米軍基地や日本の海上自衛隊の基地が置かれるなど、軍事における重要な拠点となっているのが神奈川県にある「横須賀」。昔から日米関係においても重要な街で、その影響から日本文化の中にアメリカ文化が融合した独特の街並みや食文化が観光スポットとしても注目されています。
本記事では、神奈川県の横須賀を楽しむおすすめの観光モデルコースを紹介します。記事の後半では、横須賀に来たら泊まりたいおすすめホテルも紹介するので宿選びの参考にしてください。
AVA Travel(アバトラベル)は、おすすめの旅行プラン、効率的に観光スポットを周るための旅行ルートが作れるアプリです。目的地、日程、条件(旅程のオーダー)を入力するだけでかんたん。あなたの条件に合った観光スポットやホテル・レストランなどを見つけ、効率的な旅行プラン・ルートを立ててみましょう。
>>App Storeでダウンロード
>>Google Playでダウンロード
目次
横須賀ってどこにあるの!?
はじめに横須賀がどこにあるかについて解説します。横須賀は、神奈川県の南部に位置し西を相模湾、東は東京湾に面しています。
中心部となる横須賀中央駅や米軍基地が置かれているのは東京湾方面、ハイキングコースとして人気の荒崎公園があるのは相模湾側です。
横須賀へのアクセス方法は!?
次に横須賀へのアクセス方法について解説します。
東京駅からは、京浜東北線を利用し品川駅で京急本線に乗り換えをする約1時間程度でアクセスをすることができます。横浜からは、同じく京急本線を利用すると30分程度の所要時間です。
都心部から気軽にアクセスができ、都会では味わうことのできない海や自然を味わうことができるのも横須賀が観光地として人気の理由の一つです。
横須賀光を楽しむおすすめモデルコースこれ!
ここからは、横須賀観光を楽しむおすすめのモデルコースを紹介します。歴史・自然・芸術・グルメと様々な魅力を一度に楽しめるのが横須賀です。
横須賀のシンボル!世界三大記念艦「三笠」を楽しむ
横須賀観光のスタートは横須賀のシンボル的存在にもなっている大日本帝国海軍の戦艦「三笠」を見学しにいきましょう!JR横須賀中央駅からは、徒歩15分ほどでアクセスできます。
三笠は1890年代後半にイギリスで建造され、1902年に日本海軍に引き渡された軍艦です。日露戦争では日本海海戦においてロシア帝国のバルチック艦隊と戦い、日本の勝利において重要な役割を果たしました。
戦後は記念館として横須賀に置かれ、日本の戦争の歴史を後世に伝えています。
観光の際は船の中に入り、前部区画・中部区画・後部区画の隅々を見学できます。前部区画の甲板にある「30センチ前部主砲」は戦艦の迫力を身近で感じとれます。船内では自由に撮影が可能なため、横須賀らしい素敵な記念写真も忘れずに収めておきましょう。
記念艦三笠
住所:神奈川県横須賀市稲岡町82-19
1300本のバラの花が楽しめる「ヴェルニー公園」
戦艦の見学を楽しんだあとは、デート旅行にもおすすめの素敵な景色が楽しめる「ヴェルニー公園」へ向かいます。三大記念艦「三笠」からは、徒歩であれば20分、タクシーを利用すれば8分ほどでアクセスできます。
ヴェルニー公園は、フランス人技師ヴェルニーが建設に貢献したフランス庭園様式で作られた公園です。公園内にあるフランス式花壇には、約1,300株のバラが植えられきれいな景色をお楽しみいただけます。
園内にはその他にも、戦艦「陸奥」の主砲の展示、ヴェルニーの功績を紹介する「ヴェルニー記念館」、日本の近代化を支えた横須賀製鉄所の歩みを紹介する「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」などが置かれています。すべて無料で見学できるため、気軽に足を運んでみてください。
ヴェルニー公園
住所:神奈川県横須賀市汐入町1丁目1
異国情緒漂うショップが多数!「どぶ板通り」
2箇所の観光スポットを巡ると、時刻はちょうどお昼すぎ。アメリカンな雰囲気が漂う「どぶ板通り」へ向かいます。ヴェルニー公園からは、徒歩8分ほどでアクセスできます。
どぶ板通りは、第2次世界大戦後に横須賀に駐留していた米国人を支える街として発展しました。その名残で、現在でもアメリカンスタイルのお店が残り異国情緒あふれる街並みが人気のスポットです。
昼食でおすすめしたいのが、米海軍の軍艦で提供されていた本場アメリカスタイルの「ネイビーバーガー」、日本海軍の軍艦の中で提供されていたレシピを再現した「横須賀海軍カレー」です。
この2つは横須賀B級グルメとして、ガイドブックなどにも度々掲載される人気メニュー。本場の味を、どぶ板通りでお楽しみください。提供店舗などの詳細は、公式ホームページで確認可能です。
どぶ板通り
住所:神奈川県横須賀市本町2丁目15
自然に囲まれた絶景美術館「横須賀美術館」を散策
昼食を食べたあとは、市内中心部を少し離れ観音岬方面にある「横須賀美術館」見学します。路線バスを利用すると、どぶ板通りからは35分程度でアクセス可能です。
横須賀美術館は、東京湾と観音崎の森に囲まれた自然豊かな場所に位置しています。敷地内にも緑が多く、建物も自然と融合するように作られた開放的な空間が広がっています。
館内では年間を通して様々な展覧会やイベントが開催され、訪れるたびに違った芸術作品と出会うことが可能です。また、観音崎の近くにアトリエを構え活動をしていた「谷内六郎」の作品を数多く収蔵しており、年4回定期的に展覧会が開催されています。
その他館内には、東京湾を見ながらお食事やお茶が楽しめるレストラン、近代日本美術をテーマにしたポストカードやグッズなどを販売するショップも併設されています。ショップでは限定グッズも購入できるため、横須賀土産を選ぶのにもおすすめです。
横須賀美術館
住所:神奈川県横須賀市鴨居4丁目1
神奈川県立観音崎公園で、「観音埼灯台」からの景色を楽しむ!
美術館の見学を楽しんだあとは、東京湾の絶景を楽しめる「観音埼灯台」へ向かいます。観音埼灯台は美術館と同じく、神奈川県立観音崎公園内に位置しています。美術館からは、徒歩15分ほどで向かうことができます。
観音埼灯台は、日本最初の洋式灯台としてフランス人技師F.L.ヴェルニーにより建設されました。明治元年に竣工し、2023年現在建っているものは大正14年6月に再建された三代目の灯台です。
高さは19mあり、光の届く範囲は約35キロにも達します。
現在は内部が一般公開されており、らせん状の階段を登り灯台の踊り場から360度に広がるパノラマの景色をお楽しみいただけます。
営業時間が、季節、土日・平日で異なるため訪れる前には、公式サイトで事前に確認をしておくのがおすすめ。マイカーを利用して訪れる場合は、有料の駐車場の利用が可能です。
神奈川県立観音崎公園
住所:神奈川県横須賀市鴨居4丁目1262
昭和レトロな街でお酒やグルメを楽しむ!「若松マーケット」
横須賀観光の最後を飾るのは、昭和の雰囲気がそのまま残るレトロな飲食街「若松マーケット」です。横浜中央駅を出て、目の前の場所に位置しています。
若松マーケットは、組合に加盟した店舗のみで楽しめる名物カクテル「横須賀ブラジャー」が飲める街としても知られています。横須賀ブラジャーは、ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテルです。辛口の横須賀ブラジャーシルクと甘口のレギューラーの2種類があり、各店微妙に味が異なり飲み比べをするのも楽しみ方の一つです。
グルメに関しては、おでん、やきとり、肉バルなど居酒屋の定番から、店主が釣った魚が食べれるこだわりのお店が並びます。小規模な店舗も多く、居合わせたお客さんと一緒に世間話や旅の思い出を語るのもおすすめです。
若松マーケット
住所:神奈川県横須賀市若松町3丁目14-8
2日目は無人島「猿島」を満喫するのがおすすめ
横須賀市内の観光を楽しんだ翌日は、横須賀から船で10分でアクセスできる無人島「猿島」で1日観光を楽しみましょう。
猿島は現在は無人島ですが以前は東京湾を守る要塞として、砲台や弾薬庫などが置かれていました。その役目を終えたあとは無人島として長らくひと気はありませんでしたが、1995年に国から横須賀市へ移譲されたあとは、歴史の遺産を見ることができる観光スポットとして人気を集めています。
島内には弾薬庫などの跡地で人工物と自然が融合した、独特の光景を見ることができます。専門のガイドが同行する「猿島探検ツアー」に参加をすれば、より深く猿島の魅力を体験できます。
その他には、ビーチでのバーベキューや横須賀グルメを楽しめるカフェ、磯遊びや釣りなど1日を満喫できる様々なアクティビティが用意されています。
船の運行時間に注意をしながら、ご自身の旅のスタイルに合わせた滞在プランを計画していきましょう!
猿島
住所:神奈川県横須賀市猿島
横須賀に来たら泊まりたい!おすすめホテル3選
最後に、横須賀に来たら宿泊をしたいおすすめホテルを3つご紹介します。客室から海の見えるホテルや、駅チカホテルなどバリーションに飛んだ宿が横須賀には並んでいます。
ラビスタ観音崎テラス
2023年8月にプレ・オープンしたばかりの、横須賀市内では新しい今話題のホテルが「ラビスタ観音崎テラス」です。2022年9月まで観音崎京急ホテルとして営業していた場所を、ラビスタブランドとしてリニューアルいたしました。横須賀中央駅から車で20程の横須賀美術館の手前に位置しています。
おすすめのポイントは東京湾を一望できる天然温泉の露天風呂です。リゾート感あふれる施設に刷新され、寝湯やツボ風呂が設置されています。露天風呂にはビーチベットも置かれているめ、外気浴もお楽しみいただけます。お風呂を出たあとは、リラックスのできる休憩スペースも完備。ハンモックやマッサージチェアも利用可能です。
客室はツイン、トリプル、フォースタイプの他にウッドデッキや屋外ガーデンが利用できるグランピングタイプも用意されています。グランピングツインBのお部屋の広さ23平米。ベッドの他にハンモックやソファーが用意され、プライベートな空間でのんびりとお過ごしいただけます。
宿泊プランは、素泊まり食事付きなどを様々用意。旅行スタイルに合わせて柔軟に予約ができるの便利なポイント。早期予約割引もあるため、うまく活用しお得に旅をお楽しみください。
ラビスタ観音崎テラス
住所:神奈川県横須賀市走水2丁目1157-2
ホテルニューポートヨコスカ
横須賀中央駅から徒歩8分、記念艦三笠やヴェルニー公園へも徒歩圏内でアクセスできる観光の拠点におすすめなのが「ホテルニューポートヨコスカ」です。
客室は全部で4タイプ。全客室にキッチンや冷蔵庫、洗濯機など一般的な住宅と変わらない設備を備えているため長期滞在にもおすすめのホテル。大型のデスクと机も用意され、最近流行りのワーケーションにも対応可能です。夫婦やカップルでの旅行であれば「ポートダブルルーム」がおすすめ。Serta製のベッドは寝心地抜群です。ベットの前には大型のAndroid対応テレビが置かれているため、YoutubeやNetflixなどご自身のアカウンと連携して、映画鑑賞などもお楽しみいただけます。
ホテルに宿泊をした際のお楽しみである朝食はイタリアンレストランが提供するビュッフェ形式。「よこすか野菜」をふんだんに料理に取り入れ、四季折々の味を満喫できます。パンに関しては、生地から完全手作りのホームメイドです。早朝5:00からレストランが営業しているため、朝早くから観光に出かける際も朝食を食べることができるのは嬉しいポイントです。
ホテルニューポートヨコスカ
住所:神奈川県横須賀市小川町2-13
ホテル横須賀
横須賀中央駅から徒歩8分、レトロでアットホームな雰囲気漂う1967年創業の老舗ホテルが「ホテル横須賀」です。昔から、無料のドリンクコーナーや朝食にはトーストが提供されるなどサービスの良さが人気の秘訣です。
客室は別館を含め全4タイプを用意。睡眠の質を左右するベッドはシモンズ社製のダブルクッションベッドを採用。体全体が包み込まれるような快適な眠り心地です。また全客室に、電子レンジ、2ドア冷凍冷蔵庫を設置するなど設備にもこだわったお部屋です。一人旅の方で、お部屋でのんびりとくつろぎたい方は少し広めの「デラックスシングルルーム」がおすすめ。ダブルサイズ以上のベッドを備えています。
館内には、共用キッチン、新聞・図書コーナー、無料で使えるセルフランドリーコーナーと、長期滞在にも対応した設備が用意されています。観光だけでなく、横須賀でのワーケーションなどを検討されている方にもおすすめです。
ホテル横須賀
住所:神奈川県横須賀市米が浜通2-7
異国情緒漂う街「横須賀」で、週末旅行を楽しもう
横須賀を楽しむおすすめの観光モデルコースを紹介しました。日米の両方の雰囲気だけでなく、猿島など自然あふれる観光スポットが多数あるのも横須賀の魅力です。
東京からは約1時間、横浜からは約30分と週末に気軽に訪れることができるのもおすすめしたいポイントです。
本記事では横須賀の東京湾に面するエリアを中心に観光スポットを紹介しました。反対側の相模湾側のエリアにもまだまだおすすめの観光スポットがたくさんあります。
その他の観光スポットはAVA TravelのAI旅行相談などを活用して、旅の計画を立ててみてください。
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。