北海道第2の都市と呼ばれる旭川市。北海道の北部に位置し、市内にある旭山動物園や旭川ラーメン発祥の地としても有名です。本記事では、これから旭川旅行を計画されている方に向けておすすめの観光モデルコースを紹介します。
旭川市内の観光は1日程度あれば主要な名所は回ることができます。旅行日数に余裕があれば、1泊2日のプランで美瑛や富良野にも足を運んでみてください。
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目次
旭川までのアクセス方法は!?札幌からはJRやレンタカーでもアクセス可能
はじめに、旭川までのアクセス方法について解説します。
札幌方面から旭川へ向かう場合
札幌方面から旭川へ向かう場合は、車や都市間高速バスもしくはJRを利用する方法があります。
車やバスを利用する場合は、札幌と旭川を結ぶ道央自動車道を利用して約2時間弱の道のりです。旭川までのほぼすべての区間を高速道路を上を走行するため、スムーズに移動が可能です。途中には砂川ハイウェイオアシスと呼ばれる大型のパーキングエリアもあります。
JRを利用して向かう場合は、札幌駅から旭川駅まで特急列車が運行しています。乗り換え不要で、所要時間は1時間30分弱です。JR北海道では、往復特急列車普通車自由席・旭山動物園の入園利用券・旭川駅から動物園までのバス券がセットになった、「旭山動物園きっぷ」と呼ばれるお得なチケットも発売されています。
旭川観光を効率よく楽しむのであれば、市内での移動はレンタカーやマイカーの利用がおすすめです。JRで旭川駅に訪れた際には、駅前周辺でレンタカーを借りて移動の足を確保しましょう。
道外から旭川へ向かう場合
道外から旭川へ訪れる場合は、旭川空港が最寄りの空港です。市内中心部からは20キロ程度離れた、上川郡東神楽町に位置しています。旭川市内へ向かう場合は、レンタカーを空港で借りるか、市内へ向かう路線バスを利用します。レンタカーを利用する場合は、市内中心部まで約30分程度でアクセス可能です。
1日で楽しめる!旭川観光モデルコースをご紹介
旭川の観光は効率のよい計画を立てれば、主要な名所は1日あれば回ることができます。本モデルコースを観光プランの参考にしてみてください。
旭川の銘酒の歴史を学ぶ!「男山 酒造り資料舘」
男山は日本酒では1977年に世界初のモンドディレクションを受賞した名誉を持つ、旭川を代表する老舗酒造メーカーの一つです。男山の日本酒は大雪山の伏流水を使って作られ、キリっとした辛口淡麗の味が人気を集めています。
男山 酒造り資料舘は、350年以上にわたり続いてきた酒造りの歴史や文化を伝えるために作られました。館内では、日本酒の製造工程で使われる樽や道具の展示、歴史を学ぶことのできる資料展示などが行われています。1階では、男山の日本酒の試飲や季節限定商品を販売するコーナーも併設。ここでしか買うことのできない商品もあるため、お酒好きの方はぜひ立ち寄ってみてください。
また、敷地内には男山に使われる伏流水を持ってかえることのできる水汲み場も用意されています。利用する際は、空のペットボトルなどを持参しましょう。
男山 酒造り資料舘は充実した展示やサービスがありますが、入場料が無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
男山 酒造り資料舘
住所:北海道旭川市永山2条7丁目1-33
北国ならではの庭園を楽しむ「上野ファーム」
北海道ならではの草花が作り出す光景を見ることができる観光ガーデンが「上野ファーム」です。約1.3ヘクタールの広大な敷地には、個性の異なる10個の庭がありそれぞれで違った特徴を持っています。
西口を入ってすぐの場所にあるが「ロングボーダー」。ボーダとは帯状の花壇のことで、道に合わせ50メートルほど続きます。緑の中にバラやダリアなど彩り豊かなお花が植えられ、ワンポイントが可愛らしい風景を作り出します。
上野ファームの宣材写真などで使われている三角屋根の小屋が特徴的なエリアは「ノームの庭」です。ノームとは妖精のことで、妖精が住んでいるかのような雰囲気を感じる自然風庭園がコンセプトです。小屋の周りの池では背丈の高い草木類を見ることができます。
景色を楽しんだあとは、2020年の春にリニューアルオープンをした「ナヤカフェ」に向かいましょう。サンドウィッチやミートパイなど軽食やドリンクを販売しています。すべての商品はテイクアウト可能で、ガーデン内の好きな場所でお召し上がりいただけます。視覚と味覚の両方で旭川の観光をお楽しみください。
上野ファーム
住所:北海道旭川市永山町16丁目186-2
美味しい名店が勢ぞろい「あさひかわラーメン村」で昼食
午前中の観光を終えたら、昼食を食べに「あさひかわラーメン村」へ向かいます。あさひかわラーメン村は旭川ラーメンを広めるために作られた施設で、旭川市内で営業している人気のラーメン店7軒が一道に集まっています。
旭川ラーメンは醤油味がベースで、さっぱりとした味わいが特徴。7軒の中で特に知名度が高いのが昭和22年に創業した老舗の名店「青葉」です。化学調味料を一切使わず、海や山から取り寄せた食材で作り出すスープは青葉でしか味わうことのできない絶品です。創業以来変わらぬ味をお楽しみください。
また旭川ラーメン村では、ラーメンの丼の形をしたベンチや可愛らしい動物がラーメンを食べる様子を描いた壁画などちょっとした写真スポットも充実。SNS映えする写真撮影もお楽しみください。
あさひかわラーメン村
住所:北海道旭川市永山11条4丁目119-48
自然界で生息するそのままの動物たちの様子を鑑賞「旭川市旭山動物園」へ
動物たちが自然界で生息する環境を動物園内に再現し、自然な姿を観察できる行動展示の先駆けとなり注目を集めた人気施設が「旭川市旭山動物園」です。
園内は、動物たちの生態に合わせて作られて施設がいくつも点在しすべてを回るには半日程度の時間が必要です。ライオンやキリンなどの大型動物や、エゾシカやオジロワシなど北海道固有の生物を展示するエリアも設けられています。各庁舎には飼育員が作成した、動物たちの生態が記されたパネルが掲示されています。イラストなどを使いわかりやすく解説されているため、子どもたちの自由研究の題材としても活用いただけます。
また動物たちに餌を与える姿を観察できる「もぐもぐタイム」や冬季には園内をペンギンたちが練り歩く各種イベントも旭山動物園が人気を集める秘訣です。
旭川市旭山動物園
住所:北海道旭川市東旭川町倉沼
本日のお宿へ!JR旭川駅周辺には各種ホテルが勢ぞろい
旭川の主要な観光名所を巡ったあとは、旅の疲れを癒やすホテルへ向かいましょう。旭川は駅前を中心に観光客向けのホテルやビジネスホテルなどが並びます。
本記事では、数あるホテルの中からおすすめを3つ紹介します。
人気のホテルグループが運営!「OMO7旭川 by 星野リゾート」
日本全国に人気のリゾートホテルなどを展開している星野リゾートが運営するホテルが「OMO7旭川 by 星野リゾート」です。旅行者と地元民とのつながりや触れ合いを促進し、街を元気にすることをコンセプトにしたホテルで「OMOベース」と呼ばれる施設を完備。街歩きでおすすめのお店を紹介する「ご近所マップ」や旭川の美味しいグルメを食べられる「OMOカフェ&バル」などが置かれています。ホテルの内装は、家具の街としても有名な旭川らしく木材をふんだんに使用した温かみのある雰囲気です。
客室はスイートルームを含む全12タイプを用意。最もベーシックな「スタジオルーム」は、広さ18平米でコンパクトなスペースを最大限に活かすためL字型にベッドが置かれています。その他には、シロクマルームやえぞひぐまルームといったコンセプトルームを完備。動物たちのぬいぐるみが置かれるなど、小さなお子様連れの家族旅行にはおすすめのお部屋です。
OMO7旭川 by 星野リゾート
住所:北海道旭川市6条通9丁目右1
温泉付きのホテルを選ぶなら「天然温泉神威の湯ドーミーイン旭川」
旭川市内で温泉付きのホテルを探すのであれば「天然温泉神威の湯ドーミーイン旭川」がおすすめ。JR旭川駅からは徒歩10分ほどの場所に位置しています。
ホテルの最上階に作られた大浴場では、内湯の他に露天風呂やサウナも併設されています。泉質はナトリウム塩化物泉で、疲労回復などに効果があると言われています。また遅いチェックインでも利用ができるよう、利用可能時間が15:00~翌10:00に設定されているのも嬉しいポイントです。
客室はダブルルーム、クイーンルーム、和洋室など合計6タイプを完備。広めのお部屋での滞在を希望であれば、31平米がある和洋室がおすすめ。ベットとは別に畳が敷かれたリラックスのできる空間が用意されています。
天然温泉神威の湯ドーミーイン旭川
住所:北海道旭川市5条通6丁目964-1
JR旭川駅直結で、観光の拠点におすすめ「JRイン旭川」
駅からの立地重視で選ぶのであれば「JRイン旭川」がおすすめ。JRの旭川駅に直結しているため、雪が多い北海道でも天候を気にすることなくホテルへアクセスをすることができます。
またJRイン旭川はホテルでの眠りを追求したホテルで、ベッドは高級寝具メーカーのシモンズ社製、枕は自分にあったものを20種類以上の選択肢から自由に選ぶことのできるコーナーを用意しています。
客室は全5タイプ。シングル、ツインルームの他に最大3名が宿泊できるラージツインルームも用意されています。3名利用時はエキストラベッドでの対応ですが、グループ旅行などにおすすめのお部屋です。どのお部屋も、シンプルなデザインながらも機能性を追求し、加湿器やWIFI、テレビと言った設備はしっかりと用意されています。
JRイン旭川
住所:北海道旭川市宮下通7丁目2-5
道北最大の歓楽街「さんろく街」で夕食やお酒を楽しむ
旭川旅行の締めくくりは道北最大の歓楽街である「さんろく街」へ繰り出しましょう。さんろく街は、約1,000店舗ほどの居酒屋、ラーメン店、バー、カラオケなどが集まるエリアでどこか懐かしい昭和の雰囲気を感じることができます。
旭川が北海道のちょうど中心に位置するため、各地から仕入れた美味しい海産物を食べることのできる場所としても、観光客だけでなく地元民からも人気を集めています。また、大雪山の伏流水を使用した酒造メーカーが多数あるのも旭川の特徴で、美味しいお酒を提供するお店も並びます。
また海鮮だけでなく、ジンギスカンやラーメンといった様々なグルメを提供するお店も点在しているため、お気に入りのお店を探してみてください。
さんろく街
住所:北海道旭川市3条通6丁目
旭川と一緒に楽しみたい!周辺のおすすめ観光スポット
ここからは、旭川に訪れたら合わせて楽しみたい周辺の街のおすすめ観光スポットを紹介します。旭川周辺には1時間程度でアクセスをすることのできる人気の観光地、美瑛と富良野があります。
この2つの街は、1日程度あれば回ることができるため旭川旅行とあわせて旅の計画に組み込んでみてください。
【美瑛町】四季彩の丘
四季彩の丘は美瑛の丘陵地帯を活かしひまわり、カンパニュラ、マリーゴールドなど季節の花が数多く植えられた、美瑛を代表する観光スポットです。斜面に沿って植えられたお花は、まるで絵画のような素晴らしい景色です。初夏から秋ごろまでこの景色を楽しむことができ、時期によって変化すお花の姿も見どころのポイントです。
広い園内は徒歩で散策する他に、トラクターに引かれたバス「ノロッコ号」に乗車をし散策する方法があります。ゆっくりとしたペースで進むため、景色や写真撮影を存分に楽しむことができます。
また園内では、コロッケやソフトクリームなどの軽食、本格的な料理を食べることのできるレストランが併設されています。レストラン フロックスホールでは、北海道名物のスープカレーやジンギスカン定食を提供。景色を見ながら、味覚でも北海道を満喫してください。
四季彩の丘
住所:北海道上川郡美瑛町新星 第3
【美瑛町】白金青い池
JR美瑛駅から車で約20分。大雪山国立公園の手前、白金温泉の近くにある幻想的な雰囲気を楽しめるスポットが「白金青い池」です。
白金青い池は、十勝岳の防災工事によって人工的に作られたダムで水面が青白く光る不思議な光景からいつしかその名前で呼ばれるようになりました。水面が青く光るのは水の中に含まれるアルミニウム成分が太陽の光に反射することが原因とされています。青い池は水面だけでなく、水の中で立ち枯れたカラマツも見どころのポイント。どこか不思議な光景を作り出しています。
青い池にアクセスをする際は、池の近くにある駐車場に車を止めそこから遊歩道を歩いて進みます。遊歩道は舗装がされていないため、歩きやすいスニカーなどで訪れるのがおすすめです。また駐車場は夏場の観光シーズンは混雑することが多く、目の前の道は渋滞になることがしばしば。訪れる際はスケジュールに余裕を持つことをおすすめします。
白金青い池
住所:北海道上川郡美瑛町白金
【富良野市】ファーム富田
ファーム富田は約15万ヘクタール(東京ドーム5個分)の敷地面積を持つ、富良野でも有数の観光農園です。園内にはラベンダーをはじめとする14の畑、レストランや売店など14の建物が並びます。
どの畑も丁寧に整備がされ、季節ごとに移り変わる素敵な景色をお楽しみいただけます。ガイドブックなどに北海道の宣材写真として掲載されることも多く、旅行者がイメージする北海道の景色が広がります。
14の畑でそれぞれに特徴があり、すべてを散策するのであれば2〜3時間程度は見ておきましょう。
また園内では、メロンやトウモロコシ、じゃがいもなど北海道を代表するフルーツやグルメを提供するお店が並びます。テイクアウトグルメや本格的なレストランなど、ニーズに合わせてお店が選べるのも嬉しいポイント。メロンやトウモロコシは地方発送も行っているので、家族や友人へのお土産選びにもおすすめです。
ファーム富田
住所:北海道空知郡中富良野町基線北15号
【富良野市】カンパーナ六花亭
マルセイバターサンドや大平原などが主力商品の北海道を代表するお菓子メーカー「六花亭」が運営する施設が「カンパーナ六花亭」です。
24,000坪の敷地には、ぶどう畑や展示会が行われるギャラリー、レストラン、六花亭のお菓子が買えるお店が並びます。レストランやショップが入る建物は、全面ガラス張りの開放的な空間。窓からは十勝岳の景色を一望することができます。レストランでは、手亡豆とベーコンのトマト煮・モッツァレラなどをパンに挟んで焼いた「クッペ(ポロシリ)」や、2週間かけて作られた絶品のハヤシライスを食べることができます。ショップでは各種六花亭の商品やオリジナルラベルのワインが販売され、お土産選びにも人気を集めています。
また敷地内を歩いて散策することも可能です。都会では感じることのできない緑あふれる雰囲気を存分に感じてみてください。
カンパーナ六花亭
住所:北海道富良野市清水山
【富良野市】ニングルテラス
富良野で人気の宿泊施設「新富良野プリンスホテル」の横の森の中にあるのが「ニングルテラス」です。「ニングル」とは北海道の先住民族アイヌの言葉で「森に住む小さな妖精のこと」を意味しています。その名の通り、森の中には妖精たちが住んでいそうなログハウスが15棟ならび工芸品やアクセサリーなどを販売しています。
それぞれのログハウスの前には木道が設置され、森の中でも気軽に散策が可能。ドアに付いた窓から店内の様子を観察しながら、お気に入りのお店を探してみてください。どのお店もハンドメイドのオリジナル作品が並び、ここでしか出会うことのできない商品ばかりです。
ニングルテラスは太陽の日差しが差し込む日中の時間帯もおすすめですが、夜になるとライトアップが行われ昼間とはまた違った幻想的な雰囲気に包まれます。昼間とは違った景色を楽しみに、足を運んでみてください。
ニングルテラス
住所:北海道富良野市中御料
旭川には食に景色と魅力が多数!周辺の都市も観光にはおすすめ!
旭川観光のモデルコースを紹介しました。旭川には美味しい食や素敵な景色、可愛らしい動物と出会える動物園など魅力的なスポットが盛りだくさんです。レンタカーを活用すれば1日で主要な場所を巡れる手軽さも魅力の一つです。旭川周辺の街にも観光に最適な場所が多数あるため、2泊3日の日程などで周辺の観光もまとめて楽しむのもおすすめです。
旭川には今回紹介した以外にも、観光スポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelを合わせてチェックしてみてください!
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。