瀬戸内海に浮かび徳島県とは大鳴門橋、兵庫県の明石市とは明石海峡大橋で結ばれた島が淡路島です。瀬戸内海の温暖な気候を生かしたお花畑や新鮮な海の幸が楽しめるスポットなど、魅力あふれる観光名所にあふれる島です。
本記事では淡路島の観光を楽しむ際のモデルコースを紹介します。記事の中では、おすすめのホテルや1日滞在しても飽きることのない遊園地などのスポットも合わせて紹介するので旅の計画の参考にしてください。
目次
淡路島ってどこにあるの?
はじめに、淡路島がどこにあるかについて解説します。淡路島は兵庫県に属している瀬戸内海に浮かぶ島です。冒頭でも解説した通り、本州とは全長3,911 メートルの明石海峡大橋、四国にある徳島県とは大鳴門橋で結ばれています。淡路市、洲本市、南あわじ市を中心に観光地やホテルなどが点在しています。
淡路島へのアクセス方法は?
次に淡路島へアクセスをする方法について解説します。本州からアクセスをする場合は、明石市からは明石海峡大橋を利用し、淡路市では車を利用して約1時間程度でアクセス可能です。
バスも運行をしていますが、淡路島内での観光を効率よく楽しむためにはマイカーもしくはレンタカーを利用するのがおすすめです。
淡路島観光のおすすめモデルコース1日目
ここからは、淡路島観光を楽しむためのモデルコースを解説します。今回は本州からアクセスをする場合は想定し、明石市方面から南あわじ市方面に南下するルートをご紹介します。
アスレチックや景色を楽しむ「国営明石海峡公園」
明石市からは車で約30分。明石海峡大橋を渡りきると見えてくるのが「国営明石海峡公園」です。大阪湾に面する海岸沿いに位置しており、その広さは甲子園球場の約10倍。2002年に開園した公園です。
園内は、滝のテラス・大地にの虹・月のテラス・ポプラの丘など合計12のスポットに分かれています。大地の虹では、春はチューリップ、夏はヒマワリ、秋はコスモスと四季折々の花々が大空に浮かぶ虹のように咲き乱れ、美しい景色を楽しむことができます。月のテラスは、開放的な景色が広がるスポットです。ネモフィラの咲く季節には空の青と相まって、訪れた人たちを魅了します。
子どもたちに人気なのは「夢っこランド」です。長さ130メートル、高さ14メートル、幅40メートル、関西最大級の大型遊具を中心に150以上の設備が置かれています。滑り台やウォールクライム、じゃぶじゃぶ池など体を使って遊ぶことができます。
国営明石海峡公園
住所:兵庫県淡路市夢舞台8-10
天空の花畑を楽しむ「兵庫県立公園あわじ花さじき」
次に向かうのは、「兵庫県立公園あわじ花さじき」です。国営明石海峡公園からは、車を使って20分ほどでアクセスをすることができます。
兵庫県立公園あわじ花さじきは、淡路島の内陸部にあり丘陵地帯を使って作られた公園です。広さは甲子園球場の約4倍で、園内には4つの花園や回廊などが置かれています。また、展望台に登ると明石海峡や大阪湾の景色を一望することも可能です。
園内で見ることのできる草花は四季折々変化するため、年間を通していつ訪れても違った景色を楽しむことができます。春は菜の花やムラサキハナナ、夏はひまわり、秋はサルビアやコスモス、冬はストックが見頃を迎えます。アースワークと呼ばれるエリアでは、牧草畑を刈り込んで壮大なアートを描く取り組みが行われています。毎年違ったイラストが現れるため、どんな景色が見られるかは現地に行ってから確認をしてください。
兵庫県立公園あわじ花さじき
住所:兵庫県淡路市楠本2805-7
淡路土産を探そう!「道の駅 東浦ターミナルパーク」
次に向かうのは、「道の駅 東浦ターミナルパーク」です。兵庫県立公園あわじ花さじきからは、大阪湾方面に車で10分ほどでアクセスできます。国道28号線沿いに位置しています。
道の駅 東浦ターミナルパークは、淡路島の農家から仕入れた食材や特産品を販売するお店が営業しており、玉ねぎやさつまいも、ネギなど様々な食材の購入が可能です。
バーベキューができる宿泊施設に1泊する予定の方は、食材をこちらで買っていくのがおすすめです。
またテイクアウトグルメが充実しているのも魅了的なポイント。「やま高」から販売されている生のタコを丸々1匹鉄板で挟み焼きしたオリジナルのたこ焼きは、口に入れると風味豊かでタコの旨味を存分に感じることができます。一口サイズにカットされているので、お子様でも食べやすいグルメです。
お買い物やグルメを楽しんだあとは、道の駅のシンボル的存在の「サンシャインブリッジ」も見学していきましょう。道の駅の横に流れる浦川にかかる鉄橋で、上を歩いて渡ることができます。ヤシの木が立ち並ぶ浦県民サンビーチを眺めることができます。
道の駅 東浦ターミナルパーク
住所:兵庫県淡路市浦648
オジリナルせんべいを購入!「たこせんべいの里」
次は道の駅をあとにして、淡路市方面に向かいながら「たこせんべいの里」に立ち寄ります。道の駅からは、神戸淡路鳴門自動車道を経由すると20分ほどでアクセスをすることができます。
たこせんべいの里は、その名の通り淡路島の名産品の一つであるタコを使ったお煎餅を製造する工程を見ることのできる「製造直売施設」です。エントランスを入ると真っ先に見えてくるのが販売コーナー、その奥に工場見学ができるエリアがあります。見学エリアでは、一枚一枚丁寧にお煎餅が製造されていく行程を見ることができます。窓越しの見学のため、予約が不要なのも旅行者には嬉しいポイントです。
工場見学を終えたあとは、販売コーナーでお土産を購入しましょう。たこせんべいの里では常時、40種類以上の商品が販売されています。どの商品も試食ができるため、気になったものがあれば店員さんに声をかけてみてください。工場直送のできたての味をお楽しみいただけます。
また購入した商品は店舗奥にある休憩コーナーで食べることも可能です。無料のコーヒーも置かれています。天井には観葉植物が設置され、リラックスできる空間づくりがされているのも魅力的です。
たこせんべいの里
住所:兵庫県淡路市中田4155-1
1日目は淡路市内に宿泊!おすすめのお宿3選
1日目の夜は、淡路島の北側にある淡路市で宿泊をします。淡路市にはリーズナブル宿泊ができるビジネスホテルや、高級グランピング施設など予算に合わせた宿が多数並んでいます。
滞在プランに合わせて、最適なものを見つけてください。
プライベートヴィラグランピング淡路
2023年にオープンしたばかりの淡路島の自然を存分に感じることのできるグランピング施設が「プライベートヴィラグランピング淡路」です。市内中心部にある淡路市役所からは車で4分ほどの場所に位置しています。
こちらの施設には、ヴィラタイプのお部屋が2つ、ドーム型のテントタイプのお部屋が3つ用意されています。ヴィラタイプのお部屋には最大で6名が宿泊可能で、プライベートプールと天然温泉が完備されています。客室内は広々としており、リゾート感満載です。ドーム型のお部屋は、最大5名が宿泊可能。テントの壁面は外の景色を見渡せる半透明の構造のため、明るい日差しや星空もテントの中からお楽しみいただけます。
夕食は淡路の味覚を楽しめる「グランピングBBQ」を用意し、淡路牛サーロインステーキや淡路ポークステーキなどを味わうことができます。自分で調理をする楽しみがあるのも、グランピングの醍醐味の一つです。
プライベートヴィラグランピング淡路
住所:兵庫県淡路市大谷字坊池2071
いこいの宿 淡路島 津名ハイツ
淡路市役所から車で4分、家族や友人との少人数の旅行やグループ旅行にも対応できるお宿が「いこいの宿 淡路島 津名ハイツ」です。
客室は和・洋合わせて合計10タイプを用意。新洋室ツインルームと新和室10畳はリニューアルが行われ、シンプルで落ち着いた雰囲気が人気です。またお人数での旅行の際におすすめなのが新和室25畳です。最大で12名までが宿泊できるため、友人とのグループ旅行や親子3世代の旅行の際に活用してください。
お食事については、淡路島の旬の食材を利用した季節に合わせた様々な会席料理を提供しています。鱧を存分に楽しめる「鱧フルコース」、冬季限定の「ふぐフルコース」などは人気のコースの一つです。宿泊時にどのようなメニューが提供されるかは予約前に、ホテルに直接問い合わせをしてください。
いこいの宿 淡路島 津名ハイツ
住所:兵庫県淡路市志筑162
アテーナ海月
淡路市役所からは徒歩8分、市内中心部に位置しリーズナブルに宿泊できるビジネスホテルが「アテーナ海月」です。59台の無料駐車場があるのも、車を使った旅行する際にはおすすめのポイントです。
客室は「新館クレタ館」と「旧館ロドス館」に別れ、洋室(ツイン/トリプル/シングル)の3タイプが用意されています。新館クレタ館にはシングルルームはありませんが、ツインやトリプルルームのシングル利用が可能です。客室には高速インターネットや温水洗浄便座など、快適に宿泊できる設備が完備されています。
敷地内には淡路の海を眺めながらバーベキューができるお庭も用意されています。食材は事前に依頼をすれば、ホテルで手配してもらうこともできるため旅行者でも気軽に楽しむことができます。
アテーナ海月
住所:兵庫県淡路市大谷915-4
淡路島観光のおすすめモデルコース2日目
滞在2日目は南あわじ市方面に向かいます。可愛い動物や大迫力の渦潮、ご当地グルメと1日目に続き見どころが盛りだくさんです。
可愛い動物や島グルメを堪能!「淡路ファームパーク イングランドの丘」
2日目最初のスポットは、淡路市からは車で約30分。南あわじ市にある、自然いっぱいの農業公園「淡路ファームパーク イングランドの丘」です。
甲子園球場の14倍、広さ54ヘクタールの敷地は2つのエリアに分かれています。
イングランドエリアはネモフィラ、ひまわり、コスモスなど季節のお花が楽しめるガーデン、和洋のご当地グルメを食べることのできるファーマーズキッチン、景色の良いテラス席が人気のバーベキューエリアが用意されています。
グリーンヒルエリアには、目玉施設の「コアラ館」、広大な牧場で羊が走り回るヒツジの国、カピパラハウスなど動物たちと触れ合える施設が充実しています。またオーストラリアで見ることのできる植物を栽培している植物館やハーバリウムやジェルキャンドルを作る体験教室も開催されています。
淡路ファームパーク イングランドの丘は、自然と動物の両方の魅力に触れることのでき、世代や性別を超えて楽しむことのできるスポットです。
淡路ファームパーク イングランドの丘
住所:兵庫県南あわじ市八木養宜上1401
大迫力の渦潮を間近で観察!「うずしおクルーズ」
次は、鳴門海峡名物の渦潮を見学しにクルーズツアーに参加をしましょう。クルーズ船は南あわじ市福良港から出港しています。淡路ファームパーク イングランドの丘からは、車で20分ほどの道のりです。
クルーズ船は1回60分の所要時間で、渦潮の発生状態に合わせて1日数本が運行されています。福良港を出発すると、史跡のある小島を通過し鳴門海峡に向かいます。鳴門海峡のあたりから渦潮が発生し、渦の近くギリギリまで船が近づくため、迫力満点の光景をお楽しみいただけます。その後も船はクルーズを続け、鳴門海峡大橋の真下を通過し福良港に戻ります。鳴門海峡大橋を下から眺めることができるのは、クルーズ船に乗車した人だけの特権です。
乗船する船の名前は「新・咸臨丸」レトロ船をモチーフとしていますが、館内は冷暖房完備で一年を通して快適に観光を楽しむことができます。バリアフリー対応しており、キッズスペースも設けられいてるため、どんな人でも渦潮観光に参加いただけます。
うずしおクルーズ
住所:兵庫県南あわじ市福良港 うずしおドームなないろ館
絶品ご当地バーガーを食べよう「道の駅うずしおinうずまちテラス」
淡路島観光の最後の目的地は福良港から車で約10分。鳴門海峡の手前に位置する「道の駅うずしおinうずまちテラス」です。
うずまちテラスは2023年3月5日にグランドオープンした話題のスポットで、鳴門海峡が見渡せる芝生が張られた広場やウッドデッキ、ショップや飲食店が集まっています。
「ショップうずのくに」では、淡路島の特産品である玉ねぎを使用したドレッシングやカレー、オリジナル商品の販売を行っています。
「あわじ島バーガー 淡路島オニオンキッチン」では、淡路島産の8センチに切られて大きな玉ねぎかつが挟まれた「淡路島オニオンビーフバーガーセット」を食べることができます。こちらのハンバーガーは、全国ご当地バーガーグランプリで1位に輝いた実績を持つ、淡路島に来たらぜひ食べたいグルメの一つです。その他にも、ソフトクリームやフレッシュジュースの販売も行われているため、テイクアウトをして景色を見ながらピクニック気分で食事を楽しむのもおすすめです。
道の駅うずしおinうずまちテラス
住所:兵庫県南あわじ市福良丙947-8
丸1日楽しめる人気のスポットはここ!
本記事では淡路島の周遊旅行プランのモデルコースを紹介しましたが、淡路島には1日を使って楽しめる観光スポットも充実しています。
小さなお子様連れの旅行や、移動はあまりせずに淡路島で観光を楽しみたいと思われている方は、ここで紹介する2つのスポットをプランの参考にしてください。
淡路ワールドパークONOKORO
「淡路ワールドパークONOKORO」は阪神甲子園球場約3個分の広さを持つ、淡路島内唯一の遊園地です。広い園内は、恐竜ワールド、童話の森、ミニュチュアランド、遺跡の森などいくつかのテーマに別れ様々なアトラクションをお楽しみいただけます。
アトラクションに関しては、観覧車やメリーゴーランドの他、体験型のジップラインや芝すべり、アクアチューブなども用意されています。また、3階建て立体迷路や雪女~マイナス20℃の世界~など、室内型のアトラクションもあるため天候が悪い日でもお楽しみいただけます。
ミニチュアランドでは、ニュージーランドにあるクライストチャーチ大聖堂、イタリアのピサの斜塔など世界各地の建造物がミニチュアサイズで精巧に再現されており、園内を歩いているだけで世界旅行をしたような気分を味わうことが可能です。
遊園地で1日遊ぶ際には入園料とのりものフリーパスがセットになったチケットがおすすめ。大人4,400円、子供3,700円です。
淡路ワールドパークONOKORO
住所:兵庫県淡路市塩田新島8-5
ニジゲンノモリ
兵庫県立淡路島公園内にある、アニメとテクノロジー、自然を融合した新感覚のテーマパークが「ニジゲンノモリ」です。
園内は人気アニメクレヨンしんちゃんをテーマにした「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」、実物大のゴジラが置かれた「リアル体験型アトラクション ゴジラ迎撃作戦」など様々なアトラクションが用意されています。ゴジラ迎撃作戦では、ゴジラの口の中に飛び込むジップラインや、ゴジラの世界に入るこむようなプレシアター、シューティングゲームなどを楽しむことができます。
その他にも、期間限定で様々なアニメとコラボイベントを開催しており何度訪れても新しい体験をすることができます。園内にはキッチンカーや飲食施設はもちろん、グランピングを楽しめる宿泊施設「GRAND CHARIOT 北斗七星135°」も併設されています。帰り道や時間を気にすることなく、1泊2日で滞在を満喫するのもおすすめです。
ニジゲンノモリ
住所:兵庫県淡路市楠本2425番2号
魅力的な観光スポットがギュッと詰まった「淡路島」を楽しもう!
淡路島の観光を楽しむおすすめのモデルコースを紹介しました。淡路島には大自然を感じるスポットやかわいい動物たちと触れ合える施設など魅力あふれる観光スポットが多数あることがわかりました。
周遊旅行だけでなく、1日じっくり楽しめる遊園地などがあるのも魅力的なポイントです。淡路島は家族連れ、夫婦、カップルと世代や年齡を問わすお楽しみいただける観光地です。
淡路島には今回紹介した以外にも、観光スポットがたくさんあります。その他の観光情報は、AVA Travelを合わせてチェックしてみてください!
元旅行会社勤務のトラベルライターです。プロならではの視点で全国各地の魅力やおすすめスポットを紹介しています。 国内・海外問わず旅行が大好きで、世界遺産やローカルフード巡りを楽しんでいます。旅行系の記事執筆を得意としております。