砥部町は松山市のお隣で「アートの里」とも呼ばれる美しい町。
「砥部焼」という陶磁器のやきものが有名で、伝統文化や工芸品なども多く、道路には砥部焼が埋め込まれていたり、道路に唐草模様が描かれていたりとおしゃれなアートの里です。
松山市からのアクセスも比較的簡単なため、愛媛にお越しの際は少し足をのばして訪れてほしい観光地。
筆者はそんな砥部町で5年ほど暮らし、今回紹介するスポットはもちろん全て何度も足を運んでいます。
砥部町で観光スポットや穴場スポットをお探しの方はぜひ最後までご覧ください。
目次
1日で回ることができる砥部町の穴場スポット
今回ご紹介するスポットは砥部町内まで足を運べば、そこからは車がなくても周る事ができるスポットをピックアップしています。
「松山空港」、「松山観光港」からはリムジンバスで約25分の距離にある「松山市駅」まで行き、そこから伊予鉄バス「砥部線」に乗車すると約45分で今回紹介するエリアに到着します。
「砥部焼聖火台モニュメント」は砥部焼最大規模
映画「未来へのかたち」に登場する砥部焼でできた聖火台モニュメント。
「砥部焼伝統産業会館」のすぐ隣に作られており、自由に見学することが可能です。
高さ約4メートル、直径約1メートルの巨大なモニュメントは砥部焼の中では最大規模。
砥部焼の窯元26軒が集結して作り上げたこの作品は聖火台の火をイメージして作られているのだとか。
主演者の手形も見どころの一つです。
この近くの道路にぜひ注目してみてください。
唐草模様の砥部焼をイメージしたおしゃれな白線を見ることができますよ!
スポット名:砥部焼聖火台モニュメント
住所:〒791-2132 愛媛県伊予郡砥部町大南(砥部焼伝統産業会館すぐ横)
営業時間:24時間
自分だけの砥部焼を作れる「砥部町陶芸創作館」
「砥部焼聖火台モニュメント」から徒歩4分の距離にあります。
実際に自分で砥部焼を制作することができるのがこの「砥部町陶芸創作館」です。
電動ロクロを回して1から作り上げる本格的な「ロクロ体験コース」、土をねんどのように摘まんで広げて自由に制作するお子様でも楽しめる「手びねり体験」、短時間で手軽に素焼きに絵付けができる「絵付け体験」など自由に選べるコースが用意されています。
どのコースも焼き上げなどに時間がかかるため、後日発送してもらうのががおすすめです。
世界にひとつしかない自分だけの砥部焼づくり体験をぜひお楽しみください。
スポット名:砥部町陶芸創作館
住所:〒791-2133 愛媛県伊予郡砥部町五本松82-82
営業時間:9:00~17:00(木曜定休)
「陶板の道」で砥部焼の陶板を楽しむ
「砥部町陶芸創作館」から徒歩3分の距離にある「陶板の道」は、その名の通り砥部焼の「陶板」が道路や壁など様々な場所に埋め込まれています。その陶板の数は約580枚で、距離は約500mの道です。
砥部焼の欠片で作られた壁面アートや、砥部焼がそのままワイルドに埋め込まれているものなど色々なアートが楽しい道なのでゆっくりとお散歩を楽しんでください。
この道は「陶祖ヶ丘」へ続きます。
スポット名:陶板の道
住所:〒791-2132 愛媛県伊予郡砥部町大南865
営業時間:24時間
砥部焼の歴史が一目でわかる「陶祖ヶ丘」
「陶板の坂」を上ると「陶祖ヶ丘」にたどり着きます。
ここには砥部焼の創始者といわれている杉野丈助氏の石碑があり、砥部焼の歴史がわかる「陶壁碑」もあります。
時代ごとに変わる砥部焼が一目でわかりとても興味深いものです。
ちなみにこの「陶祖ヶ丘」は11月末~12月中頃になると大銀杏の紅葉を楽しむことができます。
陶板にひらひらと舞う黄色い葉っぱ、あたり一面黄色い絨毯が広がりがとてもきれいですよ。砥部町を眺望できる高台にあるので、散策しながらゆったりした時間を過ごしてみてください。
スポット名:陶祖ヶ丘
住所:〒791-2132 愛媛県伊予郡砥部町大南865
営業時間:24時間
疲れた体を癒してくれる「酒蔵カフェはつゆき」
創業136年の「協和酒造株式会社」が営む「酒蔵カフェはつゆき」。
江戸時代末期に建てられた酒蔵の2階をカフェとしてリノベーションし、大きな梁が特徴的なおしゃれな空間が広がっています。
カフェのメニューはとてもこだわって作られており、自家製の甘酒と酒粕を使用したバウムクーヘンとチーズケーキは絶品。
ノンアルコールでできているので、子供も喜んで食べられる優しいお味です。飲み物はカフェメニューはもちろん、県外からお越しの方に嬉しい愛媛県産のみかんジュース飲み比べもあります。
みかんによって味が全く異なるので、お気に入りのみかんジュースを探してみてくださいね。筆者のおすすめは限定生産の「酒蔵特製ノンアルコール甘酒」です。
米麹を使用し、保存料や砂糖不使用の優しい自然の甘さが特徴の美味しい甘酒。
授乳中の方やお疲れ気味の方、お子さまへのお土産などに買っていかれる方も多いそうです。
カフェメニューでも楽しめますし、瓶での販売も行っているのでぜひ飲んでみてくださいね。お酒が好きな方には「日本酒の飲み比べセット」がおすすめです。
季節ごとのお酒や新酒など、酒蔵のおすすめを飲み比べることができます。
気に入ればこちらも1階で購入することが可能。
取材日におすすめで出していただいたお酒の一つ「さくらさらさら」は、愛媛県産のさくらひめ酵母を使用し優しいフルーティな甘みで、愛媛県四国中央市の名産品である「水引き」を瓶にまとったお土産にも嬉しいものになっていました。ちなみにお酒が販売されている店内の1階では砥部焼も販売されています。
お猪口やぐい呑み、盃など様々なものが取り揃えられているので、お酒とセットでお土産にするのもおすすめです。
スポット名:酒蔵カフェ はつゆき
住所:〒791-2132 愛媛県伊予郡砥部町大南400
営業時間:11:00~15:30(カフェは土日祝日のみ営業)
激安にびっくり!無料野菜の店「エキサイトスーパータナカ」
某テレビ番組で紹介された砥部町宮内にあるスーパー。
店内には驚きの安さの野菜やお肉など様々な商品が並んでおり、現在では県外からのお客さんも多く観光スポット化しています。
ピーマン30個108円、ジャガイモ49個216円、盛り皿100円などとても安いことでも有名ですが、何よりびっくりなのが無料で配られている野菜です。
店内で買い物をした方は全員自由にお持ち帰りすることができ、個数制限なども有りません。(2024年1月現在)
現在では無料野菜のお持ち帰りが評判になり、無料で配られる野菜は出して5分もしないうちに無くなってしまうのだとか・・・。
愛媛県産のみかんやお野菜なども安価で売られているので、ぜひ観光スポットとして楽しんでみてはいかがでしょうか?
スポット名:エキサイトスーパータナカ
住所:〒791-2120 愛媛県伊予郡砥部町宮内1029
営業時間:9:00~20:00
2月下旬から3月頭の観光なら「七折梅園」へ
「エキサイトスーパータナカ」から車で約6分の距離にある「七折梅園」では初春になると梅まつりが開催されます。
実は砥部町は七折小梅という梅の名産地なのです。
その歴史は古く100年以上前から栽培されており、この地域で発見された品種なのだとか。
種が小さく果肉が多い実は、酸味が少なく香り高いことが特徴です。
梅干し、梅シロップ、梅酒など様々な加工品になり販売されます。
2月下旬ごろから3月上旬ごろまで期間限定で「七折梅まつり」が開催され、この期間中は梅園が解放されており、約1万本の梅が咲き誇る梅園を探索できるのです。
梅園で咲き誇る梅の種類はなんと30種類以上。
春の訪れをぜひ感じてみてくださいね。
スポット名:七折梅園
住所:〒791-2125 愛媛県伊予郡砥部町七折
営業時間:2月下旬~3月上旬(10:00~16:00)
アートに触れてのんびりする旅ならぜひ砥部町へ
普段あまり触れることがない焼き物の世界に触れ、アートを楽しむ旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
今回何度もご紹介した「砥部焼」はとても丈夫で割れにくいため、日常使いの食器やお子様用の食器なども多く販売されています。
ちなみに砥部町で出産をすると陶芸の体験チケットか、砥部焼の器がもらえるほど焼き物になじみが深い地域です。
アートの里砥部町で穴場スポットを楽しんでお気に入りの砥部焼をぜひみつけてみてくださいね。
砥部町から近い観光スポットはこちらもぜひご参考に!
生まれも育ちも愛媛県、30年以上愛媛県で暮らしているご当地フリーライターです。主に県内の観光やグルメ、旅行などの様々な情報をWebメディアや雑誌などで執筆中。読んだ方が実際に足を運んでみたくなるような、愛媛県内の魅力をたっぷり発信します。