBGMが微かに響く店内は、まるで美術館のよう。「今、自分は島に居る」ということを忘れてしまいそうなくらいに、不思議な感覚を味わえる空間を提供してくれる『大人のカフェ』です。

本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん

ゆたかの本屋ちゃんのお茶

日本茶アドバイザーの資格を持つ店主が淹れるお茶と、厳選した本が楽しめる『本とおちゃの店 ゆたかの本屋ちゃん』。店主・ゆたかさんが惚れ込んだ、京都から取り寄せた自慢の茶葉を使っています。お湯の温度や蒸すタイミングを見極め、丁寧に淹れられたお茶は、茶葉の甘みが引き出されていて、本当に美味しい。抹茶ラテやほうじ茶ラテなども人気ですよ。物腰柔らかな、ゆたかさんとのお話にもほっこりしてくださいね。

この小さな本屋さんには、可愛らしい絵本から、今日使える知識満載の実用書まで、実にさまざまなジャンルの本が並んでいます。小さな空間だからこそ、面白そうな本が厳選されているので、どの本も魅力的。どれを手に取ろうか、迷ってしまいます。

しまでCafe

しまでcafeのランチ

弓削島の美味しい食べ物や、旬の情報などが集まる『しまでCafe』。『摘み菜』と呼ばれる野草を使ったランチやクッキーが人気です。摘み菜クッキーは見た目も可愛く、お土産に◎!鯛のランチは、3日間コトコトと煮込まれていて、骨まで食べられる。

カフェメニューにも使用されている、店主の村上律子さんらが手掛ける、古代の製法で作られた『弓削塩』シリーズ。県内外だけでなく、国外のシェフ達から支持されている、リピートの多い逸品です。しまでcafeや道の駅などで購入可能。

ラーメン党

広島風のお好み焼き

『ラーメン党』という店名なのに、ラーメンは作っていません。鉄板の上で焼かれているのは、なんとお好み焼き。もともとはラーメン屋さんでしたが、お好み焼きが人気になりラーメンの提供は中止。ラーメンの名残は、店名だけになったそう。
席数に限りがあるので、天気が良い日は電話で持ち帰り予約をして、熱々の出来立てをテイクアウトし、目の前に広がる海を眺めながら、食すのも◎!

ゆげしまダイニング 彩-sai-

ゆげしまダイニング 彩-sai-のアヒージョ

地元の食材を中心に、定番料理から創作料理まで、季節に応じた様々な料理を提供してくれる『ゆげしまダイニング 彩-sai-』。弓削島では珍しく、夜遅くまで営業してくれている大人向けのお店。ベストなタイミングで提供される料理は当然、お酒にもよく合います。
あたたかな雰囲気の店内は、大切な人とご一緒するのがオススメ。イタリアン出身のオーナーが作る料理を味わいながら、ゆめしま海道の旅の思い出を話し合ってみては。

ジャンボタコ焼き 濱岡

ジャンボタコ焼き 濱岡のお好み焼き

ジャンボたこ焼き 濱岡』という店名なのに、たこ焼きは作っていません。もともとは、大きなたこ焼きが自慢のたこ焼き屋さんだったそう。シンプルな具材で作るお好み焼きは、島の人々が慣れ親しんだ素朴で優しい味わい。ボリューム満点なので、しっかり食べたい時にオススメ。男性一人でも入りやすい雰囲気。

アートと自然の『生名島グルメ』

なかうら

なかうらの生名コロッケ

お弁当とランチの『なかうら』では、注文してから揚げてもらえる『生名味噌コロッケ』が人気!熱々で提供されるコロッケの具は、特産のレモンポークと生名味噌を合わせたじゃがいもです。外はサクサク、中はホックリ!
ランチタイムは常連さんがテーブルを囲み、日替わりの定食や丼、カレーなどを味わいつつ交流を深めています。コロッケやランチもお手頃な価格帯で、お財布にも優しいお店です。

青いレモンの島『岩城島のグルメ』

リモーネ・プラザ

リモーネ・プラザの焼き菓子たち

岩城港前にある『リモーネ・プラザ』。地元の農家さんが持ち寄った農作物や岩城島特産のレモンをはじめとした柑橘の加工品、特産のレモンポークなどが集まります。ここでしか手に入らない品も多く、観るだけでも楽しい岩城島の観光センターです。
やはりオススメは、岩城産のレモンを使ったスイーツ。てのひらサイズのレモンケーキは、優しい甘さのしっとりケーキ。レモンフィナンシェはレモンの素材を感じられる、ほんのりビターで大人な味わいです。どちらも、開封後にフワッと感じるレモンの爽やかな香りをお楽しみくださいね。

レモン・ハート

レモン・ハートのレモンポーク丼

リモーネプラザ内にある喫茶店『レモン・ハート』。ここでは、レモンを食べて育った、柔らかくて脂身の甘さが濃い「レモンポーク」を使用した定食が食べられます。人気ナンバーワンは、元祖レモンポーク丼。厚めのモモ肉がたっぷり入った、スペシャルポーク丼も人気です。

レモンポークの肉厚さを感じたい時は、レモンポーク定食がオススメ!柔らかなロース肉の生姜焼きの定食です。お皿にたっぷりと盛られていて、食べ応えもバッチリ!

タムラ食品

タムラ食品の芋菓子

岩城島に来たならば、ぜひ味わって欲しいのが「芋菓子(いもがし)=芋けんぴ」。老若男女問わず、100年以上も愛され続けている、島のおやつです。岩城島で手作りされている『タムラ食品』の芋菓子は、極太タイプ!カラッと揚げられた芋菓子の歯ごたえは、抜群です。年間を通して同じ味ではなく「その時に美味しい味」になるように、砂糖のまぶす量を変えているのも、手作りだからこその良さ!

甘い香りの漂う「タムラ食品」の芋菓子工場では、その日に揚げたばかりの芋菓子が購入できます。気軽に「こんにちは、芋菓子ください!」と声を掛けながら、入ってみて。お昼頃には売り切れてしまうので、電話での事前予約が安心ですよ。

美しいビーチの『佐島グルメ』

番外編『汐見の家』のシェアご飯

番外編『汐見の家』のシェアご飯

古民家を改装した、佐島のお宿『汐見の家』では、宿泊者限定の体験アクティビティ『シェアご飯』が人気です。その日、偶然にも同じ宿に身を寄せる者たち同士が、同じ食卓を囲むイベント。食材の調理から、食べる準備まで、スタッフさんの指示のもと、ゲスト同士が協力しあいます。
「どちらから来られましたか?」「もう〇〇には観光しましたか?」など、食を通しての一期一会を楽しめます。近年では核家族化が進み、大勢で食卓を囲む機会も少なくなりがちですし、歳を重ねる毎に、全く知らない人たちと出会う機会が少ない…そんな方も多いのでは?この場所でしか出会えなかった方々との「同じ釜の飯を食う体験」を楽しんでみて。

『ゆめしま海道』限定で楽しめる、味の数々!

リモーネプラザのケーキ

ちいさな島々が集まる『ゆめしま海道』には、美味しい誘惑がたくさんありました。筆者の独断と偏見で選ぶ、ゆめしま海道のオススメグルメ・ナンバーワンは『タムラ食品』の芋菓子!その日に揚げたての、太くて食べ応えのある芋菓子は、ぜひ食べて欲しい逸品です。シンプルな素材なのに、手が止まらない美味しさ!100年以上も地元民に愛され続けているだけありますね。購入しやすい価格帯でサイズ感もあるので、お土産としてもGOOD!
ちなみにお写真のケーキは、リモーネ・プラザで購入したものです。テイクアウトし、防波堤に腰掛け、海を眺めながらパクリ!開放感のある場所での美味しいおやつタイムに、胃も心も大満足です。

『ゆめしま海道』は、小さくても魅力あふれる島々が集まる、素敵なスポット!ゆめしま海道の観光モデルコースを掲載した『ゆめしま海道ぐるり旅(前編)・(後編)』も、ぜひご覧になってくださいね。定番の観光地から、地元民がオススメする穴場スポットもご紹介していますよ!

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